【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
兎鞠「いや~漸く時間がとれたね、お姉ちゃん」
お姉ちゃん「ゴメンねまり、年末はコミケで、年始以降は締め切りとか忙しくってね~中々時間取れなかったのよ」
そういいながら河川敷をあるくのは、兎鞠まりと猫耳を生やした猫族の獣人であり、イラストレーターの『なつめえり』だ。なつめえりはペンネームで本名は「兎鞠えり」であり、兎鞠まりの姉である。
お姉ちゃん→えり「それでまり、大会の方は出なくて良かったの?」
兎鞠「うん。興味が無かった訳じゃないけどさ・・・新生アイドルとしての活動に支障をきたしかねないのもあるから辞退したんだよね。その代わり、アンジュのサポートをする事に決めたからね。つかぴは神域リーグの事もあるから出ないと言ってたし、メイカちゃんもメイカちゃんで忙しいし、ガッチさんも同じく・・・だしねぇ」
えり「まぁ仕方ないね。私も仕事があるから難しいし・・・」
そう言いながら歩く二人。向かう先はホロプラだ。
えり「所で、今日はアリスちゃんにお願いされてガンプラ指導をするって日だったよね」
兎鞠「うん。動画撮影の際にガンプラの厳選も付き合ってほしい・・・って、クロちゃんからお願いされたんだ」
「あー・・・」となんとなく察するえり。アリス一人だとデカいMSを選びかねないから、一緒に見てほしいって事なのだろう。そう考えながら、ホロプラへと向かった。
ホロプラ
兎鞠「ついたー」
えり「ついたねー」
そう言いながら店に入ると、声が聞こえてきた。
少女「えー!何でこれが売ってないのー? というかアリスはこれが欲しいのにー!」
猫「我儘言う物じゃないよアリス!というか、予算的な問題もあるしこれは無理だって!」
兎鞠「あれ? アリスちゃん?」
そう声が聞こえる方に向かうのは少女・・・遠い銀河からやって来た自称侵略宇宙人アイドルの『銀河アリス』と、アシスタント猫ちゃんを務める宇宙猫型ロボットの代表格である『クロ』だ。本来ならペットは入店不可なのだが、彼(?)は宇宙猫型ロボットという事で入店が認められている。
少女→アリス「あ、兎鞠さん聞いてくださいよ!まだ発売してないのは仕方ないとしても、クロちゃんが『これは無理だ』って引き下がらないんだよ!」
クロ(猫)「いや無理でしょ。初めて作ったクシャトリヤだって皆さんのサポートがあって出来たのに、一人で『ギャプランTR-5[フライルー]ギガンティック・アーム・ユニット装備(A.O.Z RE-BOOT版)』を作るのは無理でしょ!僕らはこの猫の手のせいでガンプラ作りの手伝い出来ないんだから、もうちょっと難易度下げましょうよ!」
それを聞いて二人顔を合わせる兎鞠とえり、そして兎鞠から出てきた言葉はこれだ。
兎鞠「……アリスちゃん。TR系は色々と沼だよ? というかHG系はあれから何か作ってたの?」
アリス「あれからクシャトリヤを使いまくって、他は作っても手を出してはいません!何なら、アカリちゃんからエントリグレード? という物と鉄血シリーズを一人で作った程度です!」
えり「いや、だとしたら難しいよ・・・というか、何でまたA.O.Zを?」
アリス「え? カッコ良いロボットが出ると聞いて手を出したから」
それを聞いて引きつる兎鞠姉妹。A.O.Zはリブートを含めると非常に膨大であり、全てを履修するとなればとても大変である。しかもこれで『パラレル宇宙世紀』ではなく正史扱いなのだから恐ろしい。
兎鞠「慣れない内は鉄血や水星、ビルド系で慣らしていった方が良いよ。後は比較的新しい奴とかさ。ジムとかガンダムとか、作りやすくて扱いやすいよ?」
クロ(猫)「ほら、兎鞠さんもこういっている訳だしここは素直に引き下がろう」
アリス「むぅ・・・兎鞠さんの立てる為にも下がります。鉄血も最近作り始めた奴で教えてもらおうと思っていましたし」
兎鞠「しかし、何でまた鉄血を?」
アリス「えっと・・・ガンダリウムランカーのオリヒメさんが使ってたからです!」
兎鞠「オリヒメ? それってもしかして・・・
アリス「そうそれ!」
えり「織しかあってないじゃん」
そんな漫才を繰り広げながらも、鉄血系のコーナーに向かう3人と1体。
アリス「『ガンダムマルコシアス』も見た目的に捨てがたいなぁ・・・でも、アレンジしてゴツくする事って出来ないかな?」
クロ(猫)「RGのνガンダムHWSみたいな感じ?」
クロがスマホを取り出し、画像検索して見せる。
アリス「そうそう。こんな感じの物って無いかな?」
兎鞠「それならGE製拡張キットを使うのはどう? 量産機にのみ対応したフルアーマーが販売してるし」
アリス「GE製拡張キット?」
兎鞠「えっとね・・・拡張キットコーナーであった筈。ついてきて」
