【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
籍入れから少し経ったある日、拓哉達はホロプラに来ていた。理由は綺沙良のガンプラウォーズのID登録と練習の為だ。
拓哉「なぁ綺沙良・・・本当に良いのか? 無理に戦えるようにならなくともやれる事はあるんだぞ? 桃音さん達みたいに裏方として支えるとか、そういうやり方だってある訳だし・・・」
綺沙良「いいんよ、これは綺沙良の意志でやっているんだから。それに言ったじゃん・・・『拓哉の力になりたい』って」
都々「正直不安ではあるけれど、万が一の事があれば都々とるりが駆けつけるから安心して」
るり「綺沙良さん的には色々と思う所はあるかもしれませんが・・・無理だけはしないように」
綺沙良「うん・・・分かってる。けど許せないし、放置できないから・・・皆が楽しむような事を奪い、大事な物を壊す連中や革命派の事が・・・」
拓哉「……綺沙良は俺が付き添う。一緒に居ないと不安だからな・・・」
都々「うん。お願い」
拓哉の愛機の一つガンダムアストログラフを手にし、綺沙良も自身のカラーリングに塗装したゲルググメナースを手にして筐体に入っていく。
どこか不安そうな顔をしている綺沙良の事が心配ではある物の、都々とるりは持ち場について警戒を開始するのであった。
トレーニングモードに入った綺沙良はまずは基本操作に慣れに入る。6ボタンツインスティック形式のコントローラーに触れた事が無い事や、そもそもガンダムゲーをやった事が無い事から最初は操作がおぼつかず、なれるまでに少し時間はかかった物の少しずつ様にはなってきた。
拓哉「思ってたよりも順調そうだな、やっぱり事前に予習して来たのが大きいか?」
綺沙良「それもあると思う。いざ触ってみると上手く行かない所はあったけど、それでもコツを掴んできたし攻撃も問題なく出来てるし。意外とやれるもんなんだね」
拓哉「事前に分かっているか否かというのもそうだけど、コントローラーの扱いに戸惑わないのが大きいと思う。奏さんが初めてガンプラウォーズをプレイした時なんか、棒立ちしている旧ザクにビームライフル当てられなかった程だからな・・・」
綺沙良「本人は『あれはコントローラーが独特だったし、難しかったから』とは言ってたけど・・・それが関係しているの?」
拓哉「ああ。経験が浅かった上にアーケードゲームとか全く触った事が無かったのもあるが、やはりコントローラーの操作に慣れなかったのも大きかったらしい。だから棒立ち相手なら当てられるようになったのに、動き出したら全然当てられない上に、攻撃はほぼすべてに被弾、左腕と右腕の操作を間違えてシールドのない右腕でヒートホークを受けた・・・というのも、『コントローラーの扱いが難しかったから』との事らしい」
綺沙良「言っちゃ悪いけど・・・単に下手なのもあったんじゃない?」
拓哉「・・・否定できない。でも綺沙良はそういう傾向がみられないし、経験を積んでいけば大丈夫だと思う。後は心理的な物をどうやって克服するか……ではあるけどな」
綺沙良「まぁ・・・うん・・・」
歯切れの悪い返事をする綺沙良。そもそも綺沙良達あやかきの5人が作る専門なのにはゲームの上手い下手だけでなく、別の大きな理由があるのだ。
拓哉「……綺沙良、正直に言ってほしい。やっぱりゲーム内とはいえ、作った物を壊すのは抵抗があるのか?」
綺沙良「ある。壊れる所を見たくないってのは大きいし、見てて心が痛む・・・そういうのはあまり見たくないし、そういう行為に楽しいと感じれない。けど・・・」
拓哉「……それでも戦えるようになろうとしたのも、悪意をもってプラモを壊す手合いや、大事に作り上げた物を奪う連中やそれを裏で利用する革命派が許せなかった・・・か?」
