【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
神代家
今日は拓哉の幼馴染でもあり、再開と共に婚約を申し出た「
拓哉「本当に良いのかよ、栄ちゃん・・・俺がいないのは不義理な気もするが・・・」
栄「ごめん、たっくん・・・これは私達女同士の問題なの。だから・・・終わるまで子供達と一緒に離れてほしい」
青「僕の事なら大丈夫だよ。それに栄ちゃんの言う通り、これは僕達の問題・・・大丈夫、きちんと決着をつけてみせるよ」
そういって拓哉を説得する二人。母親の只ならぬ雰囲気から娘達も顔色を伺うが、栄は「青くんとお話するだけだから、大丈夫よ」と言って安心させる。
青「不安にさせてごめんね。お母さんたちと少し、大事なお話をしてくるから・・・良い子で待っててね。僕と約束、出来るかな?」
美衣・詩衣・和衣「やくそく、できるよ」
青「うん・・・じゃあ、パパと良い子でいててね」
拓哉「それじゃあ、約束出来た所だし・・・前に行きたがってたホロプラに行こうか。パパと一緒に、
詩衣「うん・・・こゆきたち、つくってたのきになる」
美衣「すごいのつくりたい!」
和衣「まま!あおくん!つくったらみせるね!」
栄「うん、楽しみにしているね」
そういって拓哉達を見送った栄達。そういって二人は、話し合いの為に家へと戻っていった。
青side
僕にとっては多分、ホロライブのオーディションと同じか、それ以上の勝負に挑もうとしている。何せこれから話し合う相手は僕と同じか、それ以上に拓にぃを愛してる栄ちゃんとは別の4人のお嫁さんであり、僕にとって雲の上の存在とも言える先輩アイドルの人達だからだ。その相手とは
医療系の職業を兼任し、医療従事者系アイドルとして名を馳せてる 神代花那(旧姓:健屋)
魔界出身に分類される地獄のケルベロスであり、さんばかの一員として人気を得ているアイドル 神代とこ(旧姓:戌亥)
狂気な一面を見せる者の、アイドルとしても実力も技術面も一流でありEN支部の人気アイドルの一人 アメリア・
「議会」と呼ばれている組織の議長を務めて、いざって時にはまとめる力を持つリーダー気質を備えるEN支部の人気アイドルの一人 ハコス・
既に4人は大人数で話し合える応接間に来て座っているが、この場からも伝わってくる威圧感……ただ話し合うだけなのに、此処にいるだけで潰れそうになる・・・けど、逃げる訳にはいかない。拓にぃ一緒になる為にも、此処で話を付けないといけないのだから
とこ「……来たんやな青、取り敢えず座り」
そういって下座の方へと座るように催促するとこさん。言われても動けないでいると・・・
とこ「・・・こら、はよ座りぃや」
そういってドスの利いた声で座るように促してきた・・・オッドアイが綺麗とは思っていたけど、今はその目が怖く感じる・・・
青「・・・すみません」
そういって着席する僕。なるべく平常心を装っているけど、内心ではドキドキだ。
怖い・・・4人からの目線が怖い。見定めてるのかもしれないけど、今の僕には怖い。けど、逃げる訳にはいかない。
着席して暫くの沈黙の後、栄ちゃんがお茶を入れたコップを持ってきて用意し、そのまま着席して口を開いた。
栄「それで、青くんに対して聞きたいことはある?」
そういって花那さんが手を挙げる。
花那「まず聞きたいのですけど、何がきっかけで拓哉さんの事が好きになったのですか? ただ幼馴染だから・・・だけじゃないですよね?」
青「はい。僕が拓にぃを好きになったのは、周囲からの揶揄いから助けてくれたのがきっかけです」
花那「なんとなく予想はつくけど・・・どう揶揄われていたのですか?」
そう問われて、僕は語った。
青「……僕は昔から男の子の格好をしていて、女の子らしい服装をした事が全然なかったんだ。同性の女の子からは同じ女子と見てくれた人はいたけど、中には「女の子なのに、男の子みたいな恰好をして変なの」という女子もいたよ。当時の担任の先生も女性だったけど、同じく「男の子みたいな恰好をして変だし、女の子らしい恰好をしなさい」と言われたことも何度かあった。女の子らしい恰好をするのが苦手だといっても、理解してくれなかったから辛かったけどね・・・」
ハコス「もしかして、その頃からタクヤに庇ってくれた・・・的な?」
ハコス先輩にそう問われ、僕は頷く。
