【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~   作:お覇王

154 / 352
レインvsレグのバトル前の話。


戦いの約束

『ハイペリオンガンダム レインコート』を作ったその翌日から機体の慣熟が始まった。20年前に出た古いキットなだけに最新の機体と比べたら大分動きが固かったが、動きやすく改造してた為にそれなりに動けるようにはなっていた。「外伝作品という事でリバイブ化されるか分からないけど、出て欲しいなぁ」と思いつつも、彼女は今日も戦う。

 

レイン「二次予選が始まってホロライト(このまち)も賑わって来たねぇ・・・何処もバトルの申し込みが多いし、収録なりなんなりで街に残っている青君や蝶美ちゃんも毎日バトルしているみたいだし」

 

本土や魔界、天界と比べたら強豪バトラーが多くない印象があるがそれでも強者を求めてやってくる者、腕試しや『セブンズSin』・・・新生無呪羅に対抗するために、街にいる5人のガンダリウムランカー目当てに勝負を挑む者が多く集まっている。それ故か二次予選が始まってからはダイヤ帯のバトラーも多くなってきていた。

 

レイン(新生無呪羅の参戦は勿論だけど、リッくん達の参戦もあって激しくなっているからね・・・リッくん達は確か、大会期間中は玲二君が手配したホテルで寝泊まりしているんだっけ? 中には強豪求めて本土に遠征に出る子とかもいるけど)

 

リク達もビルドワールドのバトラー達は「異世界からの特別ゲスト」という形でユウキ・タツヤとクジョウ・キョウヤを除き、ダイヤ帯スタートとなっている。作中でもかなりの実力者だけに納得する声も多く、寧ろ彼等を知る者からしたら特に不満の声が上がっていない。

二次予選開催と共に行われた参戦インタビューで行われたデモンストレーションとして拓哉と、プラチナ帯以上で大会に参加してない玲二の嫁達がバトルしてその実力を見せたのが大きいだろう。実際参戦が発表された当時、ダイバーズのメンバーがGBNでの姿で出た*1事から掲示板やSNS等でも「単なるコスプレイヤーさんではないのか?」と半信半疑だったが、インタビューやバトルを通して本物だと証明されてからはそういった疑いの声がほぼなくなった。

 

レイン(まぁ、事情を知らないと・・・ねぇ)

 

実際アニメ世界の住人がリアルに現れたとなれば信じるのは無理な話だし、だからと言って正直に「神羅族の力を使って彼等を呼び寄せました」なんて話す訳にもいかない。

実際次元艇が停泊されている『北側エリア』は特別エリアとして指定されており、一般人は入れないようになっているからこれを知っているのは玲二とその関係者、及びエリア管理をしている職員だけだし、エリア内部や次元艇に関しては箝口令が敷かれている。

それはビルドワールド関係者にも徹底しており、特に飛び入り参加した『サザキ・カオルコ』や『キジマ・シア』、『サカイ・ミナト』に対しても「秘密は絶対に喋らない事と、もし喋ったら主催者権限で失格にし、元居た世界へと強制送還させる」という条件で参加を認めた程だ。

 

レイン(玲二君は『面白そうだし、良いじゃないか』と認めたけど・・・こういうのは良くなんだけどなぁ・・・)

 

そう言いつつも自身も、時間があればそれぞれにバトルを申し込んでいる為あまり強くは言えなかった。そう考えつつも今日も慣熟の為にホロプラへと向かっていたら、何やら盛り上がっていた。

 

レイン「うん? ちょっとキミ、何やら盛り上がっているけど誰が戦っているの?」

 

「あ、レインさん。今「ガンダリウム討伐レイド」でレグルシュさんが戦っているんだけど・・・今78連勝中なんだ!挑んでるのがダイヤ帯が殆どとはいえ、悉く一蹴してて盛り上がっているんだよ!」

 

「49連勝した両津勘吉もそうだけど、連勝記録だけで言えばかなりのモンだよ。それでいて動きが鈍る様子もなく、50連勝した辺りから『バッドコンディションの向き合い方を学ぶ意味でも続ける』と言ってやっているけど・・・勝てる気がしねぇ」

 

「ホント誰だよ、『レグルシュはガンダリウムランカーの中でも弱い方』って言った奴は・・・未だに量産機であるグスタフ・カールの改造機で一線張り続けているんだから・・・アレに勝てるのはそれこそガンダリウムキラーや『UMR』、『閃光のアスナ』とか位だろ・・・」

