【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
Game Mode:1on1
Field:Standard
PlayerA:Yashiro Kizuku
PlayerB:J
戦いの舞台はグリプス2宙域。宇宙ステージだけあってデブリが浮遊し、可変機にとっては障害物に気を付けて運用すれば真価を発揮するステージだ。
ジェイの使うガブスレイβがアレキサンドリアから発艦し、ステージへと到着する。相対するは築が使うジェガンD型だ。
ジェイ(
頭の中で立ち回りを考えるが、同時に警戒していた。相手は
ジェイ(最強候補と言われているマスター・Pが規格外なだけで、3人掛かりで渡り合ったやしきずも大概ヤベーからな・・・)
そんな相手に手汗が出る。警戒しているとレーダーに反応が出た、デプリに隠れてジェイの後ろから出てきたのだ。
築「そこちょっと
ジェイ「何!?後ろからか!」
早速手を打たれてしまった事で動揺してしまうジェイ。モニターを出してなかった為見えなかったが、この時の築は律義に指を「4」「2」「0」の形にしながら言う程余裕があった。しかし何故か築は攻撃せず通り過ぎるだけだった。あのままサーベルで斬り裂けば勝てた筈なのに何故・・・と思った所、築が問いかける。
築「つーギャグ・・・どうよ?」
ジェイ「・・・はぁ? 何言ってんだ?」
築「おいおい、そこは『ん~~!!・・・なかなかオモシロかった。かなり大爆笑!』と返すべきだろ。元ネタのスティール・ボール・ランも今年の9月25日に放送されるみたいだし、見れるなら見た方が良いぞ。それに・・・今回はあくまで本気のバトルじゃなく、稽古だ。ま、力抜いて戦いましょうや。スポーツな感じでね・・・ククッ」
ジェイ「・・・それも何かの元ネタがあるのか?」
築「ああ、ロックマンX5のダイナモの台詞だな……まぁ兎に角、『気張りすぎず落ち着いて戦いに挑む事、でなきゃ不意を突かれてしまうぞ』これがレッスン1だ」
そう言って戦闘態勢を取る築。この言葉にはジェイも頷ける物があった。
ジェイ(今の俺にとって、耳の痛い話だな……)
数日前、カミュとミラーマッチをしたのだが負けてしまった。*1その敗因が「金的された事への動揺から隙を生み、撃たれてしまった」という物だ。距離的にビームライフルを避ける事は出来たし、切り替える前にサーベルで斬り捨てれば勝てた勝負だった。自分自身の『アレ』が打たれた訳じゃないからダメージは無いに等しいし、そもそも適当なタイミングで怯ませて距離を取れば良かったかもしれなかった。変なタイミングで拘ってしまう・・・そうすれば、勝てた勝負だってあった。
ジェイ「落ち着いて対処しなければ勝てる勝負も勝てない、そんな事は分かっている!」
築「けど意外と忘れがちになっちまうのも事実だ。分かっていても行動に移せなきゃ意味ない・・・」
「だろ!」と言ってハンドグレネードを3個投げてビームマシンガンで撃ち抜く。爆風で一瞬怯ませ、攻めてくると警戒してサーベルに切り替えて迎撃する。その予測は辺り築のジェガンはサーベルを構えて攻めてきて、斬り合いになった。
築「グッド。動揺しても予測して動くのは大事、駄目なのは予測出来ても動けない事だ」
ジェイ「それでもビームマシンガンでグレネードを撃ち抜くとかどんな芸当しているんだよ・・・」
築「練習の賜物。後サーベルだけでなく、踏み込んでクローや蹴りを織り交ぜるのも大事だぞ」
ジェイ「だらぁ!」
サーベルで弾いた所を大型クローで殴りかかるがこれも最小限の動きで回避される。
築「スピードは悪くないが動きが読みやすい。肩部メガ粒子砲なら怯ませた所を撃ち抜くという事もあったが、再現に拘ってパテで埋めたのも考え物だな」
冷静に分析する築。ガブスレイの真価は可変を活かしての立ち回りだ。故にジェイとしては何とか引きはがして機動戦をしつつ、射撃で仕留めるか一撃離脱を活かして叩くかをしたい所だが、築はそうはさせまいと立ち回る。
何故ならメイン武装であるフェダーインライフルもミサイルポッドもミドルレンジで真価を発揮するものであり、接近されると活かしにくくなるからだ。前者は後端のエミッターからビーム刃を発信させ、銃剣として使えるが元が長物なだけに積極的に狙うべき物でもない。
今のジェイにとっての頼みの綱は大型クローアームとビームサーベル、マルチ・シールドだ。
ジェイ(出来れば離れたい所だが離してくれない・・・いっそマルチ・シールドで弾きを狙うか?)
