【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
ホロライブ 事務所内
リオナ「青先輩、私にガンプラ作りを教えてくれませんか?」
青「良いけど、どうしてまた?」
リオナ「あー君に・・・新とお話するネタが欲しい、というのがあるかな・・・」
「ふむ・・・」そう思案して、一つの事を聞き出した。
青「ガンダリウムキラー、飛鳥新君とは縁があったりするの? ただお近づきになりたい・・・という雰囲気じゃなさそうだけど」
リオナ「はい。あー君とは大武市に住んでた頃からの幼馴染で、それで・・・」
青「・・・好きな人、って所かな?」
黙って頷くリオナ。
青「やっぱりね・・・なんとなくそんな雰囲気がしていたよ。でも会えたは良いけど、一緒に話す為のネタがないからガンプラ作りを学んで近付こうとしていると」
リオナ「はい。ただ・・・ガンプラとか作った事がないですし、それで青先輩に師事を受けようと思ったんです。にこたんやヴィヴィだって支部長に教わりながらガンプラを作ってるし、にこたんに至っては独自の改造をしてたから私もと思って・・・」
青「うーん・・・それなら僕に頼むんじゃなく、いっそ本人にお願いした方が良いんじゃないのかな?」
それに対して首を振るリオナ。
リオナ「あー君だって色々とやってて忙しそうだし、一人で出来る所を見せたいって気持ちがあるんですよね。それに・・・」
青「それに?」
リオナ「あーくんはどう思われているか分からないけど、『お姉ちゃん』としてのプライドとかがあるから・・・情けない所を見せたくないんです」
青「……」
思案する青。此処からは組み立てながら話を聞いた方が良いかもしれない、そう考えたからだ。
青「取り敢えず、今日の収録が終わったら組み立ててみようか」
リオナ「お願いします」
そう約束し、それぞれ歌ってみたの収録に挑む事になった。
神羅城 工作ルーム
青「さて、色々と悩んだけどまずはゲルググメナースを組み立ててみようか」
リオナ「今回はディスティニーやイモータルジャスティスとかも買いましたけど、何故メナース?」
青「新しいキットだからランナー数が少ないし組み立てやすいし、本番は新君と組み立てるのに必要だから・・・だよ。それに、新君と併せる事を考えるならあの辺りが妥当だろうからね」
リオナ「確かに・・・ぽぷらさんとかも最初はメナースから入っていましたからね。今は新さんや先輩の真理愛さんの指導のお陰でインパルスも使えるようになっていますが」
青「何事もとっつきやすい方からやるのが無難だからね。後は好きかどうかも大事」
リオナ「成程・・・」
ホロプラに寄って必要な道具含めていくつか購入し、工作ルームで組み立てる事に。ランナー数は少ないとの事だが、「これで少ない方なのか?」と思ったらそうらしい。
青「蝶美ちゃん曰く、余剰パーツがあったりと多かったけど水星の魔女辺りから少なくなって組み立てやすくなっているからね。余剰パーツとかはミキシングとかに使えるし、栄ちゃんのゲルググも一部の余剰パーツが使われているんだ」
リオナ「あのおっきな肩がないと思ったら、そうだったんですか・・・」
感心しつつも説明書を取り出し、一つ一つ確認しながら丁寧にやっていく。
青「それで、新君とは幼馴染だけど何がきっかけで知り合ったの?」
リオナ「えっとですね、昔あー君とはお隣さん同士で赤ん坊の頃から知ってたんですよね。今思うとあの頃からすっごく可愛くて、カッコ良かったけどね・・・」
青「ふむ・・・」
リオナ「小学生に上がってからは一緒に登校したりしたし、優ちゃんとも一緒に登校してた。高校になってもやってたし、可能な限り一緒に遊んだりしてたよ。懐かしいなぁ・・・優ちゃんの事を気にかけていたし、ちっちゃいながらもしっかりお兄ちゃんをやってたし・・・あの頃から逞しかったなぁ・・・」
青「成程ね。どうして、意識するようになったの?」
リオナ「それはですね、私が小学校の頃の事がきっかけなんです」
ゆっくり語りだすリオナ。それは、新を意識するきっかけでもあった・・・
『えーアンタみたいなのがアイドルになるー? 無理無理、アンタみたいなおばあちゃんみたいな髪している娘がなれる訳ないじゃーん』
リオナ『ッ!・・・』
当時から私はアイドルに憧れ、歌や踊りにも自信があったけど・・・親から受け継いでいたこの銀髪がコンプレックスだった。一部のクラスメイトからは勿論、同級生から男女問わず「お婆ちゃんみたいな髪」とバカにされてたし、アイドルになると言っても必ず否定されてた。でもそれを否定せず、受け入れてくれたのがあー君だった。
新『でもオレ、姉ちゃんならなれると思ってるよ。オレは姉ちゃんの歌が好き』
