【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~   作:お覇王

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ラミィの実家がある北海道で、一つの戦いが始まろうとしていた


北海道遠征

北海道

 

ラミィ「うーん・・・着いたー!」

 

キララ「ついたー」

 

ねね「フェリーに乗った後は飛行機に乗り継いだけど・・・疲れちゃったねぇ」

 

ねる「ねぇ~」

 

こより「まあ中々退屈はしなかった旅だったよね、ひよりは大人しく絵本を読んでたし」

 

ぐら「早くガンプラウォーズやりに行こう!ぐら、北海道地区にいる最強のバトラーと戦いたい!」

 

ルイ「まぁまぁ、まずはラミィ先輩のうちに行くのが先よ。暫くお世話になるんだから」

 

ぐら「うー・・・」

 

ラミィ「確か迎えの車を用意して待っているとの事だけど・・・あ、いたいた」

 

そういって一人の男性が近づいてきた。

 

使用人「お待ちしておりました、ラミィお嬢様。ねね様御一行。荷物をお預かりしますので、皆さまは車に乗って下さい」

 

ラミィ「ありがとう。荷物の中にはガンプラが入っているから、丁重にね」

 

使用人「畏まりました」

 

ねね「こうしてみると本当にお嬢様だね・・・」

 

ルイ「ええ。こんなんでも普段は雪民と大喜利やったり、一升瓶抱えて酒飲んだりする清楚とは程遠い娘なのにね・・・」

 

ラミィ「そこ、聞こえているからね?」

 

こうして一同は車に乗り込み、ラミィの実家へと向かっていった。

 

 

 

こより「……所で聞いた?あの話」

 

ぐら「あおぎり高校が公式企画として、レイジを迎えてガンプラを組み立てる『世界一受けたいガンプラ講座』が始まり、定期的にあおぎり高校とコラボする話か?」

 

こより「そうそう。ReGLOSSやにじさんじのタレントにガンプラ指導する企画がバズったのがきっかけで、あおぎりやぶいすぽっ!にも指導という名のコラボ打診が多く出たらしいんだよね」

 

そう。こより達の知らない所でコラボの話が多く出てきており、あおぎり高校もこれに乗っかって来たのだ。30MMシリーズの組み立て以来やってないのに何故……と思われるが、どうやら度重なる「玲二と結ばれる為の会議」にウンザリした蝶美が提案したのがきっかけらしい。

 

蝶美「ぶっちゃけ、あれこれ画策しても無視されるのがオチだし、何より筋の通らない事を嫌う人ですし……いっその事、事務所を通してコラボの打診したらどうですか?ガンプラ指導という名目で」

 

これを言われた魂子達は宇宙猫になった後、一斉に「その手があったか!」と行動開始。当初はホロメン達の妨害によってコラボを断ろうとしたが、玲二から「此処で断れば何してくるか判らない」と説かれ、嫌嫌ながら……本当に嫌そうな顔しながらもコラボを認めた。

 

こより「ヒメヒナの二人とやった実績があるから断れないし、今でも思う所はあるけどね・・・って、そうじゃなくて!例の3番目のガンダリウムランカーの事だよ!」

 

ぐら「ぐらも聞いた事があるぞ!普通に勝つだけなら兎も角、相手のガンプラを取り上げて地面に叩きつけ、足で踏み潰して壊すとかだろ!」

 

ルイ「しかも相手を罵倒するという・・・実力が本物だとしても、あまりにも酷い話だわ」

 

こより「しかも捨て垢を使い、素性を隠して各地で荒らしているみたい。玲二くんも被害を受けた人達から出場停止の願いを出され、調査する事になったみたいだけど・・・現在も調査中みたい」

 

ルイ「しかし分からないわね・・・やっている事は立派な器物損壊だし、普通なら出場停止処分を訴えるよりも先に、警察に被害届を出す筈よ。もしこれが本当に三番目のガンダリウムランカーの犯行だと言うのなら、猶更やる理由が分からないわ。いくら身元を隠しているとはいえ、あんな馬鹿な行いをすれば逮捕されるリスクだってあるというのに・・・」

 

ねね「もしかしてだけど・・・今までのパターンよろしく、レイ兄ちゃんに恨みを持っている人による犯行とか?」

 

