【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
アメリア「うーん・・・」
アメリアは思案していた。METAL ROBOT魂で発売されていたデスティニーガンダムSpecⅡがまさかの「デスティニーガンダムSpecⅡ&ゼウスシルエット」としてHG化される事に驚いたのだ。これに乗っかる手はなく、欲しいのは山々なのだが・・・Я対策は勿論、取り締まり対象である悪質なバトラー相手に対応する為にもすぐにも欲しいとも考えていた。
ゴールド4に昇格出来たのもディスティニーをメインに切り替え、新の指導のお陰とはいえ激化するであろう戦いに備える為にも、機体の強化と鍛錬は必須だ。
アメリア「何とか再現したい所だけど、難しいわね・・・」
新みたいに再現できれば・・・と考え、一人悩むアメリア。いっその事、お金払ってでも新にレシピを教えてほしいとお願いするのもアリだろうが・・・バトラーとして、安易に相手に教えられる程安い代物でもない。それこそ大金を積んでも「NO」を突き付けられる事だってある。
アメリア「RGのディスティニーガンダムならもう作ったしレシピさえあれば・・・」
そういってホロプラから購入し、自力で組み立てて素組状態の「RGディスティニーガンダム」をチラリと見る。後はレシピさえ分かれば・・・
アメリア「アラタに相談してみようかしら、ダメ元で・・・」
こうして前に教えてくれたLINEを通し、新にコンタクトを取った。新には「機体の事で相談があるんだけど、空いている日はあるかしら?」と連絡を入れたら「今日の夜7時以降なら空いていますよ」と返信が来たのでそこで話し合う事にした。
その日の夜7時、約束の時間になって新にDiscordを繋いで連絡を取る。「今良いですか?」というメッセージを受け、「OK」と返す。通話を開始する。
アメリア「お疲れ様です、アラタ。連絡に応じてくれてありがとうね」
新『お疲れ様ですアメリアさん。そして、お久しぶりです。SNSを見ていますよ、あれからディスティニーを使い続けて慣熟し、ゴールド4に昇格したんですね』
アメリア「ええ、これもアラタの指導のお陰よ。とはいえGCPDの正式加入や本業、配信なり子育てなりで忙しいから中々まとまってランク上げする時間が無いのが悩みだけどね・・・」
ポツリとつぶやくアメリア。ただでさえGCPDはGWDWCの開催決定を機にプレイ人口も増えており、それに伴ってマナーの悪いプレイヤーも増えていた。Яというイレギュラーが減った物の、マナーの悪いプレイヤーは減っていない。さらにアメリアは九条総監絡みの調査も行っており、まとまってやるとなると時間が限られていたのだ。都々やるりも同じく、タレント活動やレッスン等もある為中々忙しい。
新『あー・・・いつもお疲れ様です。まぁ今やアイドル活動をしつつも、育児をしたりと色々と大変ですからね……アリアちゃんでしたよね、お子さんの名前』
アメリア「ええ、アリアで間違ってないわ。因みに今はベビーベッドでスヤスヤと眠っているわ。寝ている画像を送ってあげましょうか?」
新『いえ、それは大丈夫です。時々SNSでアップしているのを見ますし』
アメリア「・・・因みに、私によく似ているって言われているけど、アラタはどう思う?」
新『実際似ているって思いますよ。瞳や顔付きとか、色々と』
アメリア「そう。言ってくれて光栄だわ」
そんな他愛のない話をしつつ、本題に入った。
新『それで、機体の事で相談があるとの事ですが・・・』
アメリア「そうそう。アラタは以前、RGでデスティニーガンダムSpecⅡを作成したのよね? その作り方を教えてほしいのだけど・・・」
新『デスティニーガンダムSpecⅡの作り方を・・・ですか?』
その事について若干戸惑う新。
アメリア「ええ。私も映画を見て欲しいと思ったし、HGでゼウスシルエット装備の奴が出るのが決定したとはいえ・・・対策の為にも機体の強化は必要なの。勿論タダとは言わないわ、貴方が作った機体にはそれだけの価値がある。報酬は払うわ、だから・・・機体のレシピを教えて欲しい」