リオナ『……でも、お婆ちゃんみたいな髪をしているよ?』
新『そんな事ないよ、リオナ姉ちゃんの髪は綺麗だしオレは好き。地毛で銀髪ってカッコ良いし、親から受けづいたモン・・・じゃないの?』
リオナ『・・・そうだよ』
新『じゃあ大丈夫だよ。姉ちゃんなら、絶対アイドルになれる』
リオナ『・・・でも、結婚できないかもしれないんだよ? アイドルだから・・・』
新『アイドルは結婚できない? じゃあオレが結婚してやる』
リオナ『ッ!』
この頃から意識してしまった。小さい子なのにこんなにも逞しく、男として素敵だと思ってしまった・・・そしてあー君が家の都合で風音に引っ越す際、「アイドルになったら結婚する」と指切りした。ただ、一つ哀しかったのは別れ際に「本音を聞けなかった」のが辛かった……もしかしたら、私の事は異性として意識してなかったかもしれなかったから・・・
リオナ「それからも陰ながら応援し続けていた。優ちゃんを通じてあー君の近況を聞けれたし、友達も出来て息災なのが幸いでした」
青「会おうとは思わなかったの?」
それに対して首を横に振る。
リオナ「決心が揺らぐから、夢を叶えるまでは会わないようにしてたんです。優ちゃんにも会っている事を口外しないようにお願いしていましたし、去年や今年の高校の全国大会だって観戦席から応援していました。ただ一つ言うなら、あの時
青「それは仕方ないよ・・・でも今は、会えたんだよね?」
リオナ「はい。大きくなって、素敵な男の子になっていましたよ。遅くなっちゃった・・・けどね」
青「そうか・・・」
気付いたら大部分が完成し、後は組み合わせていくだけだ。だが此処で、リオナは手を止めた。
リオナ「新生アイドルになれたは良いけど上手くいかずに炎上したり、皆に迷惑を掛け、先輩達の顔に泥を塗るような真似した私を受け入れてくれるか分からない……そんな半端な私を、彼は・・・受け入れてくれるのかな・・・」
青「受け入れてくれるさ」
リオナ「・・・何を根拠に?」
青「根拠はない。けど・・・彼はそれだけで見切りをつけるような子じゃないと思う。彼なら『一緒に乗り越えていこう』と手を差し伸べるタイプだからね。不安ならぶちまけてしまえば良い、ハッキリ言わないと伝わらない事だってあるからね」
リオナ「それは・・・確かに・・・」
青「だから此処からは、完成して塗装して見たらどうかな?」
リオナ「・・・分かり、ました」
丁寧に組み立てて仮組し、青の指導の元スミ入れや塗装をしていく。そして完成したのがこれだ。
『ゲルググメナース(リオナ機)』
ゲルググメナースのルナマリア機仕様を彼女のイメージカラーである銀色と黒で塗装した機体。青の指南もあり、それなりに良いモノに仕上がっている。新型バックパックのボレロのオプション装備はそのまま取り付けており、肩には『FLOWGLOW』のシールが貼られている。
彼女が苦労しながらも仕上げた機体でもあり、新との再会と近付きを願った気持ちが込められている。
青「この機体はこれでもまだ未熟な物。一つの形が仕上がり、再開を願って成しとげた代物・・・此処から良い物に繋げれるか、本命であるディスティニーをより良い物に仕上げられるかはキミ次第だよ。リオナちゃん」
リオナ「……これは、ディスティニー・・・あー君と作ります。これで認められたら、一緒に作りたいですからね」
青「うん。それが良いよ」
一人の幼馴染と・・・意識した男と再会し、彼女は頑張ろうと心から誓う。愛する男との約束を果たし、輪に入る為に・・・
オマケ(11月末の出来事)
『……フギャ…オギャアァ!フンギャアァァッ!』
花那「た・・・拓哉さん……子供は・・・私の子供は・・・四肢がしっかりとありますか?」
ハコス「ボクのbabyは・・・無事だよね・・・?」
拓哉「ああ……無事に生まれたよ。手足もしっかりあるよ・・・」
苦しい出産。命を削るが如く子供を捻り出し、無事に出産を終えた花那とハコス……それぞれの手を握り、応援していた拓哉は涙を流していた。
さな「お二人ともお疲れ様です。花那さんは女の子、ハコスさんは男の子が産まれましたよ」
そう話しつつも胎盤やへその緒の処理を済ませ、産湯へと浸からせて二人の赤ん坊を綺麗にしていく。そしてタオルでふき取った後、それぞれに我が子を渡していく。
花那「無事に生まれて良かった……これからよろしくね、花音」
ハコス「ボクのネズミ耳も受けついでて良かったよ・・・立派になっていくんだよ、ハリス」
新しい家族が増えて、神代家はより賑やかになるだろう・・・
花那の子供:『花音』
ハコスの子供:『ハリス』
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