【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
ツェーン「他校の生徒を招き入れての講演を開く・・・ですか?」
蝶美「うん。うちの部は設立して日が浅いし、色々と取り入れていかないと対抗出来ないからね。そこで、他校との交流を兼ねて講演を開いてもらう事にしたんだ。少し話をしてもらった後、特訓という名目で勝負してもらう予定だよ」
楠子「因みに何処の高校を部員を招くのですか?」
蝶美「風音高校より3年生の飛鳥新君だよ」
楠子「飛鳥新・・・初代チャンピオンをですか!?」
思わぬ人物の名が出て思わず立ち上がる楠子。無理もない、飛鳥新と言えばGWDWCの初代王者に輝き、バトラーの中では知らぬものが殆どいない程の人物となっているからだ。
フィーア「ふわぁぁ・・・まさかそんな凄い人が呼べるなんて・・・よく引き受けてくれたねぇ」
ケイ「というか、マジで来るのですか?」
ぽぷら「本当だよ。風音高校と正式に相談し、それで引き受けてくれたんだよね。新君も『こういう場に慣れる様になりたい』とも言ってたからね」
萱原「まぁ愛しい彼女さんのお願いともなれば引き受けない訳ないよな」
ぽぷら「あー・・・そういうのじゃないからね? 提案したけど、それでも『引き受けてくれたらラッキー』位にしか思ってなかったから・・・」
蝶美「まぁ兎に角、あのガンダリウムキラーとも呼ばれている有名人から話を聞けるのはかなりラッキーだからね。色々と為になれる事が聞けると思うよ。それで日程は・・・」
日程を伝え、今日も部活動へと励んで行った。
風音高校 ガンプラ部部室
新「ハァ・・・」
怜「新、まだ緊張しているのか?」
新「そりゃそうだよ・・・大会で優勝した後も『是非ともうちに来て講演会を開いてくれ!』とか『うちはガンプラウォーズにも力を入れてるから、給与とが優遇するからウチに就職してくれ!』とか言われて凄くしんどいからな・・・未だにそういう声もあるし」
怜「去年の出来事がそれだけ大きいとも言えるからな・・・無理もない」
新「今度の講演会はまだ楽ではあるけどな・・・知っている相手がいるし、部員のみという少数だから楽とは言え……」
怜「・・・女子部員が殆どだから緊張する、のか?」
新「ああ。女の子相手に話すのが苦手・・・って訳じゃないし、ぽぷらの後輩や同級生だからそこまで気張らなくて良いとはいえ、やっぱり見ず知らずの相手に講演なんてちょっとな・・・」
怜「けど将来的には必要になる事だとは思うぞ。警察官になってG.C.P.Dに入るとなれば、多分『警察学校で講演してくれ』とか頼まれる可能性だってあるからな」
新「……ない、とは言い切れないよな・・・」
怜「そういう事だ。それに朝戸先生、何か言ってやってくれませんか?」
朝戸「僕が!?」
突然話を振られて困惑するのはガンプラ部顧問であり、一年生の頃新達のクラスの担任を勤めていた『
怜「こういう時こそ、先生らしく何か気の利いた言葉を掛けてやった方が良いと思います。真理愛も仁斗も卒業して去りましたし」
朝戸「う、うん……そうだね。色々と慣れない事で不安が多いとは思うけれど、若いうちじゃないと体験できない事、経験できない事もあるからチャレンジするつもりでやってみるのが良いんじゃないのかな? 僕だって顧問になってからガンプラ作りとかチャレンジするようになったし、『若いうちだからこそ出来る事』と思ってやってみた方が良いと思うよ」
新「それは・・・そうですね」
朝戸「それに、上手くしゃべれなかったからと言って悪い方向にいくとは思えないし、『此処は上手く行かなかったから、今後はこういう所に気を付けよう』と反省できるチャンスが出てくるからマイナスばかりじゃない。だから恐れず、自分の思いをぶつけてきたら良いんじゃないのかな?」
怜「同感だ。新は変にカッコつけるより、色々と吐き出した方が共感を得られるだろうからな」
新「そうだな・・・よし、今の俺に至る経緯を話そう。『好きでいるために大切な事』を伝える為に・・・」
当日 あおぎり高校
新「…………」ガチガチ
蝶美「えっと・・・大丈夫かな? 新君・・・」
新「ハイ・・・ダイジョウブ・・・」ガチガチ
ぽぷら「皆良い子だし、ぽぷらも居るからそんなに緊張しなくても大丈夫だよ・・・それとも、ギュッとしてあげようか?」
蝶美「あー・・・見ない様にするから気にせずやってね?」
角を曲がった所で少し抱きしめ、落ち着かせるぽぷら。蝶美は内心、「ぽぷらを連れてきて良かった」と安堵するのであった。
新「……ふぅ。ありがとうぽぷら、少し緊張がほぐれた」
ぽぷら「大丈夫? もうすぐ部室に着くけど・・・」
新「ああ、大丈夫。こういう場は未だに慣れないけど、やるだけやってみるよ」
そう話してたらガンプラ部部室近くに到着し、ぽぷらが先に入室して席に座る。
蝶美「それじゃあ、そろそろいくよ」
新は頷き、蝶美の後に続くように入室していく。
蝶美「はい、皆さんお疲れ様です。本日は講演会という事で、風音高校より飛鳥新君に来ていただきました」
蝶美の紹介に続いて会釈する新。
蝶美「本日はですね、飛鳥新君のガンプラウォーズに掛ける思いとか、好きに対する気持ちを語ってもらう予定なので、是非とも聞いていって下さい。では新君、お願いします」
場所を移動し、新を壇上に上がらせる。
