【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
とある日の神羅城
玲二「カケルが俺に、話したい事がある?」
ムアナF「ええ。今度交代でカケルが来るのだけど、その際に話しておきたい事があるらしいわ。未来に影響のある話ではあるけど・・・」
スバル「え、それ話して大丈夫なの?」
ムアナF「大丈夫よスバルマミー。『カケルの方から話しをして相談する事と、それを受け入れる』さえすれば問題ないからね」
スバル「なら良いんだけど・・・兄ちゃんは良い?」
玲二「ああ……その話したい事ってのは、彼氏の事か?」
ムアナF「ええ、そうよ」
玲二「……」
肯定を聞いて玲二の顔が険しくなる。未来のカケルはりあらと同じく2年前に会ったことがあるのだが、その時に彼氏が出来たと聞いてスバルと共に大きく荒れていたのだ。*1
玲二「……なぁムアナ、そいつは信頼できる奴なのか?」
ムアナF「ええ。何なら、ダディやマミー達も良く知っている子よ」
玲二「何・・・?」
スバル「それってまさかと思うけど神代とかじゃないの?」
ムアナF「拓哉さんじゃないわ。拓哉さんの子供・・・それ以上の事は当人から話すわ」
スバル「神代の所の子供って・・・蒼真とハリスがいるけれど・・・」
玲二「そいつも来るのか?」
ムアナF「ええ。筋を通す為にね」
玲二「……分かった。俺の方からはそれ以上は言わない、今はな」
数日後にカケルが合流するとの事で一旦保留にし、その時を待つ事となった。
数日後
ムアナF「という訳で、未来からカケルを連れて来たわ」
カケルF「ちわー!未来から来たカケルだよー!とーちゃんとかーちゃん、久しぶりー!」
玲二「あ、ああ・・・2年ぶり……になるな。しかしやっぱり女になってたんだな・・・」
スバル「2年前に会った時は『知り合いの人に頼んで性転換手術を受けた』けど、その知り合いってお義兄さんの古い友人である博士の事?*2」
カケルF「ううん、とーちゃんにお願いして神羅の力で性転換して貰ったんだよ。あの時はまだ真魔神処か、神羅族としても完全に覚醒してなかったから
玲二「まぁ確かに未来の事だから安易に話すわけにもいかないしな・・・それを知って、もしかしたら並行世界のかなたが早くに動き出した可能性もあったし……」
スバル「神羅族に紛れ込んでたからね・・・それでもう一つ聞きたい事があるんだけど……」
そう言ってスバルと玲二はカケルとムアナと共に同席している蒼真に視線を向ける。
スバル「何で蒼真が一緒にいる訳?」
蒼真F「えっとですね……」
気まずそうに答える蒼真に、カケルが助け舟を出す。
カケルF「・・・かーちゃん。前に僕が過去に来た時に『格好良い彼氏も出来た』って話したの覚えている?」
スバル「……まさかその彼氏ってのが・・・」
蒼真F「はい・・・僕がそうです。何なら結婚を前提に付き合っています・・・
数秒の沈黙の後、二人は口を開く。
玲二・スバル「「なにぃぃぃぃーーーーーーー!?」」
蒼真F「うわうるさっ!」
カケルF「とーちゃんもかーちゃんも驚きすぎだよ!言っておくけど僕は本当に蒼真の事が好きだし、カッコ良い彼氏だと思っているよ!」
玲二「す、すまない……ただフレイヤや優斗と違ってそんな素振りが無かったし、今のカケルと蒼真は『仲の良い友達』にしか見えなかったからな・・・」
スバル「けど何がきっかけで好きになったの?」
カケルF「うーんとね・・・昔から相談に乗ってたのもあったかな。幼い頃からずっと、心と身体が一致してなくてもやもやしてたし、そんな僕でも変な目で見ずに接してくれたのも理由の一つかな。勿論こゆきお姉ちゃん達や美衣達もそうだったんだけど・・・」
玲二「ふむ・・・」
カケルF「けど最も親身になってくれたのも、最も理解してくれたのも蒼真だったんだよ・・・僕と似たような悩みを持ってたからね」
