【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~   作:お覇王

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新生さんばかが過去に出張して料理を振舞う話。


新生さんばかクッキング チキン南蛮編

2025年8月のホロライトに何かが起きる・・・佐々木家の中で存在が消滅しかけているのも出てきており、交代で玲二を護衛する事になった。それは神代家も同じで優斗が立候補し、交代で護衛にやってきたロゼリアとアンナと共に現代のホロライトにやってきた。不安に思いつつも出来る事をやり、守っていく事に・・・

 

優斗F「とはいっても、俺達が出来る事が限られるのがな・・・」

 

アンナF「それ言ったらアンちゃん達だって不安だよ・・・ユウは獣化で直接何とか出来るかもだけど、アンちゃんとロゼ姉ちゃんにはそんな力はないし・・・ねぇちっちゃい私」

 

アンナ「んー?」

 

ロゼリアF「兎に角私達に出来る事をやりましょう、お父様達を守るためにも」

 

優斗F「・・・そうだな」

 

そう話していると未来からやってきたみしろの娘『ミナ』がやってきた。

 

ミナF「優斗しゃん達、浩一伯父しゃまからお昼のリクエスト(りくえしゅと)としてチキン南蛮を作ってほしゅいとの事なので、手伝ってくだしゃい」

 

優斗F「ああ、分かった。浩一さんが剣持さん達を鍛えている訳だし、俺達もあの人たちの為に美味い飯を振舞ってあげよう。些細な事かもしれないが・・・飯は心を豊かにし、気持ちに余裕を持たせるからな・・・」

 

ミナF「そうでしゅ。美味しい(おいしゅい)ご飯作るしゅかミナは出来ましぇんが、それでも精一杯やりましゅ。ロゼ達も、手伝ってくだしゃい」

 

ロゼリアF・アンナF『はーい』

 

こうして佐々木家のお昼ご飯を作る事に・・・

 

 

 

 

厨房に来て目についたのが、ボウルに入っている大量の鶏もも肉だ。

 

ロゼリアF・アンナF「「でっか!」」

 

優斗F「鶏もも肉を丸々一枚使用か、大きいのは多分都々母さん達のとして、切り分けているのは玲二さん達用か?」

 

ちょこ「その通りよ優斗様。まつり様や祭華のリクエストで『どうせなら大きいチキン南蛮が食べたい!』との事だからお二人に加えて刀也様、ハヤト様、湊様、晴様、浩一様、拓哉様、都々様の9人前は大きいのにしているわ」

 

ルイ「大きいのは私達でやっておくから、ロゼリア達は切り分けたのをお願い」

 

優斗F「甘酢だれとタルタルソースは出来ていますか?」

 

みしろ「そちらはみしろとりえるさんが作っています。ただ・・・足りるか分からないので、可能であれば手伝ってくれませんか? ブライン液の方はミナが手伝いますので」

 

優斗F「分かりました。じゃあロゼリアとアンナは下添えを終えたらタルタルソース作りの方に回ってくれ、揚げは俺がやる」

 

ロゼリアF「分かったわ」

 

アンナF「揚げ物はちょっと怖いからね・・・ユウ、お願い」

 

優斗F「ああ、任せろ」

 

それぞれ作業に取り掛かる。まずはブライン液から鶏もも肉を取り出し、バットにのせて水気をきってからペーパータオルで肉の表面を拭いていく。

 

アンナF「丁寧に、丁寧に・・・」

 

ロゼリアF「まとめてがばっと拭き取れない?」

 

優斗F「それだと拭き残しが出かねないからダメだろう」

 

ロゼリアF「うーん、そっかぁ・・・」

 

ルイ「……」

 

ある程度の数が拭けた所で事前に作られていたバッター液に鶏もも肉をくぐらせ、片栗粉をまぶしていく。優斗が手慣れた手つきでやっていた所、ルイの視線に気づく。

 

優斗F「何ですかルイさん?」

 

ルイ「いや・・・手慣れているなぁ~って思って見てた」

 

ちょこ「優斗様は前に、料理の腕前を披露してくれたから分かるけど・・・ロゼリアとアンナも料理をやっている感じなの?」

 

ロゼリアF「はい。未来では優斗と一緒に料理企画をやっているんです」

 

アンナF「『3人でやれる企画何かない?』という事でね、ユウのアイデアで料理企画をやる事になったんだ」

 

