【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
(3/12)最新話でアイリスの確認したので、カリオペに変更しました。
―火威青―
え、拓にぃとの馴れ初め? いいよ、教えてあげる。あれは幼い頃の話だったな・・・
―18年前―
青「ねぇ、ぼくもいっしょにあそんでもいい?」
男子A「なにいってんだよおまえ、おまえはおんなだろ。おんなといっしょにあそべるかよ」
男子B「そーだそーだ。おんなのところにいけよ」
その頃から僕は男の子みたいな恰好をしてたんだけど女子からは同性として見てくれず、男子からは変な奴扱いされたんだよね・・・女の子の恰好をしようにも合わず、これが落ち着く・・・というのもあったからね。
でも、そんな時でも変な目で見ずに接してくれた子がいたんだ。それが拓にぃ。
拓哉「じゃあおれ、あおといっしょにあそぶわ。あお、いこうぜ」
青「う、うん・・・」
僕はこの頃から拓にぃに助けられ、恋心を抱いていた。きっかけは小学校での集まり。入学して待っていたのは、周囲からの奇妙な目線だった・・・
小学生「ねぇあのこ、おんななのになんでおとこみたいにしているの?」
保護者A「コラ!そういう事を言うんじゃありません!聞こえるでしょ!?」
保護者B「でも女の子なのに、何故男の子みたいな恰好を・・・?」
保護者C「まさか無理矢理着せられている・・・とか?」
そうヒソヒソする声が聞こえる。自分の意思でやっているのに、何故こう言われなきゃいけないのか・・・当時の僕には理解できなかった。
青(このかっこうがよいのに・・・)
それは学校内でも同じだった。教室に入れば奇異な目で見られ、一部の女子生徒からも
女子生徒「なんでおとこのこみたいなかっこうしているの? おんなのこなのに、へんなのー」
と言われる事も珍しくなかった。別の女子生徒で当時の僕の親友ちゃんからは
親友「えっと・・・わたし、どんなかっこうしてもうけいれるよ? だから・・・すき」
と告白する娘がいてもおかしくなかった。事実、小学校時代では殆どが女子からラブレターを貰っていたからね。
男子の中で送ろうとした人がいたけど、その時の親友ちゃんが
親友「ねぇ、どういうつもり? ねぇ、どういうつもり?」ドン・・・ドン・・・
ハンマーで机を叩き、脅している所を見てなんとも言えなくなった事もあったかな・・・まぁ、その親友ちゃんともキスされて告白されたりしたけど、結局丁重に断ったけどね。その娘とは家の都合で引っ越し、2学期にはいなくなってたし。
話を戻すと、気にしないようにしているとはいえ結構辛く、先生にも相談したことがあった。でも先生からは
先生「やっぱり男の子みたいな恰好をして変だし、女の子らしい恰好をしなさい。その方が、火威さんの為にもなるわよ」
と何度も言われた。一応、告白してきた娘には「火威さんは女の子なんだから、そういう考えを持つのは辞めなさい」と注意してたけどね。
でもそんな時に救ってくれたのが、拓にぃなんだよね・・・助けてくれたのが先生に注意された時、たまたま聞いてた拓にぃが手を差し伸べてくれたんだ。
拓哉「せんせー。それはちょっとちがうんじゃないですか? あおはじぶんらしさをだすためにそうしているのに、せんせいがそれをひていするのっておかしいとおもいます。たようせいとか、こせいとかいいませんけど、とがめもせずにあおをちゅういするのはへんだとおもいます」
思えば「男の子なのに、女の子扱いされてる事に怒って庇った」位の気持ちだったかもしれないけど、僕にとっては「筋の通らない事に対して怒り、守ってくれた」と感じたんだよね。彼はいつだってそう。
同じ男子からは否定されても、仲間外れにされる事になったとしても、拓にぃは僕を選んでくれた。それがたまらなく嬉しかった。その事を聞いても
拓哉「おれたちはおさななじみなんだから、えらんでとうぜんだろ。おれにとってあおは、おとうとぶんなんだからな」
キュン…
弟分というのが気になったけど、それがどうでも良くなる位にときめいた。この頃からだね、僕が拓にぃを意識するようになったのも。
それから演劇をすることになった際、女子から王子様役を勧められたけど、その時も助けられた。
拓哉「あおはおうじさまより、おひめさまのほうがよいだろ。おんなのこのきもちとかわかるし、なによりさんこうにしたいっていってたじゃん。まんがかくので」
……まぁ、最後のアレは聞かなかった事にしてたけど、そのフォローがあって僕はお姫様役をやる事になり、その条件として王子様役を拓にぃにやらせる事になったよ。本人は「どれでも良い」って感じだったけど。
でも、そんな幸せも長くは続かなかった。
一度分かれる事になったのは中学卒業してから。曰く、進学校に推薦で入学出来て、3年間は親戚の家に寝泊まりする事になったんだとか。目標があるみたいだから止めれなかった。僕も漫画家として修業し、専門学校へと進みたかったからね・・・
青「拓にぃ。僕がもし漫画家として大成したら、必ず迎えにいくよ」
拓哉「ああ。俺もゆくゆくはアイドルを支える敏腕スタッフになり、青といつか再開するよ。それまでは・・・元気でな」
