【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
晴「お願いです佐々木さん!僕も神羅族にしてください!!」
玲二「ハァ? 藪から棒にどうしたんだよ甲斐田・・・」
朝から子供達の相手にしている所を甲斐田晴が押しかけ、会うなり頭を下げてお願いしてきた。
晴「ROF-MAOの中で僕だけ神羅族になれてないのがズルいんです!今の佐々木さんなら簡単に神羅族になれるんでしょ? なら僕も神羅族にしてよ!」
玲二「待て待て、確かにやろうと思えば神羅族に出来るけどな・・・この辺りのリスクはハヤト達から聞いているのか?」
晴「そりゃ聞いているよ・・・」
実を言うと晴は昨日、ROF-MAOの収録前に「俺も神羅族になれなくてズルい」と駄々を捏ねていたが剣持達から説得を受けていた。それなのに諦めきれず、直談判をしてきたのだ。玲二が呆れていたら剣持達がやってきた。
刀也「やっぱり此処に来てたんだ、甲斐田くん・・・」
湊「いくらなりたいからと言って玲二に直接直談判する事ないだろ・・・」
ハヤト「すみません玲二、私達も説得したのですが納得してもらえず・・・ほら、帰りますよ」
晴「嫌だ!神羅族にしてもらうまで僕は帰らない!」
体育座りをして帰る事を拒否する晴。これでは仮に力を使って無理矢理追い出したとしても何度もやってくるだろう、そう判断した玲二達は説得する事に。
玲二「あのなぁ甲斐田・・・神羅族になるって事は良い事ばかりじゃないんだぞ? 不死に等しい存在になるし、いくら身体が欠損しても核が無事な限りすぐに修復される・・・それこそ、死にたくなっても死ぬことが許されないというリスクが付きまとうし、核を破壊する方法が無いに等しいんだぞ?*1そんなリスクがあるだけに、安易に神羅族にさせる訳にはいかない」
晴「でも、ドーラさんや社先輩だって神羅族になったのに・・・」
玲二「そりゃ確かになった事はビックリしたけど、それでも二人も・・・子供である希も神羅族として生き続ける覚悟を決めたんだ。葛葉もそうだし、魂子達もそうだしな・・・」
晴「だったら僕も・・・!」
玲二「けどそれをやるだけの覚悟があるのか?」
刀也「というか甲斐田くん、そもそもレイ兄さんとの接点ってそんなにないでしょ?」
晴「う、それは……」
そう。これがROF-MAOの中で晴だけが神羅族化出来なかった大きな理由だ。神羅族化する条件としては「玲二が仲間と認識しているか否か」であり真魔神になった時の光の波動で築やドーラ、葛葉のように繋がりがある者が神羅族化出来のだ。
その条件で当て嵌めるとハヤトは「高校時代の同級生であり親友」だから、刀也は「かつての剣道道場での同じ門下生」だから、湊は「にじさんじに入ってから知り合ったが、ジムとか一緒に行く中で意気投合した」から神羅族になれたのだ。
一方で晴と玲二の接点がない。精々トップマネージャーとして仕事絡みで付き合う位で繋がりが薄く、そのせいで刀也からある事を言われたのだ。
刀也「前も言ったけどさ、正直
晴「じゃあ今から繋がりを・・・」
湊「仮に接点を持って、神羅族にしてもらったとしてどうしたいの?
晴「え?」
ハヤト「同感ですね。甲斐田さんのように神羅族になれなくても不満に感じている人は特に見ませんし、栞葉さんやミランさんだって、立伝さんが神羅族になっても特に羨ましがる様子を……いえ、正確には
晴「ちょっと待って、リスクって?」
玲二「さっき説明したように不死に等しい存在になるのは勿論だが、それだけでなく神羅族の存在が世間にバレたら何をされるか分からない……というのもリスクの一つだ。そもそもホロライトシティの前身である『ホロライブタウン』が出来たのも、義兄さんが俺が神羅族である事に・・・正確には神羅族に目覚めつつある事が発覚し、このまま世間に知られたら俺は勿論、フブキ達が何されるか分からないと懸念して急遽俺達が住む街にした程だからな」
晴「た、確かそうだったような・・・」
ハヤト「玲二の言う通りです。表向きには『新生アイドル界のアイドル達を守る為に開発された人工島』という事になっていますが、実際は玲二とフブキさん達の平穏な暮らしを守る為に急遽変更し、玲二達が安心して暮らせる島にしたのが真相です。特別居住区にも指定されていますし、もしタレント等に被害を及ぼすようなことがあれば強制的に追い出されるようになっているのも、玲二の秘密を知られるのを防ぐ為でもあるんです」
湊「住民には秘密を話している代わりに、『絶対に口外しないでくれ』って言っているのもそういう事。どこで漏れるか分からないし、何ならあの劾って警官だってどこまで信じて良いか分からない所もあるからな・・・下手すりゃそこから漏れる可能性だってあるし」
刀也「それに、僕達も神羅族になった以上他人事じゃない。下手すりゃ何されるか分からないんだよ? そうでなくともレイ兄さんは、過去に異世界からの侵略者に狙われたり、現に神羅族同士の内輪もめに巻き込まれてるのに、僕達だって対岸の火事じゃない。それ所か隣の火事だよ?」
晴「け、けどきっと何とかなるよ!」
玲二「確かにこれまでも何とか丸く収める事が出来た。最近で言えば魂子達の件も漸く決着がついたからな……けど、これから先の事は俺でも予測できない。だからこそ、安易に神羅族化させる訳にはいかない」
晴「……」
玲二「分かったか? そういう事があるから考え直せ、無理して神羅族にならなくとも―」
晴「それでもなれるならならせてよ!」
これには玲二も呆れて溜息をつき、渋々認める事に・・・
玲二「後悔すんなよ」
そういって力を与え、継承する事に。
玲二「リミッターを掛けているから好き勝手は出来ない。分かっていると思うが、悪用するなよ?」
晴「分かっているよ!これで僕も、神羅族の仲間入りだ!ROF-MAO結成時に僕だけ記念ライブを行えなかったりとハブられていたけど、今度もハブられずに済むぞ!」
一人はしゃぐ晴。これに対して刀也達がこっそり話しかけてきた。
刀也「・・・良かったのレイ兄さん。無理に神羅族にしなくても・・・」
玲二「まぁあれだけ言っても折れないとなれば、もう素直に神羅族にした方が良いと思ったからな。それに、何かあれば最悪力を取り上げる事だって考えている。これは俺なりのケジメだ」
湊「まぁあのまま駄々こねられる方が面倒くさいしなぁ・・・」
ハァ・・・と溜息をつく刀也達であった。
難産でした・・・