綺沙良「ええ。事情を知って許せないと感じたし、それで私も戦う事を決心した訳。とこさんだって対戦物に抵抗がある事から最初は避けていたけど『家族を守りたい』という気持ちがあるから自分なりに向き合うようになったんだから、私も向き合わないといけないと感じたからね」
拓哉「けど前も言ったけど、戦うだけが全てではない。無理してでもやる必要はないと思うし、別の方法もあるとは思うが・・・本当に良いのか?」
綺沙良「何も出来ずにいる位なら無理してでも戦う。その為に志願したし、こうしている訳。今でも無理してでもやらないと気持ち的に耐えられない部分はあるけれど・・・」
拓哉「だったらすぐにでも「続けさせて拓哉。そうじゃないと本当に無理になるから・・・」……分かった。次のモードをやったら休憩に入ろう」
動作練習を完了し、次は実戦形式での練習モードに移る。
拓哉「俺が前に出る形で動いていくから、綺沙良は後を追うようにターゲットを撃ち抜いてくれ」
綺沙良「いいけど、どうしてまた?」
拓哉「見た所綺沙良が前に出ると攻撃がおぼつかないが、後ろに回るとサポートに意識を向けれて柔軟な動きが出来ているように感じた。もしかしたらだが・・・『積極的に攻める為に攻撃する』よりも『アシストやサポートする為に攻撃する』となれば心理的な負担が減ってやりやすいのかもしれない。そう感じたんだが・・・どう思う?」
綺沙良「……言われてみればそうかも」
最初は綺沙良が前に出て拓哉が後ろから見守る・・・という形をとっていたのだが、全体的に動きが固く、止まっている標的相手なら兎も角、動いている標的相手には全然当てられなかった。「なら自分を守らせる体でなら」という事で自分が前に出た途端、一気に動きがスムーズになった上に命中率が劇的に良くなった。そういったことから拓哉は「攻めるんじゃなくて守る」という事に意識を向けさせれば違うのではないかと推測し、こういった形を取った。
拓哉(俺の勘が正しいのなら、綺沙良は味方のサポートや守りをメインにさせた方が真価を発揮できる筈だ)
綺沙良(自分から攻めるんじゃない、あくまで拓哉を守る為・・・あくまで拓哉を守る為・・・)
自分に言い聞かせるように念じ、準備完了を押してスタートに備える。
拓哉「いくぞ綺沙良」
拓哉も準備完了を押し、実戦形式のトレーニングモードを開始する。スタートと共に拓哉のアストログラフが先行し、それに付き添うように綺沙良のゲルググメナースも発進する。
綺沙良(まずはレーダーを確認し、周囲を見回して適切な行動を考える!)
最初のポイントに辿り着き、ターゲット出現を確認してライフルを構える。
綺沙良「距離はそれなり。射程を考えたらライフルで狙い撃つ!」
ターゲットに照準を合わせてロックし、即座に発砲していく。普段より照準の動きが早い上に正確に撃ち抜いていく。
綺沙良(撃ち切ったけど全部破壊・・・最初は合わせるのが四苦八苦してたのに……)
拓哉(やっぱりな・・・サポートする事に意識を向けさせれば動きが早い。これなら次のサブウェポンを使った奴でも早く動ける筈)
ターゲットを破壊した事で次のポイントに迎えるようになり、二人は向かっていく。次のポイントでも拓哉の後ろにいる事で本領を発揮できた。
綺沙良(一つの武装ばかりに頼らず、サブ武装や格闘を活かしていく!)
接近するMS型のターゲットに対して誘導弾を撃ち込んで怯ませ、すかさず特斬槍を振って確実に仕留める。
綺沙良(近接武器を振ってきても、落ち着いて回避!ジンみたいな剣持ちは横振りが基本だから後ろに下がる!)
近接攻撃を振ってきても基本的な回避方法を思い出して回避する。マシンガンに対しても銃口に合わせるようにシールドを構えて射撃ダメージを抑える。
綺沙良(タックル攻撃は短時間だけ格闘無敵が発生するし打ち勝てるから、格闘に合わせて振る!)
