【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~   作:お覇王

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続き


さんばかが生まれた日 仲良くなっていた過程、そしてさんばかが生まれた

ロゼリアF「それが、お母様達の出会いだったと・・・」

 

リゼ「ええ。あの時は色々とあったし、そこからがまた大変だったわ」

 

紅茶を一口飲んで喉を潤し、思い出すように語っていくリゼ。昔から対人関係を構築するのに苦労したとは聞いていたが、その一つに友人絡みのトラウマがあるとは知らなかった。

 

アンジュ「けどあの時もあの時で苦労はしたからね。少し歳が離れているのもあったけど、共通の話題というのが中々無かったからね・・・アニメとか漫画の話題もあったけど、いにゅいはいにゅいで協力するゲームはやっても、対戦ゲームとかはやらないし」

 

とこ「ガンプラウォーズに関してはやれるようにはなったけど、あれも新生神羅族との戦いに必要やから向き合うようになっただけやしね。今でも対戦系はやりたくないのは相変わらずよ」

 

優斗F「それで母さん達は、そこからどうやって仲良くなったんだ? 方向性や趣味とか違うのに、こうして今でも仲良くしているのって何かがきっかけになったとか?」

 

そう疑問に思う優斗。リゼ達はそれぞれ趣味や好みが違うため共通の趣味が少ない。では何がきっかけで此処まで仲良くなれたのか?

 

とこ「まぁ私らさんばかも一言で言い表せない所があるからね。時には城を飛び出して冒険したり、体験したりとかしてきて・・・今に至る感じ」

 

アンジュ「そうそう。その一つが錬金術の見学だったりしたからねぇ・・・あの時見せれる物と言ったらアレ位しか思いつかなかったのもあるけれど」

 

リゼ「錬金術・・・ああ、あったわね。あれは確か、錬金術の見学した時だったかな・・・」

 

 

 

 

 

 

アンジュの家

 

リゼ・とこ「「……」」

 

アンジュ「・・・ふぅ。これが初歩的な錬金術で作られた傷薬だけど、どう? これで市販で出回っているし、民間でも使われている奴ね」

 

とこ「凄いんやなぁ・・・うちでもよく使っている液体型の傷薬その物や」

 

リゼ「でも、私が知っている奴のとは色とか諸々違うんだね」

 

アンジュ「まぁ皇室とかに献上するのは軍でも使われている中級以上の物だからね」

 

リゼ「え、あれで? 『質の良い薬』とは聞いてたけど、あれで中級だったんだ・・・」

 

アンジュ「まぁ何かあったら大変・・・だからね」

 

とこ「何かあったら大変やからねぇ」

 

リゼ「そういう物か・・・というかアンジュ、まだ慣れない感じ?」

 

アンジュ「え?」

 

リゼ「敬語禁止、タメ口オンリー」

 

アンジュ「……」

 

この二つを上げたのは側近のメイドからの「お友達になるのでしたら、親しく話せるようになる方が良いかと」という提案からきており、それを聞いて敬語禁止を言い渡してきたのだが・・・とこは兎も角、アンジュは偶に敬語になる時があった。国王からの依頼とはいえ、やはり皇女と友達になるとなれば中々気遣う物もあるのだ。

 

とこ「まぁ下手な事言ったら不敬罪で逮捕される可能性あるとはいえ、本人が良いなら良いわけだし・・・なぁリゼ?」

 

リゼ「そうそう。正直皇女としてあれこれとか教えられているけど、そういう堅苦しいの嫌だし・・・」

 

アンジュ「そうなの?」

 

思わず素で聞いてハッとするものの、リゼから制止される。

 

リゼ「それで良いんだよアンジュ、そんな感じでね」

 

アンジュ「う、うん……頑張る・・・」

 

不慣れながらも善処していくアンジュ。押し付けている訳じゃなく、本当に「対等に話してほしい」という思いを感じたが故に・・・

 

 

 

 

 