築(ジェイとしてはどうにか離れたい所だろうが、弾かれたりして隙を作ったら逃げられるな・・・ガブスレイβはよりTMSとしての機能を高めた機体だし、追い駆けっことなれば流石に厳しい・・・そうなれば三式弾装備のバズーカで仕留めるしかなくなる)
互いにどう動くか・・・近すぎず、離れすぎずの距離で攻め合う二人は思案しつつ攻める手段を考えていた。そしてジェイは、敢えてフェダーインライフルに切り替えて銃剣突撃をした。
ジェイ「おおおおおおおおお!!」
築は次はどういう動きをするか見る為、敢えて反撃せずに回避した。
築「銃剣突撃と来たか!避けられた後はどうする!?」
ジェイ「可変して距離を取り、一撃離脱を狙う!」
そのままMA形態に移行して距離を取り、反転してフェダーインライフルを撃つ。
ドキュウ!ドキュウ!
築「可変状態で丁寧に射撃する・・・慣れない奴は狙って撃ってるつもりでも当てれない奴がいるが、良い腕だ。だがこの程度では当てられないなぁ!」
ジェイ「だが脚部クローアームがある!こいつなら腕位持っていけるぜ!」
脚部クローアームを展開して腕を挟み込み、あわよくば腕部破壊を狙うが当てれなかった。しかし一撃離脱を活かした戦術を取れるようになった以上、ジェイの優位は揺るがない。
築「脚部クローアームを残したのは良い判断だが、意識しすぎたな。攻める時は一つの攻め方に意識を向け過ぎない事、これがレッスン2だ。次のレッスンに移る前に一つ聞きたいんだが良いか?」
ジェイ「一体何だよ?」
築「ジェイ、星さんやレイラから『万能型』と言われた事ないか?」
ジェイ「・・・なんでそう思ったんだ?」
築「一撃離脱戦法といい、射撃や格闘のセンスは良いが秀でた物がない・・・けど総合的に見ればバランスよく感じたんだよな」
ジェイ「……レイラからも言われたよ、『使える物は何でも使う』というスタンスを取っているからな」
築「やはりな。センスは良いし腕前は悪くない・・・足りないのは経験といった所か。けど正直、素のガブスレイの方がもっと戦果を挙げられるんじゃないのか?」
ジェイ「そうかもしれないが・・・こいつは元々、カミュのZガンダムに対抗するために作られた物だ」
築「ああ、そういう事か・・・だから、
ジェイ「……」
思わず可変形態を解き、立ち止まってしまう。それだけ彼にとってこの事実が否定できなかったからだ。学業や運動でもそれなりに高い成績を叩き出す彼だが、「秀でた物を持つ」相手には勝てずにいた。テストをやれば80点以上の高得点を出すが、常に満点を取る優等生には学問では敵わない。運動をすればクラスの上位にはなれるが、運動部に所属する子には勝てない。彼は同年代では優秀な方ではあるが、天才ではなかった。
ガンプラウォーズでもクラスでは一二を争う腕前を持っているが、それ以上に強い相手とぶち当たって挫折した事があった。それがカミュとレイラだ。
カミュは父親がGEに勤めている影響かガンプラ作りの腕前が高く、ガンプラウォーズ小学生の部の大会決勝戦で当たった際には彼と勝負し、敗北した。その原因は自分ではそれなりにしか活かせなかったZガンダムを、カミュは自分の手足のように動かし、性能をフルに活かしたからだ。
もっと驚いたのが、同年代で彼が「敵わない」と言わせた子が居てそれがレイラで、レイラ相手に至っては全く何も出来なかった。