拓哉のアストログラフに対して格闘を振ろうとするターゲットに対し、タックルをねじ込んで守っていく。
綺沙良「凄い・・・拓哉と一緒にいるから安心するのもあるんだろうけど、一緒に居てて戦いやすい・・・」
拓哉「思った通りだな。綺沙良はサポートや守りを意識させれば真価を発揮する・・・だから戦いやすいんだと思う」
綺沙良「そう・・・なんかな?」
拓哉「ああ。そうなんだと思う。実際動きがスムーズだったし、戦いやすいと感じなかったか?」
綺沙良「感じた。『拓哉を守る為』って思ったら早く動けるようになったし、最初の頃より全然やりやすい」
拓哉「そうか……となれば、それが綺沙良が目指すべきスタイルかもな。行こう。もう少しでゴールだ」
綺沙良「うん、行こう」
綺沙良の目指すべき戦闘スタイルが見つかった事に一安心し、二人そろってゴール地点に到達する。しかし・・・
拓哉「・・・どうなっているんだ? 二人ともゴール地点に到達している筈だし、このまま練習モードが終了する筈なのに終わらない・・・」
綺沙良「……」
綺沙良の風水師としての直感が告げる。一見何もないように見えるが土地、地形、方位・・・それらの運気が良くないと感じる。
綺沙良「駄目・・・普段は問題ないけれど、今だけは良くない物を感じる・・・」
拓哉「どういう―」
―COUTION!上方注意!―
警告が鳴って咄嗟に回避行動を取る拓哉。ダメージこそない物の、本来なら出てこない存在に驚愕する。
拓哉「ハッキングか!?一体誰だ!?」
「誰だと問われて答えるなら・・・てめー等みたいに媚びてる鬱陶しい連中にお灸をすえに来た連中だよ。神代拓哉」
「正直言ってウザいのよね。新生アイドルだか知らないけど、オタクに媚び売りたくてガンダムやってるのがキモイのよ!」
「まぁこういう奴等を叩きのめして来たし、泣いて引くなら今の内だけど?」
襲撃に来たバンシィに加え後ろからガンダム・ルブリス・ウルとガンダム・ルブリス・ソーンが現れる。
拓哉「Raidersか? だとしても奴等はGWRBを対象にやっている筈だが・・・」
「惜しいな。俺達はRaidersに共感し、協力している手合い・・・とだけ言っておこう。最近のガンダムはお前等みたいな奴等が増えて鬱陶しいからな、そういう目障りなにわか共を倒して引かせるのが目的だ」
「まして綺沙良、アンタ等みたいなオタクに媚び売って人気取りする連中が一番ウザいのよ。『私もガンダムに詳しいんだよねー下手だけど』と言えば人気得られると思った?」
綺沙良「私はそんなつもりじゃ・・・」
「じゃあどういうつもりな訳? どっちにしろ、アンタ等みたいなオタクに媚びるようなケツの軽い女はウザいのよ。そうやってキモオタから人気得て来たくせに!」
綺沙良「わ、私は・・・」
慣れない操作で心身が疲弊し、普段なら無視できる心無い言葉も真に受けてしまい動揺してしまう綺沙良。手が震え、握るレバーも弱弱しくなってしまう。
拓哉「それ以上俺の大事な妻を悪く言うんじゃねぇよ」
怒気を込めて発する拓哉。心なしか、拓哉の怒りに呼応するようにアストログラフから強いオーラを発する。そしてそれに呼応するが如く、新たに2機のガンプラが現れる。
―LOGIN―
―LOGIN―
都々「G.C.I.B.だ!お前達は不正アクセスを行い、違法行為をしている!」
るり「あなた達のID及び場所を特定し、逮捕に向かっている!大人しく武装解除して投降しなさい!」
「だからと言って『はい、そうですか』と言って従う馬鹿がいるかよ!俺達はてめぇ等G.C.I.B.の雑魚共相手に返り討ちにし、逃げきった事があるんだよ!やられたくなければ引っ込んでろ雑魚共!」
都々「るり、もしかして彼らかも・・・一部監理官ですら手に負えない悪質バトラーって」
るり「新人監理官が対応できなかった悪質バトラーですか・・・情報からして確かに一致します。拓哉さん気を付けてください、彼らは初心者狩りを主にしているとはいえ、実力的にはプラチナ帯上位に匹敵。チートは使ってませんが連携は上手いので決して単独で攻めないでください」
拓哉「分かった。るりに言われなかったら冷静になれず、突っ込んでたかもしれない・・・悪いが協力させてもらうぞ」
都々「任せて!綺沙良、大丈夫だからね。落ち着いて、周りをよく見てやれば大丈夫だから」
綺沙良「周りをよく見て・・・」
都々の言葉に励まされ、冷静に周囲を見回す綺沙良。既に鎮圧は始まっている物の、冷静に自分の出来る事を探していく。
綺沙良(あのルブリス・ウル・・・バンシィに合わせてビームガトリングガンを撃ち込んでいるけれど、周囲を疎かにしている!ソーンのバックアップに期待してるんだろうけど、見てない今なら!)
