【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
激化するGWDWC。Bブロックは熱い熱狂で包まれていた。真柴椎間や帆波ベルナといった強敵も勝ち上がり、誰が本選出場するか分からなくなっていた。
そのような中開かれる2回戦、蝶美達の所に視点を当てる前にアメリアへと視点を動かそう。
アメリア「違法賭博が行われている?」
兼士『そうだ。ある筋からタレコミがあり、調査を行った結果確かに違法賭博が行われていた』
アメリア「ふむ・・・私に連絡を入れたのは、その大本の調査をしてほしいのかしら? 後、それがGWDWCに関わる賭博でGCPDとして動かざるを得ない案件でもあるとか?」
兼士『察しが良いな・・・そうだ。今回摘発したのは氷山の一角でしかなく、正直君やシェリンさんの探偵としての力と、ルイスさんの怪盗としての力が必要な事案だ。何せ一つ一つ潰すのではなく、一斉検挙による短期決戦を行わなければいけないからな・・・情報屋ラビットにも依頼している所だ』
彼女達の名前を聞いた途端、スッと目を細めるアメリア。「これは相当な
アメリア「・・・そこまで手を回すとなれば、早急に対処しないといけない事態みたいね」
兼士『そうだ。摘発した賭博場からガンプラウォーズの筐体が発見された。内部を調査したところ、バトルへの強制介入や強制アカBANのチートが組み込まれていた』
アメリア「チートをね・・・狙うとしたらGWDWCに介入・・・と見せかけて、大会外で襲うとか?」
兼士『恐らくな。大会開催前に出場を取りやめた参加者の中にその理由が不明の者が混ざっている。その中には『出場を取りやめなければアカウントを消す、誰かに話したらリアルで襲う』と言って脅しているのだろう』
アメリア「あり得るわね・・・ホシは付いているの?」
兼士『ある程度は付いているがまだ確度が低い。君達には被害者からの情報を集め、賭博場をリサーチしてほしい。一斉検挙の方は他部署と協力してやる』
アメリア「分かったわ。後は『自棄になってGWDWCに直接乗り込むのを阻止、及び被害を最小限に抑える』って所かしら?」
兼士『そうだな。署に来たらUSBメモリを渡す、くれぐれも無理しないでくれよ』
アメリア「分かったわ」
そういって電話を切った。
都々「アメちゃん。室長から電話来た?」
アメリア「ええ。相当な
都々「やっぱり・・・こっちでもさっき、チーフから電話があったよ。それで『万が一に備え、引き続き大会の警備に当たれ』って言われた」
アメリア「そうなるわね。まぁ、奴等の方は私達に任せて、都々はダーリン達を頼んだわよ」
都々「任せて!」
アメリア達が裏で暗躍する者がいる事を調べる中、蝶美も自分の戦いに集中していた。何せ2回戦の蝶美の相手は白き雪の皇女を破ったバトラー『乃原あさし』だ。
魂子「ねぇ蝶美・・・次の対戦相手ってあさしって人、勝てるの?」
蝶美「分からない・・・あの白き雪の皇女を破った相手だし、かなりの強敵だと思う」
魂子「そんなに?」
蝶美「はい。白き雪の皇女は実力的に言えばガンダリウムランカーにも匹敵するとも言われており、かなりの実力者ですよ」
拓哉「本選に出れただけでもかなりの物だが、如何せんバトラーとしての情報が少ないのが痛いからな・・・知っている事と言ったら精々、ホロプラやOMEGAによく家族連れで訪れる良きお父さんって感じだな・・・」
音玄「それ、必要?」
拓哉「・・・必要かどうかは兎も角、警戒するに越した事はない。ハッキリしているのはアルケーガンダムをカスタマイズし、トランザムが使える事だな。しかし動きと言い、何かアクション仮面に似ているのが気になるんだよな・・・」
「あーそいつはな、うちの次男坊の要望なんだ。『クレヨンしんちゃんのアクション仮面みたいにしてほしい』ってな」
声をした方を見ると『アリー・アル・サーシェス』似の男、『乃原あさし』が居た。周囲には彼の家族らしき人物がおり、成人女性は『絹江・クロスロード』に似てて、子供達はそれぞれ『ヨハン・トリニティ』、『ミハエル・トリニティ』、『ネーナ・トリニティ』に似ている。
蝶美「乃原さん」
あさし「千代浦蝶美・・・だったな。未来の旦那さん等が運営している『神代家チャンネル』をよく見ているぜ、数個程度だが歌ってみたも聞いた事もあるしな」
蝶美「あ、それはありがとうございます」
深々とお辞儀する蝶美。
拓哉「それであさしさんは一体・・・」
あさし「何、ちょいと家内達と話をしていただけだ。『次の試合も父ちゃん勝ってみせるからな』ってな。あ、此方が俺の妻である絹絵だ」
絹絵「絹絵です、夫をよろしくお願いします」
あさし「そしてこっちが子供達。長男の
夜波「夜波です、よろしくお願いします」
音凪「よ」
海波「ミハだ。父ちゃんがつえーぞ!・・・所でお姉さんは納豆にネギ入れるタイプ?」
絹絵「こら海波!」
蝶美「あー・・・そういうのは気分次第かな?」
絹絵「すみませんうちの子が・・・美人な女性に目がなく、ませた考えを持ってて・・・」
蝶美「まぁ気にしてないから大丈夫ですよ、子供の可愛いナンパですし」
苦笑いしつつ受け流す蝶美。
蝶美「まぁ取り敢えず、また後で会いましょう。そろそろ時間ですし・・・」
あさし「そうだな・・・また後でな」
そういって乃原家と別れた蝶美であった。
Bブロック
千代浦蝶美
VS
乃原あさし
「これよりBブロック二回戦!千代浦蝶美VS乃原あさしの対戦を行います!」
『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!』
「まずは、あおぎり高校を代表する握力40kgのアイドル!その動きは蝶のように優雅で、見る物を魅了してハートを掴んで握りつぶす!
