【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~   作:お覇王

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玲牙の設定見てふと思いついたネタ


立派な獅子族になりたい

玲牙F「はぁ・・・」

 

佐々木玲牙は悩んでいた。「どうしたら母のような立派な獅子族になれるのか」と・・・神羅族として覚醒して力を得た物の、生まれ持った性格のせいでどうしても上手く行かなかった・・・新生神羅族との戦いでも妹であるさくら達が過去に向かった中、自分は「万が一に備えて残る」と言って未来に残留したがそれは恐れからだった・・・

「現代に襲撃している中、万が一別動隊が未来世界に侵攻してきたら?」その恐れから踏み込む事が出来ず、結局残る事を選んだ・・・それが後悔しており、「それでも獅子族か」と何度自分を責めた事か・・・周囲は「それで良い」とはいう物の、自分自身が納得できなかった。

 

玲牙F「僕はこれで良かったのかな・・・」

 

そら似の女性「玲牙、悩んでいるの?」

 

玲牙F「かいりお姉ちゃん・・・」

 

話しかけてきたのは未来から交代でやってきた未来のそらの娘『かいり』だ。

 

そら似の女性→かいりF「もしかして、またぼたんママ絡みで悩んでた?」

 

玲牙F「うん・・・僕のお母さんは獅子族らしい生き方をしているからね、未来じゃお母さんの生き方に憧れる獅子族もいるのに、僕と来たら・・・」

 

かいりF「でも何度も言っているようにぼたんママはぼたんママ、玲牙は玲牙だよ? 確かにぼたんママの子供という事で見ちゃう人もいるけれど、『そんなの気にしても仕方ない』ってママ達も言ってたよ?」

 

玲牙F「分かってる・・・分かっているけど、それでも獅子族らしくない自分に嫌になっちゃうんだ・・・背丈も小さいし、性格も臆病で猫族の獣人と思われるような位だし……ケルベロスの子供として立派にやっている優斗が羨ましいよ・・・」

 

かいりF「確かに優斗君もケルベロスとして魔界の対応したりしているし、立派だと評価受けているけど比較しても仕方ないよ? 優斗君自身も『俺は俺の出来る事をしているだけ』って言って威張ってないし」

 

玲牙F「そうだけどさ……ハァ・・・」

 

それでも色々と考えてしまう玲牙。普段はホロプラで働いており、丁寧な仕事ぶりから従業員達からは高い評価を得ている反面、身長の所為で「お手伝いしてるみたい」と陰で言われる(勿論「お手伝いしてるみたいで可愛い」という意味で悪意はない)と言われたり、妹と一緒に出掛ければ知らない人からは「歳の離れた弟さんですか?」と言われるのが気になっていた。

いっそ神羅の力を使って身長を伸ばす事も考えたが、こころから「これ以上は伸びない」と言われた時はひどくショックを受けた。さらに彼が自己評価を低くしているのが優斗の存在である。

 

玲牙F「優斗は身長も比較的高くてカッコよいし、お父さんや拓哉さんみたいに気遣い出来て大事な物を守る為なら真っ先に動ける所が羨ましいよ・・・」

 

かいりF「でも、玲牙だってつばきの為なら恐れながらも守ろうとしているよね? パパ達に対しても同じく。そういう所は素敵だと思うよ?」

 

玲牙F「でも・・・僕より早くに動ける人は色々といるから……こんな性格じゃなければ、もっと早く動けるはずだし・・・」

 

かなり弱気な性格をしている上にいくら周りが肯定しようとも、いくらフォローを入れても自信に繋げる事が出来なかった・・・どうしたら良い物か……そう悩んでいた時、足音が聞こえてきた。

 

優斗F「ああ、此処に居たか玲牙さん。かいりさんもちょっと良いか?」

 

かいりF「優斗君どうしたの?」

 

優斗F「実は夕食に餃子を作る事になったんだがな・・・餡や餃子を作る為の人手が足りん。何人か器用な人に手伝ってもらいたいんだが・・・二人とも、動けるか?」

 

玲牙F「え、うん・・・動けるよ」

 

かいりF「うーん・・・私も手伝うよ。パパはどうしているの?」

 

