【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~   作:お覇王

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アメリアととこの場合


拓哉版『貴方と出会って』中編

―アメリア・ワトソン―

 

え、ダーリンとの馴れ初め? まぁ思い返してみれば中々クレイジーな出来事だったわ。あれは日本に移住した辺りの話ね・・・

 

 

 

 

 

アメリア「ふぅ、これで準備完了ね」

 

日本のホロライブタウンへと移住に伴って探偵事務所を構える事になったのだけど、これレイジのolder brotherの紹介のお陰で物件は何とかなったわ。レイジは支部長としての仕事が忙しい為手伝いは出来なかったけど、代わりにスタッフリーダーに襲名されたタクヤが来てくれたわ。

 

拓哉「お疲れ様。後は宣伝して、お客さんが来てくれることを祈るばかりだね。アメリアなら大丈夫だとは思うけど」

 

アメリア「そうね・・・とはいえアメリカと違って日本では無名に等しいし、何より同業者としてシェリンがいるからどうなるか、ね」

 

拓哉「何言ってんだよ、アメリアの腕ならきっかけがあればすぐに名を上げるさ。俺が保証するよ」

 

アメリア「ふふ、ありがとうタクヤ♪」

 

こうして手伝い、疲れた時はお茶を用意して気遣ってくれるタクヤといる時間は不思議と楽しかったわ。なんというか・・・心温かくなって、仕事仲間なのに意識しちゃって・・・ね。

 

拓哉「それじゃあそろそろお昼だし、どっか一緒に食いに行こうか」

 

アメリア「ええ。キアラがおススメしてくれたハンバーガーショップにでも行きましょう、あの娘も日本で自分だけの店を持ちたいと修行しているし」

 

こうして拓哉と一緒にランチに行くことにしたわ。しかしこうしてみると・・・ちょっとしたデートね、Aちゃんからの視線が痛いけど。

 

 

 

拓哉「そういえばアメリアって、どうして探偵になったんだ?」

 

とあるハンバーガーショップでランチを楽しんでたら、そうタクヤに聞かれたわ。

 

アメリア「私ね、いろんな事を見たり調べたりするのが楽しくて、それで始めたのがきっかけね。まぁ、いろんな事に興味を持った結果、色々と出来るようになったわ。日本の刑事ドラマのセリフを借りるならば、『細かいことが気になってしまうのが、僕の悪い癖』ってね」

 

拓哉「はは、アメリアらしいクレイジーな話だね」

 

アメリア「誉め言葉として受け取っておくわ」

 

実際嘘ではない。だって配信とかでも話した様々なエピソードだって、私にとっては「知的好奇心を満たす為」にやったようなものだから。そうした過去の行いが今の私にも繋がっているし、後悔なんてない。それ故に「ホロライブENの中でもヤベー奴」とか言われても気にしないし、寧ろ誉め言葉と受けっているわ。

だって、「それだけ多くの事をやってきた証拠」でもあるんだからね。

 

アメリア「探偵を始めたのだって色んな経験をするのもあるし、何よりクレイジーな出会いをしてみたかった・・・ってのもあるわ」

 

拓哉「例えば?」

 

アメリア「例えばよくある犯罪物から、ペット探しや浮気調査から見つかる一つのドラマとか・・・ね。ホロライブに入ったのだって、そういう知的好奇心を満たしたいというのもあるわ。レイジからは呆れられたけどね」

 

拓哉「まぁ、先輩は良くも悪くも真っ当だからね・・・」

 

そう苦笑いするタクヤ。むぅ、どうして彼らはそんな顔をするのかしら・・・?

