【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
ホロライブENメンバー、にじさんじタレント、千代浦蝶美と悠陣栄、火威青と婚約を結んだ現スタッフリーダー兼ホロライブDEV_ISの責任者である神代拓哉。
彼女等は如何にして出会い、好きになったのか・・・それをそれぞれ語ってもらおう。
ー悠陣栄ー
たっくんとの出会い? たっくんは知っての通りホロライブに入社して、そこで知り合った感じだけど・・・それを聞いてどうするのですか?
・・・え? 玲二さんだけでなく、私達とたっくんのそれぞれの馴れ初めを聞いて回っているのですか? そういう事ならお話しますよ。まぁ、話すとしたら入社した後の事だけど……
―拓哉が入社して数日後―
拓哉「……どうでしょうか、Aちゃん・・・」
栄「・・・この辺りの数字が間違っているわ。確認するようになっただけマシだけど、焦ってやってない?」
拓哉「……すみません、多分焦ってたと思います・・・」
栄「仕事は焦らない事が大事、地味だけど支障をきたす事なんだからね」
入社したての頃と比べたら大分打ちひしがれてしおらしくなったし、素直に確認する術を覚えただけマシね。最初の頃の彼は佐々木さんへの対抗心を持ち、野心を持ってホロライブに入社した口だったわ。でもそういう人って大体現実に打ちひしがれて耐えられなくなり、最終的には試用期間一杯で辞めていったわ。正直そんな所があるとはいえ、なんとなく彼は残る気がしたのよね。まぁ、それを抜きで見ても仕事だから新人教育をしていたけど。
拓哉「・・・Aちゃん、ミスを減らす為の方法ってないかな? 『慣れ』なのは分かるけど、やはりいつまでもこのままじゃ駄目だとは分かっているけど・・・どうしたら良いか分からないよ・・・」
やつれた顔をするたっくん。その顔は「どうにかしないといけないのに、どうすれば良いのか分からない」って顔をしてたから、私は慣れる為の秘策を彼に提示したわ。
栄「・・・あくまで私なりにやった秘策だけど、算数ドリルを素早く、正確に答えれるようにする事ね。そうすればスピードと正確性が上がると思うわ」
拓哉「ドリルを?」
栄「ええ。たかがドリル、されどドリルよ。試してみる価値はあるわ。帰りに文房具屋に寄りましょう、ついでに・・・ちょっと飲みにいかない?」
そうお酒を飲む仕草をして誘った。あの時は親身に話して、相談しないとその内潰れてしまいそうだったからね・・・彼が気になっていたのも、多分この頃からだったと思うわ。
栄・拓哉『カンパーイ』
居酒屋についた私達は、お酒を飲みながら近況について聞いてみたわ。
栄「それで、仕事の方は慣れた?」
拓哉「いや、まだまだですね・・・ホント、足引っ張ってばかりで正直どうしたら良いのか分からなくなっていますよ・・・」
栄「確かにね・・・慣れるだけでも大変なのに、上手くやろうとして空回りしているしね・・・」
拓哉「ええ・・・こうなる位ならいっそ・・・って思う時もあります」
それを聞いた私は思わず、彼の手を握った。
栄「確かに神代君は失敗が多いと思うし、よく叱られているとは思うわ。でもね・・・最初から上手くやろうとするなんて、無理があるのよ。私だって上手くいかなかった事もあるし、そらへのフォローも上手くいかない時だってあったわ」
拓哉「Aちゃんでも?」
栄「ええ。でも上手くやれるようになったのも、地道に出来るように頑張ったからよ。だからね・・・少しずつで良いから、地道に出来るようになろう。私も分からない所があればじゃんじゃん教えるからね」
拓哉「Aちゃん・・・」
この時の私は少し酔ってたかもしれない。でも、これがあったから彼と付き合えたかもしれなかったわ。
栄「……栄。栄って呼んで、悠陣栄・・・それが私の名前でもあるからね」
拓哉「……うん。そう呼ぶよ、栄ちゃん・・・」
栄「ついでに付き合っちゃおうか、私達」
こんな奇妙なきっかけがきっかけで、一緒に付き合うようになったわ。
あの二人飲みから暫く経ち、たっくんは大分成長したわ。ミスもほぼなくなり、スピードも速くなったからね。本人は「栄ちゃんのお陰」と言っているけど、私に言わしてみれば「たっくんが努力し続けた結果」よ。そして今、彼から話があると言われて綺麗な夜景が見れる港エリアへと来ているわ。
栄「たっくん、話って何?」