拳を合わせ、僕たちは分かれた。涙は流さない、流すとしたら…再開し、一緒になる時だ。
それから月日が流れた。僕がホロライブのオーディションを受けるきっかけになったのは、何気なく見ていたとある配信がきっかけだ。
拓哉『という事で始まりましたガンダムクイズ!司会はホロライブ新米スタッフ神代拓哉がお送りしまーす!そして今回挑戦して頂くのはこの三人!』
青「え・・・拓、にぃ・・・?」
見間違えるはずもなかった。そこにいたのは再開を誓い合った拓にぃだった。彼は今新生アイドル界の中でも大手アイドル事務所であるホロライブのスタッフとして働いていた。そこからは早かった。
青「僕も・・・アイドルになりたい!そして・・・拓にぃと一緒に輝きたい!!」
そこから僕の努力が始まった。己を磨くために体力作りと自分磨き、受かる為の対策を取れるだけとってみた。現役アイドルからの取材も取り、取れる対策を取った。
無論、受かるのは容易じゃなかった。何度も落ちた、何度もくじけそうになった。けど何度目かのオーディションに挑み、そこでようやく合格した。
ただ、行く先はホロライブ本家じゃなく傘下グループとなる『hololive DEV_IS』だ。そこで僕の同期となる4人と顔合わせし、そこから成り上がっていく事を決心した。
だって、その責任者が拓にぃなんだもの。拓にぃが頑張って此処までいけたのなら、僕も頑張るまでだ。
青「待っててね拓にぃ・・・アイドルとしても、漫画家としても、そしてお嫁さんとしても・・・一番の存在になるからね!」
―それから暫く経った現在―
拓哉「まさか青が来て、そこで女だと知るとは思わなかったよ・・・」
青「まぁそんな気はしてたけどね、同性と接する感じだったし。気にしてないけどねー」
拓哉「ほんと悪かったって・・・」
青「じゃあ、撫でて。蝶美ちゃんだって頑張ればナデナデしてくれるんだから、僕にもやってよ」
拓哉「わかったよ」
そういって撫でてくれる拓にぃ。僕は幸せだ。紆余曲折あったけど結ばれ、こうして一緒になれたのだ・・・それだけで僕は、幸せなのだから。
青「拓にぃ」
拓哉「ん?」
青「……『いつまでも一緒だよ』」
拓哉「ああ・・・死ぬまで一緒だ」
―火威青編、完―
―ハコス・ベールズ―
やあお疲れ様、ボクのBrats。皆の馴れ初めは聞いてきた? ……え、一人だけ聞けてない人がいる? ボクの馴れ初めが聞きたい? うーん・・・良いよ。特別に答えてあげる。あれはアメリアたちと一緒にホロライブタウンに上陸して少し経った日の事かな・・・
―ホロライブタウンへと上陸して数日後―
ハコス「さてさて、次はどんな悪戯を考えようかな~」
カリオペ「ハコス、また何か考えているの?」
ハコス「カリオペ。まぁね、先輩相手に何か考えているんだけどさぁ~いいアイデアが無いかなって♪」
カリオペ「この前度が過ぎた事をして、レイジさんに怒られたじゃない」
ハコス「わかっているよ。予防線が張っているとはいえ、弁えているつもり。セレスやムメイ、オーロ相手だともう飽きちゃったからね・・・日本に来たからには、日本のホロメン相手に何かしないと損じゃん」
悪びれる事なく話すボク。洒落にならないドッキリをしかけるのが好きな身としては、やった事がない相手にドッキリをしかけるのは楽しみだったりする。ジョークってのは、お互いが楽しめてこそだからね。
まぁカリオペの言う通り、この前凄くレイジに怒られたけどね。
ハコス「そうだ。この際だからAちゃんにドッキリをしかけよう。彼なら分かってくれるはずだからね」
カリオペ「全く・・・Aちゃんも優しいから許してくれるかもしれないけど、程々にね」
ハコス「分かっているよ」
でもこの時のボクは知らなかった。内容が洒落にならなかった事と、本気で怒られるなんて事なんて・・・
ハコス「さて、内容はどうするべきか・・・並大抵の事じゃ反応してくれないし、大胆な事をするとしたら・・・タクヤを巻き込んで、とかかな?」
そんな事を考えていた。確かタクヤと結婚してたけど、凄い熱々なんだってね。そこでちょっと、カオスな展開を思いつくような考えが浮かんだ。
ハコス(もしもボクが、彼を好きだと言ったらどうなるかなぁ・・・)
ボクはそんな事をぼんやりを考えていた。彼とは正直、兄みたいな所があった。頼りがいのある兄、しっかり者で努力家な兄、面倒見の良い兄、そんな人だからどこか甘えてしまう所があった。
ハコス(いくら一夫多妻制になったとはいえ、ボクの事なんて・・・ね)
彼とはあくまで仕事仲間であり、兄に甘えるようなものだ。向こうもそんな所だろうと思って、ボクは踏み込めずにいた。だけど、同時にこう思う。ボクは彼の事を好きになれば、
ハコス「バカげた話だと分かっている・・・でも、何故か……タクヤの事を意識しちゃう。それをハッキリする為にもやるしかない・・・」
ボクはそう決心し、実行に移すことにした。
ハコス「ねぇAちゃん。話があるんだけど良いかな?」
栄「はい。どうしましたかハコスさん?」
ハコス「あのね……ボク、タクヤの事が好きになったんだ」
暫く沈黙が続く。さて、どうでるかな?