青「・・・思えば、「男の子なのに、女の子扱いされてる事に怒って庇った」位の気持ちだったかもしれないけど、僕はその頃から彼を意識するようになった。ホロライブに入ろうとしたのも、彼と一緒にいたかったからだし、此処でチャンスを逃せば・・・もう一緒になれないと思ったよ」
花那「成程・・・青さんは、この世界に入った事には後悔していませんか?」
青「していない。拓にぃと一緒になれるチャンスを失う方が、もっと後悔している筈だから」
花那「……その気持ちに嘘偽りない、というのなら・・・私は賛成します」
そういって花那さんは言い終える。花那さんは、僕の事を認めてくれたみたいだ・・・そう安心したら、次はハコス先輩が手を挙げてきた。
ハコス「じゃあ次はボクから質問」
ハコス先輩から質問される。明るい雰囲気が特徴的な彼女だが、真剣な眼差しで僕を見ている。
ハコス「アオはもし、タクヤの為になら大事な物を捨てる覚悟がある?」
青「それは・・・どういう意味ですか?」
「大事な物を捨てる覚悟がある?」その言葉の意味が理解できず、質問で返してしまう。
ハコス「言葉通りだよ。もしどうしてもタクヤと一緒にいる事を選ぶ場合、何かを捨てる覚悟があるのか・・・ってね。ボクの場合なら、「自分の元の国籍を捨て、日本の国籍を得て、日本人として生きる」つもりだよ? アメリアにも国籍を捨てる覚悟があるのか・・・って聞いたけど、同じ答えを言ったよ。ねぇ、アメリア?」
アメリア「ええ。私も、ダーリンと一緒になれるなら元の国籍を捨てて日本の国籍を得るつもりだし、何なら亡くなるまで日本人として生きる覚悟もある。ダーリンと故郷、どっちを選ぶかと言われたらダーリンを選ぶわ。アオは・・・ダーリンの為なら、本気で捨てる覚悟がある?」
言葉が詰まる。拓にぃの為に大事な物を捨てる……考えたことがなかった。
でも、この二人は本気だ。国際結婚するとなれば色んな弊害が出てくるし、国籍に関する事も避けては通れない筈・・・でなければ、「国籍を捨てる」なんて言葉は出ないし、軽い気持ちではない事もひしひしと伝わる。
なら、僕は何を捨てるべき?
漫画?
アイドルとしての未来?
ReGLOSSの皆?
答えが出ない……答えないといけないのに、応えることが出来ない・・・
ハコス「・・・黙ってたら、分からないよ?」
そう言われ、僕なりの答えを言う。
青「…………分からない。だって、どれも大事だし・・・此処で答える事は、出来ない」
ハコス「・・・それが、答えで良いんだね?」
僕は小さく頷く。
すると、とこさんが立ち上がって僕に近づいてきた。
とこ「・・・歯ぁ食いしばり」
青「え?」
そういって右手を振り上げ、思いっきり振り下ろしてきた
バチン!
青「っ!……?」
音がしたのに、痛みを感じない。恐る恐る見上げると、僕の頭の上でとこさんが両手を叩いていた。
とこ「・・・それでええんよ。
青「・・・どういう意味ですか?」
とこ「もし此処で何かを捨てるような事を言ったらわたし、青をしばいとった。覚悟を決めて捨てるのと、安易な気持ちで捨てるのとでは違うけんね」
ハコス「うん、ボクも同じ気持ちかな。そんな簡単に決断できることじゃないし、時間をかけて決める事だよ。ボクやアメリアだって、色々と考えた上で決意をした訳だからね」
アメリア「この言葉が出たって事は、とこは賛成・・・よね?」
とこ「うん。うちは賛成や。二人もやはりなん?」
ハコス「同じく賛成だよ」
アメリカ「右に同じくよ」
そういって4人は、栄ちゃんに顔を向ける。
花那「栄ちゃん。これが私達の答えです」
栄「・・・そう。なら、安心して迎え入れれるわね・・・青ちゃん。皆賛成らしいわよ、改めて・・・よろしくね」
青「……はい。不束者ですが・・・よろしく・・・お願いいたします・・・」
その言葉を聞いて、僕は泣いた。「改めて、一緒にいる事を認めてくれた」それが嬉しかった。
その日の晩。青と栄ちゃんは娘達と帰ってきた拓哉に、「青との結婚を認める」との胸を伝え、改めて婚姻届にサインをした。
翌日、市役所に届出を提出した後、SNS上で婚約発表がされた。関係者は皆、青と拓哉の婚約を祝福し、特に
「いっぱいいっぱい、幸せになろうね。拓にぃ」と・・・
一人称視点での地の分って、慣れないと難しいね・・・
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