【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
天界 ヘルエスタ王国、王城会議室
この日。玲二に関わる親族達・・・玲二の嫁となった娘達の親達が集まっていた。ヘルエスタ王国国王夫妻に加え、鷹宮財閥総帥、お菓子の国の国王、夜空一族の当主、白銀騎士団前団長、雪花家当主等・・・日本と、特にホロライトシティと深い繋がりがある大物ばかりだ。
尊も「玲二の妻」としてではなく、「鬼人族の里の女王」として参加しており真剣な表情をしていた。そんな中で穏やかな声で話した人が出た。月代だ。
月代「まぁ取り敢えずカリカリせず、ゆっくり話し合いましょう。『玲二君のこれから』を決める大事な親族会議とはいえ、ピリピリしては話もまとまりませんからね。そうですよね、輝さん」
輝「・・・そうだな」
王家に使えるメイドから出された茶を一口飲む輝と、いつも通りな姿勢に微笑む月代。今回の話し合いをする上で「自分達も話し合いに出る」という条件の元に参加している。二人がいるお陰か空気が和らぎ、玲二も少しだけ安堵した。
玲二(こういう時、お二人がいるのは凄い助かる……お義母さんが場の空気を和ませてくれるし、お義父さんも中立で物を話せるタイプだから荒れた時に治める事が出来るからな・・・この人達はやはり凄い)
関心している間にヘルエスタ国王が話し始めた。
ヘルエスタ国王「・・・落ち着いた所で、早速本題に入ろう。玲二殿、私の愛娘であるリゼと結婚して次期国王になってほしい。君は真の意味で他人と寄り添い、皆の為に考えられるだけの視野の広さと思慮深さ、時に斬り捨てるだけの覚悟も持ち合わせている。正直言って、その手腕を我がヘルエスタの為に振るって欲しい」
それに対して挙手し、それに制止する者が現れた。鷹宮財閥総帥だ。
総帥「国王陛下。お言葉ですが貴方には長男が居て次期国王候補となられているのがいた筈・・・それを選択せず軽々しく『我が国の為に腕を振るって欲しい』というのはおかしくないでしょうか? 外務大臣等のポストなら兎も角、国を動かす王の立場に立たせるのは臣民が許すでしょうか?」
ヘルエスタ国王「ぬぅ・・・」
これには流石に反論できないヘルエスタ国王、お菓子の国の国王も苦々しい表情をしている辺り同じ考えをしていたようだ。
総帥「玲二君は我が鷹宮財閥の・・・日本を支える人材と言っても過言ではない。それに彼は自ら指揮棒を振るって全体を動かすよりも、誰かの支えとして動くタイプだ。だからこそ・・・我が鷹宮財閥の次期総帥になってほしい。娘も器として高いが、君も同じく高い。娘共々財閥を・・・国を支えて欲しい」
玲二「ま、待って下さいお義父さん・・・今はこうして市長の立場に立っていますが、正直政治も経済もリオン達ほど詳しくはありませんよ? 以前も、『ユニバーサル・センチュリー』を神羅の力で建設した際にリオンからも怒られましたし・・・」
此処に居るメンバーは全員玲二の事情を知っている為、それについては対して驚かなかった。ユニバーサル・センチュリーを「皆が過ごしやすいような場所を作りたい」という考えで建設能力を使って建てたのだが・・・リオンから叱られた。曰く
リオン「ただでさえ神羅族の事を世間にバレちゃまずいから大々的に使うのは良くないし、そもそも市長なんだから予算投資すれば建設は出来た筈でしょ。ドームにしても同じく・・・それに、大々的にお金を使う事は建築関係は勿論、インフラなりガソリン代なりなんなりと・・・色んな所にもお金が回るんだからそういう部分も意識しないと駄目でしょ」
玲二「いや、とはいえこういう事に金をつぎ込むのもどうかと思うが・・・」
リオン「かといってホイホイ力を使えば良いってモンじゃないでしょ。それに、仮にも今のアンタは市長でもあるんだから街の発展の為に大金を使わずしていつ使うのよ? 大会主催と、その後の観光の目玉スポットとしての設立・・・という体でなら文句も出ないでしょうし、もっと前から依頼を出していれば行けれたでしょ」
玲二「そうかもしれないが、リオンに負担を掛けるのも・・・」