栄「……本気で言っているの? 冗談ではなく・・・」
ハコス「本気と言ったらどうする? ボクはタクヤの事を兄みたいに接しているし、ちょっと思う所はあるよ」
これは噓ではない。嘘でもこんな事を言いたくないからね。
栄「じゃあ・・・彼のどこが好きなの? 何がきっかけで、ときめいたの?」
ハコス「それ、は・・・」
それに対して言葉が詰まる。思ってた展開と違うからだ。
ハコス「……兄みたいに甘えられる所、かな。彼に対して何言っても許される、何やっても許してくれる・・・そんな所が良いかな、って思っているよ」
栄「・・・その程度の事でたっくんの愛を語るの? この程度では、彼の心が動くと思っているの?」
ハコス「それは、そうだけど・・・」
不味い、状況的に引き下がれなくなってきた……今更ドッキリなんて言えない。でも、彼の事が気になるのは本当ではあるのに・・・
拓哉「栄ちゃん、どうしたの?」
栄「たっくん・・・実はね」
Aちゃんがありのままの事を話す。やめて……話を聞いて、彼はため息ついちゃったし・・・
拓哉「……ハコス。どうしてそんな事を言ったんだ?」
ハコス「……試してみたかった。
拓哉「……だからと言って、大好きな嫁に対してそんな事をしないでくれ!冗談でもそんな事をして良い理由にはないし、この程度で告白するなんて失礼だろ!そんな軽い気持ちでやっても、俺の心は動かないよ・・・」
ハコス「ご、ごめん・・・なさい・・・」
栄「たっくんは別に貴女に対して怒ってないわ。彼が怒ったのは、試すような事をしたからよ」
ハコス「……ボクは構ってほしかった。甘え、甘やかす関係の相手が欲しかった・・・」
拓哉「でもだからと言って、こんな事をしなくても良いだろ? ハコス、俺に甘えたいんだったら正直に甘えてくれ・・・俺は別に、いつだってOKだからな」
キュン…
そういって頭をポンポンするタクヤ・・・どこか温かさを感じる。
ハコス(もしかして・・・これが求めた先の物、なのかな・・・)
もっと撫でてほしい。甘えたい、大好き・・・色んな感情が沸き出てくる・・・
ハコス「……タクヤァ・・・ボク、君に対して好きになっちゃうかも・・・」
拓哉「ハコス・・・?」
栄「やれやれ・・・結局貴女も好きになっちゃったわね・・・」
そう呆れてしまうAちゃん。でもどうでも良い。この気持ちよさを感じていたかったからね・・・
ハコス「タクヤ……ボクを好きにさせた気持ち、絶対に振り向かせてみせるからね!Aちゃんも、負けないよ!」
拓哉「あ、ああ・・・」
栄「望むところよ、
こうしてボクは、彼に対して意識するようになった。
その後は色々とアプローチをし、一緒にご飯を食べたりと親睦を深めていった。時には彼の家でオフコラボをしたり、料理配信したりと仲を深め、栄達に認められるようにまでなった。そして・・・
ハコス「タクヤ・・・ボクは君の為なら大事な物を捨てて、一緒に生きる覚悟は出来ているよ。君の為なら議長の座を降りる事だって構わない・・・だから・・・ボクと、『ずっと一緒にいようね』」
そして、彼の答えは・・・
拓哉「ああ・・・一緒に居ような、ハコス」
こうして僕たちは、結婚した。
―ハコス・ベールズ編 完―
ハコス編は本当に難産でした・・・
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