新「えーっと・・・皆さん初めまして、風音高校3年生の飛鳥新です。知っている人はいると思うかもしれませんけど、自分はバトラーの間では『ガンダリウムキラー』とか『騎士王』という二つ名を頂いています。けどこれは、自分一人の力で得た二つ名ではない・・・特にガンダリウムキラーという二つ名は、此処に居る友人である『怜の助力があったから出来た事』と考えています」
フィーア達部員の方へと向き合う新。
新「今日の講演では、『好きでいるために大切な事』と友人達や卒業した先輩達、支えてくれる彼女達の事を含めて話したいと思います」
一旦深呼吸し、話す話題を頭の中で整理する。
新「まずは・・・自分。ガンプラウォーズが流行る前からガンダムに夢中になってた口で、その中でもSEEDが好きなんだよな。その中に出てくる機体・・・デスティニーガンダムが特に好きな機体で、今でも好きではあるんだけれども・・・部員たちと出会う前までは、好きな物を否定される事が辛かった時期があるんだよな・・・『悪役』とか『アスランに負けた』とか・・・今でこそ大分マイナスイメージが払拭されたけど、自分が小学生の頃は当たりが強くて、好きを語っただけで色々と悪く言われて、引かれて・・・凄く辛い時期があった。それこそ、好きであるデスティニーを捨てる事を考えてた事があった位に・・・」
フィーア「そんな否定しなくても・・・」
フィーアに軽く小突いて咎めるアインス。
新「でも、大好きなガンダムだから捨てられなかった・・・辛いからと言って捨てるのは、デスティニーへの裏切りだとも思ったし、何より『好き』という気持ちを否定する事が出来なかった。そのお陰か今こうして友人達と出会い、先輩達とも出会う事が出来た。もし好きという気持ちを捨てていたら、今の自分は無かったと思うからな。実際皆、それぞれの好きを持っていたし、大切にしていたからな。自分がこの講演会で皆に伝えたい事が、『周りからどんなに言われても、自分の好きを否定しないで欲しい』というのが一つ」
一呼吸おき、落ち着いて語りだす。
新「もう一つが・・・『友人等を含め、周りの人達の事を大事にする事と、頼る事』・・・かな」
ぽぷら(予選で荒れていた時の事を話す・・・のかな?)
新「情けない話だけど、去年の自分は凄く荒れていたし、皆に迷惑を掛けていた時期があった。一次予選で上手く行かず、情けない負け方もしたし、アレで自分の弱さに嘆いて、本気でガンプラを辞めようと思った時期があった。でもそんな時に救ってくれたのが創星大学の先輩達やヤングニュータイプ、ホロメンの皆さんなんです」
ぽぷら(やっぱり・・・あの時だね)
新「まつりさんに頼まれてフブキさん達を呼び、怜は奏さんに頼み、それで皆集まった・・・最後に一回バトルして、終わりにするつもりだった。けど、まつりさん達と戦っていくうちに気付く事が出来て、再起する事が出来た。『ガンプラが好きだから、デスティニーが好きだから、まだ続けたい』とも思えた。あの後に怜とも和解出来たし、本当に先輩達には頭が上がらないと思っているよ」
ぽぷら(ぽぷらもああいう風に助ける事が・・・いや、出来るようにならないとね)
新「そのお陰で愛機の一つであるフェイトデスティニーガンダムが出来たし、予選突破して本選出場し、最終的には優勝する事が出来た。色んな所で言っているけど、こうして優勝できたのは俺一人の力じゃない。皆の支えと、デスティニーの力があって成し遂げれた事なんだ。周りを大事にしてなければ、手を差し伸べてきても払いのけるような真似をしたら今の自分は居ない。皆がいたからこそ、こうして『今の自分』が居る。彼女達がいたからこそ、警察官になり、G.C.P.Dに入るという目標が出来たんだ」
一呼吸し、最後に伝えたい事を伝える。
新「皆は自分の好きが見つけれている人と、いない人がいるかもしれない。けど、もし『好きな機体』や『大事な仲間や友人』がいるなら、その人達を大事にしてほしい。その人達の存在が、力が、時として自分自身をも救い、未来を勝ち取る事にも繋がる。これが、自分がこの講演会で皆に伝えたいもう一つの事だ。俺から言える事は・・・これで以上です」
パチパチパチパチパチパチパチパチ
蝶美「はい、ありがとうございました。それじゃあ時間に限りがあるけれど、質疑応答に入りたいと思います。何か質問がある人は挙手をお願いします」
質疑応答をし、暫くして時間になった為講演会は終了となった。
蝶美「新君、今日はありがとうございました」
新「いやいや!こっちこそありがとうございます蝶美さん・・・というか、誰も見てないしいつもの口調でも大丈夫なんじゃ・・・」
蝶美「うーん・・・今は顧問として接しているから、それは難しいですね。あ、間違ってもSNSに挙げないで下さいね?」
新「分かっていますよ」
苦笑いしつつ、正門近くに準備している職員の車まで案内する。
蝶美「えっと・・・この後そのまま帰るん・・・でしたよね?」
新「はい。この後ホロライブ事務所に寄り、玲二さんが用意した風音まで送る事が出来るテレポート装置を使って帰る予定です。あの装置・・・特殊な『てれぽーとくん』でしたっけ? 自分も欲しいですよ」
蝶美「分かります。あれがあれば交通費とか浮きますからねぇ・・・レンタルですら中々してくれませんが」
新「あはは・・・仕方ないですね。それじゃあ蝶美さん、またいつか」
蝶美「はい。出来る事ならまたバトルしましょう」
新「ええ!」
そういって新は車に乗ってあおぎり高校を後にし、ホロライトシティを後にするのであった・・・
こういうのは四季様にやらせた方が良いとは思うんだけど、大丈夫だったかな・・・
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