【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~   作:お覇王

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「守るべき物を何かを知る為のバトル」が始まる。


足りない物を見つける為に3

Game Mode:1on1

Field:Standard

PlayerA:Sasaki Mishiro

PlayerB:Shioriha Ruri

 

 

次にみしろが戦うのは栞葉るりの扱うサージェントノーブルジャスティスだ。下半身をイモータルジャスティスにしてヴィーゼルナーゲルビームブーメランを装備し、ライフルもイモータルジャスティスの物に変更した程度の改造で性能はほぼインジャと変わらない。

それでもインジャは近接格闘能力が高く、インファイトにおいてはGガン系やガンダムフレーム系にも引けを取らない上にるりもジャスティス系に対して適性が高い為に油断ならない相手だ。

 

みしろ(相手はプラチナ2・・・実力的にはプラチナ上位にも匹敵するから油断なりません……)

 

るり(こうして相対して見ると、ガンダリウムランカーが如何に強いかが分かります。気迫からして、並のバトラー以上の物を感じる・・・しかし格上が相手だろうと、私の守るべき物を守る為に引くわけにはいきません。それを教えてこそ、真の意味で守れるのですから・・・)

 

「守るべき物を何か」・・・それを問われたらみしろは恐らく玲二達を挙げるだろう。だが、()()()()使()()()()()()()()()()()()という事を教えなければまた潰れてしまうだろう。るりは知っている、責任感や使命感のせいで潰れてしまった者を・・・

 

るり「一つ聞かせてください。みしろさんは何故、ガンプラウォーズを続けているのですか?」

 

みしろ「それは・・・無呪羅等の脅威から、皆を守る為に・・・」

 

るり「それ・・・自分一人だけで背負っていませんか?」

 

みしろ「え・・・」

 

るり「自分がやらなければいけない、例え自分を犠牲にしてでも・・・そう思い込んでいませんか?」

 

みしろ「・・・どういう意味ですか?」

 

るり「言葉通りです」

 

るりの問いかけに戸惑うみしろ。黙っていた所をるりがさらに問う。

 

るり「今のみしろさんは『守るべき物は何か』というのを勘違いしている気がします。楽しむ為、守る為・・・それを一緒くたにしているが為に力が発揮できていないように思えます」

 

みしろ「……そうだとして、それが自分一人だけで背負っていないかとどう繋がるのですか?」

 

るり「一人で頑張りすぎているように感じるんです。同時に、それは驕りのようにも感じます」

 

みしろ「ッ!」

 

驕りと言われて憤りを感じるみしろ。「何も知らない癖に・・・」そういう気持ちも芽生えてしまう。

 

みしろ「だから・・・どうしたというのです!?」

 

るり「一人で頑張るには限界がある・・・そう言いたいんです。その為に全部背負って、使命感や責任感を感じるのは無理があるんですよ」

 

みしろ「ですが誰かがやらなければなりませんし、それならばみしろがー」

 

るり「()()()()()なんですよ」

 

みしろ「驕り・・・?」

 

自分にとって使命と思っていた事が驕りと斬り捨てられて何も言えなくなるみしろ。

 

るり「その驕りのせいでもっと出せる筈の実力が・・・本来の力が出せないように思えます。もっと周りを頼れば、使命感や責任感で背負い込まなければ本来の力を出せる筈なんです」

 

みしろ「・・・じゃあ何故、るりさんはそこまでの強さを引き出せるんですか? るりさんだって、G.C.P.Dとしての使命として、警察官としての責任感として全うしているのでは?」

 

そう問われ、るりは少し考えた上でこう答えた。

 

るり「確かにそうかもしれませんが・・・私が今もこうして任務を全うしているのは『私自身の為』でもあるんです。スミレさんや都々さんの笑顔を守る為、私自身の楽しみを守る為・・・その為にG.C.P.Dとしての役目を果たしているんです。無論、市民の平和や安全を守る為という職務もありますが、同時に『都々さんみたいな人達の負担を減らす為』でもあるんですよ」

 

みしろ「都々さんみたいな人達の負担を減らす為、というのは?」

 

