【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
今回は長編。異世界HoloXは良いキャラしているし、一発キャラで終わらせるのは正直惜しいと思った。神楽様に相談しつつそれぞれの設定を教えてくれたので書く。まずはラプラス。
かつて玲二達が住むビルドライバーズ世界に侵攻して来た異世界のholoX。another世界で只野に倒され、真の無呪羅になったかなたによって一度滅ぼされた物の、真魔神になった玲二によって復活し、今でもたまに交流を深めている。
そんな彼女達は何故世界征服を目指すのか? 何故、征服が世界の再建になるのか? 今宵、それが語られる・・・
玲二「久々だなラプラス。あれから調子はどうだ?」
ラプラスP『久しぶりだな我が同士玲二。あれから問題なく続けているさ、多すぎて・・・中々休まらない位に、な』
玲二「まぁ・・・それについてはお疲れ様としか言いようが無いな」
通信システムを使って通話する二人。「何か困った事があれば協力する」という関係を今でも続いているのもあるのだが、anotherルートのかなたや革命派の件もあって関係を強化していた。流石の異世界holoXでも神羅族の対応は難しい物の、フォローする事は出来る為玲二としても有難かった。
ラプラスP『まぁ・・・今日は何かがあったから連絡した訳じゃない。少し・・・貴様と話をしたくて通話をしたんだ』
玲二「俺にか?」
ラプラスP『ああ。色々と落ち着いたし、そろそろ話しておきたかったんだ・・・吾輩が何故、世界征服を目指しているのか・・・そしてルイ達が何故、付いてきてくれるのかをな・・・』
そういって事前に用意していた酒をグラスに注ぎ、一息で飲む。
玲二「・・・話したくないなら無理に話さなくて大丈夫だぞ? 酒の力に頼らなきゃいけない程の事・・・なんだろう?」
ラプラスP『酒の力を頼ったのは辛い事を思い出すから借りてるだけだ。それに話せなくなるほど飲むわけじゃない……吾輩の場合は、家族の事が・・・な・・・』
玲二「……」
「辛い事なら話さなくて良い」というべきなんだろうが、彼女としても話しておきたい事なんだろうと思って敢えて黙った。
ラプラスP『・・・吾輩はな、元々は貧しい暮らしをしていたんだ。元々いた国では国王による圧政をしかれ、決して裕福な暮らしではなかった。それでも・・・父や母もいて、幸せではあったよ』
玲二「幸せではあった?」
ラプラスP『ああ。吾輩には強大な力を宿っている事に気付いたんだ。小さい頃は両親の力になれる凄い力程度にしか思っておらず、それで父や母の手伝いをしてきた。幼かった吾輩にとって、自分の出来る精一杯の親孝行でもあったからな』
玲二「・・・もしかして、その力がラプラスがいた国の国王辺りに目を付けられたのか?」
ラプラスP『察しが良いな我が同士。そうだ・・・国王に目を付けられたのだ、『その力があれば世界の覇者になれる』と確信したらしい。最初は王命として兵士がやってきて吾輩を連れ去ろうとしたが両親が拒否した、しかし・・・拒否するとなれば力づくで連れ去ろうとし、両親に危害を加えようとした。最初は力を使う事で追い払う事には成功した物の、今度は・・・国王自ら軍を率いてやってきたんだ』
玲二「なんだよそれ・・・こういうのは話し合い、妥協点を見つけてお互いが幸せになる道を探すのが筋じゃねぇのかよ・・・」
憤りを見せる玲二に対し、空いたグラスに酒を注ぐラプラスP。
ラプラスP『あの男はそんな考えは持っていない。欲しいと思った物は何があっても手にするし、自分以外の事なんて考えないような奴だった。事実、幼かった吾輩に対して直接こう言ったんだ。『貴様に宿る力には価値がある。余の為に力を捧げよ、断るのなら貴様の大事な者を殺す』とな・・・」
グラスに注いだ酒を一口飲む。
玲二「それで、どうなったんだ?」
ラプラスP『両親は吾輩を守るように拒否し、逃がしてくれた。
玲二「……」
ラプラスP『吾輩は兎に角逃げた。生きる為に必死に逃げて、隠れて、力を使って追っ手を追い払い……そして疲れ果ててしまった。何故、自分は逃げなきゃいけないのかとも・・・何故、力を授かってしまったのかとも・・・』
玲二「まぁ・・・そうなるよな……けど、そうして逃げ回っても何もならないと気付いたのか?」
