【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
後、自分なりの拓哉の前世を書きますけど、オマケで本編最新話のネタバレがありますので注意してください。
ある日の神代家。普段は和やかな雰囲気で包まれていた筈の神代家だが、嫁達が真剣な表情をしていた。
アメリア「ねぇダーリン……そろそろ、私達とも子供を作らない?////」
拓哉「え・・・?」
とこ「せやな・・・正直美衣達もこゆき達位に育っているし、そろそろ構わんよな?////」
花那「医療従事者として玲二さんみたいに無茶して入院するパターンは避けたいのですが・・・正直、私も限界なんですよね////」
ハコス「ボクも同じく。議会の為にも2世が必要だから・・・ね////」
青「ぼ、僕だって・・・拓にぃとの子供が・・・欲しいよ……蝶美ちゃんも、『卒業したら子供を産みたい』とも言ってたし・・・////」
拓哉「え、えっと・・・皆?」
栄「たっくん・・・骨を拾ってあげるわ。だけど皆、順番にね?」
得物を見る獣の目をしている嫁達に対して困惑する拓哉。そしてそれを諌める訳でもなく認める栄、何故こうなったのか・・・
拓哉「と、取り敢えず皆・・・落ち着いてくれ。営みをやるにしても避妊する約束だっただろ?」
アメリア「それじゃあダメなの……だって、故郷にいるMomも私の子供が見たいって言ってたし・・・ね?」
とこ「うちもその……子孫繁栄して地獄の見張りの後継者を作らんといかんからなぁ・・・」
半分本音、半分何かを隠しているようなそぶりを見せるアメリアととこ。
拓哉「……なぁ二人とも、何か隠していないか? 栄ちゃんも認めるし、何が目的なんだ・・・?」
そう問われて二人、観念したように語りだした。
とこ「・・・あのな、拓哉には本当の意味で幸せになってほしいんや。自分が此処に居て良かったと思えるように、愛している証拠を残したかったんよ」
拓哉「!」
花那「前世では家族から愛を受けられずに殻に閉じこもってしまった事、その影響で栄ちゃん以外の子供を作るのに消極的だった事も・・・それを知った上でトラウマを克服し、拓哉さんには本当の意味で幸せになってほしいんです」
拓哉「花那ちゃん・・・」
花那の言葉に偽りは無かった。前世での拓哉の暮らしは決して恵まれた物ではなく、引きこもりになっていたのも「他人から、特に家族からの愛を満足に受けられなかった」事が大きかった。さらに言うと前世の拓哉は「望まれずに生まれた子供」だった。
堕ろそうにもすでに堕ろせる段階を過ぎてしまったが故に仕方なく産み、既に生まれた兄や姉からは疎まれ、親からはいない者とされて扱われ、「養子として預けるのも体面に悪いから」という理由でただ金を与えて生きてきた経緯がある。
人から好かれるための手段を知らないから学校内でも友達を作る事が出来ず孤立し、家族や大人たちにも相談する事も出来ずに孤独に過ごしていき、高校卒業して就活に失敗した時は家族からは完全に見放されてしまい、引きこもりになってしまった。
そんな中、彼が唯一癒しとなったのがVtuberだった。画面の中とは言え多くの人達に希望を与え、時にはプロレス、時には相談してリスナー達に希望を与える姿は彼にとって衝撃的だった。そこから沼にハマって親の金から重課金してスパチャを送ったり、グッズを買いあさったりするダメ人間へと転落し、「どうせ金を使うならバイトでもしろ、お前に金を使うだけ無駄だ」と言われても無視するようになったのだが、これをしているのも彼にとって「唯一自分を愛し、見てくれるから」止める事が出来なかった。
そして課金ついでに買い物した帰りに不慮の事故に遭い、神にあって今の世界に転生してきたのだが・・・この事は『樋山神紅』の一件がきっかけで栄達に話、受け入れてもらっている。
花那「本当は愛に飢えている事も、自分が居て良いのか悩むことがある事も知っています。だからこそ、私達に相談し合い、考えた上での結論なんです。拓哉さんは・・・私と結婚したのも『アバターとしての私』に惚れたんじゃなく、『中身を見た私』を受け入れたが故に好きになったんですよね?」
拓哉「……ああ。それは、本当だ。いくら上辺が良くても、中身が伴ってなければそこまで好きにならなかったし、推してはなかったよ・・・蝶美ちゃんも、同じくね」
ハッキリ言う拓哉。それでも踏み出せずにいたのも、「半端な気持ちで子供を産んでしまうんじゃないか」と恐れていたからだ。
栄「それでもたっくんは・・・迷っているかもしれないけど、今の貴方ならきちんと子供を愛する事が出来るわ。美衣達に対しても良いお父さんになれているし、それならきっと・・・皆の子供も愛せる筈よ。だって、誰よりも真面目で、頑張り屋で、本当の意味で他人を愛する事が出来るたっくんならそれが出来るわ。蝶美ちゃんだって、きっと同じことを言えるはずよ」
拓哉「栄ちゃん・・・」
花那「拓哉さん。看護師としての仕事を熟している時でも、『タレントとしての私』を見る事もなく、一人の人として見てくれましたよね? 出来ない人は出来ないし、やってしまう人はやってしまう・・・でも拓哉さんは違った。それが出来る人だから私は結婚を求めたし、子供をつくる事を望んでいるのです。一時期家庭が荒れてた時期でもなんとかしようとし、栄ちゃんを許して修復しようとした人ならば、猶更任せられます」
