【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
玲二「国の支配者によって利用された者の一人だった・・・というが、どういう事だ?」
ラプラスP『ルイは元々とある国に仕えていた軍人だった。優秀で親の代から軍に仕えて来た家系だったのだが、その扱いはとても良い物ではなかった・・・汚れ仕事をさせられ、危険な任務に駆り出される事も少なくなかった。『それが自分の役目』だと信じていたよ・・・実際の所は、国のトップにとっては
玲二「・・・そうだったのか?」
ラプラスP『ああ。その国は典型的な
玲二「何だって? どこでそれを・・・」
ラプラスP『ルイが所属していた国家を滅ぼした時に知った。粛清リストを見たルイは泣き崩れ、教えてくれたんだ。『自分の両親は上層部によって殺された』とな・・・』
玲二「反対しただけで始末するとか、いくら何でもやりすぎだろ・・・」
ラプラスP『自分の保身の為なら平気で切り捨てるような連中だからな、ルイもその被害者の一人でもあるから・・・な』
そう語るラプラスは忌々し気な態度を取っていた。逃亡生活の中で同志達と絆を深め、協力して生き延びて来た彼女からすればルイの所属していた国家のやり口に対しては思う所があったのだろう。
玲二「そもそもそっちのルイは何があったんだ? 被害者とか、平気で切り捨てるとか言うあたり何かがあったんだろうが・・・」
ラプラスP『ルイは他国からの侵略に耐える為に前線で戦っていたんだ。それも、
玲二「まさかそいつらは逃げ出そうとしたのか?」
ラプラスP『そうだ。より盤石で、より強固な土地に国家を移転させる為に奴等は逃げ出した。ルイが所属していた指揮官もその一人だった。何せルイがいた部隊は、粛清した官僚や将校、佐官の家族だけで構成していた部隊だったからな』
玲二「最初から捨て駒だったって訳かよ・・・」
ラプラスP『事実を知れば謀反を起こす。そんな不穏分子を放置する理由はないし、体よく始末するには丁度良かっただろうからな。吾輩としても、今でも腹立たしく思っている』
自分達にとって都合悪いから、けど使い捨ての手駒としては使えるから切り捨てる・・・人も単なる数字としか見てない考えに玲二も怒りを感じていた。
玲二「ルイがいた部隊の皆や、そいつ等は結局どうなったんだ?」
ラプラスP『部隊についてはルイ以外は全滅。ルイも敵兵の銃を頭に押し付けられ、殺される寸前だった。正直、探知するのが遅れていたらルイは敵兵によって殺されていた可能性もあったからな・・・』
玲二「間一髪・・・という所か」
ラプラスP『そうだ。ただそれでも最初は信じてくれなかったがな・・・今でも覚えているぞ、その時の事は』
ラプラスP『・・・生き残っているのは貴様だけか?』
ルイP『……だとしたらどうした?』
ラプラスP『質問に答えろ。生き残っているのは貴様だけなのか? 他にも生き残りはいるのかと聞いている』
ルイP『・・・いないわよ、残っている部隊はもう私だけ・・・』
探知能力に長けた同志に目を向けるとその同志は首を横に振る。「他に生き残りはいない」と・・・
ラプラスP『そうか……すまなかった、助けるのが遅くなって『何故だ』・・・ん?』
ルイP『何故私を助けた!?情報を引き出す為か? 私を辱める為か? 何が目的で助けた!?何故私を死なせてくれなかったんだ!?』
ラプラスP『落ち着け、そして話を聞け』
ルイP『黙れ!素性を知らぬ貴様を何を信じろというのか!?どうせ貴様らは『話を聞け!!』ッ!』
ラプラスP『吾輩達は目的があって貴様を助けた』
ルイP『目的?』
ラプラスP『世界征服だ。それも、弱者が虐げられない為の世界を作るという目的でな』
ルイP『……』
ラプラスP『吾輩は弱者が虐げられない為の世界を作る。誰かを虐げるだけの力を求めず、皆が笑いあい平和に暮らせる世界を。その為に今この世界で我が物顔で好き勝手している連中を全て潰す。だから、お前もその世界を作る為に吾輩に協力しろ』
ルイP『!』
真っ直ぐの目でルイPを見つめるラプラスP。その瞳は陰りはある物の、それは妄信による物ではない。自分と同じ境遇の者を生み出さず、自らがその受け皿となって救い出すと決意した目をしていた。
