【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~   作:お覇王

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るりの回。


るりの相談

とある日のにじさんじ事務所

 

るり「はぁ・・・」

 

都々「どうしたの? るり」

 

るり「あ、都々さん。色々とありましてね・・・その・・・拓哉さんの事とか・・・」

 

都々「うんうん」

 

黙って聞く都々。実はるりは神代家に何度も出入りする程に仲が良く、拓哉とも「個人的にも仲の良い仕事相手」として接していた。何度かお泊りに行ったり、食事をしたりと良好なのだが・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

るり「何時からでしょうか・・・何気ない事にも気遣ってくれたり、優しくしてくれたりと、お兄ですらこんな気持ちになった事がなかったのに・・・」

 

都々「ぶっちゃけ、前から思ってたんだけどさ……るり、拓哉兄ちゃんの事好きじゃないの?」

 

るり「それは・・・異性としてですか?」

 

都々「異性として。話している時楽しそうな顔をしているし、少なくとも嫌じゃないんだよね?」

 

頷くるり。仕事でミスをしたり、嫌な思いをした事を話したり、子供達と交流している時が最近の癒しだ。特に拓哉と話している時は会話が弾み、会話してて楽しいという気持ちが沸いてきていた。最初はただ都々を神聖化する為に拓哉に近付いていただけなのに、いつしか「一緒に居て楽しい」という気持ちが沸いてきて会うのが楽しみになってきていた。

 

るり「ですが私は、拓哉さん達と一緒に居て良いか悩む時もあるんです・・・安易な気持ちで一緒にはいられないし、何よりこの気持ちが異性として好きという気持ちなのかもハッキリしてない・・・」

 

都々「それはまぁ、そうだね」

 

るり「そうでなくとも私は・・・今もこうして居て良いのか分からなくなる時があります」

 

都々「ん? それはどういう意味?」

 

るり「正直・・・『正義の在り方』や『警察の在り方』に関して思う時があります。私は秩序を維持し、市民を守る警察官に憧れて警官になったというのに、近年ではこの有様・・・私自身、こうして警察であり続けるべきなのかと考える時もあります。そうでなくとも正義とは何か、悪とは何か考える時もあります・・・『そんなの人それぞれだ』と言われたらそれまでですが、かといって曖昧にしてはいけないと思っていますし」

 

都々「ふむ・・・まぁこの辺りは難しい所だよね。都々的には玲二さんの考える『善悪問わず、筋を通さなければ意味がない』という考えに共感しているし、それに加えて『自分の信条に沿っているか』というのも大事かな。都々の考える正義も、『他人の為、自分の為に成すべき行い』と考えているからね。だからお助け部を続けているし、それに並行してG.C.P.Dの勧誘を受けたからね。それが『他人の為、自分の為に成すべき行い』とも考えているし」

 

るり「・・・その考え方は素晴らしいと思いますし、都々さんらしいとも思います。私はただ、『人の世を正し、社会のバランスを守る為』という考えの元にG.C.P.Dに入った訳ですし。誘われたのもありますけど、それが私の正義にも近いとも考えていましたからね。それに、()()()()()()()()()()()()()()素晴らしいし・・・」

 

都々「なら、それで良いと思うよ?」

 

「そうかもしれませんが・・・」と俯き思案顔になるるり。やはり自分の中で、まだ折り合いがついてないようだ。

 

るり「こんな時・・・拓哉さんならどうお考えでしょうか……」

 

都々「んー・・・じゃあ今晩うちに来る? LINEで一言言っておけば普通に歓迎してくれると思うよ」

 

るり「え、でも・・・」

 

都々「・・・都々や拓哉兄ちゃんとご飯食べるのは嫌?」

 

るり「嫌・・・ではないです。寧ろ行きたいです、はい・・・」

 

(それが答えだと思うなぁ・・・)と内心思いつつも拓哉達に連絡し、今晩神代家にお邪魔する事になった。

 

 

 

 

 

 

その夜 神代家

 

るり「今日は夕飯迄頂いてありがとうございます」

 

栄「良いのよ、事前に連絡をくれたし問題なかったわ。それに、子供達とも仲良くしているし懐いているからね」

 

美衣「るりおねーちゃん、きてくれてうれしい!」

 

拓哉「子供達にもお話を読み聞かせてくれたりするし、俺達としてはいつでも歓迎だよ」

 

るり「ありがとうございます、拓哉さんに栄さん。こうして食後のお茶も出してくれますし、ホッとします」

 

そう微笑むるり。後ろでるりの尻尾を触ったりするがするりと抜け、軽く注意する。

 

和衣「もふもふー」

 

るり「ダメですよ和衣ちゃん、尻尾触られるとくすぐったいですからね」

 

拓哉「尻尾は弱いから触っちゃ駄目だぞ」

 

和衣「はーい・・・」

 

流石に注意されて引く和衣であった。

 

拓哉「所でるりさん。悩みがあるって言ってたけど、一体どうしたの? 子供達の前では、話し辛い事?」

 

るり「そう、ですね・・・」

 

都々に目配りするるり。

 

都々「・・・ごめんね美衣達、ちょっと難しいお話するから向こうに行こうか」

 

「はーい」といって美衣達を連れて離れる都々。

 

るり「すみません拓哉さん。今の私に関わる事なので・・・」

 

拓哉「大丈夫だよるりさん」

 

そういって拓哉に悩みを打ち明けるるり。『正義の在り方』や『警察の在り方』、自分なりの考えを述べて「拓哉はどう思うか」と問いかけた。

 

拓哉「……成程な。それで、自分は悩んでいると」

 

るり「はい……正直、私は警察官として続けても良いのか、自分は所詮・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?()とも・・・」

 