優斗F「玲二さんも『手が空いたから』と言って手伝ってくれているよ、ぼたんさんと同じく。今も餡を「じゃあやる」・・・お、おう・・・頼む・・・」

 

「玲二さんと一緒にやれるから嬉しいんだろうな」と内心思いつつ、調理場に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

調理場

 

優斗F「遅くなってすみません玲二さん、玲牙さんとかいりさんを連れてきました」

 

玲二「ああ、ありがとう優斗。にしても良いのか? 玲牙とかいりが代わりに入ったし、優斗はもう抜けて大丈夫だぞ?」

 

優斗F「いえ、最後まで調理を続けますよ。晩飯をお邪魔させてもらうし、何より中途半端に投げ出すのは俺の信条に反しますし」

 

玲二「そうか、じゃあ引き続き頼む。しかし難しいな……」

 

餃子を包むのに悪戦苦闘する玲二。形はそれなりに仕上がっているし、餡がはみ出てない物の優斗達が作った餃子と比べたら全然違っていた。

 

かいりF「パパー私達は何したら良いの?」

 

玲二「とりあえず餡を包むのを手伝ってくれ。必要な分の餡と皮は出来た物の、まだまだ大量に作る上にちょことみしろが焼きに入っているから包む人の数が足りん」

 

かいりF「分身使えば楽なのにー・・・あ、でもこうしてパパと一緒に餃子作りできなくなるからこれで良いんだよね」

 

玲二「ははっ、そうだな。こうして穏やかに子供達と料理するのも良いからな。まだこの時代のかいり達は小さいし、料理させるにはまだ早いからな」

 

ルイ「包み方は分かる? 餡を少し皮に乗せて、こうして水を付ける。それからこうして・・・」

 

ルイが皮を包む手本を見せ、指導していく。その中でも玲牙は器用に出来ていた。

 

ルイ「良い感じよ玲牙。手つきからして慣れている感じ?」

 

玲牙F「うん。未来でもルイお母さん達の料理の手伝いをしているし、ラーメン・・・は自前で作れないけど、炒飯と餃子は特に自信があるんだ」

 

玲二「ほう・・・その感じだと麵屋ぼたんを継いでたりするのか?」

 

玲牙F「ううん。普段はホロプラで働いているし、お母さんも『趣味でラーメン屋やってるようなモノだから子供達に継がせるつもりはないし、継がせるにしても見込みある従業員に継がせるつもり』って言ってるからね」

 

優斗F「趣味でラーメン屋を経営するのも中々だと思うけどな・・・こういうのって、身内からは好評でもいざ商売するとなれば中々上手く行かないって聞くし」

 

玲牙F「それに関しても『色々と伝手があったから経営出来てるし、なければそもそもやってない』とも言ってたからね」

 

玲二「とはいえ未来でも相変わらず元気そうにやってるみたいで良いけどな、話を聞く限り未来でも相変わらず・・・との事だしな」

 

玲牙F「うん……本当に、お母さんは凄いよ・・・」

 

作業をしつつも俯く玲牙。

 

玲二「玲牙?」

 

玲牙F「ねぇお父さん……どうしたら僕は、お母さんみたいな立派な獅子族になれるのかな? 僕は・・・お父さん達みたいな立派な神羅族になれてるかな?」

 

玲二「……自分自身の事で悩んでいるのか?」

 

玲牙F「うん・・・僕は臆病な性格をしているし、さくら達みたいに自らの意思を以て過去に行く事が出来なかった。『未来にいる家族を守る為』という建前で残り、何も出来なかった・・・怖かったんだ、立ち向かうのが」

 

かいりF「でもそれは皆一緒だったし、全員はいく事は出来なかったのもあるからだよ? その理屈で言えば私も過去に行くべきだった、私の得意とする能力からしてパパ達を治すのに適任だった・・・でも未来に残った。怖かったからね」

 

玲牙F「でもかいりお姉ちゃんは仕方ないよ、不安がってた弟や妹のケアを優先してたんだから・・・でも僕は違った!僕は行く事だって出来た筈だったんだよ・・・」

 

ルイ「でもあんな事が起きた以上、『自分が行っていれば』と思うのは違うと思うわ。だから自分を責めるのは違う」

 

玲牙F「でも・・・男なのに……長男なのに・・・」

 

玲二「関係ねぇよ、そんな事」

 

