【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
ホロプラ
ハヤト「レグさん。本日は稽古をありがとうございました」
晴・刀也・湊『ありがとうございました!』
レグ「ううん、力になれたのなら僕も嬉しいよ」
何故ROF-MAOの4人がレグに稽古をつけてもらったのか・・・それは数日前に遡る。社に稽古つけてもらおうとガンプラウォーズを予約していたのだが、肝心の社が急遽予定が入ってしまいこれなくなったのだ。そこを狙ったのか偶然なのか、『ヤングニュータイプ』安室レイラが現れてバトルロワイアルをする事になったが・・・結果は1分も経たずに全滅、刀也に至っては何も出来ずに倒された苦い経験をしたのだ。
だがこれでへこたれた物の、同時に学びと反省を得た4人は再起してそれぞれに頭を下げて強くなろうと思い立った訳だ。そんな訳だからレグにも話が行き、「どうせなら4人まとめて稽古してあげる」となったが・・・結果はレグの一人勝ちだが、レイラに負けた時と違ってへこたれてなかった。「負けても得られた物もあった」・・・その気持ちが4人を鼓舞してたからだ。
刀也「所でレグさん。一夏の教育はどうなっているの?」
レグ「一夏君?・・・まぁ、取り敢えず『ガンダムは正義のロボット』という偏見を治す事には成功したけど、まだまだ時間はかかるね。三日月ちゃんにボコボコにされたのが利いて猛勉強しているとはいえ、まだ結果が伴うのは時間が掛かるかも」
そう溜息ついて語るレグ。彼の悪い癖である「『分かった』とか言うが結局また同じ事を繰り返してしまう」事もあり、彼女や社としても「本当に理解しているのか?」と疑う所もあり、定期テストは繰り返して復習しているが・・・まあ結果はお察しではある。それでも強くなりたいという覚悟は本物で、少しずつではあるが改善はされては行っている。時間はかかるが。
レグ(『1年戦争は国家VS国家の戦いで、それ以降は人種VS人種の戦いだし、SEEDに至っては人種VS人種の戦いだよ』と言ったら最初は信じなかったけど、一通り見て絶句してた程だからね・・・Gガンダムも「これは違うだろう!そうだよな!?」って言ってたし。見てて色んな意味で言葉を失ってたけど)
そう内心思うレグ。その後はレグから見てのそれぞれの長所と短所を伝え、改善すべきポイントを伝えてお開きになったのだがレグはその場から動かなかった。
レグ「……稽古なら終わったよみしろ先輩、今なら落ち着いているし付き合うよ?」
みしろ「……悟られない場所から見守っていましたが、気付いていましたか」
そういってみしろが出てきた。手にはレイラから譲り受けたガンダム氷護を持っている。
レグ「……AGE-1スパローをベースに、白く塗装……厚塗りせず、中途半端にならないように最低限の塗装をしていると。例のヤングニュータイプが作った代物ですか?」
みしろ「ええ。みしろにあった機体で気に入っているのですが……まだまだ完全に活かしきれてない上に、発展途上の物です。レグちゃん・・・付き合ってくれますよね?」
レグ「……胸を借ります、みしろ先輩」
そういって筐体に入り、機体をセットした。
3・・・2・・・1・・・―START!!―
戦いが始まるがお互い様子を見る。今のグスタフ・カールはハイパーバズーカとショットガンを装備して対策を施している事からみしろは警戒していた。
みしろ(耐久と防御力が低い氷護にとってバズーカとショットガンは天敵・・・機動セッティングと見ての警戒しているのが分かりますね)
レグ(僕の機体は重量級に対してあっちは軽量級……防御に割り振っているとはいえ、一発決めなければ負ける……それに僕の本能が告げている・・・「喰らっては駄目だ」と)