 

拓哉「でもねアメリア・・・仕事柄「無茶をするな」とは言わないけど、もっと自分を大事にしてくれよな。君はアイドルでもあり、女の子でもあるんだ」

 

アメリア「・・・フェミニストとしての警告かしら? それとも、スタッフリーダーとして?」

 

拓哉「違う。一人の男としての警告だ。無茶をした結果傷付いてほしくない、危険な目に遭ってほしくない・・・ただそれだけだ。無事でいてくれるなら、俺は何もいらないよ」

 

キュン…

 

こういう言葉を掛けてくるからズルい・・・彼とはあくまで仕事仲間なのに、相手は既婚者なのに、変に意識しちゃうじゃない・・・

 

アメリア「もう・・・そういう言葉はAちゃんだけにしておきなさい」

 

拓哉「はは・・・ゴメンゴメン」

 

そう突き放す。でも、あの一件がなければ私は・・・本気で愛していなかったと思うわ・・・

 

 

 

とある日。私はゆっくり療養をしていたわ。とあるカップルの浮気調査していたのだけど、かなりアレな物だったからね・・・

 

アメリア(まさか4股してて、依頼人の彼女さんは典型的な金目当てだったとはね……)

 

調査をしていた外面義男(そとづらよしお)という男は名前通りに酷い男だった。彼女さんの前では良い人を演じていたけど、その正体は典型的なクズ男・・・人に平気で借金はするわ、浮気はする。仕舞いには思い通りにならなければ暴力や罵倒する……幸い、依頼してきた彼女さんは怪しい雰囲気を察して、依頼してきたから被害に遭わずに済んだみたいだけどね。

一人救われて良かったと思う反面、恋に対して恐ろしく感じる事がある……

 

アメリア(私、いずれ恨み買って殺されるのかしら・・・)

 

そんな事を考えていると、帽子を被った一人の男性が近付いてきた。

 

男「すみません、少しよろしいですか?」

 

アメリア「なんでしょうか?」

 

警戒もせずに応える。でも、気付いた時には遅かった。何せ()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

アメリア「ッ!?」

 

男「そこを動くな!!お前だろ……お前が彼女をそそのかしたんだろう!? そうに決まっている!でないと急に、別れだすことも・・・!浮気してた事もバレる訳ねぇよな!?」

 

不味い・・・この前調査した男だわ!逃げないといけないのに恐怖で動けない……少しずつ寄ってきているのに、動かないといけないのに……怖くて動けない・・・周りに助けを求めようにも怯えるばかりで何もしてくれない・・・どうしたら・・・

 

アメリア「い・・・いや・・・」

 

男「俺は寛大だから選ばしてやるよ……俺だけの性道具になるか、サンドバックになるか、死ぬか選べ……」

 

アメリア「いずれも嫌よ!!」

 

男「そうかいそうかい・・・なら、死ね」

 

突進してきた。もうだめだ・・・そう思った瞬間・・・

 

―バシィ!―

 

アメリア「え・・・」

 

拓哉「自分のしでかした事を棚に上げて、他人様に対して暴力振るうんじゃねぇよ……!」

 

そこにはヒートサーベルを構え、男の腕を叩きつけて凶器を落としたタクヤの姿が居たわ。

 

アメリア「た・・・タクヤ・・・」

 

拓哉「悪いアメリア・・・警察に通報してたけど一瞬遅くなった」

 

男「く・・・クソガァ!」

 

拓哉「突き!」ドスッ!

 

男「が!?」

 

突きによって男は倒されたわ。同時に、通報した警察官も漸く来て一安心。短い間だけど、私にとって長い事件が終わったわ・・・

 

 

 

 

警察からの事情聴取を受け、無事に解放された私達。助かったと同時に、彼に対して凄く怒りがわいてきた。

 

アメリア「どうして無茶したのよ!一歩間違えたら、貴方殺されてたのよ!?」

 

拓哉「守るのは当然だろう?」

 

アメリア「え?」

 

拓哉「どんなにクレイジーな娘を演じても、どんな職業を務めてたとしても、アメリアは自分にとって大事なタレントであり、大事な女の子だから、それを守るのは当然だ。守らざるして、アイドル事務所のスタッフリーダーなんて務まらんよ」

 

キュゥゥン…//////

 

不思議な気持ちだった。まるで助けに来たヒーローの如くで、とてもカッコ良かった……でも・・・

 

アメリア(この人こそが・・・私のマイダーリンになる人だ・・・)

 

気付いた時には、もう彼にイチコロだった・・・

 

 

 

その後? Aちゃん事、栄と話し合って結婚し、一人の男を愛する女性へとなったわ。まるでコミックみたいな展開だけど、これもまた良いエピソードだったわ。そうそう、栄とは正妻を競っているわ。

だって・・・タクヤに、ダーリンに『私の全てを捧げるわ』と心に決めたんだからね♪ 負けないわよ、栄!

