【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
「くそぉ・・・あのままいければよぉ・・・」
酒を飲んだせいか千鳥足になって帰路につきつつ愚痴る・・・男の名前は『樋山哲夫』。かつてビルドライバーズの世界に転生し、『樋山神紅』となってホロライブの女性社員である栄やのどかに洗脳を施し、最終的にはホロライブを乗っ取ろうとした傍迷惑な転生者だった。
樋山「俺は有能、有能だというのに何故何処も受け入れてくれないんだよぉ・・・ヒック」
樋山が元の世界に返されてからは散々だった。元より仕事が出来る方ではない樋山はビルドライバーズ世界で得た快楽が忘れられず余計怠けるようになり、今じゃすっかり窓際族の一員だ。
毎日のように書類のコピーにシュレッダー掛け、偶に上司から「社員の気力維持の為に」と言って栄養ドリンクやコーヒー豆の買い出しに出される……「ホロライブで働いてた」という発言から「妄想癖がある人」というレッテルを張られ、周囲からは冷めた目で見られる。大した働きをしてないからか給与も下がるわ、転職しようにも何処も能力の低さからかお祈りメール続き。荒れに荒れて
樋山「ああ・・・神様って奴がいたら、俺にチャンスをくれよ……今度は上手くやるからよぉ」
「そんなにチャンスが欲しいならあげようか?ww」
樋山「な・・・誰だ!?」
黒コートにフードの女性と思われる人物がぬっと現れる。夜中という事も相まって不気味さを醸し出しており、樋山も一瞬で酔いが冷めて警戒した。
黒コートの人物「おやおや忘れたのかい?ww君をVtuberが実在する世界へと転生してあげた神様だよww」
樋山「神様!?神様なのか!?なら頼むよ神様!俺をもう一度あの世界へと転生させてくれ!今度こそホロライブを……いや、ホロライブだけじゃねぇ!にじさんじやのりプロ、いずれはぶいすぽやあおぎり等を乗っ取って俺だけの
黒コートの人物「良いよww但しあっしも慈善事業じゃないからねぇww一度失敗した前科があるから本当は上げるべきじゃないんだけど・・・特別に、キミに最後のチャンスをあげるよw」
樋山「本当か!なら最強の力もくれ!それでやってやる!」
黒コートの人物「良いよw但しこれを使ってある人物を倒してもらうねww」
取り出したのは赤銅色のガンダムバーンレプオスとIDカードだ。
黒コートの人物「君にはホロライブの支配の弊害となる神代拓哉を始末してもらうよwああそうそう、彼には家族がいるけど好きにして良いからね?wwwでも失敗は許さないからね?w」
樋山「当然だ!もうヘマは犯さねぇ!俺は優秀なんだ!」
黒コートの人物「優秀ならそもそも無様を晒したりなんかしないとワイトは思いますけどねぇwまぁ兎に角、これが最後のチャンスだからね?wしっかり頼むよwww」
こうして樋山は黒コートの人物の力によって再びビルドワールドへと転移する。それと同時に、元居た世界で
ビルドワールド世界 神代家
神代家『いただきます』
この日は珍しく全員揃っていた。何故なら家族全員でホロプラに行く予定をしており、スケジュール調整した結果何とか一日全員揃える事が出来たのだ。
拓哉「無事に全員、一日休みを取れて良かったよ。その為に俺も栄ちゃんも頑張ったからな」
栄「そうね。のどかさんや井筒さんも『家族団らんを楽しむ為にも手伝いますよ』と言って手伝ってくれたお陰で何とかなれたわ」
とこ「私も店長に相談して、何とかシフト調整してやれたからなぁ・・・店長や皆に感謝や」
アメリア「ええ。『one for all all for one(1人は全員のために、全員は1つの目標のために)』の精神で頑張った結果だわ。『本庁から一人と新人2人が来るから色々と忙しくなるだろうし、九条総監の件もまだまだ掛かるだろう。少し位息抜きしろ』とチーフも気遣ってくれたしね」
ハコス「ボクもボクで妊娠による休止とその間の引継ぎが漸く終わったよ・・・ホロでの活動はレイジが手を回してくれたお陰であっさり片付いたけど、議会の方は時間かかったよ・・・」
花那「私も看護師としての仕事も引継ぎが終わり、後は休職期間に入るのを待つだけですね。それまでは『なるべく出て欲しい』とは言われましたけど・・・」
青「僕も漫画家としての締め切りまでに原稿を出したし、何とか一日オフに出来たよ……お陰で疲れたけど・・・」
各々苦労した事を話す。此処で愚痴らなかった都々や蝶美も予定を空ける為に奮闘し、無事に今日一日オフを手にしたのだ。
こぼ「パパ達お疲れ様。皆と揃えて嬉しいよ」
