【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~   作:お覇王

217 / 352
GWDWCを敗退した雪奈は、この大会で何を得たのか?


少女が目指す場所

ホロプラ 大会期間中という事も相まってか多くのバトラーが集まり、多くの強敵がこの店に集う。その中で雪花雪奈もバトルし、苦戦しながらも勝利を収めた。

 

「凄いな・・・流石は白き雪の皇女だな」

 

「アレで10歳なのが凄いよ、アカリ副店長と戦ってギリギリで負けたとはいえ追い詰めたし・・・」

 

「そんなあの娘でも一回戦敗退という、かなりの激戦だからな・・・やっぱり強いよ」

 

だがその雪奈は数日間で実感した。「自分はまだ未熟」だと・・・

 

雪奈「……」

 

ラミィ「どう雪奈ちゃん。気晴らしでホロプラやOMEGAに回っているけど、手応えは?」

 

雪奈「・・・強い人が多く、それでいて自分の未熟さを思い知らされたよ。ぐらちゃん達と戦って強くなった気でいたけど、全然だった」

 

ラミィ「いや、雪奈ちゃんでまだ強くなってないというのは流石に・・・」

 

首を振る雪奈。

 

雪奈「私は未熟だよ。この店だってあかりさん、アロエさん、狂三さん、るしあさん、アカリさん・・・皆それぞれ違った強さを持ち、違った信念を持っている・・・私には、まだそれが足りなかった。認識が足りなかった。世界は広く、私がいかに小さなコミュニティで満足してたか・・・そう感じたよ」

 

ラミィ「でも予選を通して色んな人とも戦い、強くはなれた。実君とも出会え、強くなる理由を見つけれたじゃん」

 

雪奈「確かにね。でもまだ足りない、実さんと再び戦って勝つには足りない・・・技術や経験を得ていくだけじゃなく、あさしさんのようにバトルを楽しめる位の心の余裕を得ないと駄目だよ。それがあの人の強さでもあり、家族を大事にするのと同じく支えとなっているからね」

 

ラミィ「それは、そうだけど・・・」

 

雪奈「負けたくない……そういう意味でも私は、楽しむ事・・・何かの為に強くなる事を学びたい」

 

「それなら、ちよと戦ってみる?」

 

後ろから声を掛けてきたのは蝶美だ、拓哉と共にいる。

 

蝶美「何かの為に強くなりたい・・・それなら、『自分らしく楽しむ』ってのが大事だと思うな。雪奈ちゃん、今ちょっと迷っているように見えるけど、違う?」

 

雪奈「……」

 

蝶美「分からないなら戦ってみると分かると思うよ。こういうのは、戦いの中で見つかる物もあるからね」

 

雪奈「・・・そうだね。蝶美さん、胸を借りるよ。拓哉さん、良いよね?」

 

拓哉「ああ、構わないぞ」

 

ラミィ「しっかりとね、雪奈ちゃん」

 

そういって二人は筐体へと向かい、プレイしに行った。

 

 

 

相対する二機。雪奈のスノーホワイトリリィが蝶美のキュベレイバタフライクイーンと機動戦を繰り広げる。

 

雪奈「・・・蝶美さん」

 

蝶美「なあに、雪奈ちゃん?」

 

雪奈「蝶美さんは、バトル好き?」

 

蝶美「好きだよ。ちよにとって配信や家族に次いで好き、実際楽しいからね。雪奈ちゃんは?」

 

雪奈「好き。強い人と戦うのは心躍るからね、けど・・・」

 

言葉に詰まる雪奈、これを言って良いのか分からないからだ。

 

雪奈「負けるのは辛いし、好きじゃない・・・」

 

蝶美「その辛いってのは、どういう意味で?」

 

雪奈「・・・え?」

 

その返しに対して戸惑う雪奈。負けて悔しいのはそのままの意味だが、「どういう意味で悔しいのか」と問われたら困惑する。

 

蝶美「ちよも負けて悔しいと思うけど、同時に得た物があれば話が変わってくるかな」

 

雪奈「・・・どういう事?」

 