ちょこ「へぇー・・・ちょこ達で言う所のりっちしょこら的な?」

 

ロゼリアF「はい。ちょこお母様の許可を取った上でやっています、それに・・・私達も料理を学び、お父様に振舞えるようにしたかったのです。ミナ達がいつも美味しい料理を振舞っていたので・・・」

 

ちょこ「成程ね・・・ねぇミナ、未来では料理できる子は何人いるの?」

 

ミナF「ミナも全て把握している訳ではないんでしゅが・・・しょこら姉しゃん以外、大体お母しゃまと同じレベルでしゅ」

 

ルイ「それは上手い子もいれば、下手な子もいるという事?」

 

ミナF「はい」

 

みしろ「・・・なんか分かる気がします。ミナやメアリーは勿論、つばさやにほみたいに料理に興味を持っている子もいれば、関心が薄い子もいますからね・・・」

 

ロゼリアF「いっそ今からでも興味を持たせて料理を手伝わせた方が良いと思いますが・・・ダメですか?」

 

ミナF「それはダメでしゅ、未来が変わってしゅまう恐れ(おしょれ)がありましゅし・・・」

 

ルイ「こういうのは強制させるモノじゃないわ、本人がやる気にならなきゃ身につくものも身につかないからね」

 

ロゼリアF「むぅ・・・ダメか」

 

優斗F「考え込んでないで手を動かせロゼ、まだまだ数があるからな」

 

全ての鶏もも肉をまぶした所で揚げの工程に入っていく。

 

優斗F「揚げは俺がやる。後は手筈通りにな」

 

ロゼリアF・アンナF「「はーい」」

 

それぞれ作業している所に、アンナが質問してくる。

 

アンナF「ねぇみしろママ」

 

みしろ「何ですか?」

 

アンナF「何で片栗粉使うの? 揚げ物によってまぶす調味料や油が違ったりするのはどうして?」

 

みしろ「一言で言えば『衣の食感を変える為』ですよ。サクサクした衣を味わいたいのなら片栗粉、しっとりやわらかい衣を味わいたいのなら薄めの小麦粉の衣を、ガリッとした衣を味わいたいのなら厚めの小麦粉の衣にするんです。油も似たような理由があったりします」

 

アンナF「そうなの? 油と言えば基本的にサラダ油だけど・・・サラダ油で統一するんじゃダメ?」

 

みしろ「ダメではないですけど油の質が違うんですよ。例えばサラダ油は『低温でも油が固まったり濁ったりしない』という特徴がありますが、キャノーラ油は『加熱に強く、さらっとしていて軽い』という特徴があります。べに花油は『熱に強くあっさりしているから揚げ上がりが軽い』という特徴もありますね。揚げ物全般に使えるものと言えばこの三つが挙げられますが、特性は全然違います」

 

ちょこ「天麩羅向けと言われているのがごま油とこめ油ね。クセが無くて食材の味を損なわせたくないならこめ油で、風味付けに使いたいのならごま油と言われているわ。植物油で言えば野菜の天麩羅、魚の揚げ物に向いてて、肉とかで言えばラードがおすすめね」

 

アンナF「じゃあ今回の揚げに使うのはラード?」

 

ちょこ「ええ。深みとコクが出るし、肉料理でサクサクとした食感を生み出したいとなればラードが適しているわ」

 

アンナF「そうなんだぁ・・・」

 

ロゼリアF「正直私、面倒だからサラダ油で統一してる気がする・・・」

 

みしろ「まぁこれは知識が求められますからね、学んでいけば拘るようにもなる筈です」

 

優斗F「みしろさんの言う通りだ。もし未来に帰ったら、いずれさんばかクッキングで唐揚げをやってみよう」

 

ロゼリアF「味見役は任せて!」

 

優斗F「駄目だ、ロゼとアンナは俺と同じく調理役だ」

 

アンナF「いやでもさぁ・・・揚げ物って怖いじゃん。油が跳ねるし」

 

優斗F「跳ねても大丈夫なようにコーティングしておくぞ?」

 

アンナF「冗談だよ・・・」

 

ロゼリアF「まぁやってみたい気持ちはあるけどね」

 

片栗粉をまぶす作業を終え、いよいよ揚げの工程に入る。まずは低温で温めている鍋へと入れていく。

 

