【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
神代家。未来から家族を守る為に蒼真と碧唯と共にやってきた優斗・・・「父さん達の力になりたい」という事で一部家事の当番の日を任せて貰い、朝食を作る為に起きようとした所に声を掛けられる。未来から来たフレイヤだ。
フレイヤF「起きて、優斗」
優斗F「ん・・・」
犬耳をピクリを動かして起床する優斗。欠伸が出た後にフレイヤに向けて挨拶する。
優斗F「おはようフレイヤ、今日はちゃんと目覚めれたようだな」
フレイヤF「おはよう優斗、だって今日は優斗と一緒に朝食を作れるんだから楽しみなんだもん」
優斗F「昨夜もコーンポタージュを一緒に作ってくれたしな。とはいっても、頼むことは多くないぞ?」
フレイヤF「それでもだよ。こうして一緒にいる為に、父さんにお願いして週に何回かは拓哉さん所に泊まらせて護衛している訳だし」
優斗F「マメな奴だ、本当は俺と一緒にいる口実が欲しいとかだろ?」
フレイヤF「分かっちゃう?」
優斗F「分かるさ、20年近くの付き合いなんだから」
苦笑しつつ着替え、キッチンへと向かっていく二人。本日作るモーニングセットは昨夜の内に作っておいたアメリア直伝のコーンポタージュと、トーストに乗せたベーコンエッグにサラダだ。フレイヤは優斗の補佐をしつつ料理していく。
優斗F「やはり二人だと早いな」
フレイヤF「そうだね。料理を教えてもらったお陰で力になれてるし、私も嬉しいよ」
優斗F「俺も一緒に料理出来て嬉しい」
そう話していると拓哉ととこ、優斗が下りてきた。
拓哉「おはよう優斗、フレイヤ。朝食の準備は出来てるみたいだな」
優斗F「おはよう母さんに父さん、それに小さい俺。朝食の準備は出来ているよ」
とこ「ええ匂いがしとる・・・優斗、挨拶し」
優斗「おはよう~」
フレイヤF「おはよう小さい優斗、まずは顔洗って歯磨きしてきてね」
優斗「ん////」
フレイヤに言われて照れ臭かったのか顔を背ける優斗。どうやら惚れているみたいだ。少しして神代家が全員起床し、朝食を開始する。
神代家・フレイヤF『いただきます』
こんがき焼けたトーストに載せられたベーコンエッグ、半熟卵にカリカリのベーコンがまた美味い。
アメリア「この味・・・かつてmomから教わったコーンポタージュの味とそっくりだわ。未来で作り方を教わったの?」
優斗F「ああ。『ワトソン家秘伝の味』という事で教えてもらったし、未来でもお墨付きをもらっているよ」
アメリア「流石ね優斗。とても美味しいわ」
アリア「おいしー」
栄「サラダもシンプルに纏まっているけど、ドレッシングが何時もの味と違うわね・・・自作したの?」
優斗F「ああ、ドレッシングは自作した。サラダについては神羅の力を使って鮮度が高い状態に戻しているから味は保証できる筈だ」
フレイヤF「優斗はこういう所も上手いからいつも美味しい料理を振舞えるんだよね。だから好き♡」
るり「こういう所で力を使うのであれば文句ないでしょう、この一手間でより美味しく食べれる訳ですし」
優斗F「それに研究してて分かったんだが・・・神羅の力を介する事でより高いエネルギーに変換出来るみたいなんだ。だから未来ではみしろさん達も料理する際、食材に力を込めて質を上げているみたいだ」
るり「そんな事が出来るのですか?」
優斗F「ああ。これを使う事で普通のトマトも最高の土壌、最高の肥料を使った最高品質のトマトに早変わりする事が可能だ」
るり「まさに奇跡の力ですね・・・」
都々「じゃあそれなら料理を創造すれば美味しい料理も創り出せるって事?」
優斗F「いや、これに関しては想像力が求められるのか上手く行ってないんだ・・・腹は膨れるものの、味はそこまで・・・という感じだ。何なら力を使って食材を生み出し、それを調理した方が遥かに美味いんだよな」
都々「流石に都合よくはいかないかぁ・・・」
蒼真F「僕の能力『具現化』を使えば美味しい物を生み出せるけど、他だとあんまり・・・だからね」
青「この辺りはやっぱり適性が関わっているとか?」
蒼真F「多分そうだと思う。俺の次に具現化が上手く出来たのが碧唯と母さんだけど、それですら僕と比べて・・・だし」
碧唯F「何度やっても兄さんみたいに上手くはいかなかったわ」
青「成程ね・・・」
そんな他愛ない話をしている時、とこがある事に気づく。
とこ「なあフレイヤ」
フレイヤF「何ですかとこさん?」
とこ「フレイヤは優斗のどういう所に惚れたん?」
その言葉に優斗Fに驚き、飲もうとしたミルクが入ったグラスを慌てておく。
優斗F「か、母さん!?」
フレイヤF「どうしてまた!?」
とこ「これは優斗の親として知りたいんや。こゆき達の中には佐々木さんの事が『異性として好き』なのが多い中、なんで優斗の事が好きになったのかを知りたい」
フレイヤF「うーん・・・」
しばらく考え込んだのち、話す事にした。
フレイヤF「まぁ一言で言えば・・・父さんに近い所が多くて惚れた・・・とかかな?」
