【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
ホロライブ事務所
拓哉「俺に会いたい人がいる、ですか?」
玲二「ああ。VTAからデビューした新人の一人で、拓哉と話をしたいって娘がいるんだ」
拓哉「みたらし団のメンバーですか。となると、まさか・・・」
玲二「心当たりがあるのか?」
拓哉「ええ。
玲二「いずれにしろ、会ってみないと分からないな・・・因みに会う娘はその、立伝都々だ。時間的にそろそろ来る筈」
そういって話していると、外の方から物凄い音を立てながら誰かが来た。
―ウィーン―
都々「やっほ~!にじさんじ、た行担当!立伝都々だよ~!!拓哉兄ちゃん!お久しぶり~~~!!」
拓哉を見るなりガバっと抱き着いてきた黄金色の髪色が特徴であり、最近にじさんじでデビューした新人アイドルの立伝都々だ。
拓哉「と、都々・・・都々なのか?」
都々「そうだよ拓哉兄ちゃん!都々だよ!やっとアイドルデビューして、拓哉兄ちゃんに会えるようになって良かったよー!」
拓哉「と、取り敢えず離れてくれ・・・今は不味い」
都々「え、どうして?」
拓哉「嫁に見られたら不味いから……」
栄「何が不味いんですって?」
そういって諌めようとするが、栄と青の存在に気付いて時すでに遅し。
拓哉「え、栄ちゃんに青……」
栄「……白昼堂々、他人の大事な旦那に抱き着くとは・・・どういう教育を受けて来たのかしら?」
青「都々ちゃん・・・拓にぃに会えて嬉しいのは分かるけど、今の拓にぃは既婚者だから色々と不味いよ。止めようと思ったけど、もう遅いね・・・」
怒りでヒクヒクしている栄と、「遅かったか」と溜息つく青。これに対して拓哉がとった行動は……
拓哉「許してくださーーーい!」
土下座であった。
事務所の隅、談話スペースで話をする事になった拓哉達。栄曰く、都々が「今日ホロライブの事務所に向かう」という旨を伝えていたこと、都々と拓哉は幼馴染であり、青とも面識がある事、勢い任せでやる癖がある故に何をしでかすか分からないと合流する前に向かおうとしてたらさっきの場面に出くわした事を話した。
栄「成程ね・・・で、再開した嬉しさのあまりにああしたと・・・」
都々「はい・・・申し訳ないです・・・」
流石に悪いことしたと反省しているらしく、しおらしくなる都々。そんな都々を見て栄も矛を収める事にした。
栄「事情は分かったわ。それで、会ってどうしたかった訳?」
言って良いのか悩んだ後、口を開く都々。
都々「えっとね・・・単刀直入に言うと、拓哉兄ちゃんに結婚を申し込みたいんだ。都々もまだ新人とはいえ、アイドルになれたし・・・小さい頃から好きで、よく助けてくれた拓哉兄ちゃんが好き。だから・・・私との結婚を認めてください」
深々と頭を下げる都々。しかし拓哉達としても、簡単には認める訳にはいかなかった。
栄「事情は分かった。たっくんの力を借りずにアイドルデビューしたのは凄いと認めるわ・・・でもね。今の貴方では、たっくんとの結婚は認める訳にはいかないわ」
「やはりか・・・」と言わんばかりの少し悲しい顔をする都々。しかしそれに対して、青が疑問に思った。
青「栄ちゃん、どうして結婚は認めないの?」
栄「青君と同じく昔から好意を持ってたでしょうし、たっくんの事だから昔からの付き合いで頷いたと思うわ。でもね、今の貴女は何を残しているの? 何がたっくんの一番になれるの?」
都々「う、それ・・・は・・・」
そう問われて言葉に詰まる都々。それに対して慌てて拓哉がフォローしようとする。
拓哉「栄ちゃん。覚悟を示す為に厳しくしているんだろうけど、少し厳しすぎるよ・・・」
栄「アイドルをやるにしても、たっくんのお嫁さんになるにしても、生半可な覚悟ではやって行ける程甘くはないわ。半端な気持ちでは私は認める訳にはいかない・・・だから、聞かせて。何がたっくんの一番を目指そうとしたの?」
そう問われて、都々は口を開いた。
都々「……拓哉兄ちゃんに対する恩返しもあるけれど、兄ちゃんと一緒にいる時間がとても楽しく、楽しい気持ちを与えて、お兄ちゃんの助けになってあげたかった。どこか苦しむ拓哉お兄ちゃんを、救いたかった・・・」
栄「救いたかった?」
その言葉に目を細める栄。
都々「うん。昔、一緒に泊まってた時に聞いちゃったんだ。兄ちゃんが夢の中で苦しんでた声を・・・『僕を愛して』『良い子でいるから・・・』そんな声がね。それは今でも印象に残っているし、記憶に残っている。おせっかいだと分かっているけど、そんな辛そうな声を上げているお兄ちゃんを救ってあげたかった・・・今日にいたるまで、色んな人を人助けする『お助け部』をしているのも、それが理由。最終的には、拓哉お兄ちゃんを助けたかった」
栄「・・・もしかして結婚して、心の支えになる事が助ける事にも繋がっているとか?」
黙って頷く都々。
都々「勿論、昔から勉強を教えてくれたり、無茶して怪我した時も手当てしてくれたりと・・・恩返しをしたかったのもあるけどね。それに、アイドルを目指したのだって拓哉兄ちゃんが『いつかアイドルをプロデュースする立場に立ちたい』という夢をしったのがきっかけ。お兄ちゃんの力を借りずにアイドルになれば、きっと兄ちゃんも認めてくれる筈だし、最終的には助ける事が出来るかもしれない・・・そう思った。そしてその舞台に立てると思って、会いたいという旨の手紙を出したんだよ」
栄「……そういう事情だったのね。なら、たっくんの
都々「……やっぱり何か隠しているんだね。都々、こういうのは結構鋭いんだよ?」
拓哉「・・・ああ」
拓哉は周囲に自分達がいない事を確認し、静かに語りだした。自身の前世の事、Vtuberの事・・・神羅族フレアによって利用され、この世界に生を受けた事・・・話せる範囲の事を全て話した。
都々「……嘘。神羅族が実在してる事もそうだけど、拓哉兄ちゃんが転生者なんて……」
青「因みに僕達はこれを聞いて尚も、拓にぃと一緒に居る事を決意したよ。都々ちゃんも・・・その覚悟はある?」
数秒の沈黙の後、都々は口を開いた。
都々「勿論!神羅族に利用されたとか、好感度アップの力とか、そんなの関係ないよ!都々が好きになったのは、大人びてカッコ良くて、頼りになって優しい拓哉兄ちゃんだもん!今更、嫌いになんかなれないし、此処まで来たら一緒になる!!」
栄「……その答えを待っていたわ」
そうクスリと笑う栄。青と拓哉もまた、安心していた。
栄「でも色々と付き合う期間は必要だから、そうね・・・1年近くの婚約期間を設けましょう。それでもまだ、気持ちが変わらなかったら・・・籍入れを認めるわ。後1年ちょいすれば蝶美も卒業して籍入れになるし、ね」
都々「本当に? ありがとうございます!!」
栄「だから・・・これからよろしくね、
都々「うん、よろしく栄ちゃん!」
こうして一悶着が起きた物の、無事に婚約。結婚の件に関しては婚約期間をおいて、その上でどうするか・・・という事にはとこ達全員賛成した模様。
後に都々は、子供達のよき遊び相手になり、よき姉として、後によき母となるのは・・・また、別のお話。
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