【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~   作:お覇王

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5月12日が母の日、本家ではマミー出してほしいけど「出さない」と言ってたので此方ではマミーのお話を書く。


兎田家の母の日

ある日の神羅城

 

玲二「なぁぺこら、明日は母の日だが何か考えているか?」

 

ぺこら「え、急にどうしたの師匠?」

 

玲二「最近月代さん達が引っ越してきただろう? それで、何か考えているかなって思ったから聞いてみたんだ。俺も俺で父さん達に『小野町旅館ホロライトの里』の宿泊チケットを贈ったりしているし、たまきものりおさんに親孝行をする為に明日は一日空けているらしいからな・・・それで、気になったんだ」

 

ぺこら「あー・・・考えてなかったかも」

 

玲二「おいおい・・・何気ない事とは言え、こういうのは大事な事だぞ? それに、()()()()()()()()なんだからこういう繋がりは大事しておいた方が良い。後悔してからじゃ遅いぞ」

 

ぺこら「それは・・・そうだけどさ・・・」

 

玲二のいう事も一理あった。玲二は元々筋の通らない事を嫌う性格なのもあるが、神羅族に目覚めて不老不死に等しい存在になった今、自分と同じ神羅族を除いて永遠を共にする存在は限られる。それに気付いた玲二は、時間を作って定期的に家族に顔出すようにもしていた。「いつか死に別れる時が来ても、それを忘れない為にも繋がりを持って大事な記憶として留めておけるようにする為」に・・・

 

玲二「お節介かもしれないけど、月代さんに感謝を送る為にも何かしてやれ。明日、慰撫の湯に連れていくとか・・・な」

 

ぺこら「うーん・・・そうする。レヴィもマミーに会いたがってたし」

 

こうしてぺこらは慰撫の湯に連れていく事にした。事前に「明日は予定空いている?」と聞いた所「大丈夫です」との事なので「明日一緒に温泉行こう」と誘い、レヴィを連れていく事になった。

 

 

翌日

 

 

月代「今日は誘ってくれてありがとうねぺこちゃん。自分から誘うなんて、何かあったのかしら?」

 

ぺこら「まぁほら、今日は母の日って事だし・・・親孝行位はしないといけなかったからね。レヴィは勿論、ゴロやミミちゃんも会いたがっていたし。後ラプちゃん」

 

そう語るぺこら。実際月代が神羅城に来た時はぺこらのペットである猫達がゴロゴロと喉を鳴らしながら近づいてきて、スリスリしてきた程だ。

玲二相手なら兎も角、自分の母にまで負けるのは正直複雑ではあるが言わなかった。

 

レヴィ「マミーおんせんいこー♪」

 

月代「はいはい。それで慰撫の湯ってどんな所? この街にある大きなスーパー銭湯とはパンフレットに乗ってたけど」

 

ぺこら「風呂場自体が広いってのもあるけど、色んな効能がある風呂があるのも特徴かな。あそこの食堂のご飯もそこそこ美味しいし」

 

月代「確かにじさんじの・・・イブラヒモビッチさんが経営しているんだったかしら?」

 

ぺこら「イブラヒムだよ、マミー・・・というかにじばら見ているの?」

 

月代「まぁ、時々・・・ね?」

 

にじさんじの公式番組を見ている事を知ったぺこら、なんだか色々と複雑ではある。そうこうしている内に慰撫の湯が見えてきた。

 

ぺこら「アレが慰撫の湯ぺこよ、マミー」

 

月代「へぇ、噂通り大きなお風呂屋さんね」

 

ぺこら「まぁこの銭湯目当てにくる観光客とかもいる程だしねぇ・・・運が良ければイブラヒムは勿論、偶に手伝いに来る走ちゃんやでびちゃん、尊様に生で会えるしね」

 

月代「そうなの?」

 

ぺこら「うん。ファンサービスの一環だとか・・・まぁバレないように眼鏡かけたり、バンダナ付けてたり等の変装はしているけどね。あ、勿論給与は支払われているよ」

 

月代「まぁ流石にそうよね。払ってなかったらメってしているわ」

 

ぺこら「いや、気持ちは分かるけどやめて……色々と面倒な事になるから」

 

そういっていると受付でロッカーの鍵を渡している『イブラヒム』を見かけた。

 

イブ「あ、お疲れ様ぺこらさん」

 

ぺこら「お疲れ様イブ。今日は受付やっているの?」

 

イブ「受付の娘が休憩から戻るまでの間引き受けている感じ。そっちの人はお姉さん?」

 

ぺこら「あー・・・えっとね・・・」

 

月代「ぺこちゃんのマミーの、兎田月代です。娘がお世話になっています」

 