『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!』
『ちーよーちゃん!ちーよーちゃん!』
通路から現れた蝶美はサポーターでぽぷらを連れ、ゆっくりとステージへと上がっていく。
人志「蝶美ちゃん!頑張ってくれー!」
蝶美(正直勝てるかどうか分からない・・・けど、どの道全力でぶつかるまで!)
内心では気を張っているがそれを隠しつつ、アイドルらしく笑顔で声援に応える。
「対するは、一見歴戦の傭兵のような雰囲気を持っているが、その実態はサラリーマン!愛する家族の為に、男は強敵と戦う!妻子持ちの普通のサラリーマン、乃原あさし!」
通路から現れたあさしはゆっくりとステージに上がる。
『がんばれー!ガンプラおじさーん!』
あさし「ははっ・・・すっかりその愛称が付いちまったな」
苦笑いしつつもステージに上がっていくあさし。
「それでは、双方使う機体の提示をお願いします」
お互いに機体の提示をする。蝶美が出したのはキュベレイバタフライで、あさしは『アクション・アルケーガンダム』を出した。
『アクション・アルケーガンダム』
『アルケーガンダム』のカスタム機。エクシアのGNドライヴを移植しているので、トランザムを使用可能。基本武装はアルケーと同じで、右腕にGNキャノンを埋め込んでおり、腕をL字に組むことで発射できるようになっている。機体色は青・緑・赤となっているが、これは機体の元ネタとなった「アクション仮面」のカラーと同じ。本機を作る際に海波の「クレヨンしんちゃんのアクション仮面みたいにしてほしい」という要望でこうなった。
スキル「アクション・トランザム」
GNドライヴをフル稼働させ十秒間全ステータスを200%向上させる。十秒経過後は自動でトランザムが切れる。また、この状態で使用するGNキャノンは、GNアクション・キャノンとなり、威力が追加で100%向上する。発射後にスキルは強制停止する。
あさし「慣れた機体で勝負するって感じだな」
蝶美「うん。どんな相手か分からない以上はね・・・それじゃあいくよ」
Game Mode:1on1
Field:Standard
PlayerA:Tiyomi Tiyoura
PlayerB:Asasi Nohara
―GAME START!―
戦いが始まるが蝶美は様子を見る為に引き気味になっているのに対し、あさしGNバスターソードをライフルモードにして射撃しながら攻めていく。
あさし「キュベレイは中距離での射撃戦しつつ、ファンネルを使ってこそ真価を発揮するからな。嬢ちゃんは中距離でのファンネル等を活かした射撃戦が得意だし猶更相性が良い・・・だが悪いが主導権を握らせない為にも、さっさと行かせてもらうぜぇ!」
蝶美「くっ!(やはりサーシェスの生まれ変わりだけに、近接戦が得意みたいだね・・・)」
寄らせない為にも後退しつつランスビットで射撃して牽制するがあさしは怯まず攻めていく。悟られないようにクリアファンネルとファンネルを射出しようとし、体制を崩すのを狙うが・・・
あさし「ファンネルを出して体制を崩そうとしているがそうはいかねぇ!ファング!」
蝶美「ファンネル!」
ファンネルとGNファングを出して牽制し合うが、ファンネルの中にクリアファンネルを出して襲おうとする。だが・・・
あさし「そこか!」ドキュウ ドキュウ
ボガーン
クリアファンネルを数機撃ち落としてダメージを最小限に抑えた。
蝶美「読まれた!?」
あさし「ファンネルを織り交ぜてクリアファンネルを出す・・・常套手段とはいえ、直感が当たらなければヤバかったかもな」
蝶美「・・・流石だね。偶に回避してダメージを抑える人がいるけど、撃ち落とすのは中々いないよ」
あさし「昔色々とあったからな・・・そのせいか自分に対する危機に対してやけに勘が冴える様になったんだ。さあどうする? ちょっとやそっとの策じゃ俺を倒せないし、何より・・・」
蝶美「?」
