【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
神羅城
玲二「あれからどうだ、メル」
メル「仕事の方も配信の方も順調だよ、玲二君。心の整理がついたとはいえ、まだ完全に不安が消えた訳じゃないけど……かぷ民の為にも、玲二君の為にも、二度と過ちを犯さないように気を付けてるからね・・・」
玲二「……あの時は済まなかった。俺達ももっと注意深くしていれば防げたかもしれないし、魔乃達の二の舞を防げたかもしれなかったしな・・・」
メル「……過ちを犯したメルが言う資格はないけど、過去の過ちを気にしすぎちゃ駄目だよ。それに・・・」
玲二「それに?」
メル「神羅族のメルが
玲二「……そうだな」
玲二は一言だけ発した。実は拓哉やレイラがいた『Vtuberとして活動している世界線でのるしあ』では『第三者への情報漏洩が原因で契約解除』となっており、るしあも過去の所業に後悔している事を知っていたのだ。そして、その世界でもメルもまた……神羅メルもそれを知っているか否かは分からないが、チャンスを与えたのも優しさ故なのは確かだろう。
そして自分に出来る事はホロライブ関係者として、タレント達に携わる者として『二度と同じ過ちを犯さない』と誓って精一杯のフォローをする事だった。
玲二(魔乃や人見に関しては失態を気にしているのか、首を横に振られたしな・・・)
実はぼたんを通して魔乃アロエに、フブキを通して人見クリスと面会した事がある。「神羅族の力を使って過去のトラブルを無かった事にし、もう一度アイドルをやらないか?」という名目で。神羅族の力を使えば過去の行いを無かった事に出来るし、もう一度やり直す事だって可能ではある。
しかし二人の出した答えは「NO」。二人とも過去の失態を気にしており、何より「今更戻るなんて厚かましい事は出来ないし、何より受け入れてくれなさそうで怖い」と言っていた。
玲二(だからこそ・・・俺も後悔しない為にも目一杯やるしかない。完璧に仕立てれなくとも、過ちを防げることは、被害を最小限に抑える事は出来る筈だからな・・・)
メル「……玲二君、あまり一人で抱え込まないでね。悪い癖だよ?」
玲二「あ、ああ・・・すまない。そうだな・・・俺だけじゃなく、レイラとか関わってないけど守ろうとしている人もいるからな」
そういってメルの部屋にある一体のガンプラ、『バンパイアガンダム シュッツェン』を見る。
『MGバンパイアガンダム シュッツェン』
『MGガンダムデスサイズヘル(EW)』をベースに『バンパイアガンダム』を設計し、そこからさらに発展させてレイラが完成させた機体。『バンパイアガンダム』自体『Another第二十一話』に名前だけ登場した機体であり、テクニカルということ以外は一切が不明。そんな中でレイラが自分が持つ知識を総動員して作製。
ビームシザースはオミットし、ビームエフェクトのクリアパーツを流用して牙状の手甲『ビームバイト』をスクラッチ。『MGデスサイズ(EW)』からバスターシールドを移植している。アクティブクローク内には『KP・ディフェンサー』を装備。メリクリウスのプラネイト・ディフェンサーをベースに耐久性と防御力を底上げしている。
『K』は『Kewlクール』で『Cool』のスラング、意味は『かっこいい、すごい、素晴らしい』等、また夜空メルの代名詞たる『かぷ(KP)』とも掛かっている。電力供給の面からハイパージャマーは使えなくなっているが、これはどんなことがあっても『姿が消える(いなくなる)』ことは無いという事を示している。
アクティブクロークの防御性能とも相まって、想定使用者である『夜空メル』を徹底的に護るよう設計されている。『シュッツェン』はドイツ語の『schützen』で『護る』という意味。
メル「さぁ、もう湿っぽい話はおしまい。そろそろメルもいかないとね」
玲二「そうだな。今日は虎姫とホロプラでガンプラを組み立てるんだったか?」
メル「うん。取り敢えず素組とヤスリ掛けを目指そうと思っているよ、塗装はまた別の時にね」
玲二「気を付けてな」
「はーい」そういってメルは、コトカと待ち合わせしているホロプラへと向かった。
ホロプラ
メル「こんかぷーコトカちゃんお久しぶり」