イブ「あ、どうもイブラヒムです。事務所が違いますけど、仕事関係で何度かお話しております」

 

お互い深々と頭を下げて挨拶する二人。

 

ぺこら「マミー・・・挨拶はその辺にして、そろそろいくよ。はい、大人二人分ね」

 

イブ「ん。では鍵を―」

 

お婆さん「すみませんおねえさん」

 

鍵を渡そうとしたら、お婆さんが話しかけてきた。手には券を持っていて月代に渡そうとしていた。

 

お婆さん「お姉さん、大人一人でお願いします」

 

月代「えっと・・・」

 

イブ「お婆さん、お婆さん・・・そっちはお客さん。券を渡すならこっちにお願い」

 

お婆さん「あらそうなの? ごめんなさいね、いつもありがとうイモポテトさん」

 

イブ「イブラヒム。お婆ちゃん、俺の名前はイブラヒム。覚えてね」

 

お婆さん「はい、失礼しました」

 

そういって券を受け取り、鍵を渡すイモポテト・・・もといイブラヒム。お婆さんはニコニコとしながら女湯に入っていった。

 

月代「・・・今のは?」

 

ぺこら「あの人は常連のお婆さんなんだけど、毎回名前を間違えるんだよね・・・何故かイブに対して」

 

月代「成程ね・・・」

 

深く考えない事にした月代。改めて鍵を受け取り、女湯に入っていった。

 

 

風呂場

 

 

月代「レヴィちゃん、今日はマミーがキレイキレイしてあげましょうねー」

 

レヴィ「はーい♪」

 

慣れた手つきでレヴィの身体を洗う月代。その手つきは手馴れていた。

 

ぺこら「ねぇマミー、ぺこちゃんって小さい頃身体洗われるの嫌じゃなかった?」

 

月代「んー特に嫌がっては無かったわね・・・寧ろされるがまま・・・だったわ」

 

ぺこら「そっか・・・」

 

月代「急にどうしたの? 何か聞きたい事でもあるの?」

 

言うべきかどうか考え、こう尋ねた。

 

ぺこら「マミーはさ・・・師匠との結婚に対してどう思っている? 一夫多妻制になったとはいえ、ぺこちゃん以外にお嫁さんがいるし・・・そういうのって、やっぱ良い印象持ってない?」

 

月代「それについては何も思わない・・・という訳じゃないけど、ぺこちゃんのお婿さんになる事に対して賛成しているわ。パピーもね」

 

ぺこら「それは・・・どうして?」

 

月代「ぺこちゃんは勿論だけど、他の娘に対しても平等に愛せるという確信があったからよ。邪な気持ちじゃない、義務だからとかそういう気持ちもない、真摯な気持ちで向き合い、お互い信用し合い、お互いに愛し合ってくれるという確信があったから認めたわ。だって、真面目で筋を通す子だもの」

 

ぺこら「確信があった?」

 

月代「ええ。これは勘だったけど・・・実際大事にされているわよね?」

 

ぺこら「うん、まぁ・・・」

 

確かに結婚となれば簡単に出来る物ではない。異性として愛し、人として信頼し合わなければ長続きしない・・・そんな事は分かっていた。

事実、他の女と付き合う事になったとしても変に格差を付けたりせず、未だに平等に接してくれている。これは信頼がなければ出来ない事だ。

 

月代「もっと言うとね・・・マミー達に万が一の事があったとしても、玲二くんならぺこちゃん達を守ってくれる・・・そんな確信があるからこそ、玲二くんに任せたのよ。他の男の人だったら多分、『考え直した方が良い』って言ってたかもしれないわ」

 

ぺこら「マミー・・・」

 

月代「ぺこちゃん。こういうのってめぐり合わせが良くなければ出会えない物よ。だからね・・・玲二くんの事、大事にしてあげてね。無理をさせて困らせちゃ駄目よ?」

 

ぺこら「・・・勿論だよ。ぺこーらにとって、師匠以外の男と付き合うなんて考えられないから」

 

月代「ん。よろしい」

 

ぺこら「それとねマミー」

 

月代「なあに?」

 

ぺこら「・・・ありがとう。此処まで育ててくれた事と、マミーの元で生まれて良かったよ」

 

月代「・・・ふふ、こっちこそありがとうね。マミーの娘として生まれてくれて」

 

その後はお風呂でゆったりして寛いでいった。神羅族となりつつある自分と違い、月代達と時間を共に過ごせるのは長くて後数十年だろう・・・限りある時間を大事にしつつ、出来る限り親孝行していこうと決めたぺこらであった。




イブラヒムの名前ネタはいつかはやってみたかった、その為に銭湯を名所にしたし。

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