【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~   作:お覇王

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旧にじさんじENの料理革命家登場回。本家やリ・イマジネーションでも出そうで出なさそうな娘だけど、出してみる。


コトしろクッキング

ある日の神羅城

 

みしろ「みしろとのコラボの打診、ですか?」

 

玲二「ああ・・・料理配信なんだが……その、忙しいなら断っても良いんだぞ?」

 

みしろ「まぁ……ホロメンの殆どが今も修行で旅立っていますし、トワさん達も地上界に戻ったらしいですけど『別の場所を拠点にするから、まだ戻らない』との事なのでそこまで忙しいわけではないですが・・・何か事情がおありで?」

 

何処か歯切れの悪い玲二に対して疑問を浮かべるみしろ。

 

玲二「まぁ、事情があると言えばあるんだが……相手はみしろと初めてコラボするし、しかもオフコラボだから返答待ちにしているんだよな・・・」

 

みしろ「初めての人ですか。しかしそれだけで言うべきか悩む程のお相手なのですか?」

 

玲二「ああ……相手がその・・・旧にじさんじENの娘で……みしろの精神が耐えられるかどうか……」

 

その言葉に対して「ん?」と内心察した。

 

みしろ「……まさか、そのコラボ相手というのは虎姫(とらひめ)コトカさんですか?」

 

玲二「……」

 

みしろ「ご主人様。その沈黙は肯定と見做しますよ?」

 

玲二「……ああ。お題は餃子だ」

 

みしろ「餃子ですか・・・餡を作るのは大変ですが、焼くだけなら……」

 

そういって言葉を途切れる。その「焼く」にしても油をひかずにそのまま焼きかねないし、ポンとやりかねないし、餡も丸々やりかねないと色々と考えてしまう。みしろはコラボを始める前から色々と頭が痛くなってきた・・・

 

玲二「・・・なぁみしろ。無理なら断っても良いんだぞ?」

 

みしろ「いえ、引き受けます。個人勢になった以上、色々と横の繋がりを持っておきたいですし・・・」

 

玲二「・・・分かった。じゃあ虎姫にはOKだと伝えるが、条件として俺がアシスタントとして参加する、それで良いか?」

 

みしろ「・・・お手数をおかけしますがお願いします。二人っきりだと、多分耐えられないので・・・」

 

こうしてコラボの承諾を得て、後に顔合わせを兼ねた打ち合わせをしていき、コラボをいつやるかと企画を練っていった。

 

 

 

コラボ当日。

 

コトカ「改めて見ると凄いお家だよね・・・ササキマネージャーのお家って」

 

玲二「まぁ、皆で住むとなれば色々と大きくても困らないからな。維持費なりなんなりで決して安くはないとはいえ、収入と皆が家賃を払ってくれるから十分維持できているが」

 

コトカ「一度で良いからアタシもこういう家に住んでみたいよ、お城に住むprincessの気分になれそうだし」

 

玲二「構わないけど、定期的に掃除しろよ?『汚部屋』とネタにされる位に酷いし、あんまり酷い様なら兄貴に()()しないといけなくなるからな」

 

コトカ「う……お泊りだけにしておきます」

 

そう玲二と話しながら話しているのは髪の半分が金髪、半分がピンクという特徴的な髪色をしたロングヘアの少女「虎姫コトカ」だ。長らく日本在住していて日・英のバイリンガルだが、第一言語は日本語で、喋り方がギャルという事も相まって勘違いされるが、彼女もれっきとした旧にじさんじENのメンバーの一人だ。

最も、「英語は使用していない期間が長かったため、デビューにあたり再勉強していた」というエピソードもあるという事もあり、「名前も相まって日系タレントじゃん」と思われるが、そこは触れないあげよう。

 