アンジュ「もうホント、あの時は緊張したなぁ~・・・何か訳も分からず親から『お友達になってほしい娘がいる』と言われて会ってみたら皇女であるリゼだったし、王妃様からもお願いされたし・・・訳が分からなかったよ」

 

アンナF「そういう物なのかなぁ~?」

 

アンジュ「そういう物だよアンナ。自覚無いかもしれないけど今や私もアンナはほぼヘルエスタ家の一族入りしているし、カトリーナ家の子供という事で色々と見られているからね? この時代のアンナも、分かってね」

 

アンナ「?」

 

優斗F「でも話聞く感じ母さんはそこまで緊張してなかったみたいだけど、何でなんだ?」

 

とこ「私の場合、ちちべロスやははべロス・・・優斗のじいちゃんやばあちゃんの時代からヘルエスタ王家の護衛を務めてたからなぁ。それもあるから『いずれ王家を守る存在になってほしい』と教えられてきたし、お願いされた時は『ああ、その時が来たんやな』と思った。だからあんまり緊張せぇへんかったかなぁ」

 

優斗「かーちゃ、すごい」

 

とこ「まぁリゼのお兄さん・・・第一王子の護衛は別におるから優斗にその負担を掛けずに済んどるのが幸いやけどな。優斗には自分のやりたい事をやらせてあげたいからね」

 

優斗「んー・・・ロゼリアとアンナ、なかよくしたい」

 

ロゼリア「ゆーとあんな、ずっとおともだち♪」

 

アンナ「あーい♪」

 

お菓子を食べ終え、ジュースを飲み終えたロゼリアが優斗とアンナに抱き着く。二人はされるがままではある物のアンナは嬉しそうにし、優斗は我関せずと言わんばかりに返事してジュースをストローで飲む。

 

ロゼリアF「というか私、この頃から結構アグレッシブだったの?」

 

リゼ「そうだよロゼリア。兄弟姉妹相手だと仲良くしているけど、その中でも優斗とアンナにはよくべったりしてたし」

 

ロゼリアF「あー・・・そうだった気がする。二人とも何だか接しやすい空気があるというか・・・アンジュお母様やとこさんに近い雰囲気があって接しやすかったから・・・」

 

優斗F「・・・思えば佐々木家女子の中では、ロゼとフレイヤが特にべったりくっついてきてた気がするな。アンナは程々だったし、フレイヤも尽くしてくる所があったが・・・この頃からロゼはべったりだったのか?」

 

とこ「せやで優斗。他の兄弟姉妹とも接してた所はあるけれど、その中でも優斗にくっついている印象が強いし」

 

優斗F「あー・・・そんなんだった気がする……ロゼは大体誰かと一緒に居る印象がいたし、その中でも玲斗と一緒に居た印象はある」

 

ロゼリアF「まぁ正直、関係が近い人と一緒に居た方がやりやすかったからね。本当はお父様とくっついていたかったけど」

 

リゼ「くっついてた・・・か……まぁこうしてにじさんじでさんばかとしてデビューするようになったのも、二人と一緒にやる何かが欲しかったのもあるんだけどね」

 

アンジュ「そうそう。玲二さんを探す目的もあったんだけど、一番は『アイドルという身分も国籍も関係なくなれて皆を魅了するという職業がある』という事を聞いて一緒に新生アイドルをやろうってなったんよね」

 

とこ「新生アイドルなら種族とかも気にせずにやれるというのもあったからね」

 

リゼ「そうそう。『17歳になったら独り立ちをし、国を出て他世界を学ぶ』という掟があったんだけどその一環で二人を誘ったんだよね、その前から色々と考えてはいたけれど・・・」

 

 

 

数年前(リゼが17歳になる数か月前)

 

リゼ「うーん・・・やっぱり駄目だったかぁ……ハァ・・・やっぱり私にはアイドルが荷が重いのかな・・・」

 