玲牙F「え・・・」

 

玲二は作業を止め、玲牙を真っ直ぐ見る。

 

玲二「怖くて留まったのなら、それはそれで良かったと思う。勇気出せないのなら、それは仕方なかったと思う。あの時は元居た時代に帰れる保証も無かったし、もし危険だと判断したら無理やりにでも未来に帰していた」

 

玲牙F「……」

 

玲二「それにな、これはメリュジーヌが言ってた言葉だが『自分より強いモノに立ち向かうのは、無謀以外の何物でもない』という言葉だってある。人によっては『勇気がある』と言うかもだが、同時に『無謀な行い』とも言える。出来る事なら皆にはそんな無謀をさせたくないとも思っている・・・万が一の事があったら、俺自身が許せなくなるからな・・・」

 

ルイ「レイレイと同意見だわ。家族に対して危険を冒させたくないってのが本音だし、まして子供達に万が一の事があったらずっと許せなくなるからね。そうなる位なら、未来に帰るように説得してたわ」

 

優斗F「父さんも同じ事言ってたよ。出来る事なら残りたいと思ってたが、それでも何かあったら悲しむのは父さん達だからな・・・何かあって悲しんだら本末転倒だ」

 

玲二「そういう訳だから玲牙。無茶をする事が立派じゃないし、寧ろ未来に残って家族を守る選択をした玲牙は立派だよ。信じる事、出来る事をやる事が大事だからな」

 

玲牙F「お父さん・・・」

 

玲二「さ、あまり話し込むのも良くないから此れで終わりにするのが……玲牙は立派に成長しているよ。獅子族としても、神羅族としても・・・な♪」

 

ニッて笑う玲二。その表情を見てどこか安心感を覚えたのか、玲牙も笑顔になる。

 

かいりF「はぅ~~~パパのその笑顔と説得は反則だよぉ~~♡」

 

優斗F「かいりさん、取り敢えず手を動かしてくれ・・・まだまだ餡があるんだから……」

 

かいりF「えー残りは優斗君と玲牙がやってよー」

 

優斗F「ハァ・・・速度アップの力を使って早めるか」

 

玲牙F「僕も頑張るよ、優斗君」

 

玲二「すまん、俺も手伝う」

 

頑張って餃子作りを行い、全て焼くことが出来た。

 

 

 

 

 

 

 

その日の晩。

 

玲牙F「ねぇお母さん、お父さん」

 

ぼたん「ん?」

 

玲二「どうした?」

 

玲牙F「お母さん達ってどうしてあんな風に出来るの? マイペースなのに、やる時はきっちりやるって感じだし」

 

ぼたん「んー・・・スイッチの切り替え、かな。『やると決めたらとことんやるぞー』って気持ちでやっているし、周りの評価何てやっていく事で自然と出てくるものだからね。評価気にするよりも、ちゃんとやる事を重視しているって感じかな?」

 

玲二「俺もそんな感じだな。『出来る事に対しては全力で取り組もう』という事を意識してやり続けているだけな物だし、正直周りが思うほど俺は凄くないよ。ただ出来る事をやっているだけ・・・それだけだからな」

 

ぼたん「そういうスタンスだからこそ変に力まず、驕らずにいるからねぇ・・・それがレイっちの良い所でもあるし」

 

玲牙F「そっかぁ・・・僕もそんな風になれるかな?」

 

ぼたん「なれるよ、あたし達の子供なんだから」

 

自分はまだ未熟かもしれない・・・けどいつかは、母のような獅子族に、父のような立派な神羅族になれるのかもしれない。その為にも頑張り続けようと思う玲牙であった。




オマケ(神楽様から頂いたチルドレンの設定)

かいり
ファザコンオブザファザコン。玲二がいると常に甘えてくる。ファザコンだが普通の恋愛に憧れており、玲二と一緒にデートしたり子供を作って何気ない日常を過ごす事を夢見ている。ホロライブ28期生の歌姫担当でありリーダーを務めている。母親であるそらに負けず劣らずのアイドル力を持っているが、同時に母親譲りの天然さを見せる。
能力『治癒能力』
あらゆる怪我や病気を治す事が出来る。治癒能力の持ち主は他にもいるが、かいり以上の回復量を誇る者はいない。
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