 

「後は謎多き15th(フィフティーン)ガンダリウムとか、『風音最強』の明日香蘭や『紅蓮の火竜』ドーラ等のガンダリウムランカー位だろな・・・」

 

そうこうしているとGE製のロケットランチャーを使って79人目を倒し、続いてきた80人目を倒して切り上げた。傍で見守っていたマサキと大和が動き、周囲に宣言した。

 

マサキ「すまないがこれ以上のバトルはお嬢様の体調に悪影響を及ぼす恐れがある為、此処で打ち止めとさせてもらう」

 

大和「レグにバトルを申し込みたい人がいるかもしれないけど、僕で良ければ代わりに勤めさせてもらうよ。それで良いかな?」

 

その言葉に異論を唱える物はいなかった。中にはレグとの勝負が出来なくて残念に思う者も少なからずいるが代わりに大和と戦えるとなれば納得した為、不服を申し立てる者はいなかった。そうしてレグが筐体から出てきた。

 

マサキ「連戦お疲れ様ですお嬢様、記録は80連勝・・・体調不良で休んでた時期があったとはいえ、かなりの物ですよ」

 

レグ「ん・・・ありがとうマサキ。でも僕はまだまだだよ・・・GE製ウェポンと、ウェポンバレットキットを活かしての工夫してガンダリウム2を維持しているとはいえ、みしろ先輩や大和はガンダリウム3になっているからまだ勝てる気がしないよ」

 

マサキ「・・・そうかもしれません。ですがかといって無茶をして体調を崩しては元の子もありませんし、それで最悪ドクターストップがかかって棄権する方が不味いです。どうかご自愛ください」

 

レグ「うん・・・」

 

そういってマサキに連れられ、フードコートへと向かっていった。

 

レイン「レグちゃんも頑張ってるなぁ・・・パタちも負けてられないとはいえ、負けられないのは向こうも同じだよね・・・」

 

彼女もまた7th(セブンス)ガンダリウムランカーとして戦い続けていた。ガンダリウムランカーとしての誇り(プライド)もあるだろうが、同時に「師を超える」という目標を胸に大会に挑んでいるのだ。

称号に甘えて胡坐をかいているとは思っていなかったが、想像以上に努力をしていたのも見て取れた。そんな彼女の背中をレインは追った。

 

レイン「や、やぁレグちゃんお疲れ様・・・バトル、途中から見てたよ」

 

レグ「あ、レインさんお疲れ様です。流石に疲れちゃったよ・・・」

 

そう苦笑するレグ。流石にグロッキーなのか席に着いた彼女は、水を飲みつつ細々とチョコサンデーを食べていた。

 

レイン「……えっと、無理してないよね?」

 

レグ「大丈夫・・・とは言い難いかな。かなり集中してたからズキズキするけど、さっき目薬さしたから大丈夫。今は糖分を補給して頭を休ませているよ・・・」

 

マサキ「・・・そういう訳だからバトルの申し込みなら今日は遠慮してほしい。出来ても明日以降だ」

 

レイン「それは・・・大丈夫。流石にそんな無茶はさせないし、そもそも今のレグちゃんの体調的に無理だと分かっているから」

 

レグ「ごめんね・・・レインさん相手なら、2日後なら相手に出来るけど・・・」

 

レイン「え、でも良いの?」

 

レグ「マネちゃん達にも相談して、2ヶ月近くはガンプラウォーズの修練に当てているからね・・・のりプロとしても、やっぱり僕かみしろ先輩には優勝してほしいという狙いがあるからね」

 

レイン「考えている事は同じか・・・」

 

マサキ「どういう意味だ?」

 

少し考え込んだ後、マサキ達にこう相談した。

 

レイン「・・・バトルの日程調整と、事情を話すのを兼ねて同席したいんだけど・・・良い?」

 

マサキ「構わない」

 

レグ「良いよ」

 

「ありがとう」礼を述べた後ドリンクを注文しにいく。少しした後アイスコーヒー(ストロー付き)を片手にレグ達の席へと相席する。

 

レイン「えっとね・・・さっきの『考えている事は同じ』って話だけどさ、両津勘吉って知っているよね?」

 

マサキ「9th(ナインズ)ガンダリウムランカーか、それがどうかしたか?」

 

レイン「一時期さいはて署に飛ばされたんだけど、自力で本土に帰って来た上に条件付きでの復帰が認められたんだ。その条件ってのが『GWDWCでの優勝』って訳」

 