 

 

―アメリア・ワトソン編 完―

 

 

 

 

―戌亥とこ―

 

拓哉との馴れ初め? 言う程面白い話じゃないし、聞くほどの事でもないと思うよ? ……え? ある人から聞いて来いと言われて、聞きに回っている? まぁそういう事なら話すよ。あれはな……

 

 

 

―にじさんじメンバーと婚約する前―

 

 

 

リゼ「とこちゃん、玲二さんと付き合う為のいい方法ってないかな」

 

とこ「『これ以上結婚するつもりはない』と公言している以上、難しいんちゃう?」

 

アンジュ「それは分かってるけど、やっぱり先輩達含めて私等もやっぱり・・・ね。リゼに関しては「昔助けてくれた人」ってのも相まって忘れられないし、何人かそんな恩人もいる訳だからね・・・」

 

うちがお給仕している店でリゼはんとアンジュはんが来てそんな話をする。この店はうち等さんばかの溜まり場としてよく使っているし、人も多く来ないから都合がええんやろな。とはいえ、周りにバレへんように二人にはメガネ掛ける等の変装はしてもらってるけどな。

 

とこ「おレンも狙ってるみたいやけど、かといって玲二さんの迷惑かけたらいかんよ。本人にとって、負担掛けるのも考え物やからな。まぁ、以前みたいな事*1本気(マジ)で考えてるなら話は別やけど」

 

とはいえあの一件のお陰でにじさんじメンバーも神羅城に住むことが出来たけど、「やはり足りない、結婚しなければ意味がない」と思っている人もおって、事実リゼとアンジュもその口やけどな。

此処で話を聞いていた初老の男性である店長が口を挟んできた。

 

店長「そういえばリゼちゃん。君の兄・・・チャイカさんだっけ? あの人には相談したの?」

 

リゼ「兄上とは別に実の兄弟というわけではないですが……まぁ、あの人とも話をしたことがあります。でも、『本気で好きなら応援するけど、その気持ちがどういう物なのか、単なる尊敬故の好きか異性としての好きなのか、よく考えた上で行動した方が良い。勿論、どういう答えを出したにしても私は応援するつもり』って・・・」

 

アンジュ「口添えとかしない感じだったからね・・・加賀美さんや剣持さん、ベルさんも同じくだし」

 

店長「まぁ、他人である僕が口出しするのも失礼かもしれないけど・・・後悔の無い選択をするんだよ。何せ、君達はまだ若いんだからね」

 

とか「せやなぁ。同期として、友人として力を貸すけど、最終的にどうするかは自分等やからな。でも私は応援しているよ」

 

そういって励ます二人。

 

リゼ「ありがとう。でもとこちゃん、前にゲーム参加してた際、私に玲二さんとの結婚の権利をあげようとしてたけど、本当に良かったの?」

 

店長「おや、本当なのかい? とこちゃん、玲二さんって結構良い男だと聞いているし、チャンスがあればアタックすべきじゃなかったのかい?」

 

とこ「前にアンジュが言ってたけど、玲二さんとはあくまで只の友達だからそこまでの感情はないよ。それに、正直結婚とか考えた事ないからね・・・」

 

店長「でも玲二さんと一緒に来てくれるあのお兄さんには親しげにしているじゃない、そういう気もないの?」

 

とこ「拓哉さんの事? 店長、あの人とはあくまで「仲良くしている常連さん」程度にしか考えてないよ。まぁ、ええ男やなって思う時はあるけどね。それに、正直な事言うとな・・・怖いねん、誰かに依存しそうで……」

 

あくまで恋愛に対して興味がないスタンスを取る。けど正直「誰かに依存してしまう恐れ」があったし、人の姿をしているけど、自分は所詮魔界のケルベロス。化け物と忌み嫌われても仕方ない存在とも思っているけどな・・・

 

アンジュ「でもそれでも良いじゃん、戌亥。人を好きになるって事は決して悪い事じゃないし、強制はしないけど恐れる必要はないよ」

 

リゼ「アンジュの言う通りよとこちゃん。きっと良い人が見つかるわ」

 

とこ「リゼ・・・アンジュ・・・」

 