玲二「・・・外見や性別絡みの偏見で、か?」
蒼真F「はい。僕もアイドル活動する上でそれを強みにしてはいますけど、それでも一部から変な目で見られたりしていますからね・・・それを割り切れるようになったのも、家族以外で言えばカケルの存在がやっぱり大きいですし」
カケルF「蒼真や碧唯は僕と違ってトランスジェンダーって訳じゃないんだけど、やっぱり『男なのに女っぽくて気持ち悪い』とか『女なのに男みたいな事をしてて気持ち悪い』って言われてたし、未来でも一部のアンチからその事を言われ続けてるからね・・・」
玲二「実際、世間じゃLGBT等に対する理解が浅いとも言われているからな・・・日本やホロライトはマシな方ではあるが、海外はもっと酷いともいわれているし」
スバル「けどあの時は5年前に手術を受けたって事だけど、年齢で言えば・・・「ごめんかーちゃん、その辺りについては詳しい事は僕からは言えないよ。前後する恐れだってあるし」あ、ああ・・・そうだよねゴメン・・・」
蒼真F「そういう事情なので、僕とカケル・・・カケルさんとのお付き合いを認めてください」
玲二・スバル「「……」」
暫くの沈黙の後、玲二は蒼真に問いた。
玲二「・・・いくつか聞きたい。未来の俺達は結婚を前提とした付き合うを認めているのか?」
蒼真F「はい。認めています」
玲二「カケルは元男だが、それを含めて全部受け入れているんだよな?」
蒼真F「はい。受け入れています」
玲二「なら・・・何がきっかけで好きになったんだ? カケルの良い所、言えるのか?」
少しの沈黙の後、蒼真は魅力を語りだす。
蒼真F「・・・きっかけはカケルが女性の身体になった事ですね。スバルさんに瓜二つの見た目ではあるんですけど、ロングヘアにした姿が誰よりも可愛く、それでいて美しく見えたんです・・・カケルの好きとか、元気さとか魅力も相まって誰よりも美しく感じました」
玲二「一目ぼれって奴か・・・」
蒼真F「それまでは可愛い物好きの一面は『これもカケルの一面』として好意的に思えたんですが、今の姿になってからそれが凄く愛おしく感じるんです。清楚な見た目とスバルさん譲りの声量ながらも可愛さを前面に押し出した性格・・・とにかくもう……カケルの良い所も相まって、僕にとっての『理想の女性』とも思えるような姿に思えたんです」
カケルF「それは僕も同じだよ。周囲に対して細かく気遣う姿、カメムシとかの虫が苦手でとこさん達に助けを呼ぶような情けない所があるけれど・・・誰よりも勇ましく、誰よりも強さとカッコよさに焦がれる姿が愛おしく感じたんだよね。蒼真も青さん譲りのカッコよさと美しさを兼ね備えているし、ウルフカットがよく似合っているから『女』としての僕も嫉妬する位に可愛いし、それでいて美しいから・・・」
スバル「分かるけど、良いの?」
カケルF「良いんだよ・・・僕の我儘を受け入れてくれたのも嬉しかったし……」
スバル「我儘?」
カケルF「うん。神羅族故に不死にも等しい存在だから普通の人に負担を背負わせるのには荷が重過ぎるし・・・かといって、僕自身が神羅の力を捨てて普通に生きて、皆と死に別れる覚悟を持てなかった事を告げても蒼真は受け入れてくれた。それが凄く嬉しかったんだよ・・・」
スバル「……因みに蒼真は何て言ったの?」
蒼真F「『君と一緒ならこの先ずっと退屈しないし、美しい人と一緒に生を過ごせるなら本望だよ』・・・そう告白しました」
カケルF「だからとーちゃんかーちゃん・・・蒼真とのお付き合い、認めてください……」
共に頭を下げるカケルと蒼真。それに対する玲二達の答えは・・・
玲二「……分かった。だが言っておくがカケルを泣かせるような事があれば俺が許さんからな、そこだけは肝に銘じておけ」
スバル「カケルがそういうのならスバルもそれ以上は何も言わないよ。カケルの事、頼んだよ」