真剣な表情でお願いするアメリア。対する新もこれには困惑していた。
新『で、ですがアレは映画で見て、いつか欲しいと思ってたのと、当時出るかどうか分からなかったので作った物ですし・・・良いんですか?』
アメリア「ええ。大枚を叩いてでもやる価値があるのよ、私にとってはね」
そこまで言われて少し考える新・・・暫く思案した後、こう答えた。
新『……分かりました。アメリアさんの事ですから安易にレシピを口外しないでしょうし、今はGCPDのメンバーになっていますので教えます。お金は要りません・・・ですがいくつか約束してください』
アメリア「何かしら?」
新『元々あのディスティニーは、真理愛と優を襲った奴に対抗するために作りだした物でもあります。それが新手のクラッカーによるものなのか、ウイルスなのか分かりません・・・知ってても多分、教えてくれない・・・ですよね?』
アメリア「ええ、これに関しては答えられないわ・・・ごめんなさい」
新『良いんです。で、話を戻しますけど・・・俺の作ったデスティニーガンダムSpecⅡは最高の出来を誇ってると自慢出来る代物です。だから……これを使って、俺の代わりに守って下さい。もう・・・真理愛や優みたいな被害者を出さない為にも……』
真剣な表情で話す新。彼の表情から「出来る事なら自分が元凶をとっちめてやりたい」というのが伺える。しかし、同時に「自分ではそれが出来ない」という事も理解しているのか、「自分の代わりに仇を討ってくれ」とアメリアに託そうとしているのが伝わる。それを受け取ったアメリアの返す言葉はこうだ。
アメリア「勿論よ。他に何かあるかしら?」
新『なるべく無茶だけはしないで下さい。何かあったら拓哉さん達が悲しみますし、何よりアリアちゃんが可愛そうです。後は・・・悪用はしないで下さいね?』
アメリア「……前者は職業柄難しいけど、了解したわ」
こうしてDiscordにレシピが送られたのを確認し、後はどんな風に仕上げるかを聞いてお開きになった。
数日後
アメリア「漸く完成したわ・・・アラタには感謝しかないわね」
完成した。自分だけのデスティニーガンダムSpecⅡを眺めるアメリア、その表情はやりきった顔をしていた。
『アメリア専用 デスティニーガンダムSpecⅡ』
RGディスティニーガンダムをベースに改造したオリジナル機体。新のSpecⅡやゼウスシルエットの発売決定を気にレシピを貰い、作成している。
新と同じくデティールを細かく作りこみ、関節部分にはシルバーメッキにして、カラーリングは自身に合わせ、青の部分をパールゴールド、胴体赤や黒い翼の部分をライトブラック、白の所をライトブラウンで塗装して自分専用機に仕上げている。
シールはほとんど使わず、手書きで出来る部分は手書きにして、ビームエフェクトにも塗装を施して出力を上昇している。
武装はオリジナルと同じだが、ライフルはGE製のビームアサルトライフルを装備。通常のビームライフルと同じ単発撃ちのシングルモード、連射できるバーストモードを切り替えられる。尚、ハンドガン装備を考えたが断念している。
アメリアは「アラタの思いと共に込めた自慢の一作」という位に高い再現度を誇っている。
スキル「ミラージュディバイド」
機体の周りに分身体を出現させる。数は無制限だが、分身1体につき毎秒1%のエネルギーを失う。分身は本体の動きを追従しつつある程度自由に動くが、当たり判定はない。
アメリア「さぁ、後はこの子をどこまで活かせるかが課題ね……都々達も頑張っているし、私も頑張らないとね・・・」
新からの師事の元、自分だけのデスティニーガンダムSpecⅡを作り上げたアメリア。この新たなる剣が、アメリアの運命を切り開く。
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