「横やりを入れれば連携が崩れる」そう判断して誘導弾を撃ち切ってビームを発射する。予想通り対応できずに怯んでしまい、るりのサージェントノーブルが一気に懐に入り込んで近接戦を強いらせる。
「何しているのよどんくさい!」
綺沙良(ビームディフューズガンを撃ち込もうとしている? でもあまり格闘慣れしてなさそう・・・なら!)ととさん!合わせて!」
都々「分かった!」
「ちょっ!?」そういう声が聞こえて来たものの都々のゼノフィリスと合わせるように斬撃を合わせて効率よくダメージを与えていく。バンシィの方も2機が阻害されたせいで拓哉のアストログラフが優勢になり苦戦を強いられる。
「くそ!何なんだお前等!初心者の癖に調子に乗りやがって!こんなうまくやられる事あるのかよ!」
綺沙良「私は私の出来る事をしているだけ!ただ精一杯、やっているだけ!」
拓哉「自分なりに努力する奴等を笑う奴は俺が許さない!失せろ!『ビッグバン・ノヴァ』!」
アストログラフの機体を高熱化させ相手に目掛けて突進し、バンシィを瀕死に追い込む。最後は都々とるりによって乱入者達は全て撃墜。IDもBANし、相手の住所も獲得したため逮捕されるのも時間の問題だろう。
綺沙良「……。……」
肩で息をする綺沙良を見て不安を感じつつも今度こそゴールし、ログアウトする拓哉達。筐体から出る際も綺沙良は自力で出るのが困難な程に弱っている上、汗で身体が冷えてて手が震えていた・・・
拓哉「綺沙良・・・歩けるか?」
綺沙良「うん……けど、手を貸してほしい・・・」
拓哉「分かった・・・近くのベンチに行こう。ゆっくりな?」
弱っている綺沙良の歩調に合わせ、ゆっくりとベンチに向かう拓哉達。機体もるりが回収し、手渡しされる。
るり「何か飲みますか?」
綺沙良「取り敢えずお水・・・今はただ……怖い・・・」
拓哉「もう悪い奴はいない。綺沙良達の手で追い払ったし、もう恐れる事はないんだ」
綺沙良「それは分かってる……分かってるんよ・・・」
俯き、弱弱しく拓哉の手を握る綺沙良。
綺沙良「綺沙良はね・・・心無い言葉を浴びせられた事もそうだけど、機体を壊すような事してしまった事に後悔しているんよ……やらなきゃいけない、そう覚悟を決めてた筈なのに・・・」
るり「けどきぃちゃんが動いてくれたお陰でやりやすかったのも事実ですし、やらなきゃやられてたのも事実です」
都々「怖いと思う気持ちは分かる。けどね・・・それは決して悪い事じゃないよ」
綺沙良「そう・・・なのかな・・・? 拓哉・・・どうなん?」
拓哉「二人の言う通りだ。戦うのが怖いのならそれで良いし、それなら守る事に専念するのも一つだ。綺沙良は何一つ、間違った事はしていない」
綺沙良「……」
拓哉「それでも不安に思うのならこう考えれば良い。『倒すために戦うのではなく、守るために戦う』ってな」
綺沙良「倒すために戦うのじゃなく、守るために戦う・・・?」
拓哉「そうだ。今回で言えばまさにそうだったし、別に『前に出て敵を倒す』のが戦うじゃない。『皆を支える為にサポートする』のも戦いの一つだ。今回やって思ったのは、綺沙良の性格的にもスタイル的にもそれが合っている・・・そう思ったよ」
るり「事実戦いやすかったですし、サポートを得意とするのも一つの手です。こぼちゃんだって、νガンダム使っている時も『皆が動きやすくする立ち回り』をしている訳ですからね」
都々「怖いならそれでも良いし、都々たちがしっかり守ってあげる。だから代わりに、後ろでしっかりとフォローしてほしいな」
綺沙良「……そっか。壊すのが怖くて戦うのに思う所があったけど、そういう道があるんだね・・・」
拓哉「ああ。もし今回でその自信が持てないなら辞めても良い・・・一つ確かなのは、絶対に前に出て戦う必要はない・・・という事だ」