拓哉「栄ちゃん……いや、悠陣栄さん。俺は貴女の事が一人の女性として好きです。ですが俺は、まだ貴女に並ぶ資格はありません。ですがもし、一人前になったら・・・俺と結婚してほしいです」
それはたっくんからのプロポーズだった。でも私の答えは・・・
栄「それじゃあ待てない。だって私の言う一人前ってハードル高いからね? だから・・・私はいつだってOKよ?」
そういって彼の唇にキスし、答えを出した。
拓哉「え、栄ちゃん・・・指輪も用意してないのに、ズルいよ・・・///」
栄「そういう所がまだまだね。でも、良いわ。今度一緒に、一緒に住む一軒家や指輪を見に行きましょう」
こうして、私とたっくんは結ばれたわ。
それからは藤枝劉斗さんの好意によって一軒家を購入し、子宝にも恵まれたわ。忙しくも楽しい日々で、そらともアイドルとスタッフとして、友人同士として、子持ちの親としても相談し合う仲にまでなったわ。まぁ、正直後に嫁が5人も増えて、婚約者まで出来るのは意外だったけどね。
でも、そうなっても私は良いの。だって、「
ー悠陣栄編 完ー
ー健屋花那ー
拓哉さんとの出会いですか?それはどうしてまた……え? 私だけでなく、他の皆にも聞いて回っている?そういう理由でしたらお話しますよ。
拓哉さんと出会ったのは看護師として働いている時、看護師と患者として出会ったのがきっかけですね・・・
―ある出勤日―
花那「次の患者の対応してほしい、ですか?」
医師「なんでも過労で倒れたみたいで、今栄養剤を打って安静にしているよ。そこで健屋君にお願いしたいのだけど、良いかな?」
花那「はぁ・・・分かりました」
そういって患者のカルテを受け取る私。患者の名前は・・・神代拓哉、症状は過労によるストレス・・・と。確認した私は、さっそく患者がいる病室へと向かった。
花那「失礼します。神代拓哉さん、ですね」
拓哉「あ、はい。えっと・・・」
花那「担当させていただきます、健屋です。ではまず・・・」
そういって粛々と検査を行う私。けど、何処かこの人の目線が気になる・・・
花那(たまに
少し話を変えましょう。仕事する上での最近の悩みは、偶に私のファンが来たりする事がある事だ。良識ある人は私だと気付いても知らない振りをし、大人しくしてくれるのだけど、マナーの悪い人とかは仕事中に馴れ馴れしく話しかけてくる場合がある。一応配信やSNSでも「お仕事に支障をきたすような事は止めてね」って注意喚起はしているけど、それでもやる人はやる。この人もその類かなって思ったけど、どうやら違ったみたいだった。
拓哉「えっと・・・どうしましたか?」
花那「何でもありませんよ」
「そうですか」と言って話を区切る神代さん。どうやら違ったみたいだ。その後症状を話し、一日安静にしていて、仕事復帰する際には暫く無理はしない事を伝え、その場を後にした。
花那「はぁ……分かっていたし、覚悟していたけど、なんだか最近滅入るな・・・」
看護師「大丈夫? 健屋さん」
花那「大丈夫です。ただ・・・仕事とは別に、気楽に話せる相手がいればな・・・って思ってるだけです」
看護師「健屋さん、最近硬いけどリラックスできている? この前も、健屋さん目当てで話してきた患者さんやご家族さんとかいたけど・・・」
花那「うーん・・・正直辛いかな。仕事は仕事、配信は配信で別にしているから、出来ればごっちゃにしないでほしいかなって思うかなぁ・・・とは思いますが・・・」
看護師「まぁ分かるよ、そうでなくとも健屋さんって人気だし・・・ちょっと嫉妬するけどね」
「本気ですか?」「冗談よ」唯一休憩している時だけがリラックスできる。正直、「にじさんじタレントの健屋花那」と見てくるのが嫌とは言わないけど、普通に話せる人が欲しい。タレント業も楽しいけど、楽しく気楽に喋れる人が欲しい・・・そう思うのは、我儘かな・・・
それから数日後。配信のネタ探しもかねて、森林エリア付近をのんびり散歩していたら彼と出会った。
花那「あ、こんにちはー」
拓哉「こんにちは」
「お隣良いですか」「どうぞ」そういってベンチで座ってリラックスしている彼の隣に座る私。何故だろう、彼と一緒にいると不思議と居心地が良い・・・
拓哉「……あれから元気にしていますか? 健屋さん」
花那「・・・まぁ、大変ですけど何とかやっていますよ。そういう神代さんは、あれからどうですか?」
拓哉「無理せずやっていますよ。彼女から怒られましたけど・・・」
花那「あー・・・そうですか・・・」
ああ、彼女もちか……
変な事を考えてしまった・・・関係ないのに、何で……?