リオン「ハァ・・・『国家を『体』とするならば金は『血液』だ。四肢末端の指先まで走らせてこそ、人は活力を得て生きていける。役人は言わば臓器で血液を回すのに重要だが、血液を留まり続ければいずれ
玲二「いや、それは・・・」
リオン「というか玲二はすぐ力に頼りすぎ。仮にも世間にバレたら不味い立場なのもあるんだから、その辺りも気を付けなさい。『バレなきゃ大丈夫だし、バレても大丈夫だろう』という考えは良くないわ。後、下の人間にも富が回るように気を付けないと不平等よ」
と滾々と説教された。正直それならリオンが市長向けじゃないかと思うが、リオンは間違いなく首を縦には振らないだろう。何しろ市長就任した際に「玲二が適任だと思う」と支持した一人でもあるのだから。
閑話休題
総帥「反省して次を活かせるならまだ良い、活かせず現実逃避する人も居るからな・・・君なら出来ると思うのだが、どうかね?」
「それを言うなら私にも考えがある」
挙手して意見を述べてきたのはノエルの父、『白銀騎士団前団長』だ。白銀騎士団は天界の中でも精鋭揃いのメンバーでもあり、今は団長の座を引いた物のその実力は健在だ。フレンの父、『コーヴァス帝国騎士前団長』とも個人的にも仲が良く、彼も何か言いたげな顔をしている。
白銀騎士団前団長「婿殿。君は政は向いてないのは分かるし、他人を支えてこそ真価を発揮する・・・というのなら、我が騎士団に来ないか? いずれは騎士団長となり、天界と地上界を守る守人になってほしい」
コーヴァス帝国騎士前団長「私も同意見だ。私としてはフレンを支えてくれるなら何も言う事はないが・・・君ならば、良き守人になるだろう。それに、君のお陰で我が騎士団や白銀騎士団の中でも良い訓練にもなっているのだぞ?」
玲二「俺のお陰?」
白銀騎士団前団長「うむ。ガンプラ作りだよ・・・アレは細かい作業をする事での技術を得るのは勿論、忍耐力や集中力を高めるのにも良いから騎士団でも好評だ。団員達にも良い娯楽にもなったからな」
玲二「前に教えた、『ジム改(シャドウズWR仕様)』と『ジム・スナイパーⅡ(シャドウズ仕様)』がですか? アレはミオに教わって作った物ですし、再現機でそこまでは・・・」
白銀騎士団前団長「だがそれを作り上げるのは見事だし、器用さと知識が無ければ出来ない事だ。団員たちには良い刺激にもなるし、何よりウェポンラックを爆弾として使う点は見事だ」
玲二「まぁアレはゲームでの再現でしかないですし・・・」
白銀騎士団前団長「そういう意味でも我が白銀騎士団の団長になってくれないか? 君は政治の世界より向いていると思うんだが・・・」
此処で手を挙げたのが夜空一族の当主だ。
夜空一族当主「まとめる・・・という意味ならば我が一族の当主になるのはどうだ? あくまで領地の管理と統治・・・市長職に近い事が出来るという意味では、我が一族の当主になるのはどうだろうか? 魔界は強い者に従うという風習があるし、我々と共に来るのが適任だと思うのだが?」
雪花家当主「それを言うなら我々雪花家も同じだ。玲二君、ラミィと共に雪花家を支えてくれないかね?」
玲二「あー・・・俺は……」
此処で終始無言で見守っていた輝が溜息をつき、手を挙げた。
輝「……お前さん等、あまり言い過ぎじゃないのか?」
雪花家当主「む?」
輝「玲二君の素質に見込んで色々と引き込みたいのは分かる。市長の座を降りた後の事を考えれば、誰かの庇護下の元にいた方が安全なのも分かる。けどな・・・本人の希望を聞かずして、あれこれ言うのは筋が通らないんじゃないのか?」
月代「そうですね。此処はハッキリと、玲二君の意見を聞くべきだと思うわ。玲二君、貴方はどうしたいの?」
色々と考えた上、玲二は答えを出した。
玲二「……正直言うと今の仕事を辞めるつもりはない、ですね。辞めるにしてもちゃんと後任を決めておかないと後で揉めるでしょうし、何より今は色々とあるからその辺りの事は考えれない・・・ってのが本音ですね」
ヘルエスタ国王「確かにな・・・君を目の上のたん瘤と見て、排除しようとする手合いがいるのも事実。此処で余計な事をして心労を増やす訳にはいかんな・・・」