綺沙良「・・・分かった。私・・・倒すために戦うのではなく、守るために戦う。怖いのは相変わらずだけど、皆を守る為に・・・皆を支える」
拓哉「分かった。その為の立ち回り方を教える・・・それで自分が動けるようになるなら、俺も力になる」
綺沙良「うん・・・けど暫くは……拓哉に甘えさせて。まだ・・・怖いから」
拓哉を抱きしめる綺沙良。拓哉もまた、それに応えるように抱きしめ返す。冷えた身体、荒い呼吸・・・華奢な身体に伸し掛かる不安や重圧はとても重い物だろう。
拓哉(今だけは、重圧から解放させてあげないとな・・・)
革命派がいつ襲い掛かってくるか分からない。みしろを狙ったように、綺沙良が狙われるかもしれない・・・今はただ、安心させてあげよう……
同時刻 未来の神羅城
ハリスF「……以上が報告になります」
玲二F「そうか・・・少しだけだが、革命派に関する事が見えて来たな」
六華F「ええ。ライン兄さん達も協力してくれたお陰で進んだけど、雲隠れしている影響でこれだけしか集まらなかったわ。ごめんお父さん、思ったより収集できなかったし探ってるのがバレちゃたし・・・」
玲二F「こればっかりは仕方ない。まずはまとめに入ろうか・・・ハリス、もう一度頼む」
ハリスF「はい。まず前提として、何らかの調査している所から発覚した事で情報の確度もどこまで高いか分かりませんが・・・まず一つ。神羅マリンの言う『呪い』とは神羅の力であり、死にたくても死ねない身体になってしまった事からそうなったとの事です」
六華F「元々神羅マリンは、仲間に裏切られ誰も信用出来なくなった中で神羅フブキ……並行世界のフブキお母さんから神羅継承の儀を行い、永遠とも言える命を与えられて生まれた存在ね。けど本人はそれを望んで無いみたいらしく、『その苦しみを他の者達にも与えて自分が消滅出来る方法を模索し始めた』・・・という感じね」
ハリスF「ただ話を聞く限り、他のメンバーも似たような理由かと思ったら違うみたいです」
玲二F「確か神羅トワは元は穏健派だったがソラに不信感があって離脱し、マリンに合流。神羅ペコラはソラよりも利用価値があると踏んだから。神羅ネネは穏健派の生温い仲間意識が嫌で自由に動けるマリンについた・・・だったな?」
ハリスF「はい。マツリやハァト、ラミィと言った元穏健派メンバーも合流するかと思って探ってみましたがそれぞれの元居た世界に戻っているらしく、現状動きなし・・・これが二つ目です」
六華F「そして三つ目が『確認された三人の神羅族』。確認されたのがマーリン・・・神羅アオが継承の儀で生み出したとされる『カナデ』、名前のみ判明している『リリカ』、そして革命派の一人らしい『ラデン』ね。リリカに関しては名前しか分かってないから穏健派所属なのか革命派なのか、はたまた中立派かもわからない上に管理している世界も不明。カナデは関りを持ってない為かどの派閥にも所属してないから中立派と見て良いわ」
玲二F「ラデンについても情報が少ないが、マリン達と一緒に行動してたのは確かだよな?」
六華F「ええ。協力的な態度を取っているし、『呪い』の事やそれぞれ派閥入りした動機もその時に聞こえたから恐らく・・・と見て良いわ。ただどういう目的で革命派の仲間入りしたかは不明だけど、『髪の毛を銀と紫のツートンカラーにしたらでんお母さん』というのはハッキリ分かったわ」
ハリスF「もう少し探りたかったんですが、どうやら気付いてたみたいなんですよね。僕達に聞こえるように言った言葉も聞こえましたし・・・」
玲二F「・・・なんて言ってたんだ?」
ハリスF「『おいマリン、さっきからあの蝿共うっとおしくねぇか? 今のうちに潰すか』という事と『放っておけ、所詮奴等を消したところで後々面倒な事になるだけだ』という事です。事実、バレた事で逃げた時もまるで追う素振りを見せませんでした・・・」
玲二F「……」