コトカ「しかしマネージャーって何者なの? 御兄さんは元グリーンベレー所属で現在は一流メイクアーティスト兼パティシエを務めるあの『麗閃・アルフォンス』さんだし、劉斗会長とは親戚関係でそのお嫁さんがマネージャーのお姉さん、パパは元有名ホテルの料理長の康晴さんだし、妹の彩夏さんは『東洋の魔女の再来』、『一人なでしこジャパン』と言われる将来有望の大物、しかもあの風音高校の『ガンダリウムキラー』とも知り合いだし…訳わからないよ。にじさんじの設立にも立ち会った偉大なる人とも言われているし・・・」

 

玲二「田角社長とは昔から色々あって知り合ったからな。というか世間じゃ色々と言われているけど、単なる『筋の通らない事を嫌う不器用な男』だよ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()の普通の男だ。本当に神様なら・・・タレント3人も引退させずに済んだだろうし、1人は無かった事にせずに済ませた筈だよ・・・」

 

コトカ「……ゴメン、マネージャー・・・触れちゃいけない事だったね」

 

玲二「いや・・・大丈夫だ。一人で後悔しているだけだし、もう終わった話だ。あまり気にすると怒られるしな・・・」

 

そういってみしろの待つキッチンへと向かう二人であった。

 

 

 

みしろ「こんしろーコトカさん。お待ちしておりましたわ」

 

コトカ「ぎゃこつ~みしろさん。今日はよろしくお願いします」

 

合流した二人は配信の準備をし、配信開始後さっそく調理に取り掛かる事にした。

 

みしろ「皆さん。こんしろー今日はですね、告知にあったようににじさんじより虎姫コトカさんとお料理コラボをしたいと思います。コトカさん、今日はよろしくお願いします」

 

コトカ「ゆきんこの皆さーん、こんしろー。今日はみしろさんと餃子作りに挑戦するけど、メルちゃんにやったように、今日は是非とも電動ドリルデビューしてもらいたいと思いまーす」

 

[意外な組み合わせだな]

[お二人があったのは、やっぱり玲二さんの紹介?]

[てかやっぱり電動ドリルをやらせるのね]

[餃子はやっぱり、皮も手作り?]

 

みしろ「皮は勿論手作りですよ。ただ、時間の関係上事前にみしろが作っておきましたが。それが此方です」

 

そういって寝かしておいた餃子の皮の生地をカメラに映す。コメント欄も「ふっくらしてて良いね」「本格的じゃん」「みしろちゃんが作った餃子を食いてぇ」等のコメントが流れてきた。

 

コトカ「という事は、配信では中身を作る感じ?」

 

みしろ「そうですね。みしろが御教授しますので、一緒にタネを作っていきましょう。まずはキャベツとニラを粗みじん切りしていきましょう」

 

コトカ「それじゃあ、斬りますね」

 

用意されたキャベツとニラを斬ろうとするが、此処でまな板の上に置こうとせずそのまま斬ろうとした。

 

みしろ「コトカさんコトカさん・・・まな板の上で斬って下さい。それと、その斬り方では怪我しますよ」

 

コトカ「え、ダメなの?」

 

みしろ「ダメです。ちゃんとまな板を用意したのですから、ね・・・?」

 

[さっそくやらかしたか]

[コトカはIHの上で斬ったりするから・・・]

[みしろちゃん、大丈夫? 声からして心配なんだけど・・・]

 

みしろ「ええ、大丈夫デス・・・こうなる事は予測済みナノデ・・・」

 

コトカも指示通り、粗みじん切りしてキャベツを斬っていく。「こんな感じ?」「そんな感じです」と言ってタネに入れれるだけの大きさにしていく。ニラも同様、粗みじん切りしていった。その間にみしろは生姜、ニンニクをすりおろしていった。

 

みしろ「では、次に豚ひき肉に塩コショウを加えてよく捏ねていきましょう」

 

ボウルに入れた豚ひき肉に塩コショウを振るが、此処でコトカがドリルを持ち出してきた。

 