ラミィ「あり得るね・・・後先考えて行動しているとは思えないし、これが玲二さんへの逆恨みならしっくり来るよ」

 

こより「目的も『悪評を流して大会主催に影響を与えさせる』とか、『ライバルを減らして玲二くんを狙う』とかなら納得いくしね。こよならもっと嫌なパターンを考え、警察や弁護士がギリギリ動けるかどうか・・・というように気を付けて立ち回るけど」

 

ねね「復讐が目的だとしても回りくどいし、恨みを晴らしたいなら直接挑めば良いしね」

 

こより「でもいずれにしろ、目的がハッキリしてないし犯人が何者なのかが分からない以上、こよ達も気を付けるしかないよ。玲二くんからも『仮に見かけたとしても挑まず、絶対に無茶だけはするな』と忠告しているし」

 

ルイ「そうするしかないわね。仮に出来るとしても、逃げられる前に警察に通報するのが関の山でしょうし」

 

そう話し、一同『仮に見つけても動かず、警察に通報する事』と約束を交わし、実家へと向かうのであった。

 

 

 

ラミィの実家に付いたルイ達はラミィの両親に挨拶をし、客室に案内されて荷物を下ろす。目当てのバトラーであり、雪花家の分家の子でもある雪花雪奈の話題になった。

 

ねね「所で、雪奈ちゃんってどんな娘なの?」

 

ラミィ「えっとね・・・分家の教育方針の影響で物作りの技術が高く、8歳でハーバード大学を首席で卒業する程に頭が良い事かな。後はあまり感情を表に出さない上に口数も少ない事、見た目はガンダムOOの幼少期の刹那を女体化した見た目をしているのも特徴かな。一部のクラスメイトからは『ガンダム』と呼ばれているみたいだけど」

 

ねね「あんまり喋らないけど、決して会話しないって訳じゃないんだね。にしても、分家って物作りに特化した教育をしているの?」

 

ラミィ「ううん。分家は本家と違い、海外に向けた技術力向上に力を入れているのが特徴だよ。で、雪奈もその影響で物作りの技術に目覚めたんだとか」

 

ルイ「成程ね・・・そういう背景があるのなら、小学生でダイヤ3まで上り詰めた上に、社さんからも『総合力が高く、このまま順調にいけばガンダリウム入りするのもそう遠くない』と評価するのも頷けるわ」

 

ぐら「ぐらの相手にとって不足なし・・・だな。例えガンダリウムランカーに匹敵する実力があるとしても、ぐらは絶対に勝つ!」

 

ルイ「だけどその前に、礼儀を通すのがマナーよ。年下相手でも、ちゃんと礼儀を通さないと駄目」

 

「ぬぅぅ・・・」高ぶる気持ちを抑えつつも、雪奈が待つ食堂へと到着。そこで黒髪の少女―

 

雪奈「……」

 

雪花雪奈は、黙々とチョコレートサンデーを食べていた。

 

ラミィ「雪奈ちゃん、久しぶりだね」

 

雪奈「・・・久しぶり、お姉ちゃん」

 

挨拶してもそっけなく返す雪奈。「仲悪いのか?」と思ったが、どうやらこれが普通らしい。

 

ラミィ「えっとね、さっそく本題に入るけど・・・事前にLINEで伝えた通り、ラミィ達にトレーニングをお願いしたんだ」

 

雪奈「良いよ。でも一つだけ条件がある」

 

ラミィ「条件?」

 

雪奈「うん。それはね―」

 

ぐら「待て!お前が北海道地区最強のバトラー『白き雪の皇女』だな? 条件の前にぐらと勝負しろ!」

 

もう我慢ならないと言わんばかりに勝負を挑んでくるぐら。しかし雪奈は「またこの手合いか」と言わんばかりの涼しい顔をしている。

 

雪奈(デザート後の運動には丁度良いか、試作機のテストもしたかったし)

 

少しの沈黙の後、雪奈は答える。

 

雪奈「良いよ。但し、使う機体はこの試作機、『ダブルオースノーストーム』を使わせてもらう」

 

ぐら「『お前なんか試作機で充分だ』と言いたいのか?」

 

