【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
舞台は宇宙要塞ルナツー宙域。ルナツーには岩やデブリが浮遊し、相対するように2つの機体が出てくる。一つはガンダムアストログラフで、もう一つは樋山の『ガンダムクロノグラフ』だ。
『ガンダムクロノグラフ』
『新機動戦記ガンダムW デュアルストーリーG-UNIT』に登場する「ガンダムバーンレプオス」を改造した機体。
機体色は赤銅色に塗装されており時計の針を模した専用武器『クロノスベイオネット』と時計の文字盤を模した『ダイアルシールド』を装備している。シールドにはメガ粒子砲が取り付けられている。変形するとハイゴックを彷彿させる強襲形態『タキオンフォーム』となる。
主に宇宙空間での戦闘のみを想定しており、地上や水中では使用できないピーキーな機体。
スキル『オーバークロックアップ』
PXシステムと併用して発動できるスキル。機体のエネルギーの流れを加速させることによって、敵機がスローモーションに見える程の超加速を行うことが出来る。しかし、15秒以上連続使用すると機体が爆散する。
拓哉は周辺警戒をしつつも、相手の機体を分析していた。
拓哉(奴が自慢げに見せてきた機体、見た所バーンレプオスをベースにした改造機っぽいな・・・基礎ステータスだけでも上になるだろうし、誰かが手引きしているのならメタるカスタムをしてもおかしくない。問題は奴の技量がどれ程の物か・・・)
奴の世界にもガンプラウォーズがあるなら話が別だが、アレはGBNを参考に作られた代物で高度な技術が使われている為そうそう再現は出来ない。彼が懸念しているのはそこだ。
樋山「死ねぇぇぇぇぇぇ!!」
なんとハイゴックを思わせる強襲形態、タキオンフォームで突っ込んできたのだ。こういうのは死角外からの奇襲や隙を突いての強襲するのがセオリーなのに、彼はただ何も考えずに突っ込んできたのだ。
拓哉「なっ!?何故あんな大声を出して突っ込んでくるんだ!?馬鹿か!」
恐らくハイゴック型だから上半身は厚く、腕のリーチが長いから大きく離れつつ撃たなければ無理だと判断した拓哉はブーストを吹かして回避しつつ、ゾディアックバスターを撃ち込む。しかし速さのあまり回避された。
拓哉「流石に早いか!」
舌打ちしつつも冷静に分析する。恐らく相手は「ガンプラウォーズの経験のないド素人」だと。
拓哉(倒すだけならそこまで脅威ではない・・・脅威なのは機体だけか)
おそらく樋山は「アストログラフへのメタ」という事しか知らされてなく、十分な習熟も経験を補う為のそれを施しを受けてないと見た。無呪羅にそれが出来るかは分からないが、神羅族ならそれは可能だとは思う。しかしそれが無いとすれば今の樋山は完全に「腕前で圧倒」しているのではなく「機体の性能で圧倒している」のだろう。それでも油断ならないのは、その機体が「アストログラフへのメタとして作られた」という点だ。態々宇宙ステージを選んだのももしかしたら、機体の得意なフィールドで戦う為だと思われる。
拓哉(これでもし、ゴーマンが作り上げた『TOGノヴァ』みたいになっているならお手上げだが、普通の筐体で読み込んだ辺りそれはないか? ならまだ、勝てる見込みはゼロではない)
さっきから樋山が「大人しく死ねよ!」とか「なんで避けるんだよクソが!」とか五月蠅く喚いているのを聞き流しつつ冷静に対策する拓哉。彼も玲二やみしろ等のガンダリウムランカーに指導を受けて腕前を上げており、ガンダリウムランカーに匹敵・・・とはいかずとも、ダイヤ帯上位に匹敵する強さを誇るから
樋山「クソ!クソクソクソクソクソ!!こうなったら奥の手を使うしかねぇ!スキルオーバークロックアップ!!」
PXシステムを併用して発動し、機体のエネルギーの流れを加速させる。目に見えてスピードが速くなる事に対して拓哉は驚くがギリギリで対処する。
樋山「ヒャハハハハハハ!動きがスロー過ぎて止まってみえるぜぇ!!このまま倒しても良いが、あの支部長の分の恨みを晴らす意味で嬲り殺しにしてやるぜ!」
拓哉「ちっ!流石に早いといった所だが・・・機体がバチバチいっている辺り、無理は出来ないようだな!」
樋山「アァ!?デタラメを言っているんじゃねえよ!こいつは最強の機体なんだ!」
拓哉「その割には全然ダメージを与えられてないようだけどな!?機体が強くとも、乗り手が活かせなきゃ意味ねぇよ!戯けが!」
実際拓哉の言う通りオーバークロックアップを使って追い詰めているように見えるが、拓哉は攻撃を全てギリギリで対処していた。これは、早すぎるが故に制御が出来てないのと拓哉に対する研究が全くされてないのが大きい。
対して拓哉はこの短期間で動きを見切っており、次に攻めてきた時が引導を渡す時だと見ている。その為にも煽り、冷静に判断出来なくように誘導していた。
樋山「てめぇ・・・この一撃でぶっ潰してやる!」
拓哉「潰されるのはお前だ!此処だ、ビッグバン・ノヴァ!!」
体制を立て直して減速しつつ軌道修正しようとしたタイミングを見計らい、ビッグバン・ノヴァを発動して突進する。しかし・・・
樋山「大口叩いた割には当てれてないじゃねぇかよバーカ!!」
攻撃を避けた樋山は勝利を確信した次の瞬間、クロノグラフが爆散した。
拓哉「くそ・・・出来る事なら自力で倒して終わりたかったが……まだまだ俺も未熟だな」