レグは警戒していた。社とみしろは「汎用性の高さと、臨機応変に対応する力」が強みとされているが、この二人にはそれぞれ違う強みがある。それは「社が『パワーの特性を持ったテクニカルタイプ』なら、みしろは『テクニカルの特性を持ったスピードタイプ』」という事だ。レイラがみしろの為にAGE-1スパローをベースにしているのも「その方がみしろに合っている」という事だと、レグは解釈していた。
レグ(シグルブレイドから冷気を発している・・・どういう原理かは分からないけど、アレは喰らっては駄目だ。両膝のニードルガンも何か仕込んでいる? 分からない……分からないけど、絶対に喰らっちゃ駄目だ)
みしろ(警戒しているのが伝わってきます・・・しかし、かといってこのまま守りに固められては攻めるのも難しくなる……ならば)
フェイントをかけて勝負に出た。
―シュン!―
レグ「背後・・・いや右!」
バックステップで攻撃を回避し、二太刀目をヒートナイフで防ぐ…がナイフに異変が生じた。
レグ「ナイフが凍っている!?」
みしろ「そうです、斬り付けた箇所が凍結するという特徴があり、それは武器やシールドであっても例外ではありません!」
素早くシグルブレイドを振ってくるがギリギリで回避する。反撃しようにもそれを許してくれず、マシンキャノンも撃つ心の余裕すらもない。
みしろ「反応は良いですが、避けてばかりでは話になりませんよ!?」ヒュン!ヒュン!
レグ「く・・・なら!」
殴って反撃しようとするがバックステップで回避してニードルガンを発し、グスタフ・カールの動きを阻害させる。
レグ「くぅ・・・」
すぐさま胴体を狙って斬撃を放った。
ガキィン!
放った一太刀は胴体を斬り裂く事は出来なかったが、胴体が凍結した。
レグ「流石に防御力をあげても、このまま喰らえば流石に不味いね・・・」
冷や汗を掻きながらどう打開するかを考えるレグ。だが、みしろとしてもなんとかこのままケリを付けたい。
―シュン!―
レグ「そこ!」ドパン!ジャキン
動きを読んだレグは氷護の左腕を吹き飛ばす。咄嗟に避けていなければ蜂の巣にされていただろう。
みしろ「まだ終わりません!」―シュン!―
レグ「終わりだぁ!」ドパン!ジャキン
今度こそ胴体を撃ち抜いて撃破した……筈だった。だがみしろの機体は耐久値が半分回復して復活し、襲ってきた。
レグ「復活持ち!?」
みしろ「詰めが甘かったですね!」
シグルブレイドの出力を上げ、凍結した個所を斬りつけて破壊……この勝負はみしろに軍配が上がった。
ーWINNER 佐々木みしろー
レグ「……まさか復活のスキル持ちだったとはね……しかしみしろ先輩、気配を消すのを上手くなりましたね。集中して察知しなければ勘付く事が出来ませんでしたよ」
みしろ「とはいえ、まだまだ修練中ですけどね。『日常生活で人の背後に立っても、自分が話すまで気付かれない』というレベルにまで達する事が最終目標ですから」
レグ「・・・それ、必要な事ですか? 僕の実家のメイド達も気配を消すように立ち振る舞っているけどさ・・・」
みしろ「全ての従者が最終的に会得すべきとされているスキルですからね。従者は主の影となり、最低限の気配りで最高のおもてなしをする……それが従者の・・・メイドの目指すべき頂きですから。そういう意味でも、このガンダム氷護を使いこなす事は、一流のメイドを目指す上での大事な課題とも言えるでしょう」
みしろの目は本気であり、冗談ではない事を察するレグ。確かにこれをフルに使いこなす事が出来れば『鬼に金棒』だろう。同時に、ライバルが強くなる事でもあるから自分もより精進せねば・・・と考えるレグ。
レグ「みしろ先輩・・・僕だって負けませんからね。僕は・・・貴女を超えてみせるよ!」
みしろ「簡単に負けるつもりはありませんよ、レグちゃん」
二人の修練はまだまだ続く。
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