るり「都々さんは勿論、みしろさん達みたいな事を指しているんですよ。私達警察では手の届かないからこそ無理してしまう・・・()()()()()()を守り、手を出さずに済ませるのも警察官としての務めです。ハッキリ言って、貴女達が無理して出しゃばるのは驕りなんですよ。無理しなければいけない・・・そうなるのは私達の不始末でアリ、自分達がどうにかしなきゃいけないってのは本来であれば間違った考えなんですよ」

 

みしろ「・・・守る為に守る、それは間違っていると?」

 

るり「考え自体は立派ですし間違っていません。ですが、行動が間違っているんですよ」

 

行動が間違っているという事に意味が分からず、無言で困惑するみしろ。困惑しながらも攻撃を回避するが動きのキレが良くない・・・

 

るり「意味が分からない・・・と言いたげですね。それは一体誰が言いだした事なのですか? 一体何故、自ら動くのですか? 他人に頼れない物・・・なのですか?」

 

みしろ「・・・だ、誰かがやらなければいけないとなれば・・・みしろが・・・やるまでです」

 

るり「それは神羅族としての義務、ですか?」

 

「そうだ」と言うべきなんだろうが、答えて良いか固まる。そもそもこうして動いているのは世界を破壊しようとする無呪羅を止める為、玲二達を守る為である。だがそれが神羅族としての使命と当たるのか? 違うと言えばそれこそエゴになるのではないか? 簡単な答えな筈なのに答えられず悩む・・・それに対して、冷静にるりが指摘してきた。

 

るり「それが驕りなんですよ。責任感や使命でやるのは違う・・・だから力を発揮できずにいる、私はそう思います」

 

みしろ「では・・・みしろはどうしたら・・・」

 

るり「『責任や使命で背負うのは止めるべき』・・・それだけの話です」

 

みしろ「そ、それじゃあみしろは・・・」

 

るり「それでは自分がしてきた事は何なのか・・・無意味では無いですが、背負い過ぎなのですよ。自分が、自分が・・・そういう考えはいずれ己を迷わせ、狂わせてしまいます。かつてのスミレさんのように……」

 

攻撃の手を止めて少し間を置き、諭すように続けた。

 

るり「私がスミレさんの事を放っておけないのも、突っ走って無理してしまう所があるからですよ。私もまだ未熟ですし、あの人に頼ってしまう所があるとはいえ・・・あの人もまた危うい。正義感が強く、責任感も強く、それでいて脆い・・・放置したら壊れてしまうだけの脆さがあるからこそ、支える人が必要。みしろさんも、支える人がいなければ壊れてしまう人なんですよ。強いようで、強くない・・・そう感じます」

 

みしろ「……」

 

確かにそうだ。自分は何でも出来るように修練を積んできたが、実際は脆かった・・・レインが助けてくれなければЯに倒されただろうし、レグが来てくれなければトラウマから立ち直れなかっただろう、玲二がいなければカウンセリングを受けようとしなかっただろう、レインがいなければ弱さを克服出来なかっただろう。何より・・・娘の存在が、真の強さの境地に至らなかっただろう。

そう思えば、自分は言う程強くはない・・・強くないからこそ、頼って来たのではないのか?

 

みしろ「みしろがやるべきは、使命感や責任を背負うのを止めろと・・・」

 

るり「はい。神羅族になれなかった私が言うのもなんですが、もっと周りに頼って下さい。自分で背負い込むのは止めにしましょう。私も、そうして今の強さを得ましたからね・・・」

 

みしろ「……仰る通り、ですね」

 

るり「その上でいう事はただ二つ。『守るべき物は何かを間違えないで欲しい』という事と、『責任感や使命感に駆られず、仲間に頼ってほしい』という事です。如何に神羅族と言えど、一人でなんでも出来る程万能ではないでしょうから・・・」

 

みしろ「……そうですね。そう考えれば少し、心が軽くなった気がします」

 

シンクロ率が高まる・・・後はそれを仕上げるだけだ。そうるりは確信し、最後に本気の一撃を与えようとして・・・るりは敗れた。

 

 

 

 

 

 

レグ「……うん。良い傾向だね、後は僕が仕上げるだけ・・・この勝負を持って。みしろ先輩を救うんだ」

 

レグが覚悟を持って挑む。愛する師を救い、真の強さを得させる為に・・・

 

続く




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