【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~   作:お覇王

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クロヱの場合。次で異世界HoloX編は終わる予定。


異世界HoloX~悪を統べる者~ 盲目の掃除屋の場合

こよりの話を終えて一息つくラプラス。流石に語り付かれたのか、少し疲労の色が伺える。

 

玲二「大丈夫かラプラス? 疲れているならそろそろ通話を打ち切っても良いんだぞ」

 

ラプラスP『問題ない。吾輩が話したくて言っているんだ……吾輩達が何故目指すのか、何故・・・今に至るのか、その事を貴様には知ってほしいと思って言っているからな』

 

ふぅ・・・と一息つき。浅い呼吸を繰り返して気を取り直す。

 

ラプラスP『さて・・・次はクロエだが、彼女が盲目だったのは知っているな?』

 

玲二「ああ。マスクしているが視覚以外の四感が秀でてたらしいが・・・出会った頃からそうだったのか?」

 

ラプラスP『そうだな。クロヱは戦災孤児で幼くして傭兵として戦っていたが、任務中に敵のガス攻撃で失明したらしい・・・流石のこよりでも治療する事が出来ず、義眼を作る事も提案したが本人は断った程だ』

 

玲二「じゃあこっちのクロヱの目を移したのは余計だったか・・・?」

 

ラプラスP『いや、そこに関しては感謝しているぞ。断ったのは『中途半端に補助してもノイズになるから』という事で断ってたからな』

 

玲二「そ、そうか・・・それで、どういう感じで出会ったんだ?」

 

ラプラスP『クロヱの出会いは中々だったぞ? 何せ出会い頭に命を狙われたのだからな。ただまぁ奴も生きる為に殺しに手を染めなければならなかったからな・・・』

 

 

 

 

 

 

並行世界のクロヱがいた世界

 

 

ルイP『総帥、よろしいのですか? 部下をもう数人引き連れて来た方が安全だとは思うのですが・・・』

 

ラプラスP『構わん。こういう荒事には慣れてはいるし、そもそも話(・)し(・)合(・)う(・)には向こうから来させる土台を作らなければ来てくれないだろうからな』

 

ルイP『それは確かにそうかもしれませんが、この世界は紛争が多いですしいつ誰が来るか分からない世界です。故に普段以上に警戒が必要だと思われますが・・・』

 

ラプラスP『だからこそルイだけを連れて来たんだ。それとも幹部、貴様の腕前ではその辺の相手に後れを取るのか?』

 

ルイP『その様な事はありませんよ。それに、総帥こそ不覚を取るような事は無いのでしょう?』

 

ラプラスP『フッ・・・当たり前だ』

 

そう話しながら歩いていると何かを感じ取ったのか、二人とも歩みを止める。

 

ラプラスP『……誰だか知らないが吾輩達を狙っているのは分かっているぞ? 大人しく出てきたらどうだ』

 

そう声掛けするも返事はない。少し間を置き、もう一度声をかける。

 

ラプラスP『どうした? 恐れをなして攻撃しないのか? 今なら狙いたい放題だぞ?』

 

シュン!

 

ルイP『総帥!』ガキィン!

 

ルイPが愛用しているダガーを取り出して投げナイフをいなし、ラプラスPを守る。

 

暗殺者『いった通り狙ってあげたよ? というか『大人しく出てきたらどうだ』と言われて出てくると思う?』

 

ラプラスP『思ってはない。が・・・話し合うのに顔を見て話さなければ進まないのも事実だろう? 現に貴様もこうして、顔を出してくれたのだからな。暗殺者』

 

暗殺者『まぁ、殺す前に顔出しても良いとは思ったからね』

 

そういってラプラスの前に出て来たのは銀髪で目元にマスクをした少女・・・ラプラスを狙った暗殺者だ。

 

ラプラスP『貴様を探しにやってきた、ラプラス・ダークネスだ。貴様が噂の盲目の掃除屋・・・沙花叉クロヱだな?』

 

暗殺者→クロヱP『まぁそう言われているね。で、何の用? 依頼があってきたの?』

 

ラプラスP『依頼というより取引だ。単刀直入に言うぞ・・・盲目の掃除屋『沙花叉クロヱ』・・・我が秘密結社holoXの掃除屋として、世界征服の手助けをしないか?』

 

クロヱP『世界征服ぅ?』

 

怪訝そうな声を出すクロヱ。彼女がしているマスクも怪訝な目をしている事から疑ってるようだ。

 

クロヱP『声からして嘘言ってるみたいじゃないけどさ・・・何でまた沙花叉なワケ?』

 

ラプラスP『貴様に興味を持った。それにその盲目・・・傭兵時代、とある任務中に敵のガス攻撃を受けて失明した物だろ?』

 

その言葉にクロヱPが殺気を発する。

 

クロヱP『ふーん・・・どこで知ったの? まさか壊滅させた所の生き残り?』

 

ラプラスP『違う。本来なら退役しなければいけない所を四感が覚醒して暗殺者に転向した、それに興味を持ったのだ。貴様ほどの腕前なら吾輩達の力になってくれるとな』

 

それを聞いたクロヱは数秒待った後、ため息を吐いた。

 

クロヱP『ハァ・・・お誘いは感謝するけれど、今はそれ処じゃないんだよね。今、沙花叉は個人的な事情でそういう勧誘はお断りしてんの』

 

ラプラスP『・・・ほう?』

 

ルイP『貴様・・・総帥の勧誘を蹴るなんて―』

 

ラプラスP『やめろルイ・・・すまなかったな。また出直そう』

 

