【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
未来のホロライト 喫茶「和み」
カランカラン
こゆき「こんにちは~・・・とこさん、少し良い?」
とこ「いらっしゃいこゆきちゃん。今日は荒れとるみたいやけど、またフブちゃんと喧嘩したん?」
こゆき「そ。ママも頑固だし、いい加減認めても良いじゃん!」
とこ「……まぁ座りや。いつものカウンター席、空いてるよ」
こゆきを宥めつつカウンター席に座らせるとこ。未来では玲二を巡ってフブキと激しい口喧嘩する事が多く、そして頭を冷やす事と愚痴を吐きだす為によく和みに訪れる事もあった。これは母親であるフブキも同じでとこは慣れた手つきで付き合っていく。
とこ「取り敢えずいつものでええ?」
こゆき「うん。パンケーキはホイップクリームたっぷりとね」
「了解」と返事し、紅茶の準備やパンケーキの準備をさせていく。こういう悩みや愚痴を聞いてもらいたい時は調理等を従業員に任せ、自分は聞きの姿勢に入る。
とこ「まぁまずはオレンジジュースを飲んでリラックスしぃ」
愛媛産のみかんを使い、手作りのみかんジュースを振舞うとこ。お冷で口を潤わせたがジュースは別物だ。
こゆき「はぁ・・・美味し」
とこ「少しは落ち着いた?」
こゆき「うん・・・ねぇとこさん。何でママ達は頑なに認めてくれない訳? こゆはパパと結婚したいし、ムーナママやココママみたいに認めているママもいる訳なんだし、パパだってやっと『未来で可決させる事を条件に、親族婚を支持する』って言ってくれたんだし、別に良いじゃん!それでも反対するのが分からないよ」
とこ「そりゃ『好きな人を取られなくない』ってのもあるんやろうけど、他にも理由はあるから反対しとるんよ」
こゆき「理由?」
とこ「『母親というのは面倒な女やし、例え子供相手でも愛する男を取られたくないという気持ちがやっぱりある』・・・それが理由の一つ」
こゆき「それ言ったら他の女との結婚なんてそもそも認めないじゃん。三桁も嫁が居るんだから、その中の一人に混じったって良いじゃん」
とこ「まぁ最後まで話を聞き? その愛する人が自分の父親・・・つまり自分の旦那となれば話が変わってくる。つまり、『子供には愛する人と幸せになってほしいとは思うけど、自分の親となれば違ってくる』という事。それが二つ目」
こゆき「・・・まだ何かあるの?」
とこ「3つ目。『幻想種のように個体数が少なかったり、出生率が非常に少ない訳でもないのに親族婚するというのは世間からの批判等が免れないから』・・・これが一番の理由。事実『幻想種以外でも親族婚を認めた』という国とかはあるにはあるけれど、幸せになれたケースは多くない。寧ろ世間からは白い目で見られてきたし、良い反応されず肩身の狭い思いを過ごして後悔している事が多い」
3つ目の指を立てて説明するとこ。とこの言う通り幻想種以外での親族婚するのはとてもハードルが高い・・・例え無事に婚姻が認められ、籍入れしたとしても幸せが続くケースは限られているのだ。
そもそも幻想種以外にとって親族婚という物は馴染みが無い話であり、一夫多妻や一妻多夫以上にハードルが高い法律でもあったりするのだ。天界や魔界のように病気や感染症による死亡ケースが多く、医療が行き届いてない時代でも「種の存続」という目的で認めていたケースはある物の、医療の発展によって廃止された事もあり現代においては馴染みのない話になって居る程だ。しかし、全くケースがない事をこゆきはついていく。
こゆき「それは……確かにそうだけどさ・・・でもそれは地上界での話だし、天界や魔界では偶にやってるじゃん。ヘルエスタ家の中には、今でも親族婚するケースだってあるし」
とこ「それは王族だったり古くから統治している貴族等の血筋同士の政略結婚によるものだし、今じゃ一部の特権階級位しかやってない。ヘルエスタ家も例外じゃないし、アレも王家の血筋を残す意味でのやむを得ない処置という部分もある。普通なら避けたい事ではあるんよ」
こゆき「そうかもしれないけどさぁ・・・そこまでして反対する事なの?」