コトカ「ぎゃこつーお久しぶり、メルちゃん」
ホロプラで合流した二人は、さっそく目当てのガンプラを買う事にした。
メル「HGのガンプラを組み立てるって事だけど、何を組み立てるの?」
コトカ「ビルドメタバースで出た『ガンダムパーフェクトストライクフリーダムルージュ』を組み立てようと思ってるよ」
メル「フリーダムルージュかぁ、良いと思うよ。因みにHGで作った経験は?」
コトカ「社先輩やフミさんの勧めで、HGのMSDジムやゲルググメナース、水星の魔女の機体は作った事はあるよ。『最初の内は水星の魔女等の最新のキットから始めた方が良い』って言われたから。後はEGを何個かね」
メル「んーじゃあ大丈夫かな。後は残っているかどうか・・・だね」
目当ての品を探す二人。在庫に余裕を持たせてはいるものの、ここ最近二次予選等の影響で本土から買いに来る客も多い為、目当ての品が売り切れる事も珍しくない。
さらに『高額転売禁止法』が出来てからも転売で儲けようとする手合いは減っておらず、時たまホロプラに転売ヤーが訪れる事もある。
ホロプラとしても過去に受けた被害*1から対策を施しており、一人当たり購入できるプラモに購入制限を設けたり、プラモのみを購入しようとしてヤスリ等の道具に目を付けない物にはそれとなく質問して探ったりして対策を施している。
メル「ホント、法の制定されたお陰で益々利益を出すのが難しくなってきているのに、何で転売なんてするのかなぁ・・・」
コトカ「『売れるから』ってだけで深く考えてないでしょ」
メル「やっぱりそうなるよねぇ・・・あ、あった」
溜息をつきつつも目当ての品を見つけて安堵する二人。道具を持っているかと確認したら「あ」って声を出したのでついでに必要な道具も買い揃えて工作ルームへと向かった。
メル「さて、機体を作っていこうか」
コトカ「よろしくね、メルちゃん」
説明書を読みつつ、ランナーを取り出して切り出そうとするが・・・
メル「……」
コトカ「どしたの?」
メル「いや、あのね・・・まとめてパーツを切ったり、分けずにやったりしないかなって警戒しちゃって・・・」
コトカ「あー・・・それね、一回やりかけた事があるんだけど社先輩に止められたんだよね。『どれがどのランナーか分からなくし、慣れない内は全部切らない方が良い』って」
メル「ああいうのは何度か作らないと感覚が掴めないからね、無理せず丁寧にやった方が良いよ」
説明書と睨めっこしつつ丁寧にパーツを切り出し、丁寧にヤスリ掛けをして組み上げていく。メルのフォローもあってか出来が良く、経験が浅いながらも順調に組み立てていった。
コトカ「ねぇメルちゃん」
メル「なあに?」
コトカ「この機体ってマスクレディー事『ウルツキ・セリア』が使うガンプラだけどさ、元とどう違うの?」
メル「彼女が戦った好敵手・・・『ミヤマ・サナ』と噂されているんだけど、『パーフェクトストライクフリーダム』のリスペクトモデルで、カラーリング以外はほぼ一緒だよ」
コトカ「え、そうなの?」
メル「うん。性能は若干差別化はされているけど大本は同じだよ、ウルツキさんの使う機体はオリジナルだけに性能は高いらしいけど」
コトカ「知らなかった・・・」
てっきりビルド系よろしく、大幅な改造をしている物だと驚くコトカ。そうして驚きつつも手を休めず組み立てていき、完成させる。
コトカ「よし、完成!塗装は帰ってから・・・かな。色は元の機体を大事にしつつ、厚塗りするだけでも大分良くなりそう」
メル「後はビームブレイド『リヒトファング』や対艦刀「シュベルトゲベール」のビーム刃の所を塗装すれば良い感じかな? 塗装する事で威力もアップするし」
コトカ「むむむ、奥深い・・・」
塗装する箇所をメモするコトカ。
コトカ「残りは帰ったら仕上げますので、今度一緒にバトルしませんか?」
メル「良いよ。取り敢えずメルのスケジュールはね・・・」
お互いに都合の良い日をすり合わせ、一緒に遊ぶ予定を決めた二人。一緒に遊ぶ予定が決まって一安心するメルとコトカだった。
コトカとガンプラウォーズやるのはまた次回に・・・『RG RX-78-2 ガンダム Ver 2.0』と戦わせる予定。
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