クロヱP『まぁ良いよ。じゃあそういう事だから』

 

そういって裏路地へと消えていくクロヱP……取り残されたルイPはラプラスPを見る。

 

ルイP『よろしかったのですか総帥? 此処で引いてしまって・・・』

 

ラプラスP『構わん。あの状況では無理に誘っても乗ってくれないだろうし、かといって潰して恩を売っても無意味だろう。だからこそ・・・』

 

そういって無線機を取り出し、こよりPに連絡を取る。

 

ラプラスP『聞こえるか博士』

 

こよりP『全部聞いたよー・・・クロヱって娘が狙っている時の権力者たちをリストアップはしておいたよ。ただ・・・誰がターゲットかまでは絞り込めてないかなぁ・・・』

 

ラプラスP『構わん。本命とされている奴は分かっているのか?』

 

こよりP『それなら大丈夫。えっとね、その相手は・・・』

 

情報を聞き取り、動くための作戦を練っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

クロヱP『此処かぁ・・・ここからでも匂うよ、腐(・)っ(・)た(・)豚(・)の(・)匂(・)い(・)がさ』

 

生き残った同胞から仕入れた情報を元に屋敷に潜入し、ターゲットを仕留めに動く。するとクロヱの耳に違和感を覚える。

 

クロヱP『・・・?(遠くから騒ぐ声・・・正面? 沙花叉と同じ恨み抱いている人間が来たって所?)』

 

もし第三勢力で自分と敵対するのなら・・・と考えるが、ターゲットが逃げられる前に行動に移す。此処で仕留めなければ「次」が何時になるか分からない・・・そうなる前に、奴を始末する。

 

クロヱP(万が一の逃走ルートも把握しているし、それを考えた上で行くなら・・・あそこしかないね)

 

最短ルートで突き進み、不必要な戦闘は避ける。ただでさえ襲撃によって警戒態勢が強化されており、逃げられる可能性は大いにある。ならそこを見越して先回りをし、そこでターゲットを叩く。

 

クロヱP(やっぱり・・・逃げようとしているけれど、逃がさないからな?)

 

目が見えなくても聴覚や嗅覚のお陰で大体の世界は見えている。まるですべて見えているが如く素早く行動をし、ターゲットを追っていく。そして・・・

 

シュタッ

 

『な、なんだお前は!?』

 

クロヱP『これからアンタを殺す・・・それ以上の事は知らなくて良いから』

 

接近戦用のナイフを取り出し、ターゲットである時の権力者を始末しようとするが権力者が牽制する。

 

『馬鹿め!私が何も対策してないと思ったか!』

 

「その割には何か仕掛けている様子がない」事からハッタリと疑うが、その割には違和感がある。それは、すぐにわかった。

 

『その対策と言うのが、此処いる伏兵共か?』

 

現れたのはラプラスPだ。彼女の手には既に倒した伏兵の頭を掴んでおり、権力者の前に放り投げる。

 

クロヱP『何の真似?』

 

ラプラスP『勝手にやっただけだ。元よりそいつは潰す為に来たのだからな』

 

クロヱP『ふーん・・・じゃあ得物取っちゃっても良い? 逃げられたら厄介だし』

 

逃げられまいとアキレス腱を投げナイフで刺して逃亡を阻止し、権力者の頭を握って確認する。

 

『あ・・・あ・・・あ・・・』

 

ラプラスP『好きにしろ』

 

確認を取って躊躇いなく始末する。権力者を始末したタイミングでholoXの団員達が駆けつける。

 

『総統。手下共の始末を完了しました、目標を始末した用ですが・・・』

 

ラプラスP『ああ、この掃除屋がやった。ターゲットは始末したし、後は彼女に関する事だけだ』

 

クロヱP『・・・まだ勧誘の事、諦めてなかったの?』

 

ラプラスP『当然だ。目的を達し、これからどうするつもりだ?』

 

クロヱP『特になーんも・・・というか、殺し以外やる事ないし・・・仲間になれって言うのなら、なってあげても良いけど? 勿論、何のためにやるのか・・・次第だけどね』

 

拳銃をチラつかせ、「理由次第では拒否する」という意思を見せるクロヱP。

 

ラプラスP『吾輩の目的は一つ・・・弱者が虐げられない為の世界を作る。誰かを虐げるだけの力を求めず、皆が笑いあい平和に暮らせる世界・・・そんな世界を、吾輩が悪という宿命を背負ってでも作り上げる』

 

クロヱP『・・・それは、沙花叉みたいな人間も含まれるの?』

 

ラプラスP『無論だ。貴様みたいな人間こそ、我が同志として迎え入れたい……戦(・)災(・)孤(・)児(・)故(・)の(・)同(・)情(・)ではなく、痛(・)み(・)を(・)理(・)解(・)し(・)て(・)共(・)感(・)し(・)て(・)く(・)れ(・)る(・)故にな』

 

数秒思案した後、ニヤリと笑ってこう答える。

 

クロヱP『乗った。そっちの方が面白そうだし、普通に殺すよりも刺激的で良さそうだからね♪ ああ言っておくけどさ・・・』

 

ラプラスP『なんだ?』

 

クロヱP『もしあいつ等みたいな事をするようになった場合・・・アンタを殺しても良い?』

 

ラプラスP『構わん。それを言う位の覚悟が無ければ、そもそも勧誘などしない』

 

クロヱP『なら受ける。色々と・・・楽しめそうだからね♪』

 

こうしてクロヱPが仲間入りした。最後はいろはPの話ではあるが、彼女は何故仲間入りしたのか・・・次回語ろう。

 

続く




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