マサキ「・・・警察側もイメージアップの為にバックアップしているのか?」

 

レイン「多分ね。GCPDのメンバーは出場しているって話は聞かないし、警備に回っているらしいけど……で、もし優勝すれば復職を認めるけど、もし負けたら天界のカマバッカ王国送りにするって話で決まったみたい。前に飛ばされた署はどうやら、島事崩壊して署がなくなったとか・・・」

 

レグ「いや、どういう事?」

 

レイン「パタちも噂程度にしか聞いてないから分からないけどね・・・一部じゃクビにしたがってたけど、『クビにするには理由が弱すぎる』って事でカマバッカ王国送りで落ち着いた・・・という話もあるみたい」

 

レグ「いやいや!いくら問題行動が多いとはいえ、軽々しく解雇には出来ないでしょ!?」

 

レイン「スミレちゃん曰く『葛飾じゃよくある話』って言ってたけどね。しかもよく『クビだ』だの『始末書を書かせる』とか言ってたのが彼の上司である部長さんだとか・・・」

 

マサキ「……その上司も大概問題ある人間ではないのか? 一介の巡査部長にそこまでの権限はないし、下手したらパワハラで訴えられると思うんだが・・・」

 

レイン「これも『葛飾じゃよくある話』だって」

 

これに対してレグとマサキは頭を抱えた。ただでさえ不祥事を起こして退任した大友前長官の件は未だに批判されている上に、現警視総監である九条恭平に対しても怪しい噂もある。マサキ自身はこの件に関しては基本ノータッチな物の、彼の直感が「いずれ災いを起こす爆弾になる」と告げていた為警戒はしていた。

そんな状況下でさらに下の者がパワハラの常習犯となれば、日本の警察のイメージは益々悪化するだろう。ハッキリ言って、「フィクション世界の警察の不祥事が笑えないレベルで今の警察も笑えない」というのが彼の印象だ。

 

マサキ「我が祖国、『ライオンハート王国』も決して潔白とは言い難い為あまり言いたくないが・・・一体どうなっているんだ?」

 

レイン「・・・特に葛飾署は色々とね」

 

一息ついて、アイスコーヒーを飲むレイン。エデンに居た頃、警察上層部からの協力要請を受けて駆け付け、「日本からの応援要員」として両津と一回会った事があった。

犯人は破防法に触れたテロ団体でエデンへと逃げ込んだという事で、エデンの警察組織も警戒していた。

機動歩兵部隊も動員する程でアクシアやローレンも出動し、両津が派手に暴れてくれたお陰でテロ団体を全員逮捕する事が出来たのだが・・・その代償として町はメチャクチャ、貸した機動歩兵も派手にぶっ壊れてしまった。これには葛飾署の屯田五目須(とんだごめす)署長も直々に謝罪に来るほどで「街の復興費用と壊した機動歩兵、負傷した者の治療費は全額両津に賠償させる」と言って手打ちにしようとした程だ。

尚、レインやアクシア、ローレンも事故に巻き込まれて負傷、さらに同期である『レオス・ヴィンセント』の研究室や『オリバー・エバンス』が勤める大学も大破したのは余談だ。

 

レイン「まぁ脱線したから話を戻すけど・・・2日後なら相手に出来るんだよね?」

 

レグ「うん。その日はバトルの申し込みはないし」

 

レインもスケジュール表を確認する、予定はない。

 

レイン「OK。じゃあ2日後にホロプラでバトルしよう」

 

レグ「よろしくね、レインさん」

 

こうして細かい調整を終えてその日は解散。レインも空いた筐体を使ってバトルをし、ラインのお迎えの時間になったのでその日は切り上げて帰っていった。

*1
ダイバーズのメンバーは個人の意志でリアルの姿と選択する事が出来る、EP24参照




Q:レグちゃんが挑む相手で何でガンダリウムランカーを出さないの? ダイヤ帯とかじゃ大した相手にならんのでは?
A:それはそれで四季様が書いたPHASE28と同じになりかねないし、言うてダイヤ帯にもガンダリウムランカーに匹敵する人もいるし、「名無しの強いモブ」という事でおねぎんしやす。

Q:葛飾署色々と言われ過ぎ。
A:元ネタがギャグ漫画とはいえ、普通に考えたら洒落にならない行いが平気でやっているからね・・・両津もそうだけど、両津以外も大概アレだし。

ご意見、ご感想をお待ちしております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。