拓哉「花那ちゃん・・・」
とこ「拓哉・・・うちがリゼやアンジュが結婚して、寂しいと思った時にうちの事を受け入れてくれたよな? 甘え、甘えられの楽しさを教えてくれ、家族の温もりを教えてくれたのは他ならぬ拓哉なんよ? うちで良いのなら力を与えたいし、支えたい。後継者とかそういう事情があるのは本当だけど、うちも拓哉との子供が欲しい。それで拓哉を癒せるなら・・・うちの身体を好きにしてええんよ」
拓哉「とこちゃん・・・」
アメリア「ダーリン。恨みを買ってまともな死に方をしないと思っていた私を助けてくれたのは他ならぬダーリンよ。事務所の手伝いをしてくれて気を遣ってくれたり、あの男から守ってくれた時に確信したの。この人こそが、私のダーリンになるべき相手だって・・・ね。愛を教えてくれた事、恋を覚えさせてくれたのはダーリンのお陰なんだから、私も・・・ダーリンに何かお返ししたいの」
拓哉「アメリア・・・」
ハコス「タクヤ・・・悪戯して本気で怒ってくれた事があったよね? あの時のボク、怖かったけど・・・嬉しかったんだよ。ボクに本気の恋をさせた事、場合によっては議長の座を降りる位の覚悟をさせた責任・・・とってもらうよ? ボクとタクヤの愛の結晶を作る形で・・・ね♪」
拓哉「ハコス・・・」
青「拓にぃ……正直拓にぃの正体や過去を知った時は驚いたよ。でも、それでも拓にぃの事が大好きなのは変わりない。僕の事を助けてくれたように、僕もまた・・・拓にぃを助けてあげたい。支えてあげたい。その為なら僕はなんだってするし・・・僕との子供を、作ってほしい……良いよね? 拓にぃ」
青「青・・・」
嫁達の思い、嫁達の覚悟を知って彼もまた、覚悟を決める事にした。
拓哉「……分かったよ皆。俺、怖くて美衣達以降は妊娠させないように避妊してたけど、皆が望むのなら俺は・・・子供を作るよ」
そう言われて皆が微笑む。
栄「良かった……これでもし、拒否したらどうしようと思っていたわ。だけど皆、分かっていると思うけど順番通りにね。どっかの神様に等しい人と違ってたっくんは無理すれば倒れてしまう普通の人だし、そこまでどうにか出来る余裕はないわ。タイミングが重なったとしても無理しないように、尚且つ協力し合って子供を作っていきましょう。皆、これに異議はないわね?」
これに頷く花那達。
栄「それじゃあ、今晩からよろしくね? 子供が出来やすい身体なのもあるけど、ハッスルして何ラウンドもやるのはダメよ?」
拓哉「わ、分かっているよ……」
こうして皆を受け入れ、本当の意味での幸せを掴むために栄以外の子供を作る事を決心した拓哉。そして後に、子宝に恵まれて新たな家族が出来るのはそう遠くない未来であるが……それはまた、別のお話で・・・
―オマケ―(本編第157話の後)
温泉旅行から帰った後も拓哉の心は曇ったままだった。それは、『転生してくれた神様が神羅族の一人フレアで、この世界に安室レイラや樋山神紅を転生させた張本人だと知り、何も出来ずに終わった』のが原因だ。そのせいで彼は行き場のない怒りに支配され、同行してたとこやアメリアに慰めてもらっても、完全に晴れる事が出来なかった・・・
栄「たっくんはまだ、苦しんでいるの?」
アメリア「ええ・・・どうにかしてダーリンを慰めようとしたけど、私達じゃどうにも出来なかったわ・・・」
とこ「ホント・・・この時ばかりは自分が許せへんわ……妊娠してなかったらあのフレアもどきを一発どついたったというのにな・・・」
とこ達の怒りは最もだった。彼女達もまた、樋山の被害者でもあり、フレアの犠牲者でもあるのだから……
栄「……ねぇ。たっくんの事、私に任せて良い?」
アメリア「……お願い、栄。ダーリンを慰めてあげて・・・私達じゃ多分、今のダーリンを救ってあげれないわ・・・」
頭を下げてお願いするアメリア。正妻争いをする中だが、この時ばかりは争っている場合ではなかった。
栄「分かったわ。だけど今晩・・・好きにさせてもらうわね」
そういって拓哉の部屋に入った。
栄「たっくん……話は聞いたわ。たっくんが責任を感じる事もないし、一人で全部を抱え込むこともないわ」
拓哉「……」
栄「もし辛いというのなら・・・私にぶつけて。私にすがって、存分に・・・私に甘えても良いのよ?」
拓哉「栄ちゃん……」
子供をあやすように拓哉を抱きしめ、ベットへと転がり込む二人。抑えていた感情を吐き出すように拓哉は涙を流し、胸の中で思いっきり泣いた。
栄(どんなに鍛えても、どんなに強くても、彼もまた一人の弱い人間……だからこそ、私が・・・私達が支えてあげないといけない・・・私自身も、あの男にされた事を振り切る為にも・・・ね・・・)
栄もまた人知れず涙を流し、慰めあった。そしてその夜は、お互いの気持ちをぶつけあった……
Q:最後のオマケは何したの? A:R指定な事をしたので書けません。
本当は慰める回を別に書きたかったけど、正直そこまで書くだけのネタがなかったのでオマケで書きました。書くとなるとR-18がメインにしないと文字数が足りなくなる位に薄っぺらくなっちゃうから・・・(ただでさえ、濃密な物をかけないのに・・・)
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