しかも「自分が見つける前に向こうが見つけ、反撃も許さないままあっけなくやられてしまう」という物で、何故負けたのか・・・この時のジェイは理解できなかった。その後も何度か勝負した物の勝てず、果てはレイラが「予備の機体」として持っていたディジェに切り替える等のハンデを背負っても勝てなかった。そして驚いたのが、レイラからの言葉だった。
レイラ「腕前は悪くないよ、何度かやられて学習して対策を取れているし。特化型には負けるかもしれないけど、経験を積んで行けば器用万能になると思うぞ」
「煽っているのか?」と思ったがリプレイで見返してみると確かに徐々に対応出来ていたし、自身も「こうできたんじゃないのか?」と思う所もあった。
それから考えた彼は己を見直し、「いつかバトルで一本取る」という目的でロンド・ベルの常連客になった。この行動は正解だったらしく、レイラやカミュは勿論、星や恵良、恵真といった上手い人から指導を受けたお陰でメキメキと上達し、今じゃ同年代の子供相手にはほぼ負けなしの腕前になった。それでもレイラは勿論、星達大人組には手も足も出ないが。
ジェイ「自分でも未熟なのは分かっているし、真似た所で勝てる保証がないのも分かっている・・・けど、それでも俺は!勝ちたいんだよ!」
築「ならもっと経験を積んで来い。今は結果が出ずに悔しい思いをするかもしれないが、いつかはそれが芽吹く。来い。上には上がいる事、そして無理に同じ土俵に立たずとも勝てる事を教えてやる」
バズーカに切り替え、迎撃態勢を取る築。
ジェイ「行くぜぇ!」
再び可変状態になって突っ込む。持てる武器を使い、持てる知識を持って対抗しようとする。しかし築も負けておらず冷静に回避しつつバズーカを撃って軌道を逸らして誘導しようとする。撃ち切ってリロードに入ったタイミングで接近していった所でバズーカを放り投げ、バルカンで破壊して目くらましをする。
ジェイ「何!?」
動揺して対処が鈍ってしまう。そしてその隙を突いてすれ違いざまにビームマシンガンを撃ち込み、撃破判定を出した。
築「目差ジェイ、精進せいよ」
ーWINNER 社築ー
筐体から出たジェイはどこか大人しくなっていた。負けて悔しい思いはある物の、同時に磨くべきものが見つかった気がしたのだ。
ジェイ「いつもは負けて悔しいって思うんだが、何故かそんな気がしねぇ・・・これが、実力って奴なのか・・・?」
築「年季が違う・・・って奴だな。伊達に何十年も生きて、色々と経験して、そして勝ちに行こうという気迫が俺を支えてきた。ジェイ、お前は見込みあるしもっと強くなれる筈だ。俺から言える事は色んな経験を積み、色んな知識を取り込んで糧にしろ。スペシャリストにはなれずとも、ゼネラリストにはなれる筈だ」
ジェイ「・・・分かった。何かを極めれずにいる事に悩んでいたけど、目指すなら幅広く対応できるようになってみるよ」
築「うん。その意気だ」
こうして築の教育が終わり、少ししてみしろ達が出てきた。次はみしろ達の見ていこう。
続く
今回は普通のバトルと違うから苦戦した・・・慣れないリ・イマジをやるのもあったし、未熟。
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