蝶美「『自分にはこれが足りなかった』『これが欠けていた』という意味で悔しがる・・・という事。得られる物も無く負けたら悔しいだけだけど、得れた物があればまだ違うと思うな」

 

雪奈「得れた物があればまだ違う・・・」

 

蝶美「ちよのバタフライクイーンもそう。勝つ為には機体を一新しないと勝てない・・・そう感じたから、リバイブ版をベースに作り直してスキル変更したからね。これも得る物の一つ・・・だよ」

 

雪奈「他にも得れた物があると?」

 

蝶美「うん。『楽しむ事と、支えてくれる人が大事』だって事を改めて認識した事。あさしさんのようにバトルを楽しみ、周囲の支えがあるからあれだけの強さを発揮できた・・・ちよは戦ってそう感じたな。惜しくも負けたけど、それでも楽しかった」

 

雪奈「……」

 

蝶美のいう事に理解できる。あさしは誰が相手でも純粋にバトルを楽しみ、家族を大事にしていた。自分もまた、ラミィという姉に等しい存在に支えられて此処に来たからこそ分かる。支えがなければ・・・楽しむ事を欠けていたら、あの場に居なかったのではないかと考えてしまう。

 

雪奈「私は・・・この先どうしたら良いのかな?」

 

蝶美「そこは正直難しいな・・・でも、これを機に自分の足で外の世界に出て見るのもアリかな」

 

雪奈「出て見る? 自分の足で・・・?」

 

ビームガンを僅差で避ける雪奈。

 

蝶美「一歩踏み出す事で見えてくる世界もある・・・一歩踏み出す事で見方が変わる世界もある。今の雪奈ちゃんには、それが必要じゃないのかな? 世界を一部を知ったのなら、後は自分から歩んでいくべき。実くんもきっとそれを望んでいる筈だし、超えるならそうすべきじゃないのかな?」

 

雪奈「!」

 

 

実『少女、世界は君が思ってるよりずっと広い。『自分の好きを貫き強敵を倒した者』『自分が思うままに闘争を求める者』『徒党を組み切磋琢磨を続ける者達』君が知らない戦士たちが世界中にたくさんいる。君はこんなところで満足するような器か?』

 

『もし君に、進む意志があるなら!この流星実が、未来への水先案内人となろう!』

 

 

此処で実の言葉を思い出す雪奈。

 

雪奈「・・・そうだ。私は、こんな所で満足出来ないよ。色んな人を知って、知りたいと思った。小学生だから・・・子供だからと自分に言い訳して、生まれた土地に留まり続けていた・・・」

 

蝶美「うん・・・」

 

雪奈「私・・・色んな世界を見てみるよ。次の冬休み、出来る限り色んな所に回ってみる」

 

蝶美「うん、それが良いよ。今は学業優先しないと駄目だからね」

 

雪奈「勿論。バトルも学業も、どっちも全力で行かせて貰うよ。だから・・・この一撃に勝負を決めさせてもらうよ!」

 

蝶美「良いよ、全力で来て!」

 

お互いの本気でぶつかり合い、雪奈が勝利する。この時の雪奈は行くべき道を見つけれたようで晴れやかだった。

 

 

 

 

 

ラミィ「目指すべき所、見つけれた?」

 

雪奈「うん。見つけれた・・・踏み込む為の勇気が足りなかったからいけなかったけど、今ならいける気がする」

 

ラミィ「そっか、それは良かったよ・・・」

 

その言葉を聞いて一安心するラミィ。

 

ラミィ「さて、目指すべき道が決まった所でお祝いしようか♪」

 

雪奈「ただ飲みたいだけじゃないの?」

 

ラミィ「や、やだなぁ・・・そんな訳ないじゃん。妹分のいくべき未来が見つかった事に純粋に祝いたいだけ」

 

雪奈「やっぱり飲みたいんじゃん・・・」

 

呆れつつも手を繋ぎ、帰路についた二人であった。




本当は冬花を出して未来の事を語ったり、自ら歩む事の大事さを語るとか考えたけど・・・思い浮かばなかった(汗)

御意見、御感想をお待ちしております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。