美衣・詩衣・和衣『ぱぱ、ままたち、おつかれさまでした!』
アリア・優斗『おー!』
子供達の労いの言葉に対してそれぞれありがとうと返す拓哉達。やはり骨を折った甲斐があったようだ。
都々「まぁ都々もお助け部の仕事やGCPD関係とかで大変だったけど・・・ある意味ランク上げは大変だったかなぁ。叢雨チーフから『GWによるキャンペーンを活かし、ランク上げをせよ』って言われてるりと一緒に頑張ったよ・・・それで何とかるり共々ゴールド3に上がれたけど、まだまだスミレ達には敵いそうにないなぁ・・・」
花那「しかし経験値ブーストによる恩恵を活かしたとはいえ、短期間でシルバー4からゴールド3に昇格したのは凄いですよ?」
アメリア「元よりゴールド上位に入れるだけの実力はあったし、まとまってやる時間がなかったから時間が掛かった訳だからね。今ならプラチナ1や2辺りなら勝てるんじゃないのかしら?」
都々「うーん・・・と言っても青君のブルーストリークやニトロファイアには中々勝てないし、アメちゃんのディスティニーにも負けるからねぇ・・・そのプラチナ帯相手でもベルや愛華相手なら勝てるようにはなって来たけど、それでも負け越してるからねぇ・・・るりとタッグ組めば、タン巡査部長やローレン先輩達に勝てるんだけど・・・」
蝶美「逆に言うと・・・そうでもしなければ勝てない位に実力差があるの?」
都々「うん。特にタン巡査部長はあんな人とはいえ、戦術指導官のスー巡査部長やバスキー警部補と渡り合えるだけの実力があるんだとか・・・実力の高さに加え、悪運の強さから勝利をもぎ取る事もある……とも言われているけど」
こぼ「因みにどんな人?」
都々「バスキー警部補は会話はしてないけど、見た感じヤザン・ゲーブル似の人。スー巡査部長は叢雨チーフ曰く、ケーラ・スゥに似ているんだって」
拓哉「……何か納得だな。タン巡査部長も先輩曰く『実力の高さや悪運の強さと言い、言動からしてまんまパトリック・コーラサワーだ』と言ってたし」
とこ「何か、一度会ってみたいな」
アメリア「難しいとは思うけどね・・・というか職業上、なるべく会わずに済ませたい所だわ」
とこ「まぁ警察相手となればなぁ・・・」
その言葉に周囲も苦笑いする。
アメリア「警察相手、と思い出したんだけど・・・都々、最近スミレに対して嫉妬してない?」
都々「まぁ少しね・・・だってるり、スミレと仲直りしてからは凄い親しくしているし都々に構ってくれないのが寂しいんだもん。収録で待っている時もスミレの話をする事もあるし、少し妬いちゃってるんだよね」
花那「……やはり類は友を呼ぶというべきですか・・・」
とこ「いや、推しのマネージャーがるりになったのは狙ってじゃないからな?」
都々「でもるりは自称とはいえ『終身名誉たちつてともだち』って名乗ってくれたのに、るりを取られるのは嫌だー!」
ぷくーと膨れる都々。るりとしては都々の事を今でも「『めっちゃ頼れるお姉さん』として尊敬しており、これからも仲良くしていきたい」とは思っているのに対し、スミレはあくまで「世話の焼ける同僚」としか思ってない。決してスミレと仲が悪くなっている訳じゃないのだが、都々としては「るりは都々の大事な相方!取っちゃ駄目!」という思いからか少し妬ているのだ。
青「しかし珍しいね。昔から誰とでも仲良くする娘なのに、此処まで本気で嫌がるなんて・・・」
都々「最近じゃ『都々の事を取られるのが嫌だ』というるりの気持ちが分かるようになってきた程だからね・・・スミレとは喧嘩せず、仲良くしたいけど……いつか都々の事を見限って、スミレに切り替えそうで怖いんだよ・・・ミランにも相談しても『考えすぎですよ』って言うし、るりは『そんな事ないですよ』って言うけどさ・・・」
アメリア「大丈夫よ都々。そんな事にはならないし、今でも大事って言ってたわよ。それに、捨てられたくないのなら今後の身の振り方を考える事ね。勿論、蹴落とすのは駄目よ」
ハコス「そうそう。そんな事しても意味ないしね」
拓哉「そういう事だ」
そういって食事を終えたので片付けをし、皆で仲良くホロプラへと向かった。刺客が来ると知らずに・・・
ホロプラ
拓哉「しかしいつ見てもデカいよな・・・これでプラモだけでなく、色んな物を取り扱っているんだからな」
ハコス「本当だねぇ・・・本土のクレ辺りに3号店が立つ予定らしいけど、未だに一号店が客足絶えないのも聖地として扱われているのもあるしね」
拓哉「あー聞いた事がある。ガンプラウォーズが出来てガンプラの品ぞろえも良い、それでいて強いバトラーも多い事から聖地として扱われているんだってな」