ルイP『信じて・・・良いのですか・・・?』
ラプラスP『無論だ。その為にもまず貴様が所属していた国家やその連中を潰す、手を貸せ』
そういって手を差し出して握手を求めるラプラスP。ルイPもそれに応じるように弱った身体に鞭を打ち、弱弱しいながらもその手を握った。
ルイP『救ってくれたこの命・・・貴女に差し上げます』
ラプラスP『ならばまずはその身体を癒せ。今の貴様では満足に戦えないだろうし、治療を得意とする同志に治してもらうぞ。情報をくれるなら、後は吾輩達でやる……それとだ』
ルイP『?』
ラプラスP『吾輩はラプラス・ダークネス。貴様の名前は?』
ルイP『・・・ルイ』
ラプラスP『ルイか・・・分かった。まずは傷を癒して安静にしていろ、吾輩達がルイに代わって落とし前を付けて来る』
ルイP『……いえ、それは出来ません。せめて・・・元上官は私の手でやらせて下さい。それが・・・散っていった仲間達への弔いなので・・・』
ラプラスP『……分かった。ただし、それ以外は手出しする事は許さん。独りで死ぬ事も・・・な』
そういってラプラスPは同志達と共に行動に移す。その間はルイは、治療に長けている同志に身を委ねて治療に専念した・・・
ラプラスP『それで、吾輩達の手で始末した。敵前逃亡した上官と、両親に手を掛けた奴はルイの手で始末させた。ルイ本人が『自分の手で落とし前を付けさせてほしい』と頼まれたからな』
玲二「……そうか」
ラプラスP『あまり責めてやるなよ? ルイやいろはの場合、大事な身内を上の人間によって殺されたんだ。自分なりに決着をつけなければ前に進めなかった・・・そういう事だ』
玲二「……」
ラプラスP『それにだ・・・世の中には『生きて償う』なんて出来ないような相手だっている。時として、命を以て償わせなければいけない相手だっているのも事実だからな・・・皮肉かもしれないが、
玲二「それを用いることが最大の罰、か……言ってる事は分からなくもないが、それでも俺は納得したくないな・・・」
ラプラスP『同士玲二はそれで良い・・・貴様は優しい。優しいからこそ・・・吾輩も『悪』を目指せれる……と、少し話が逸れたな。そうして決着をつけ、装備を頂き、世界を征服する為の組織holoXを立ち上げる事が出来たのだ』
ルイP『いよいよですね、ラプラス総帥』
ラプラスP『ああ、これから吾輩達は秘密結社として世界に喧嘩を売る。そして必ずや世界をこの手に掴んでやる』
ルイP『はい、私も総帥となら何処までも着いていく覚悟です!』
ラプラスP『そうか…………なぁルイ』
ルイP『? なんでしょうか?』
ラプラスPはルイPを真っ直ぐ見据え、少し溜めた後にこう尋ねる。
ラプラスP『もし世界を征したとしても、或いは心半ばで朽ち果てたとしても……お前だけは、ずっと最後まで吾輩の傍にいてくれよな?』
ルイP『・・・無論です、総帥……この鷹嶺ルイ・・・総帥と最後まで御供致します。貴女に拾われた時、私の命を貴女に捧げると決めましたから・・・』
ラプラスP『フっ……ありがとうルイ。さて、次は誰を狙うべきだと思う?』
ルイP『そうですね・・・いくつか候補として目を付けましたが、最優先で狙うとしたら科学者でしょう。技術レベルが高くなりましたが、現状のままでは太刀打ち出来る世界が限られます。なので、ラプラス総帥の考えに共感してくれる相手を見つけておきました。その科学者の名前は『博衣こより』・・・知的欲求を満たすことしか考えてないマッドサイエンティストではありますが、彼女の力を利用して他世界の侵略を目論んでいる国家も存在しています。狙うならば・・・そこがよろしいかと』
ラプラスP『ふむ・・・いずれにしろ、放置しておく訳にはいかんな。同志達に伝えよ!次に侵略する世界が決まった!準備が終わり次第出発するぞ!』
ルイP『Yes My Dark!』
次にラプラスが語るはholoXの頭脳であり、並行世界の博衣こより・・・彼女はどのようにして出会い、協力する事になったのか・・・
続く
すいません、思ったより長くなったので一人一話ずつになるかも・・・
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