雪奈「違う。この子はまだ宝石の原石・・・加工するにもどう加工すべきか検討している段階で、如何様にも変化する可能性を秘めた子。それを検討するには・・・相応に強い相手じゃなければ務まらない」

 

ぐら「良いだろう・・・プラチナ3とはいえ、ムシャシュギョーで強くなったぐらの力を思い知らせてやる!」

 

こうして食べ終えたチョコレートサンデーを片付け、子供達を預けた後、雪奈行きつけのゲームセンター『プトレマイオス』へと移動する。だが此処でぐらは思い知る。圧倒的な機動力(スピード)を武器に、多くの強敵を葬って来た彼女の実力を……

 

 

 

 

 

 

 

ゲームセンター プトレマイオス

 

ぐら「そんな……一撃も返せないまま、完敗しちゃうなんて……」

 

ムーナに負けてから我武者羅にガンプラ作成や改造を施し、我武者羅にホロプラやOMEGAに行ってガンプラウォーズを続けて実力をつけてきた。少なくとも同じプラチナ帯のホロメンやにじさんじタレントと渡り合える程度には強くなった・・・確実に強くなった。だがそれを以ってしても、赤子の手を捻るが如く大敗を喫してしまった。

 

雪奈「確かにぐらさんは強い、ガンプラの出来も良い……でも、()()()()

 

ぐら「……どういう意味だ?」

 

雪奈「……言っても良いけど、まずは頭を冷やしてどうして負けたか考えてみて。考えて分からなかったら、教えてあげる」

 

もう用済みだと言わんばかりにぐらの元を離れ、ルイの方へと近付く

 

ルイ「うん?」

 

雪奈「前に言ってた条件だけど、貴女と勝負をしたい。『猛禽類(ラプター)』」

 

ルイ「……それは何故?」

 

雪奈「一つはこの中で最もランクが高い、というのがあるけど・・・ルイさんはリバイブ版のギャンやガルバルディβを使い、ダイヤ2まで上り詰めた実績がある事が大きい。それに、貴女との真剣勝負が私の弱さを克服するきっかけになるかもしれない……だから本気の勝負をしたい」

 

ルイ「でも、私の使うガンプラは少し改造した程度で言う程期待(きたい)できる物じゃないわよ? 機体(きたい)だけに・・・ね」

 

さらっと親父ギャグを言うが、雪奈はそれに対して首を横に振った。

 

雪奈「ミオさんみたいにちょっと手を加えた程度やほぼ素組だったり、改造箇所が少ない古いキットを改造してダイヤ帯にまで上り詰めた人は少数居るし、何なら少し改造した程度でほぼ原形を残した機体でガンダリウム入りしたレグルシュ・ライオンハートさんという前例だっている。ルイさんはその中の一人だし、挑むには十分すぎる。それに、配信で少し触れてた『高機動型ガルバルディβ』を一部、GE製の拡張パーツに変えてさらに改良したって聞いている。それも挑んでみたい」

 

そういって一度区切り、ガンプラケースから自身の相棒を取り出した。

 

雪奈「勿論、挑むからには私の相棒・・・『ダブルオースノーホワイトリリィ』を使わせてもらう。ルイさん相手には、この子を使わないと失礼な気がするしね」

 

ルイ「へぇ・・・」

 

この言葉にルイは目を細め、腰のガンプラケースから自身の相棒を取り出した。

 

ルイ「なら私も相棒を取り出すわ。この『高機動型ガルバルディβ改』を以って、貴女に勝負を挑むわ。雪奈ちゃん・・・いえ、『白き雪の皇女』」

 

こより「ルイ姉本気なの!?ぐらちゃんでも手も足も出なかった相手だよ!」

 

ルイ「挑まれたからには戦わなければいけないわ。それに・・・勝っても負けても、これが修行になるからこちらに利はあるから、誘いを蹴る理由にはならないわ」

 

雪奈「決まりだね、さっそく始めよう」

 

それぞれ筐体に入り、機体をセットする。こうして始まったガンプラウォーズによる勝負。果たして、どちらが勝つのか・・・?

 

続く




『ダブルオースノーホワイトリリィ』の設定は波音四季様を通じて、神楽様から設定を教えていただきましたので、次回解説予定です。

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