あさし「
蝶美「!」
あさしに言われてハッとする。この人は「純粋にバトルを楽しんでいる」のに対し、自分は「勝つ事に執着している」事に気付いたのだ。情報の少ない相手、底知れぬ実力・・・そんな相手だけに、
あさし「嬢ちゃんはこの大会で優勝を目指しているのを知っているよ。『愛する家族の為』・・・ではあるが、今はそれに加えて『大事な事務所仲間の為に勝たなきゃいけない』と思っているんじゃないのか?」
蝶美「・・・何を証拠にそう言うの?」
あさし「明確な根拠はないが、表情から『負けるわけにはいかない、勝たなきゃいけないんだ』というのが出ているぜ。新生アイドルの事は正直詳しくないが、今療養している真白ちゃんや、手術を受ける為に休止するりえるちゃんの為に勝たなきゃいけない・・・そう思ってないか?」
蝶美「……思っている。ちよが勝つ事で、真白先輩やがぶ先の勇気に繋がると思っているから」
あさし「それは良い事だと思う。けどな・・・その二人は多分、勝つ事以上に臨んでいる事があると思うぜ?」
蝶美「・・・ちよが楽しむ事を望んでいる、とか?」
あさし「多分な。俺がその人達の立場ならそう願うし、こう言う。『勝ち負けなんか二の次にして、目一杯楽しんで来い。そして後悔だけはするな』ってな」
蝶美「……」
あさし「もっと言うとこれは多分、大事な婚約者さん達も同じ事を考えてる・・・そう感じたな」
蝶美「……鋭いね、拓哉くん達からも言われたよ。『優勝できなくても良い・・・とにかく、本選に出て悔いのない戦いをして満足してやっていくんだ』ってね」
あさし「良い事言ってくれるじゃねぇか。なら、此処等で全力でぶつかろうぜ!そんで、悔いを残さねぇようにぶつかってきな!」
蝶美「分かった!それじゃあ行くよ!」
あさし「来な!アクショーン、トランザム!」
―ACTION TRANS-AM―
トランザムを発動して迫ってくるアクション・アルケーガンダム。蝶美のキュベレイバタフライも飛翔して空中で姿勢を整え、ビームサーベルを構えてアルケーの左脚を斬り捨てる。
蝶美「これで決める!月光―」
あさし「まだだ!GN!アクション・キャノン!!」
腕をL字に組んでGNキャノンもとい、GNアクション・キャノンを発射してキュベレイバタフライを狙う。月光蝶を発動するよりも先にキャノンが胴体を貫き、撃破した。この勝負、あさしの勝ちだ。
―WINNER Nohara Asashi―
蝶美「はぁ・・・ふぅ……あはは・・・負けちゃった・・・」
あさし「ああ・・・けど、脚を斬られて月光蝶を放とうとした時はヒヤヒヤしたぜ。間に合わなければ負けてたからな……」
蝶美「勝利の女神は、どうやら家族愛の強いあさしさんに微笑んだみたいだね」
あさし「何言っているんだよ、嬢ちゃんも中々だったぜ。そして何より・・・
あさしが手を差し伸べ、握手を求める。
蝶美「・・・うん。ちよも楽しかったよ♪」
握手を応じる蝶美。負けた悔しさから泣きそうになるも、アイドルとしての矜持から堪える。
あさし「・・・俺はホロライトシティに住んでるからよ、また機会があればやろうぜ」
蝶美「・・・勿論♪」
そういって二人は分かれ、後で自分のスマホに真白からのLINEが来たことに気付く。『よく頑張ったね蝶美、力になれたよ』このメッセージを見て、蝶美はワンワン泣いた。
大会が終わった後も蝶美は、神代家絡みで乃原家と交流する事になった。時にガチバトルをし、時に子供達とエンジョイし、家族ぐるみでの付き合いして親睦を深めていく事になる。尚子供達の為に自信をもってイラストを描いたのだが・・・子供達からは「下手くそな絵」と言われてショックを受けた模様。
蝶美「画伯とか言われているけど、そんなハッキリ言わなくても・・・」
拓哉「まぁまぁ」
時に子供の素直さは恐ろしいと感じた出来事であった。
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