【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
設立宣言をしたその日の夕方。
玲二「すまないな拓哉・・・これが引き継ぎ資料だ」
拓哉「こ、こんなにですか……」
玲二「これでもホロライブ関係をメインに絞っているし、にじさんじ、のりプロ、あおぎりに関しては俺の後任を用意してくれたお陰で負担は減っているからな? 3社に関しては主にコラボやライブ等の調整をメインにしているけど、やる事は多いが頑張ってくれ」
栄「統括マネージャーはたっくんの代わりに私が引き受ける事にしてもらったけど、無理言ってごめんなさいね・・・」
玲二「いや、良いんだ。それに栄ちゃんなら捌けると思うし、店の方は大丈夫か?」
とこ「栄ちゃんは主に経理関係任せているから大丈夫やし、そっち方面の人手もリオさまの紹介で信頼出来る人が来るから大丈夫」
拓哉「DEV_ISの責任者後任も、急ぎで用意してくれたみたいなので引継ぎも問題ないと思います。問題があるとしたら、俺がこの資料を読み終えるのがどれだけかかるかですが・・・」
玲二「取り敢えず・・・頑張れ。ハコスもありがとうな、手回しと公に支持を出してくれたお陰で魔界方面は何とかなりそうだ」
ハコス「こういう時の為に、ボク達『最高評議会』がいるからね。とはいえホロライト寄りの姿勢はとるけど、基本的には中立のスタンスを取るからね? もし万が一他国に侵略なんてしようものなら擁護せず梯子外すよう、後任に伝えるからね」
玲二「流石にそんな事はしない。というか、する理由がない」
魔界の最高評議会
種族主義や力の高低差により、支配している土地によって格差が激しい魔界のバランスを整える為に設立された古くからある議会だ。最高評議会に求める物は「魔界の秩序維持」であり、種族問わず実力ある者だけが議員になれる事から個による力の強さは勿論政治力に長けている者が多い為、魔界でも屈指の権力を持った組織として君臨している。
事実、過去に魔界内で起きた戦争や種族争いといった魔界内での争いを第三勢力として鎮圧し、武力の面でも政治的な面でも解決してきた事から、統治者たちの間では「最高評議会を敵に回してはいけない」と認識しており、尊ですら「敵に回したくない相手」と恐れられている。
今回の神羅族関係の騒動でどの勢力にも肩入れせず、中立の立場を維持してきた最高評議会がホロライトの国家設立を支持し、並びに同盟を組んだのはかなり異例の事態であるが、これに関しては「不用意な事をして、魔界内のバランスを保つための処置」と説明されている。
拓哉「しかし、改めて感じたんだがハコス・・・かなり凄い立場にいるんだな・・・」
ハコス「魔界内の秩序の維持するとなれば相応の力を持った者でなければ務まらないからね。未だに『自分達の種族こそが魔界の王となるべき種族』と考えている連中もいるし、鬼人の里の側近のように過去に受けた迫害を忘れられず、恨みを果たそうとしている人もいるからね・・・幸い、今の統治者達はそういう人間が選ばれてないし、そういう手合いを諌めているとはいえまだまだ僕達議会の存在は必要だよ」
玲二「だがそれに伴い、今期を以って議長の座を降りてホロライトの議員になって大丈夫なのか? 同盟する際の条件として、ちゃっかりハコスを議員として招き入れる事と、ホロライトへの帰化する事となっているが・・・」
ハコス「タクヤと結婚した時から考えていた事だからね。ボクはタクヤと添い遂げる為なら議会を去る覚悟をしていたし、日本へと帰化して日本人として生きる覚悟をしていた。今はホロライトへと帰化してホロライト国民として生きる覚悟を持っているけどね。それに・・・僕が議長の座を降りるのも、任期が絡んでいるだけじゃないんだよ?」
玲二「・・・連鎖的に、ハコスも神羅族である事がバレるのを防ぐ為か」
ハコス「そういう事。そうなれば議会の中立性が失われる上に力関係が弱くなってしまう・・・そうなれば魔界のパワーバランスが崩壊して滅茶苦茶になる恐れがあるし、何より皆に迷惑が掛かる。現にミコトも真面目に自分の後継者を考えなければいけない状況になっているからね・・・」
玲二「ああ・・・けどあっちはあっちで簡単には座を降りる事が出来ないし、何より周囲が辞める事を許してくれなくてボヤいていたよ。ルーナの所であるお菓子の国も、『ルーナを女王として据えて問題ないか』と議論が交わされているしな・・・」
ハコス「今はレイジに目が向いているけど、ボク達にも目が向けられる可能性はゼロではないからね・・・難しい問題だよ」
溜息つく二人。玲二は自ら神羅族である事を明かし、同盟を結ぶことで牽制する事に成功したが何時まで持つかは分からない上に周囲に被害がおよばない可能性が無い訳じゃない。それこそ「玲二自身を狙うのが無理ならば、周囲を人質に取る」という事をしてこない保証もない。今の玲二ならば力を使う事でどうにか出来なくもないだろうが・・・力だけでどうにか出来る問題ではないのも事実だ。
玲二「とにかく、俺以外に神羅族がいる事がバレない様に皆にも言っておかないとな・・・」
栄「そうね・・・今まで以上に、バレないように立ち回りに気を付けないと不味いわ」
拓哉「ハァ・・・前途多難だな・・・」
玲二「兎に角、神羅族絡みの事は俺に任せてくれ。世間の目は俺に向いている以上、当分は大丈夫だと思うが・・・並行して策を練るつもりだ。それこそ、認識されない様に阻害する力を使うのと、皆に注意喚起しておく」
栄「お願いするわ」
新生国家ホロライト設立する事で他国に牽制する事に成功した玲二達。それを支える為に拓哉達も奮闘する事になるが、彼等の試練はまだ始まったばかりだ。
御意見、御感想をお待ちしております。