【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
とある日のホロプラ、築はドーラと共に来ていた。目的は勿論ガンプラウォーズではあるのだが、3ヶ月近く前にデビューしたにじさんじの新人アイドル、『白砂あやね』と『水面まどか』から「ガンプラウォーズを教えてほしい」と頼まれた為コーチングする為にやってきた。
築「よし、コーチングを始める前に確認するが二人はちゃんとガンプラを用意したな?」
まどか「はい。サロメ先輩に教えてもらう形で作り上げましたし、ちゃんと用意しました」
あやね「初めて作ったからあまり自信ないけれど・・・先輩からお墨付きは貰っています」
そういって二人が作り上げた機体を取り出す。あやねは『ストライクノワールガンダム』で、まどかは『ヴェルデバスターガンダム』だ。
築「……あー・・・因みに何でその機体を選んだんだ?」
あやね・まどか「「カッコ良いから!」」
この時点で内心頭を抱える築とドーラ。「好きな機体だから」という理由で選ぶ分には問題はないと思っているが、それはあくまで「その機体の特性を正しく理解している」という前提がある為、二人ともガンダムを全く知らないと聞いてるので教えるのに不安を感じていた。
ドーラ「因みにガンプラウォーズは初めてなのか?」
あやね「はい。取り敢えず動画を見てみたのですが、敵を撃ったり格闘振ったりしてやっていくゲームですよね?」
まどか「私はそれ見て難しそうだし、射撃に専念するならまだやれるかな~って思ったんですけどどうですか?」
何も分かってない事を察し、何も言えなくなる築。
ドーラ「・・・築、取り敢えずやらせてみよう。話はそれからじゃ」
築「そうだな・・・取り敢えず筐体に入ってプレイしよう。機体のセットは忘れずにな?」
あやね「はい。・・・所で機体のセットは何処でやるんですか?」
築「筐体に入った所に『此処にセットしてください』というのがあるから、そこに置けば良い。それだけ」
あやね「え、それだけで良いんですか?」
築「良いの。動画見て勉強して来たんじゃないのか?」
あやね「プレイ動画しか見てきてないです」
まどか「同じく」
築「・・・入った所に『機体をセットしてください』と指定してくるから、それを守っていけば良いからな。早くセットする」
前途多難な様子に頭を抱える築とドーラ。取り敢えずID登録を行い、準備をしていく。その際に二人も筐体に入って手取り足取り教えていく・・・が、やはりガンダム初心者故かチュートリアルで悪戦苦闘していた。
あやね「社先輩!前に移動したいのに腕しか動かず、全然前に進まないです!」
築「レバーを両方同時に前に倒すんだよ!画面でも『レバーを同時に前に倒してください』って出てるんだから、俺に聞く前にまず画面に従う!」
あやね「は、はい!」
ドーラ「『右ペダルを踏んでブーストを吹かし、移動してください』ってあるから車を運転するような感じでやるのじゃ」
まどか「車の運転した事がないんですけど、どうやるんですか?」
ドーラ「アーケードゲームのレースゲーのような感じじゃが・・・」
まどか「それもやった事が無いです」
最初の内はガンダムゲーの基本操作に慣れずモタモタし、チュートリアルのクリアに手間取ってしまう。基本操作を終えて次は攻撃等を終え、次に進めようとするのだが・・・あやねが「早くCPU戦をやってみたい」と言い出したので、まずは口出しせずにやらせる事に。しかし・・・
あやね「とりゃー!」
まどか「あやね突っ込み過ぎ!」
まどかのフォローに期待し、ビームブレイドを手にして無作為に突っ込んではジンやデスルターにボコボコに撃ち込まれ、まどかのヴェルデバスターもフォローがままならず同じくグレネードランチャーやミサイルをボコボコ撃ち込まれる。
あやね「取り敢えずハンドガンで‐ピッ‐あれ? 何で遠くの狙いたいのに近くにロックしちゃうの?」
少し離れた所にビームハンドガンを撃ち込もうとするも、アシスト機能が災いして近くの敵をロックしてしまって斬撃を受けてしまう。まどかの方も射撃で何とか粘る物の、それでも捌ききれず最後はバッテリー切れを起こして動けなくなってしまう。
あやね「まどかちゃん!?ってあれ?」
あやねのストライクノワールも同じくバッテリー切れを起こしてしまい、そのまま撃墜され戦闘終了。これを見ていた築やドーラも呆れ顔になり、一旦筐体から出る事に・・・
築「取り敢えずやってみた感想はどうだ?」
あやね「やってて思ったんだけど、ガンプラウォーズって結構運ゲー? そう感じました」
まどか「だよね、結構ムズイし大変だった」
これには築も蟀谷を抑えつつも深い、深ーいため息をついた上でこう言った。
築「これなんで運ゲーになるかって言うと、お前等が何も考えてねぇからだよ」
あやね「え、考えてるよ!」
まどか「めっちゃ考えてやってる!」
築「何も考えてないからこうなったんだよ!!というか機体の特性何も分かってないだろ!」
築の雷を落とされて反論出来なくなる二人。
築「まず白砂。ストライクノワールは確かに近接戦寄りのセッティングになっているから攻めるのは分かるが、それは支援等のバックアップが十分にあってこそ活かせるって事だ。水面と歩調を合わせてやるべきなのに、取り敢えず突っ込む所が多すぎる。だからつるべ撃ちにされたじゃないか」
あやね「けど攻めないと何も出来ないし・・・」
築「取り敢えずビームブレイドを構える、取り敢えずショーティーを撃つ・・・そういう場面が多いし、結果的にフォロー出来ない環境が多かったのは問題だ。場面に応じて柔軟に切り替えるが出来ないと話にならん」