眉をひそめて考え込む未来の玲二。失態を犯したハリス達に怒っているのではなく、何故逃がしたのか・・・そもそもマリンの言う「後々面倒な事になるだけだ」とはどういう意図なのか。現時点では情報が不足している為答えが出ない。
玲二F「・・・いずれにしろ、これ以上探りを入れるのは難しそうだな。取り敢えず革命派の調査は一旦打ち切りにしよう。これ以上探ろうものなら次は消される可能性があるからな」
ハリスF「分かりました。リリカの調査はどうしますか?」
玲二F「そっちは引き続き頼む。もし可能なら協力を得たい所だが・・・慎重にな。今回の調査結果は、過去の俺達にも話しておく事。俺も可能な限りリリカについて調べてみる」
六華F「分かったわ。次の定時連絡の際に過去のお父さん達に報告しておくわね」
玲二F「ああ。ありがとうな六華、ハリス」
部屋から退出し、定時連絡の為に過去の玲二達に連絡を取る。革命派が動き出したとなれば未来の自分達も動かざるを得ない・・・そう判断し、再び監査と護衛の為に子供達の派遣する事を決める。
玲二F(今回もまた、過去の俺達頼みになりそうだが……出来る事はやろう)
また子供達に負担を掛ける事に申し訳なく感じるが・・・戦いはまだ終わってない以上、出来る事は全部やろうと思うのであった。
オマケ(綺沙良の機体)
『ゲルググメナース(綺沙良機)』
『HG ゲルググメナース』をベースに綺沙良専用にグレーにラベンダー色で塗装した機体。ベースとなるゲルググメナースは一般機仕様となって居る為ルナマリア機と比べると射撃能力の高くはある物の、格闘性能と旋回性能が下げられている事や「MMI-M6336E 強化ビームライフル」がないがそれ以外は付属されているのが特徴であり、今まで作る専用であった綺沙良にとっては使いやすい機体となっている。
武装はビームライフル、マグヌスグラディウス 特斬槍、ビームシールド、ボレロ側にはペレグリヌス 6連装近距離誘導弾発射筒×2を装備している。
後述する固定スキルを付与した事と自分のイメージカラーへと塗装した以外には変更点は無い物の、経験の浅い彼女でも無理なく運用する事が出来るように仕上がっており、彼女の「拓哉の力になりたい」という純粋な思いが形に現れている。
固定スキル「精密狙撃」
狙撃モード時のみ常時発動。狙撃モードでのクリティカル率が100%上がるが一射するごとに狙撃モードでのクリティカル率が10%ずつ下がり、0%になると狙撃モードでのクリティカルが出なくなる。但し、5秒毎に5%ずつクリティカル率が回復するが、0%になると回復し無くなる為乱発は禁物。
『綺沙良専用量産型νガンダム』
『HG アリュゼウス』の中身である量産型νガンダムをベースに綺沙良専用にカスタマイズした機体。元々は拓哉が武装パーツが欲しくて買った物の、中の量産型νガンダムは使わず取っておいた為、機体は綺沙良に譲り受ける事になった。
武装は頭部バルカン、試作ビーム・ライフル、ビーム・キャノン兼用ビーム・サーベル×2、右腕部の予備ビーム・サーベル、サブアーム・ビーム・サーベルとオリジナルに付属している武装に加えてジャンク屋連合から買い取ったHGのフィンファンネル×2を装備し、腕部90mmガトリング砲を外して代わりにGE製ビームシールド弐式(シルエットガンダムに搭載されているタイプをモデルにした物)や『GE製小型高出力ジェネレーター』を搭載して自衛力を強化している。
カラーリングもグレーにラベンダー色で塗装されており、味方のサポートと守りに特化したカスタマイズに仕上がっているのが特徴である。
使用ガンメダル「守り通す」(Aランク)
常時攻撃力が120%し、自身と味方機には50%×味方の数の防御力が付与(単機出撃の場合、自身には120%防御力アップ) さらに射撃ダメージ・格闘ダメージカットを20%付与される。