拓哉「……そもそもるりさんは、何がきっかけで警察官を目指そうとしたんだ?」

 

るり「それは・・・昔助けてくれた男子高校生みたいな他人の為に動けるようになりたいと思ったからです」

 

拓哉「昔助けてくれた男子高校生?」

 

るり「はい。京都の修学旅行で他行の生徒にナンパされた事があったんです・・・何度も断ってもしつこく誘い、無理矢理連れてかれそうになった事があったんです」

 

拓哉「ふむ」

 

るり「その時に別の高校の男子生徒が来て言ってくれたんです。『その人とは待ち合わせしているんで』といって間に入り、クラスメイトと共に別の所に避難して助けてくれたんです」

 

拓哉「待って。そのクラスメイト、同じ犬族の獣人だったりしない? 一人連れてたけど・・・それにその男子高校生、学ラン着てなかった?」

 

るり「え、ええ……もしかして・・・」

 

拓哉「記憶が間違って無かったらだけど・・・俺かも。アメリア、記憶を探る事は出来るか?」

 

アメリア「可能よ。ちょっと失礼」

 

そういって神羅の力を使って過去を覗いていくアメリア。

 

アメリア「……ええ。ダーリンによく似ているし、ビンゴね」

 

るり「え、そんなまさか・・・」

 

拓哉「俺も何となく記憶ある・・・凄い気品ある女子高生だったし、るりさんに似てたけど……アメリア、見せてくれないか?」

 

そういって拓哉も記憶を確認するが、どうやらその時の女子高生だと確信する。

 

るり「うわぁぁぁぁぁ!!まさかあの時助けてくれた人が拓哉さんだったとはぁぁぁぁぁ!?ごめん、色々と感情が入り混じってパンクしそう!!?」

 

アメリア「落ち着いてるり!深呼吸よ深呼吸」

 

何とか宥め、落ち着きを取り戻していくるり。

 

るり「……失礼しました、拓哉さん」

 

拓哉「いや……大丈夫だよ。それで、目の前にその人がいるけど・・・やっぱり続けることに対して思う所はある?」

 

るり「……そうですね。正直私は、拓哉さんみたいにはなれなかった訳ですし・・・」

 

拓哉「・・・俺みたいになれないのは当然だよ、るりさんは俺じゃないんだから」

 

るり「それはそうですが・・・」

 

拓哉「聞いてくれるりさん。これは俺の考えだけど・・・正義なんて人の数ほどあるし、るりさんは自分の正義を信じてやっているんだから良いと思う。正直今の警察に対して思う所はあるけれど、るりさんの事は信用できる。本当の意味で人を守ろうとしているし、好感持てるからね」

 

るり「・・・九条総監の一件が大きいからですか?」

 

拓哉「それもあるし、辞任した大友重則……この世界からいなくなった、重則の息子である大友和則の事もあるけどな」

 

るり「・・・? 大友警視長官には子供が居なかった筈ですが・・・」

 

拓哉「この世界ではな」

 

そういって大友重則の事を話す。キズナアイ達新生アイドルを誘拐し、自分の美術品として扱ってた事、出世する為に違法捜査に捏造、他の刑事の手柄を横取り等をしそれを金と親の権力を駆使して揉み消し、今の地位に上り詰めたという前科、それに親が関与していていた事を話した。

 

るり「そんな事が・・・」

 

拓哉「そういうのもあるから正直、今の警察に対して完全に信用できない部分があるんだよな・・・現に被害に遭った人たちの事もあるし、一歩間違えたら妻達に被害が及んだ可能性だって否定できないしな・・・」

 

るり「……ごめんなさい拓哉さん。秩序を守るべき者がこんな行いをして・・・」

 

拓哉「るりさんは悪くないよ、悪いのは大友達だったし。それに奴はこの世界から居なかった事になった訳だしそれでもう十分だ」

 

るり「……」

 

拓哉「もし罪悪感を抱いているなら、今まで思ってた事含めて忘れず抱いてほしい。それを忘れた時が正義でも悪でもなくなる時でもあるし、辛いなら頼ってほしい。その為に俺等がいるんだからな」

 

るり「ッ!」

 

この一言を聞いて悩んでた事が吹っ切れ、そして別の感情が湧き出てきた。

 

るり(なんで・・・この一言で気持ちが軽くなっちゃった訳? それにこの暖かい気持ちに、顔が熱くなる感情……もしかしてこれって・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

るり「好き/////」

 

拓哉「え?」

 

るり「じゃあ、ずっと支えてください。誰かに甘えてくれないと駄目な犬何で・・・///////」

 

拓哉「る、るりさん・・・それってもしかして……」

 

栄「・・・また一人墜としちゃったわね、たっくん」

 

アメリア「まぁ、ダーリンも中々にプレイボーイだからね」

 

拓哉「いや、でも・・・困ってたから助けた訳だし・・・」

 

るり「でも良い、好き」

 

最早受け入れるしかないだろうと察する栄達。

 

栄「此処まで来るともう受け入れるしかないわね・・・でも、たっくんの事を知っているなら全部受け止める覚悟はある? 永遠の時を過ごしてでも、一緒にいる覚悟はある?」

 

るり「元より悩んでいましたが、好きな人の為なら覚悟があります。というか、覚悟決めました」

 

栄「ん。……でも婚約期間を設けるけど、そこから改めて答えを聞かせて貰うわ。一緒に過ごすからには、貴女も神羅族として生きて貰わないといけないからね」

 

るり「はい・・・覚悟は、決まりました」

 

そうしてるりと婚約を結ぶこととなった。その数か月後、正式に籍入れして神羅族として永遠の時間を過ごしていくが・・・それは先の話である。




るりが堕ちる過程は悩みました・・・

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