そんな話をして、恐れる自分に対して向き合うようになった・・・実際拓哉とはええ男やと思うし、人一倍に努力する人やからそれが凄い輝いて見える・・・同時に、無理して折れそうな所もあるけどな・・・

 

 

 

 

 

あれから暫く経ち、リゼ達にじさんじタレントとの婚約が発表された。なんでもゲームに勝利し、それで「にじさんじで玲二を想っている娘達を全て貰ってほしい」という条件を呑み、婚約に至ったらしい。

婚約を結び、一緒に暮らし、それで毎日が幸せそうなリゼとアンジュを見てうちも安心するんやけど・・・

 

とこ「なんやろ・・・ちょっと寂しいなぁ・・・」

 

そう自然と、つぶやいてしもうたわ。

 

店長「とこちゃん大丈夫? なんだか最近、心ここに有らずだよ」

 

とこ「あ、店長・・・ごめんな」

 

店長「大丈夫だよ。それより、常連の兄ちゃんが来ているよ。対応して」

 

とこ「あ、うん……なぁ店長、うちにも貰ってくれる人とかいるんんかな・・・?」

 

店長「とこちゃんは可愛いし、受け入れてくれる人はきっといるはずだよ」

 

とこ「……あんがとな、店長さん」

 

そういって接客に入る。来てくれたのは、拓哉とAちゃんやった。注文を聞き、オーダーを伝える・・・その後で、拓哉に声を掛けられた

 

拓哉「なぁとこちゃん・・・ここ最近、ぼんやりしているとらしいけど……何かあったの?」

 

とこ「ん? まぁ、同期やフレンが結婚してな。嬉しい反面関わる時間が少し減って寂しいなぁって思ってな……フレンとかなんか毎日のようにLINE送ってくれるけど、直接話すのが少なくなってな・・・」

 

拓哉「先輩との結婚出来て、嬉しいんだろうね。正直、俺はそこまでの甲斐性はないけど・・・」

 

栄「と言いつつ、既に私の他に婚約を結んでいる人がよく言うわね。何なら後数人は増えるんじゃないのかしら? 私を差し置いて・・・ね」

 

拓哉「栄ちゃん、そんなつもりは無いって。一番は常に栄ちゃんだよ」

 

思わず「アハー」って笑いだす。

 

とこ「まぁ、拓哉さんも魅力的な人やし、増えてもええとは思うけどな。何なら、私も入ろうかな。人肌が恋しいし」

 

拓哉「本気で言っているのか? まぁ・・・俺で良ければ、いつでも相手になるよ。とこちゃんだって、とても魅力的な娘だからね」

 

キュゥゥン…//////

 

なんや・・・この暖かさは……冗談のつもりやったのに、何で……

 

拓哉「とこちゃん?」

 

とこ「……すぐにとは無理でも、偶に甘えてもええかな……?」

 

何かを察したような顔する栄ちゃん。けど、そんなのどうでもええ。この人になら・・・受けいてれくれるかもしれへん。

 

拓哉「……ああ、良いよ」

 

 

 

 

これがきっかけで私は、たまに甘えるようになったんやけど・・・これが気持ちよくてな、暖かな気持ちになるんよ。これが好きになるって事・・・これが愛するって事・・・もしそうやとしたら、私は・・・あの人に恋したんやと思う。

 

そしてある日、私は一世一代の勝負に出た。

 

とこ「拓哉さん・・・あんたに話がある」

 

拓哉「・・・聞くよ、とこちゃん」

 

とこ「・・・ケルベロスって、主人に対して意外と甘えん坊になる事もあるんやで? だから、生涯一緒にいさせてや」

 

拓哉「……プロポーズという意味なら俺は受け入れるよ。とこちゃん、一緒になってくれるのかい?」

 

とこ「うん。だって・・・『アンタは私がおらなイカン』」

 

こうして私は、拓哉さんと・・・拓哉と結婚した。無論、栄ちゃんからも受け入れられて、リゼやアンジュ、玲二さんからも祝福されたわ。

 

拓哉・・・一緒に、幸せになろうな。

 

―戌亥とこ編 完―

*1
神楽様の『番外編『にじさんじ襲来』』を参照




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