とこ「反対する事やし譲歩する形で『可決させる』というのも、それだけ簡単に決めて良い事じゃないって訳でもある。昔ホロメンが結婚する際に、んなちゃんがごねてお国を巻き込んでの騒動になった事聞いた事ない?」
こゆき「確か年齢的な問題でルーナママは婚約者止まりで『籍入れや子供作るのは18歳になってから』と約束しようとしたけど、すごいごねてルーナママのおじいちゃん達を巻き込んだってのは聞いた事があるかな。後で調べて知ったんだけど、日本とおかしの国の外交問題に発展したとか・・・」
とこ「そう。んなちゃんは嫁入りという形で佐々木家に籍入れしたけど、結婚するだけでもすごいもめた。何せ天界では政略結婚等の関係で結婚する為の年齢制限が緩いけど、地上界では未成年で籍入れするというだけでもすごい問題ではある。しかも籍入れさせる為に『無理やりしてデキた』という事ですごい問題になった。法的にも倫理観的にも問題だし、世間体的にもすごく問題だった。けど、最終的には話し合って特例で認めた代わりに『今回だけ特別に認めるけど、基本的には高校卒業するまでは籍入れは認めない』という形で落ち着いた。ホロライトで色々と騒動が起きるまではね*1」
こゆき「でもアレ、最終的にはかなり条件厳しくして認めたんだよね? 条件が認められたのって、後にも先にもマオママ達だけだし」
とこ「まあね。けどそれ位厳しくせないかんかったし、たまちゃん達も先生方も半ば諦めて頭を下げてた程やもん。『結婚を認めてくれないならアイドルを辞める』と言い出してたし、何より何度も抑えてて疲れとったからね
。ちよちゃん含めて」
こゆき「で、認めたと・・・」
とこ「そう。今まで女性関係で色々と苦労して来てたし、今でもそういう話が絶えない。何度も何度も『これ以上は籍入れしない』と言いつつ、やっぱり籍入れしてフブちゃん達をあきれさせた程やからな。そうしてきたのも、玲二さんなりに筋を通そうとしてたのもあるし、やっぱり世間からの批判等から守る為でもある。だから安易に受け入れる事はしてこなかった訳」
こゆき「じゃあ、親族婚の反対してたのもそういう事?」
とこ「そう。事情を知ったうえで私達も反対してたのは、やっぱり世間体等の事もあるからよ」
こゆき「……それが本能的に好きという感情を知り、『父親として好き』じゃなく『男性として好き』という気持ちだと理解した上でも反対してたの?」
とこ「まあね・・・好きの気持ちは分かるし、リリちゃんも似たような感情を抱いているのも分かる。けどね……現実はそう簡単に上手くはいかないし、反対してたのも、こゆちゃん達の事を思って反対してたんよ。例え気持ちに嘘つけないとしても、そういうのは世間が許してくれないからね」
こゆき「でも最終的に支持したじゃん。何で?」
とこ「それに関して言えば、お互いが幸せになれる道を探そうとしたけど見つからなかったし、何よりもう疲れちゃったのもあるからね・・・玲二さんもフブちゃん達も、代案を探そうとしたけど見つけられなかった・・・だから最終的には折れた。決して意地悪で反対してた訳じゃない事だけは分かって」
こゆき「……まぁ、思う所はあるけれどそこは分かったよ」
とこ「分かってくれたのならええ。ただこの先、本当に可決されるかは分からない・・・『神羅族の後継者を生み出す』という名目でなら通るかもしれないけど、それでも分からんし何より世間からどんな反応が来るかも分からん。やるからには・・・覚悟を決めるんよ」
こゆき「勿論」
親の心子知らず・・・とはいう物の、少しだけ気持ちが分かったこゆきであった。
Q:どういう経緯でフレイヤと優斗が結婚したの?
A:毎回奢られるのは申し訳ないと玲二に相談する→「自分も奢られるが、奢ってくれた分をこっそり送金してる」事を知る→「自分もそうしたい」「良いけど内緒にな?」口座を教える→送金するようになるが、フレイヤにバレる→連鎖的に玲二もやってた事がバレる(怪しいと思ってた)→お説教して「今すぐ二人と結婚しないと許さない」とおかんむり→優斗は認めるが「法的にすぐは無理だが、代わりに未来で親族婚を支持する」と約束→不満ながらも受け入れ、和解する(ついでに優斗、結婚して佐々木家に婿入り)
こんな感じ。