【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
拓哉「もうすぐ節分の時期だな。先輩の所は節分大会をやるけど、その為に豆を大量に用意して大変そうにしてたよ」
栄「うちも食べるのは美衣達とこぼだけだけど、いずれはアリア達も・・・だからね」
アメリア「優斗とアリアも1歳になったけど、その年が来たらいずれはね」
「そうだな・・・」と話していた所、こぼが話しかけてきた。
こぼ「ねぇパパ。どうして地域によって『鬼は内、福は外』とか掛け声が違うの? レイジの所でも『鬼は内、福も内』って言ってたみたいだけど・・・」
拓哉「あー・・・それはな……ごめん花那ちゃん、説明お願い」
ルーツまでは知らない拓哉は花那に助けを求めた。
花那「地域によって違うのはね、その土地の風習が違うのもあるけど、それにはちゃんとした理由があったりするのよ」
こぼ「理由?」
花那「理由の一つとして『福を内側にため込まず外に出し、悪い物を取り込んで皆で幸せになろう』という理由もあったりするのよね。伝統的な商家では『鬼=大荷』という事から『大きな荷物が内(家・お店)に入らないと商売繁盛に繋がらない』という理由もあったりするのよね。他にも京都の福知山市にある大原神社とかでも、前日の夜に宮司が祝詞をあげて四方に桃の矢を放って厄払いをし、参拝者らが良い一年を過ごせるように祈願。その後に地元住民の家を鬼がまわる『鬼迎え』という儀式を行い、その翌日の夜に参拝者が「鬼は内、福は外」と言いながら豆をまくというのもあるんです」
こぼ「んー・・・態々厄を集めて、皆で祓う感じ?」
花那「ううん。厄祓いするというより、鬼を改心させてお多福に改心させるって感じ。悪い鬼も豆を撒いて邪気を払い、改心させて福を呼び込むって感じね。他にも、『福を自らの懐に置かず、氏子である各家庭へ送る』という目的もあるわね」
こぼ「へぇー」
花那「他にも山形県の民話にこんな話があるわ。とある夫婦が『全部の家から豆をぶつけるのは可愛そう』という事で逆の事を言って鬼達を迎え入れ、宴会して打ち出の小槌を得て分限者になったという話もあるわ」
こぼ「ブゲンシャ? 恩返しの為に財債を分けてくれたって事?」
花那「一言で言えば江戸時代からある『お金持ち』って意味。恩返しというより、お酒を呑んでも平気でいられる夫に驚いて逃げたってのが正しいわね。『酒を呑んでも平気で居られるこの人は鍾馗様が化けているんだ』と恐れ、殺されない内に逃げろと言って持ってた打ち出の小槌を置いて逃げちゃった訳。その打ち出の小槌が米を出し、金を出した事から迎え入れた夫婦は富豪になったって訳。『こんなことがあるから、人と変った事をしてもいい事があるもんだ』という教訓でもあるわ」
こぼ「成程ねぇ・・・」
花那「まぁ『実は神羅族と勘違いし、逃げたのも「他人様に迷惑を掛けてるからそれを仕置きに来た」』という説もあったりするわね。ロウさん曰く、『先代達の仲にはそういう目に余る鬼を破壊し、バランスを整える事もあった』らしいけどね」
拓哉「とはいえホロライトでは色んな種族が住んでいるって事もあり、『鬼は内、福も内』と採用しているんだよね。その理由も先輩曰く『悪い物は鬼と福が協力し、一緒に一年を乗り越えよう』『良い事も悪い事も共有し、分け合っていけば災いも乗り越えられる』という意味もあるからな」
こぼ「成程ねぇ・・・」
栄「うちは豆まきした後、縁起の良い物を食べて締めるって毎年しているわ。夜に刺身やカルパッチョ、唐揚げの巻き寿司を食べてね」
拓哉「子供達はちらし寿司は好きだけど、巻き寿司は好きじゃないからな・・・タルタルマヨの唐揚げ巻きにしたら喜んでたし、以後はそうしているんだ」
栄「今年も良い鯛を手に入ったから楽しみにしててね」
こぼ「巻き寿司作り、しっかりやるからね」
「頼んだわよ」そういってこぼは節分の日を楽しみにした。
2月2日
節分イベントを終えて夕食作りに入る神代家、品こそ少ないが大家族な為作る量は多い。それぞれ分担して酢飯作りと唐揚げを揚げる係、皿を用意したりと役割分担して熟していく。
蝶美「ふぅ・・・付け焼刃とはいえみしろさんに三枚おろしのやり方を教わって良かったよ。それでも不格好だけど」
青「でもよく出来ているし、上出来だよ」
蝶美「でもちよのは青さんみたいに上手く捌けてないよ?」
青「僕は幼い頃からママに料理を教わってたからね、それに料理出来る僕もカッコ良いと思わないかい?」
蝶美「まぁ料理は出来るに越した事はないけどね」
青「そこはカッコ良いって言ってよちよちゃん……因みに都々ちゃん、唐揚げの方はどう?」
都々「順調に上がっていっているよー揚げ物に関しては任せて、温度調整しつつ時間をきっちり測ってやっているから大丈夫な筈。とはいえ油で酔って来たけどね・・・」
アメリア「じゃあ私が変わるわ。都々、酢飯作りをお願い」
都々「了解。じゃあ交代だね」
栄「鯛のカルパッチョも仕上がったわ。ブリの刺身も出来たし、刺身関連は終わりそうだわ」
蝶美「ふぅ・・・中々疲れたよ。それでも締めの巻き寿司作りの為にも、もうひと踏ん張りしないとね」
着々と仕上げていく蝶美達。唐揚げも揚がり終え、切り分けて巻きの作業へと移っていく。
美衣「れたすにーからあげー」
詩衣「ハコスまま・・・しいうまくうけるかな・・・?」
ハコス「大丈夫だよ詩衣、ママが支えてあげるからね」
和衣「あー!のりがやぶけたー」
とこ「かまんかまん。ちょっと破けた程度だし、問題ないよ」
後退しながら巻き寿司を作り、子供達はハコス達に支えられながらも作っていく。
蝶美「むん!」
こぼ「おーチヨミおねーちゃん力持ちー」
蝶美「力加減を間違えずにやっているからね。やり過ぎたら潰れちゃうし、ソースが出ちゃうし・・・」
都々「都々もこういうのは自信あるからね」
花那「はーい。唐揚げが無くなって来たので持ってきましたよ」
皿から唐揚げが無くなれば好感し、真っ新な皿に巻いた巻き寿司を置いていく。全て仕上がり、食事の時間へとなった。
花那「味噌汁も作っておいて良かったわ。こういうの食べてると、欲しくなるし」
とこ「おすことあたしで作ったからな。それじゃあ拓哉、頼んだよ」
拓哉「ああ。今年一年も皆で乗り越え、福を得ていきましょう。それじゃあー」
神代家『いただきます』
巻いた巻き寿司を齧り付く。皆で作ったからか美味しく、無言で食していく拓哉達。魚も鮮度が良い為か刺身やカルパッチョも美味しく頂き、味噌汁で一安心する。尚、皆には言ってなかったが拓哉は巻き寿司を食べている女性陣の姿は「何処がエッチだった」と思ったのは此処だけの話だ。
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