アンナF「所で何で油入れている鍋を複数にしているの? 数が多いから?」

 

みしろ「それもありますが二度揚げする為ですね」

 

アンナF「二度揚げ? 何か料理動画でもやっているけど、あれやる意味あるの?」

 

みしろ「はい。それをするのも中まで火を通し、表面をカリッとするのに必要ですからね」

 

アンナF「鍋を分けているのも、実は意味があったり?」

 

みしろ「ええ。低温の鍋と高温の鍋にする為ですね」

 

ロゼリアF「という事は・・・低温の鍋で火を通し、高温の鍋で表面を揚げるって事ね」

 

みしろ「大体はそうですが間に一工程入れます。それは何か分かりますか?」

 

ロゼリア分からないという表情をするが、アンナは何か思いついた顔をする。

 

アンナF「・・・少し休ませる?」

 

みしろ「正解です。5分ほど休ませるんですよ。その理由も『余熱で中までゆっくりと火を通し、肉の水分を中心までいかせる為』です。そうする事で必要以上に揚げ時間を設ける事もなくなりますからね」

 

ロゼリアF「成程・・・というかアンナ、よくわかったわね」

 

アンナF「揚げの工程でインターバルを設ける必要があるんじゃないかと思ったんだよね、みしろママが『一工程入れる』と聞いてひょっとして・・・と思ったから。そうだよね、ユウ」

 

優斗F「ああ。その間に鍋を温めて高温にしておけば家庭でも出来るようになるからな、そういう意味でも必要だ」

 

パチパチと言いながら揚げるチキン南蛮を揚げつつ、黙々と続けていく。油酔いしてくるが神羅の力を使ってそれを治して作業を止めない。

 

りえる「なんというか・・・これで作務衣を着せたら職人みたいになるわね」

 

ルイ「私も思ったわ・・・黙々と、だけど流れ作業にせず一つ一つと向き合って調理する姿はまさに料理人ね。何となく後姿が両親に重なって見えるし・・・」

 

そう話しつつも手を止めずに作業を続けていく。作業が終わってもルイ達には夕飯の仕込みがある為休む暇はない・・・「自分も負けてられない」と気を引き締め、仕込みに入っていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

一方外では刀也達ROF-MAOは浩一にしごかれ、ようやく地獄の訓練を終えて一息ついた所だ。

 

晴「ハァ・・・ハァ・・・やっと終わった・・・」

 

刀也「ようやく終わったよ・・・また休んだらやらされるんだろうけど・・・」

 

ダウンする4人。その一方で参加していた都々は平気そうにしていた。

 

浩一「流石ね都々ちゃん。アタクシの考案したトレーニングについて来れるなんて見込みあるわ」

 

都々「いやードラゴンボール超の世界で鍛えられたからね。スキップしながら牛乳の配達したり、素手で畑を耕したりしてきたし。ウルトラハードな修行だけど、亀の甲羅の代わりに特性ギプス等を装備した時は修業時代を思い出して良かったよ」

 

チャイカ「これなら早い段階で私達と同じ装備にしてもいけると思うけど・・・師匠、どうでしょうか?」

 

浩一「そうね・・・体力的に余裕があるのなら一段階上げていくけど・・・ついて来れるかしら?」

 

都々「勿論!拓哉兄ちゃん達を守る為なら、都々はもっと強くなる!」

 

浩一「ん。その意気よ」

 

そう話してバテテ倒れたままの刀也達に目線を向ける。

 

浩一「こらあぁーーーッ!あんた達いつまで寝ているの!同じ神羅族である都々ちゃんは特訓を終えても立っているわよ!?男なんだからしっかりしなさい!もうお昼の時間なんだから、さっさと起きて食べにいくわよ!」

 

ROF-MAO『は、はいぃぃぃぃぃーーーーーーッ!!』

 

浩一に喝を入れられて立ち上がる4人。昼食に向かう間も話していた。

 

都々「浩一さん、先輩たちはいつもあんな感じなの?」

 

浩一「そうよ。まったく・・・神羅族になったから少しはついていけると思って厳しくしたけど、あの子達はまだまだね・・・少しはチャイちゃんとベルちゃんを見習ってほしいわ」

 

ベル「まぁ俺達は日頃身体を動かしているからな」

 

都々「というか毎日レッスンとかしてて普通の人より体力ある筈なのになんでまた・・・」

 