白銀騎士団前団長「しかし神羅族か・・・私等の力を以ってしても追い払えるかどうかというのもあるし、何より厄介なのが玲二君を以てしてもどうにか出来るかどうか・・・だからな」
お菓子の国国王「ルーナ達の事も心配ではあるが・・・私達では出来る事が限られるのが歯がゆいな……玲二君にもしもの事があれば、ルーナもミーアも悲しむだろうし・・・」
総帥「リオンも言っていたが、転生者・・・というのも気を付けた方が良いかもしれないな」
玲二「・・・ホロライブ等の乗っ取りを画策する手合いが出るかもしれない、とかですか?」
総帥「いや、それ以上に厄介なのが君が神羅族である事を世間にバラすという手合いだ。安室レイラ君みたいに『ネット小説という形で現した世界線』の住人がまた来ない保証もないし、来たとしてそれが玲二君の味方になってくれる保証もない」
玲二「確かに・・・」
総帥の言う通りだ。安室レイラがこの世界に来た目的も「GWDWCに参加して世界の頂点に立ち、玲二に挑戦する」という物だが、他の転生者もそうなる保証もない。場合によっては玲二に敵意を向ける手合いが来る可能性だってある。
輝「そういう意味でも今の所は現状維持・・・というのがベストだろうな」
月代「私もそう思うわ。今だって色々と頑張ってるんだから、無理をさせる訳にはいかないわ」
玲二「お義母さん・・・」
輝「そういう訳だ。取り敢えずこの話は一旦保留、やるにしても色々と落ち着いてから話すべきだ」
この一言に全員が頷き、取り敢えずは一旦終了した。
玲二(問題の先延ばしという形になったけど、正直今の方が向いているってのもあるのが本音だよな……第一皆俺に期待し過ぎなんだよ。結局俺は、何処まで行っても普通なんだからな)
内心、自分は普通と思っている玲二であった。
次回、雪奈の話か長編を書こうかのどっちかになると思います。雪奈は戦績が良くないので、花を持たせたい所・・・御意見、御感想をお待ちしております。
オマケ
『ジム改(シャドウズWR仕様)』
小説『機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ』に登場するジム改のバリエーション機。一年戦争後に設立された特殊部隊「シャドウズ」のメンバーの一人、ザルフ・ワッケン中尉が搭乗した特別仕様。「各種火器を満載したコンテナを携行する火力支援機としての運用が主」「脚部を陸戦型ジムと同型のものへと換装」・・・となっているが、ゲーム中では大体ハイパーバズーカ、頭部バルカン、ハンドグレネードが基本装備となっている(ガンプラウォーズでもこの仕様) 因みに宇宙でも使える。
バトオペ2では爆風範囲が広い結束型グレネード、戦場の絆ではウェポンラックを地雷として運用するというゲームオリジナル武装があるが、ガンプラウォーズでは両方再現している(ウェポンラックは陸戦型ガンダムの物を採用し、手を加えている)
但し、後者のウェポンラックは火力が非常に高い(アトミックバズーカ並みの威力)が、一回の出撃につき一度しか使えないという制限がある。
『ジム・スナイパーⅡ(シャドウズ仕様)』
同じく小説『機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ』に登場するジム・スナイパーⅡのバリエーション機。カイン・ラグナード大尉機仕様を再現しており、頭部の狙撃センサーの変更やバルカンの追加、大腿部には専用武器のL-9ビームライフルの交換用パックを備えている等のカスタマイズが施されている。
これをミオが再現するにあたって変更点として
・MS用精密狙撃バイザーに変更し、頭部バルカンの代わりにマシンキャノンを追加。
・交換用パックをセットする事でリロード時間の短縮。
・90mmブルパップ・マシンガンの代わりにハンド・グレネード、ハイパーバズーカを追加装備(戦場の絆仕様)
という感じに仕上げており、完全再現とは行かなかった事にやや不満がある模様(曰く「バルカンについてはどうしようもなかった」)