コトカ「みしろさん。捏ねるならやっぱり、素手じゃなくドリルを使うべきですよ」キュイイイイン

 

みしろ「いえ・・・あの・・・粘り気を出す為にも、人の手でやった方が良い気が……」

 

[困惑している]

[やはりドリルは外せない]

 

コトカ「でしょーやっぱり手作業なんて古い!という訳で・・・」

 

ドリルで豚ひき肉を混ぜていくコトカ。しかし、効果は今一のようだ。

 

みしろ「……あまり効果がないですよね。やっぱり、手で捏ねた方が良いですよ。コトカさんは一個一個、皮を伸ばしてください。こんな感じに」

 

手本を見せて教える。

 

コトカ「…お餅みたいにバンって叩くのじゃ駄目?」

 

みしろ「ダメです。麺棒で伸ばして下さい」

 

こうしてみしろがタネを作り、コトカが一個一個伸ばして皮にしていく。「力加減が難しい」「じゃあ変わりますか?」「頑張る、コツを掴んで来たから」そう話をしつつも作業をしていき、二人の作業が終わって種を包む段階へと進んだ。

 

みしろ「では次に、包みますけど外側に水を塗って包んで下さい」

 

するとコトカが水の入った御椀に向けて、皮を入れようとしたが、止められた。

 

みしろ「水は糊代わりなので横着はいけません、くっつかなくなりますよ」

 

コトカ「いやぁ、この方が早いし……」

 

みしろ「そんな事もあろうかと、コトカさんの為に用意した物があります」

 

それは1リットルの空の丸いペットボトルだった。

 

みしろ「これで丁度良いはず」

 

コトカ「本当だ!」

 

こうして作業していき、こんな話になった。

 

コトカ「所でみしろさんって、どういう経緯でアイドルになったのですか?前職はハウスキーパーをしてて、その経緯でのりおさんと知り合ったらしいけど」

 

[確かのりおママにスカウトされたんだっけ?]

[前職の職場が倒産して、困ってた所にスカウトされたっていつかの雑談枠で言ってた気がする]

 

みしろ「そうですね。コメントでもあるように、元々はメイド修行としてハウスキーパーのお仕事を勤めてたのです。のりおさんとは、あの頃からよくしてくれてましたからね」

 

コトカ「そうなの?」

 

みしろ「はい。よく部屋の掃除と食事を依頼してたのですが、大変好評でたまきちゃん共々『もうウーバーイーツは頼めない』と絶賛してました。会社が倒産し、困ってた所を『良かったら、アイドルとしてうちで働いてみる?』とスカウトをされたのです。前々から目を付けていたんだとか」

 

コトカ「ガチのメイドさんでアイドル……となれば、ねぇ・・・属性てんこ盛りだし」

 

みしろ「まぁあの当時は『見聞を広め、メイド修行の一環にもなるだろう』と思って承諾しましたが、そのお陰で・・・みしろにとって仕える主を見つけた訳ですからね」

 

[玲二さんの事ですね、分かります]

[のりおママ、グッジョブ]

 

コトカ「何か恋愛漫画みたいな展開だよねぇ」

 

みしろ「ふふ。コトカさんもいつかは良き殿方と出会えることを願っていますよ。さぁ、この話は終わりにして包み終えた餃子を焼いていきましょう」

 

その後、餃子を蒸し焼きにして餃子は完成し、実食に移ったが美味しく出来たようだ。視聴者からの評判は上々で、無事コラボ配信は成功に終わった。

 

コトカ「今日はありがとうございました。また機会があればコラボをお願いします」

 

みしろ「ええ、此方こそよろしくお願いします」

 

こうしてコトカとみしろによる「コトしろクッキング」は終了した。後にコトコトクッキングを配信でやった際には何故か空のペットボトルも用意するようになったのだが、それを知って玲二とみしろは頭を抱えたのは余談である。




コトコトクッキングの地獄っぷりを書きたかったけど、書ききれなかったのが無念……

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