栄「ホント。最初はガンプラをメインに取り扱ってた模型屋だったのに、此処まで成長するとはね。過去の私に言っても、多分信じてないわ」
蝶美「しかも人気のあまり2号店が出来て、関西方面の為に岡山に3号店の設立が決定したとか・・・ちよも信じれないよ」
ハハハと笑い合っていたら、拓哉達の元に一人の人物が近付いてきた。
樋山「久しぶりだなぁ、さえないスタッフリーダーさんよぅ」
声がした方を振り返った拓哉と栄は驚愕する。それは、元の世界へと返された筈の『樋山真紅』がいた。
拓哉「お前は・・・樋山!」
樋山「ククク・・・久しぶりだな。あの支部長が居ないのはラッキーだぜ・・・何せお前さえ何とかしちまえば、後は好き放題出来るからな♪」
拓哉「てめぇ・・・」
拓哉が前に出る前にとこ達が動いた。その表情は怒りに満ちており、敵意を隠さない。
とこ「あんたが栄を洗脳し、酷い事をした樋山って奴か。あたし等の前によう現れてくれて嬉しいわ・・・」
アメリア「ダーリンや美衣達を悲しませた落とし前、付けてもらうわ」
都々「好きな方を選びなよ。ぶった切られるか、叩き潰されるか・・・選ばせてあげるよ」
都々はいつもの調子で話すが目は全く笑ってない。事実、彼女の相棒である「おののおの」を手にしており、その手は強く握られている事から殺意が籠っているのが伝わる。
樋山「ほーとこちゃんじゃん!しかもアメリアに都々ちゃん、上玉ばっかじゃん♪という訳でまずお前等、俺の女になれ!」
キュイィィィンッ!
力を発動して言いなりにしようとする樋山。発動し、効果が出たと思って早速命令を出す。
樋山「手始めに拓哉!お前の女を全員よこ―」
命令しようとした樋山に対し、とこがアイアンクローをした!
樋山「な、なんで・・・とこちゃん?」
とこ「辞世の句はそれでええんやな?」
樋山「ぎ、ぎやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
メキメキと音を立てる、とこ達が催眠の力が効かなかったのは玲二が「万が一の為の保険」として催眠洗脳無効の力を与えて保護したからだ。それによって栄やのどか、井筒は勿論とこ達拓哉一家にも保護して守っていたのだ。
それを知らない樋山は何故効果が出ないのかが分からず、邪魔されないように事前に「誰も手を出すな」と店を包み込むように仕込んだのが仇となった。
拓哉「とこちゃん、殺したらイカン。それにこいつは殺すだけの価値もないし、さっさと先輩に連絡して元の世界に送り返してやろう」
とこ「……」
ゴミを投げるように放り捨てるとこ。彼女はただの獣人ではなく魔界のケルベロス・・・不死の力を持つ者でもない限り、素手で殺す事が可能なのだ。殺しかねないと判断した拓哉はスマホを取り出し、玲二に連絡しようとするが・・・
樋山「ま、待ってくれ!俺を転生してくれた神様に言われたんだ!『神代拓哉を始末してもらう』って!俺は言われた通りにやっただけだし、此処で目標達成しないと俺は消されるんだ!」
そう言われてピクっと反応する拓哉。
拓哉「・・・どういう事だ?」
樋山「お・・・俺だってホロライブの支配は考えている物の、そいつからは『実力行使では勝てないから、ガンプラウォーズで勝負して勝て』と言われているんだ!言っておくけどな、此処で殺したって何度でも生き返って邪魔してやるからな!殺そうとしても無駄だからなヘヘヘ!」
拓哉「そんなデタラメを信じられるか!そんな勝負なんて受けるつもりは「いや拓哉、此処は敢えて勝負に乗った方が良い」・・・先輩?」
拓哉達の前に玲二が現れる。
玲二「恐らくだが神羅族の誰かか、無呪羅の誰かが手引きして再び樋山を呼び寄せた可能性が高い。誰が手引きしているか分からない以上、素直に勝負に応じた方が良い。此処で断れば何を仕掛けてくるか分からないからな・・・」
拓哉「それは・・・そうッスけど・・・」
玲二「それにこういうのは、ガンプラウォーズで決着付けた方がお互い納得がいくだろう? それに拓哉、お前とアストログラフに掛かればあんな奴、どんな機体を出してきても一蹴出来る筈だ」
拓哉「……分かりました先輩。俺、やります」
玲二「そういう訳だ樋山。もしお前が勝てばホロライブを譲ってやる、但し負けたら手引きした相手を喋り、尚且つ素直に元の世界へと帰って貰うぞ。良いな?」
樋山「へへへ・・・良いぜ……この最強の機体を持ってすれば、負ける訳がねぇ!」
拓哉「俺は誰にも負けない・・・愛する家族やホロライブ達を守る為にも!」
かくして勝負が始まった。果たして拓哉は、樋山に勝つ事が出来るのか?
続く
御意見、御感想をお待ちしております。