浩一「体の動かし方、効率よく動く術、バッドコンディション時の向き合い方が不十分だからと見ているわ。その辺りをアドバイスしているんだけどそれを活かす事をせず、無理して動くからよ。いくら体力や気力があったとしても、技術が伴ってなければ活かせる物も活かせないわ」

 

都々「確かにねぇ・・・この後お昼だけど大丈夫かな?」

 

浩一「大丈夫でなければ困るわ。食事もまた一つのトレーニングでもあるし、例え補給がいらなくても食べる事で精神面での回復にも繋がるわ。武士は食わねど高楊枝なんてナンセンスよ」

 

都々「だねぇ・・・よく動きよく学びよく遊びよく食べてよく休む、だね」

 

浩一「そうよ、食後は回復も兼ねて寝るけど・・・その前にうがいと手洗いもね」

 

手洗いうがいをした後に食卓に入る浩一達。そこには昼食を用意し終えたみしろ達がいた。

 

みしろ「お帰りなさい浩一さん。リクエスト通りチキン南蛮定食を作っておきました」

 

浩一「ん。ありがとうねみしろ、それじゃあいただくわよ」

 

席について「いただきます」をした後に食事していく。分厚いチキン南蛮に多めに盛られたご飯、そして味噌汁と漬物が良い感じだ。

 

湊「うっま」

 

ハヤト「タルタルソースを作ったのはりえるさんですか?」

 

りえる「そうだよ。玲二君からも美味しいって言ってくれたからね♪」

 

刀也「そういえば優斗達も手伝った感じ?」

 

優斗F「ああ。下添えはやってくれたから俺達は補佐に回った程度だがな・・・」

 

ロゼリアF「とはいえ人数が人数だけに中々大変だったわ・・・」

 

優斗F「これを継続してやるとなれば大変だからな・・・未来でも料理番をやっているが、未来の佐々木さん所はもっと多いし・・・」

 

晴「・・・因みに何人いるの?」

 

アンナF「詳しくは把握してないけど、200人以上はいるかなぁ・・・」

 

ROF-MAO(どれだけ結ばれたん(の)(だ)(ですか)・・・)

 

内心ドン引きしつつも、同時に「あり得るなぁ・・・」と思うROF-MAOの4人。

 

浩一「まぁ・・・色々とあるでしょうし、筋を通しているのならアタクシは何も言わないわ」

 

都々「うん。佐々木さんの事だからその辺りはちゃんと筋を通している筈・・・うん・・・」

 

優斗F「そう考えると母さん達はある意味凄いよな・・・同性からも惚れられる程の魅力あるのに、ときめかなったのはどうしてだ?」

 

都々「んー・・・栄ちゃん達も同じこと言ってたけど、都々からしたら『良い人だと思うしカッコいいけど、異性としてみるとなんか違う』的な? 上手く言えないんだけど・・・なんか違うと感じたし、逆に拓哉兄ちゃんの方が凄い魅力的に感じたんだよね」

 

優斗F「そういう物なのか?」

 

りえる「でも分かる気がするなぁ・・・顔の良さで言えば玲二君より魅力ある人がいるのかもだけど、正直色々と見て惚れたからね」

 

ちょこ「分かる。玲二様に助けられてからは、玲二様以外の男の人になんの魅力も感じなくなってしまったからね。えー様達も似たような物じゃないのかしら?」

 

みしろ「恐らくそうでしょうね。心に決めた殿方やご婦人というのは、大体そうだと思います。優斗君がフレイヤに対して意識しているのも、それなのでは?」

 

優斗F「……まぁ、そうだな。フレイヤは一緒にいてて心が落ち着くし、昔からよくつるんでいるロゼやアンナ、同じタイミングで生まれたサニィ、ミュウ、玲華、レオン、サリナ、イノリとは違った安心感があるんだ。何かあっても肯定してくれるし、忌憚なき意見を言ってくれる・・・すごく安心し、可愛いと感じるよ」

 

ちょこ「恋愛しているわねぇ」

 

晴「なんというか……チキン南蛮食べてるのもあるのか、胸やけしそう・・・」

 

優斗F「す、すまない・・・俺とフレイヤの話はまた別にしよう」

 

話を切り上げて料理を食していく。チキン南蛮は好評だった。




実食パートで力尽きました・・・すみません。

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