拓哉「えっと・・・それよりも、趣味とかありますか?」
花那「趣味ですか?えっと・・・」
その後は色んな話をした。最近の事、趣味の事、楽しい事・・・会って数日なのに、何故か不思議と楽しく話せた。悪い人じゃないと分かっているけど、何故か彼と話していると楽しい。
拓哉「聞くのは失礼ですが・・・にじさんじの健屋花那さん、ですよね?」
花那「え、ええ・・・何処で知ったのですか?」
拓哉「実は・・・同業です」
そういって彼は名刺を差し出す。そこで彼が、ホロライブのスタッフさんだと知り、同時に同業の人だと知った。
花那「……ああ、だからあの目線だったのね。てっきり
そう苦笑いする私。でも、どうやら彼は私のファンでもあるらしい。
拓哉「配信で追ってたりはしてたんですけど、あそこで働いていたのは知ったのは本当に偶然です。これだけは言っておきます」
花那「わかっていますよ。でも、他言無用でお願いしますよ? 職場に迷惑をかける訳にはいきませんし」
拓哉「勿論、分かっています。ただ・・・その・・・」
花那「?」
拓哉「もしプライベートでお見掛けしたら、こうして話しても良いですか?」
んーっと考え込む私。そして・・・
花那「良いですよ。言いふらすような悪い人じゃないですし、何ならこれをどうぞ」
そういって電話番号が掛かれたメモを渡す。
花那「リラックスして話せる相手が欲しかったので、お友達になって下さい。個人で良い友達に・・・ね」
そういって彼とは友達になった。
それから暫く経ち、彼と交流をしていくうちに不思議な気持ちが強くなってきた。最近だと目を合わせるのも恥ずかしい位で、不思議と顔が熱くなる。駄目だというのに・・・
でも、そんな私にとって大きなチャンスが訪れた。政府が、厳しい条件付きとはいえ一夫多妻制を認めたのだ。
それを聞いて私は彼を電話で呼び出した、チャンスを逃がさない為にも・・・
拓哉「花那ちゃん、どうしたの? 栄ちゃんと共に来てほしいって言ってたけど・・・」
花那「拓哉さん……私と出会った日の事を覚えていますか?」
彼を見ただけで顔が熱くなる。けど、逃げちゃダメ。
拓哉「覚えているよ。病院で担当してくれた時に・・・だよね」
栄「もしかして旦那に惚れた口?」
力強く頷く。
栄「……いくら一夫多妻制になったとはいえ、中々図太い事をするわね」
花那「図太くなければ告白しませんよ。だって、いつの間にか意識しちゃった相手なんですから。それで、神代拓哉さん。貴方の答えは?」
暫くの沈黙の後、彼は観念したかのように頭を下げる。
拓哉「……俺も君の事が好きだよ。受け入れるよ、健屋花那さん」
栄「同感。やるからには浮気したら許さないわよ?」
そう言われて、ハッキリ答えた。
花那「拓哉さん以外、あり得ませんから!だって!『生涯、貴方を支えたい』人ですし!」
そういって私は彼に抱き着いた。我ながら大胆な行動だけど、後悔はしていない。
それから私は、栄ちゃんと一緒に神代家を支え、子供達が出産した際にも立ち会って喜びを分かち合った。彼と生涯を共にする喜び、愛する人が同じ友が出来、今の私は最高に幸せだ。
だって、心から気を許せる相手が出来たんだから。
ー健屋花那編 完ー
書くことが・・・書くことが多い・・!!
御意見、御感想をお待ちしております。