アンジュ「そもそも偽名としてピーマン星人で通そうとしたのが無理があると思うよ。名字からしてヘルエスタ家の人間である事を察しされたくないからと言って、これは流石にね・・・」

 

リゼ「駄目? 履歴書にピーマン星人を書くの・・・」

 

セバス「流石に履歴書に書くのはよろしくないかと」

 

とこ「芸名としてなら通じるかもしれへんけど、書類選考で落とされるやろ・・・身バレ防止の為とはいえ、それでホロライブのオーディションまで漕ぎ着けれたけど、その辺りを答えられずに落とされた訳やし」

 

リゼ「ハァ・・・どうしたものか……」

 

悩みつつも次の新生アイドルの事務所を探している中で、とある事務所のホームページが目に留まる。

 

リゼ「……にじさんじ?」

 

にじさんじでもタレント募集しており、求める人材を読んでいくと色々と惹かれるものがあった。先輩にあたる所属タレントも様々でありその中には「鬼人の集落を纏め上げている女王」や「鷹宮財閥の関係者であり、与党の実力派議員として名を上げている鷹宮議員の娘」、「夜空の一族等の魔界でも有名な一族ともコネがあり、実力が上澄みともされている魔界の悪魔」が所属していた。

 

とこ「思うんやけど、此処やったら無理に身分を隠さずとも行けるんちゃう? バラエティー路線で売っているし、此処なら存分にやれると思うんやけど」

 

リゼ「ふむ・・・」

 

思案するリゼ、数秒考えた後に一つの決断をする。

 

リゼ「決めた!にじさんじ一本に絞って採用を目指す!その為にもアンジュ、とこちゃん、一緒にユニットを組もう」

 

とこ「ええんやない? 私も二人とやったらいけるし」

 

アンジュ「私も全然OK。アイドルメインだと流石に厳しい物があったし、此処やったらいけそうな気がする」

 

リゼ「ユニット名だけど・・・さんばか。サンバカーニバルとかどう?」

 

この提案に二人は頷き、ユニットとして改めて募集する。その結果オーディションは合格し、ユニットとしてデビューする事となった。尚、目当ての玲二は後にかつて落されたホロライブのスタッフリーダーとして在籍している事を知り、泣き崩れる事となった。

 

 

 

 

 

 

 

リゼ「まぁそんな感じで、私達さんばかが生まれた訳」

 

アンジュ「今思うと色々とあったよねぇ・・・デビューした後も色々と大変だったし、辞めようかどうかも考えてた事も何度かあったからね。本当に大変だった」

 

とこ「せやけど二人がおったから頑張れた。辛かったけど、楽しい事も多かった」

 

言葉は少ない物の重みを感じていた。きっと誰かが欠けていたら今が無かっただろうし、そもそもさんばかも生まれてなかっただろう・・・

 

優斗F「それが母さん達の出会いの話か・・・何だか、良いな」

 

ロゼリアF「お母様達のルーツを知れて良かったし、聞けて良かったわ」

 

アンナF「だから今でも仲良いし、一言で関係性を表せれないんだねぇ」

 

リゼ「そう。『さんばかはさんばか』と現しているのも、上手く言えないのもあるんだけど・・・色々とあるから一言でいえない訳。今話したのだって端折ってる部分も多いし、もっと話したい事だってある」

 

アンジュ「それだけ色々とあった・・・というのは分かってほしいかな」

 

ロゼリアF「成程・・・」

 

とこ「まぁ後これは私らからのお願いなんやけどな・・・ロゼリア達も、これからも仲良くやっていってほしい。時にバカな事をやって、時には喧嘩して、時には一緒に何かしてほしい……それだけでもええ。兎に角三人で仲良くしてほしいかな」

 

ロゼリアF「ええ。そのつもりです。そういう意味を込めての・・・新生さんばかですから」

 

親が築き上げてきたさんばか・・・それを守っていこうと心に誓うロゼリア達であった。




色々と書きたかったけど、自分では書ききれなかったので此処まで。次回はぶいすぽの新人二人を出す予定。

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