カケルF「ッ!ありがとうとーちゃん!かーちゃん!僕、蒼真と幸せになるよ!」
蒼真F「カケルの事は絶対に幸せにします。僕が・・・絶対に・・・」
玲二「ああ・・・頼んだぞ」
カケルと蒼真の付き合いが現代と未来で公認になり、二人は思う存分愛し合う存在になったとさ・・・
オマケ
スバル「そういえば気になったんだけど、未来じゃカケルと蒼真みたいにお付き合いしている娘っているの?」
ムアナF「私達の知る限りでは六華とハリスがそうね。六華はダディの事は好きだけど、『ファザコンじゃない』って言ってたし」
スバル「え、そうなの?」
ムアナF「ええ。ただね・・・その付き合う条件というのが『ダディと同じスペックである事』とかなり高望みしてたのよ・・・『じゃあいっそダディと付き合うのはどうなの?』って思ったけど、ダディに対してはあくまで『父親として好き』程度だからね・・・そんな時に条件が見合ったのがハリスって訳」
蒼真F「未来のハリスも国会議員をやっているし、女性関係に対しても紳士的で特にこれといった失言や不祥事も無いから良物件に見えたからね。後は・・・」
玲二「後は?」
蒼真F「色々と理解し合える仲になった……というのが大きいみたいだからね」
ムアナF「片や実績を重ねて疑問や不安の声を払拭してきた叩き上げ且つ実力派の議員、片や一条コーポレーション一代で築き上げて大企業にまで成長させた敏腕の女社長、その子供だけに色々と柵があったからね・・・だからこそ、理解し合えた部分があると思うわ」
玲二「……まぁ、変な奴と付き合うよりマシだが・・・拓哉達とは将来的には親族の関係になるのか……」
ムアナF「けど29期生で普通のお付き合いが出来そうなのがカケルとアリア位なのがね・・・私自身は、ダディと付き合う事を考えているけど」
玲二「ムアナもか・・・というあムーナは反対してないのか?」
ムアナF「え、マミーは肯定的よ?『変な男とくっつく位なら』という理由でね」
スバル「というかレヴィもじゃないの?レヴィはファザコンじゃないって言ってたけど……」
ムアナF「レヴィは素直になれてないだけで、あの娘もダディの事が大好きよ。男としてね」
玲二「……」
「どうしてこうもファザコンが多いのか・・・」内心、頭を抱える玲二であった。
オマケ(神楽様から頂いたチルドレンの設定)
カケル
玲二とスバルの間に産まれた元男の子、一人称は「僕」。現在は性転換を受けて女性となっている。可愛い物や楽しい事が大好きで、母親譲りの元気さと声量、そしてアイドル力を持っている。産まれながらにしてトランスジェンダーであり、心と身体の性別が一致しなかった所為で周りと上手く馴染めなかった為に15歳で両親にその事を相談し、神羅の力で性転換を果たした。
姿はロングヘアである事を除けばスバルと瓜二つであり、言われなきゃ双子にも見える(性転換に成功後、あまりにも似すぎる為に「このままでは間違えられる」と判断して変えた)
元男の子というのもあるのか両親は好きだがファザコンというワケではなく、結婚を前提に蒼真と付き合っている。
かいりやレミィの後輩に当たるホロライブ29期生であり、皆からは可愛い担当と言われている。
両親の呼び方 とーちゃん、かーちゃん
ムアナ
玲二とムーナの間に産まれた女の子、一人称は「ムアナ、私」。髪色が黒みが強く、ムーナより若干身長が高い。ホロライブ29期生でもあり、スタイルが良い為モデルの仕事もしている。
ガンプラウォーズではムーナの再来と言われる程にその高い操作技術を有しているが、反面ガンプラ製作は苦手なのかこゆきに依頼したりしている。姉達や兄達に対しても基本的には呼び捨てである(公共の場では流石に姉や兄と呼ぶ)。
当たり前のようにファザコンであり、何故かムーナもココと同じように肯定している(変な男とくっつくくらいならという考え)。
両親の呼び方 ダディ、マミー