ラプラスP『そうだ。逃げた先に色んな者達を見て来た・・・吾輩と同じく圧政を敷かれて苦しむ者、身勝手な理由で住処を追われた者、大事な物を奪われてしまった者・・・逃げていく内に協力し合い、そして考えるようになった・・・逃げてばかりでは何もならない。力があるのなら、その力を以て切り抜けなければならないとな』
そう言いきったラプラスPの顔は悲しい顔をしていた。理不尽な理由で住処を終われ、権力者に搾取され、逃げる事で精一杯な環境がどれだけ苦しかったか・・・何故、自分達がこんな目に合わなければならないのか・・・言葉にしてない物の、ラプラスPの表情がそれを物語ってた。
玲二「だからラプラスは、生き抜くためには力を使う事を決意したのか」
ラプラスP『そうだ。自分のような者を増やさない為にも・・・そういった者達の受け皿となると決めたんだ。だから吾輩は同志達と結託し、秘密結社を立ち上げた。その手始めとして力をコントロールし、大事なモノを奪った国王達を倒す事を最初の目標にした』
そこからラプラス達は血の滲む様な修業を繰り返した。逃亡生活を繰り返して来た仲間の中に力を持ち、コントロールする術を持っていた同族に師事を請い、力を制御し、戦う術を覚えていく。幼かったラプラスにとってそれは決して容易な物ではなく、追っ手を倒しては経験を積み、怪我を負いながらも確実に力を得てきた。全ては圧政者達を倒す為に・・・
ラプラスP『長い月日を経たが吾輩達は強くなった。その中で命を落とした同志もいたが、その者達の意志を継いで強くなった。犠牲を払いながらも国王達を倒し、苦しむ者達を解放する事に成功した。だが・・・』
玲二「だが?」
ラプラスP『力を使いこなす内に
玲二「ラプラスは、そいつ等も助ける為に動いたのか?」
ラプラスP『ああ。それが吾輩が力を得た理由だと思ったし、貴様も吾輩の立場なら同じ事をしたんじゃないのか?』
玲二「まあな。少なくとも、事情を知って放置する理由はないからな。
ラプラスP『吾輩も同じ理由だ。生き残った同志達もそれに賛同し、救済する為に吾輩達は動いた。それが例え、『悪』と断じられる事になったとしてもな・・・』
玲二「それで、HoloXを立ち上げた訳か」
ラプラスP『そうだ。全ての世界にいる吾輩と同じ境遇で生きたいと願う者達を救い、正義や正しさとやらで独裁や圧政を強いる愚かな支配者達を倒す・・・それが吾輩達、秘密結社HoloXという訳だ』
ぬるくなった酒を一息で飲み干すラプラスP。
玲二「・・・そういう訳だったんだな。じゃああの時俺を狙ったのは世界征服の為・・・正確に言えば、そういった悪い連中を倒す為に利用しようとしてた・・・という訳か」
ラプラスP『そうだ。貴様の力は強すぎるし何をしでかすか分からなかったが故に・・・というのもあったがな。言ってしまえば、手元に置く事で未然に防ぐという処置もあった訳だ。貴様にその気が無くとも、周囲がそうとも限らないからな』
玲二「……まぁ、確かにそうだな。だがそれならそれであんな手段を取らなくても良かったんじゃないのか? 今だから話せる事なのかもしれないが、俺達からしたらたまったもんじゃなかったぞ?」
ラプラスP『その節はすまなかった。ただ、かといって素直に話しても協力を得られる保証もなかったのもある。少なくとも、話し合って解決したパターン何て無いに等しかったからな・・・』
玲二「・・・まぁ、皆が無事だったから良いけどな」
ラプラスP『すまないな……それで、秘密結社HoloXを立ち上げるに至った経緯だが……本格的に秘密結社として動くようになったのは、幹部を迎えるようになってからだな』
玲二「そっちの世界のルイか」
ラプラスP『ああ。組織を立ち上げる必要があると理解していたが、具体的に動かす為にはどうしたら良いか分からなかった。吾輩含めて、周囲にはまともな教育を受けていなかった者の多かったしな・・・そういう時に見つけたのが、とある国に仕えていて、他国からの侵略に耐える為に前線で戦っていた軍人だったルイな訳だ。ルイもまた・・・国の支配者によって利用された者の一人だったからな・・・』
ラプラスPの右腕として支える並行世界のルイ。彼女は何故ラプラスに忠誠を誓ったのか・・・
続く
次回はルイとこよりの予定。
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