ドーラ「フォローに期待するのは正しいが、その為にもまずはその土台が出来なければ後衛の負担が大きくなるだけじゃ。まどかにも問題があったが、それはまた後でな?」
まどか「は、はい・・・」
後で色々と言われる事を覚悟し、取り敢えず聞く姿勢を取るまどか。
築「で、だ・・・ドーラの言う『土台を作るにはどうしたら良かったのか』だが、まず一つが取り敢えず敵に突っ込むは止めようか。前に突っ込むのは後ろからのフォローがあったり、ある程度取り回しの良い装備を撃ちながらやれてこそ出来る事。白砂の場合、ショーティーに頼り過ぎて牽制や怯ませとして優秀なバルカンを多用してないのはマイナス点。頭部バルカンは基本威力は低い物の、即よろけやダウンの蓄積値が高いからバルカン持ちはバルカンを活かしていく事が最重要だ」
あやね「けどバルカンあまり威力高くないし、そんなに強いのですか?」
築「威力低いのはそりゃサブ兵装だし、『火力を叩き出す』事よりも『攻めの土台を作る』為の兵装だから仕方ない。何なら、ノワールの場合ワイヤーの次に重要な兵装の一つだぞ?」
あやね「……そういえば動画じゃ、ワイヤー使ってたような・・・でもあれ、移動で使ったり吹っ飛ばしで使ったりするのが多かったですよ?」
築「それがノワールのワイヤーの強みだからな。ノワールを使う上ではワイヤーを使いこなす事は避けては通れない道であり、それが活かせないまま近接戦やりたいならインジャやデュエルブリッツに乗った方が良いまである。ノワールを使うならワイヤーの使い処も学んでいかなきゃ駄目だ」
あやね「使うと言っても・・・移動で高速移動とか、薙ぎ払いとかにですか?」
築「そういうのでも良い。ワイヤーによる荒らし能力が強いし、そこから攻めに転じる事が大事。後は飛行可能だからホバリングしつつ急襲するのも一つ。とにかくノワールを使うのならワンパターンな攻めにならず、アンカーワイヤーを駆使して三次元な動きをして奇襲しろ。メンチ切って殴りに行く機体じゃなく、グフカスタムやグフイグナイテッドみたいに奇策や搦め手を用いて攻めるのがノワールだ」
あやね「・・・結構難しい機体だったりします?」
築「難しい機体だよ。上手い格闘機乗りなら兎も角、ガンプラウォーズをやった事がないガチの初心者には向いてないしサブで使う様な機体じゃない。使いこなすなら、極める位の気持ちでやっていかないと活かしきれない機体だからな」
あやね「スウェンがカッコ良いから買ったのに、そんなに難しいんだぁ・・・」
項垂れるあやねを見て、取り敢えず分かってくれたと安心する築。
築「次に水面」
まどか「はい」
築「アシストする為とはいえ前に出過ぎ。ヴェルデバスターはバスター系の中でもビームバヨネッタあるから格闘値は高めに設定されているけれど、振るのは遅いしそれなら設定変えて格闘はパンチにするか、ナイフを追加して自衛力を高めた方がマシだ。というか射撃寄りの機体に限った話じゃないけれど、こういうのは味方を餌にする位の気持ちがないとダメだ」
まどか「え、どうしてですか?」
築「まず射撃寄りの機体は格闘による自衛が弱い代わりにブーストが早かったり、レーダー性能が優れているから逃げが得意なのが特徴。で、それが顕著なのがバスター系列。元より砲撃による射撃アシストが主とする機体なだけに、一歩引いてじゃなく1.5から二歩引いて射撃アシストするのが基本だ。だからいざって時は味方を見捨てる位の判断が求められる・・・水面、出来るのか?」
まどか「それは・・・」
築「出来るようにならないと難しいし、出来ないなら腕前を上げていくしかない。一緒にライン上げしつつ射撃支援するんだったら、バスターよりもゲルググ系列の方がおススメ」
まどか「でも使っている人はライン上げしつつやっていますよ?」
築「それは上手い人が相応の腕前が持っている事と、攻める相方との連携が上手く出来ているから出来る事。逆にそれが出来るようになれなきゃ難しい」
まどか「じゃあ・・・変えた方が良いですか?」
築「現状は後回しにした方が良いと思う。それでも射撃の腕前は良いし、連携も取れているから筋は良いと思っている。けど、全体的にまだまだ未熟。それが今の評価」
ドーラ「二人とも素質はあるんじゃが、全体的に経験が足りん。まして初心者お断りな機体を使っているから活かしきれてないって感じじゃな」
あやね「ドーラ先輩。じゃあ何を選んだ方が良いのですか?」
ドーラ「二人にはMSD版のジムから慣れていくのが良いじゃろう。あやねは追加武装を外したタイプを、まどかにはショルダーキャノンを装備させたタイプを使わせて慣らしていくべきじゃな」
築「そんな処だろうな。という訳で早速MSD版ジムを買って組み立てようか、今回は俺達が金出すよ」
まどか「分かりました。あの・・・社先輩達・・・」
築「ん?」
あやね「私達、上手くなれますか?」
ドーラ「それは二人の努力次第じゃな。ワシも築もやる気があって『頑張りたい』という気持ちがあるのならとことん付き合うぞ。その代わり・・・やるからには徹底的にやるから、そこは覚悟しておく事じゃ。のう築?」
築「やる気があるんだったらしっかりと教えるし、とことん付き合う。無理ならそれまでだが・・・ついていく覚悟はあるか?」
あやね・まどか「「あります」」
築「分かった。じゃあまずは機体作りからやっていこうか」
その日は購入と組み立てを行い、教えるのはまた後日・・・となった。
続く
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