二人が筐体から出る。樋山は俯いており、現実を受け止めれてないように見えた。
拓哉「いくらアストログラフへの対策を施していても、実力が伴ってなければ勝てる戦も勝てない。『敵を知り己を知れば百戦危うからず』だな。最も、俺の手で引導を渡せなかったのが心残りだが」
樋山「……」
花那「まぁ結果として勝てたんだから良いじゃないですか。負けたという事実を突きつけただけでも、ダメージは大きいでしょうし」
ハコス「最終的には勝てば良いし、被害を抑えれば良いんだよ」
花那達の言葉に頷く玲二。
玲二「さて、約束を果たしてもらうぞ樋山」
とこ「せやで、この世界にアンタの居場所はない・・・さっさと帰り」
樋山「・・・だ」
とこ「?」
樋山「まだだ!まだ終わってねぇ!こうなったら拓哉!お前だけでもぶっ潰してやる!外面だけでなく、武器錬成の力を生み出したからな!」
ナイフを生み出し、拓哉に襲い掛かろうとする樋山。
玲二「まずい!拓哉、栄ちゃん達を連れて逃げろ!」
樋山「死ねぇぇ!」
玲二は神羅の力を使って樋山を止めようとするが、神羅フレアが現れて樋山を止める。
神羅フレア「おっとそれはいかんよww」
樋山「な!?・・・う、動けねぇ・・・」
神羅族の力で止められて動けなくなる樋山。それだけではない、周囲の環境も時が止まったかのようにピタリと止まっていた。
神羅フレア「言ったじゃん?w最後のチャンスだってw」
樋山「け、けどよ……此処で倒してしまえばチャラになるから・・・」
神羅フレア「最後のチャンスで失敗した時点でもう駄目でーすw」
すっと樋山に近付いて手を掛ける神羅フレア。小馬鹿にした表情から一転して無表情になる。
樋山「い、いやだ・・・」
神羅フレア「やるならきっちり役目を果たしてくれないと意味ないんだよね……キミはもうなんも面白くないから消えなよ。じゃあね」
神羅の力を使って肉体を消滅させる。彼の姿はもうどこにもなかった。
蝶美「き・・・消えた?」
こぼ「どうなってるのこれ・・・」
神羅フレア「ああ大丈夫大丈夫ww。消したのは肉体だけだし、流石にわっち達も魂を消す事は許されないからねww。肉体を消して魂を元の世界に返した・・・そういえば納得できるかな?ww」
そう言われて何も言えなくなる拓哉達。下手な事をすれば消されると警戒しているからだ。
神羅フレア「ん? もしかして警戒している?ww ああ大丈夫大丈夫、キミ達は消さないよwwだって君達から得たい物があるしw」
拓哉「・・・何が目的だ?」
神羅フレア「『笑顔は生きる者の源。だからキミも楽しいや面白いというのを学び、その感情を知ると良い』・・・という事をロボコから言われているんだよねwあ、ロボコってのは継承の儀をして俺を生み出した神羅族ねw」
栄「・・・またたっくんを利用する気? そうだとしたら、私が許さないわ」
栄達が身構える。しかし神羅フレアはあっけらかんと答える。
神羅フレア「学ぶだけだし、なーんもしないよw。精々転生者を呼び出す位かな?wwだからさ、そんな怖い顔しないでよwwあ、それが怒りという感情かな?ww」
とこ「おちょくるのも大概にせいや・・・」
出来る事なら今すぐにでもぶん殴ってやりたいとこ。しかし相手は神羅族な故に殺そうと思えば殺す事が出来る・・・それ故に警戒しており、それはアメリアや都々も同じだった。
神羅フレア「まぁ取り敢えず、今日の所は此処でお暇させてもらうねwwあ、この事は君達と新米くん以外の人達の記憶と記録から消しておくから安心すると良いww後その玩具は君にあげるよww」
そういって瞬間移動をして神羅フレアは消えていった。拓哉達は緊張が解けたのか、栄が崩れ落ちた。
拓哉「栄ちゃん!」
栄「……ごめんなさいたっくん、とこ達・・・虚勢を張るので精一杯だったわ」
拓哉「いや・・・良いんだ。何もしない方が良かったかもしれない・・・」
玲二「拓哉の言う通りだ栄ちゃん。下手に何かすれば逆鱗に触れ、消されたかもしれなかったからな・・・」
ハコス「しかしあのフレア・・・何だったの? まるでその・・・
玲二「・・・どういう事だ?」
ハコス「あくまでボクが感じた物だけど・・・色んなものが入り混じっているようで、中身が空っぽ・・・そう思えた。そう・・・「自分」というモノを持ってないって感じ・・・」
玲二「……」
都々「本当の所は分からないけど・・・とにかく拓哉兄ちゃんと子供達が無事で良かったよ。そこが・・・大事じゃないのかな・・・」
拓哉「ああ・・・皆が無事で良かったよ・・・もし何かあれば・・・俺は・・・」
栄「たっくん」
拓哉の手を握る栄。
栄「そういう事は言わないの。私達は貴方を置いて死なないわ・・・まだまだ、愛し足りないもの・・・」
こぼ「そうだよパパ!そんな顔しないで!」
美衣「ぱぱをいじめるわるいの、びいたちがやっつける!」
詩衣「なかないでぱぱ・・・」
和衣「でいたちがよしよしするよー」
拓哉「皆・・・ありがとうな」
玲二「……それじゃあ、俺はそろそろ失礼するよ。栄ちゃん達、拓哉の事頼んだぞ」
こうして樋山との騒動に決着がついた。例え神羅フレアに利用されたとしても、悪意に囚われるつもりはない。『
こんな決着のつき方になったけど、期待外れになったらごめん。今回登場した『ガンダムクロノグラフ』は波音四季様から設定を頂きました、四季様ありがとうございます。
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