とこ「ほう?」
フレイヤF「面倒見が良くて、自分を犠牲にしてでも仲間を守ろうとする姿勢が父さんに重なってね・・・それでいて一緒にいててすごい落ち着く所があるんだよね。何というか・・・父さんと一緒にいるみたいなのに、歳がほぼ一緒だから凄い安心感がする」
とこ「ふむ」
フレイヤF「今でも勉強が苦手ではあるんだけど、小さい頃から苦手な勉強に対しても馬鹿にせず、『一緒に学んでいこう』と言ってくれて根気よく勉強に付き合ってくれたりしたんだ。おかげでテストの点数が悪くて一部からバカにされても頑張れる気になれたし、そういった手合いに対しても真っ先に助けてくれたりもした。それが嬉しかったんだよね」
とこ「そうなん? 優斗」
優斗F「うん。努力して何とかしようとするフレイヤをバカにされてるのが我慢ならんかったからな」
フレイヤF「そういう所が父さんみたいだったし、すごく嬉しかった。何気ない事でもすぐに気付いてフォローしてくれたり、お菓子やジュースを渡すように言ってくれたりとかしてくれるし、それは他の兄妹に対してもそうだからそこが素敵にも思えた」
拓哉「確かに・・・周囲をよく見ているのがすぐに気付いて動いてくるところがあるからな、それこそ優斗が言わなかったら気付くのが遅れてた時だってあるし」
栄「私等も可能な限り見てるとはいえ、それでも限度があるからね・・・」
フレイヤF「そういう何気ない事でも普通にやってくれるし、変に威張らず『それが当たり前』という所がカッコよいしとても魅力的に感じるんだよね。アイドルとしてもリスナー等のファンに対しても分け隔てなく接するし、歌っている時は凄くカッコよいし・・・正直昔の私は『父さん以外の男はそんな大したことない』と思ってたけど、優斗は全然違った。だから私・・・優斗の事が大好きなんだよね」
蝶美「でももし、どちらかしか選べないとなったらどうするの?」
フレイヤF「私はどっちも選ぶよ。正直自分でもどうすれば良いか分からない部分はあるけれど、母さんは『自分の心の感じたまま素直な気持ちになれば良い』と言われてるからね。厳しい条件があるとはいえ法律で一妻多夫が認められているし、いずれは実の親とも結婚出来るようにしてみせるつもり」
とこ「・・・欲張ってどっちも得られない、という事があったとしてもか?」
フレイヤF「欲張るからにはどっちも得るつもりでやるよ、私は」
それを聞いてとこは安心した表情をする。
とこ「……うん。それでええ、それ位の気持ちと覚悟がなければ優斗と付き合う事は許さなかったからね」
花那「それに同じ神羅族と付き合い、結婚するとなればどちらも不幸にならずに済むとは思うしね。優斗、いつかその時が来たらしっかりと幸せにするのよ?」
優斗F「勿論だよ、花那母さん」
フレイヤが優斗を好きになった理由を知って一安心するとこ達。二人が幸せな未来を掴めるかは、まだ分からない・・・
オマケ
とこ「所で未来じゃ優斗はフレイヤに対して奢っているん?」
優斗F「いや、それが・・・」
フレイヤF「私が必ず奢ってるよ、だって『好きな人に奢られるような事はあってはダメ』という教えを守っているし、奢られたらすごく申し訳なくなるから・・・」
花那「えー・・・男たるもの、女に対してはちゃんと奢ってあげるものでしょ」
優斗F「そうかもしれないし、毎回毎回奢られるのは悪いと思って『俺が出すよ』って言ってもダメと断れるんだよ・・・それに・・・」
花那「それに?」
優斗F「食事等で俺が奢ろうとすると、自分の財布を握り締めて涙目になりながら無言で見つめ続けてくるんだよな・・・割り勘でもそうだし、『せめて自分の分だけでも出すよ』って言っても無言で首を振るから・・・」
フレイヤF「だって悪いし、奢られたりしたら暫く立ち直れない位に罪悪感に苛まれるんだもん・・・」
優斗F「実際数週間はいじけられたし、それで母さんやフレンさんから怒られた事があったからな・・・それもあって強くは言えん」
花那「あー・・・」
そういう教えも自分が毎回とこに奢られてるし、その辺りは遺伝しているんだろうなぁと察する花那。
碧唯F「それに加え、お出かけとかでお弁当を作ったり料理を振舞ったりしたら材料費を数割増しで支払おうとする事もあるからね」
フレイヤF「優斗の手料理はそこらの高級料理店よりも美味しいんだよ!?それを払わずタダで食べるなんて言語道断だし、材料費だけじゃ全然足りないよ!」
優斗F「大袈裟だって・・・いつも言っているけど、俺としては材料費を出してくれるだけでもありがたいからな? 動画や配信でやるのだって後日経費で落ちるし、収益のお陰で十分賄えるし、全然気にしてないからな。というか渡されても困る」
フレイヤF「勿体ないって!」
やいのやいのと言うフレイヤ。この姿を見て神代家は「母親がやりそうな事をやってる辺り、やっぱり親子だな」と内心思った。
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