そういってGE製拡張キットが販売されているコーナーへと移動する。
兎鞠「此処だよ、此処で拡張して自分専用機にしたり出来るんだ。それでアリスちゃんはゴツくしたいのならこの『量産型フルアーマー』がおススメ。クシャトリヤみたいなワンオフ機やガンダムタイプには対応してないけど、全シリーズの量産機に対応しているのが特徴だよ」
まじまじと『量産型フルアーマー』を見るアリスとクロ。その中で、何かが閃いたようだ。
アリス「これだ!確かゴツくてカッコ良いからってディランザ・ソルを素組で組み上げてた筈。これを付ければ・・・行けるかも。ザクやジムでも行けるよね?」
兎鞠「うん。行けるよ」
クロ(猫)「じゃあ一つは帰ったら装着するとして、もう一つは試しに組み立ててみる?」
アリス「うん。おススメはあるかな?」
えり「ギラ・ドーガとかどうかな? アレなら見た目がゴツくなり、映えると思うし」
アリス「ドーガかぁ・・・まぁドーガも組み合わせればカッコ良くなるよね♪」
そう考えたアリスはえりの提案に乗り、ドーガを手にして拡張パーツ諸々購入した。
クロ(猫)「でもなんでまた、GE製の強化スラスターも購入した方が良いって言ったの?」
兎鞠「量産型フルアーマーの欠点は量産機にしか対応してないのもあるけど、速度低下しちゃうんだよね。で、ゲームによっては速度低下はデメリットになりかねないから強化スラスター装備で賄う事を推奨されているんだ。勿論、目に見えて落ちるって訳じゃないけど」
アリス「成程・・・組み合わせは大事って事ですね。それに、このロケットパンチもカッコ良い!」
兎鞠「まぁ威力高いし、悪くないんだけど・・・欲を言えばスタン効果とか付与してほしいかな。シュトゥッツァーシリーズのウインチ・ユニットみたいに、電撃を流してスタンさせたりとかさ。そうすればより使いやすくはなるんだけどねぇ・・・」
えり「まぁこればかりは仕方ないよまり。それよりも、ちゃっちゃと始めよう」
工作ルームについた3人と1体は早速作成に移った。
パチッパチッパチッ
クロ(猫)「えりさん早いですね」
えり「ゲームは下手だけど、作るのは得意だからねぇ。たまきちゃんと素組を早く作る勝負も何度かやった事があるし」
アリス「いっそこのまま任せる・・・のは駄目?」
兎鞠「それは駄目だよアリスちゃん。15年近く前でやや古いキットだけど、いずれは一人で組み立てれるようにならないとね。お姉ちゃんもあまり手出しし過ぎちゃ駄目だよ?」
えり「分かっているよまり。やりすぎない程度にやっているよ」
クロ(猫)「ダボダボな袖をめくってやるのもそうだけど、プライベートでは呼び方が違うんですね」
えり「うん。ごはん部やにんじんどもなら知っていると思うけど、私とまりは実の姉妹だからね」
アリス「そうなんだ。それで兎鞠ちゃんの衣装のデザインを担当したりと凄いですね」
えり「まぁ身内の担当するってよくある話だからね。おしお先生やるるど先生、うい先生がまさにそうだし。カグラナナ先生みたいに縁が出来て担当したケースもあるし」
そう語るえり。実際新生アイドル界の中には現役のイラストレーターが服のデザインを手掛ける事は珍しくない話だ。スバルの母であるういや『おしおしお』がその代表でもあり、娘であるかなただけでなく、にじさんじの『空星きらめ』の衣装のデザインを手掛けたりしている。
無論、身内だからと言って依頼料のまける事無くきっちり支払ってはいる。
兎鞠「お姉ちゃん達、本業で忙しいのに引き受けてくれるだけありがたいからね。そういう意味でもデザイナーとして契約を結んでいるし、忙しいながらやってくれるからありがたいよ」
えり「まぁこれも仕事だし、妹の頼みとなれば人肌脱ぐよ……と、これで素組は完成だね」
アリス「そうですね。じゃあ此処からはアリスにお任せ!」
自身のインスピレーションを頼りに装着し、ついに完成する。
『フルアーマーギラ・ドーガ』
「HG ギラ・ドーガ」にGEの量産型フルアーマーを装着した機体。素組の時点でマッシブな見た目をしている為、フルアーマー化したお陰でさらにマッシブな見た目になっているのが特徴。強化型電磁ワイヤーの代わりに腕部グレネードランチャーを装備する事でサイドアームを補っている。
アリス「うーんイマジネーションが浮かんできた!帰ったら早速、『ディランザ・ソルのフルアーマーしてみた』をやってみよう!」
クロ(猫)「だね。早速猫達に連絡を入れて収録の準備しておかないと」
アリス「兎鞠さん達、今日はありがとう!ではこれで・・・ごきげんよう!」
そういってアリス達は退店していった。後日、『ディランザ・ソルのフルアーマーしてみた』の動画が投稿され、ディランザ・ソルの出来も悪くなく、それなりの出来だった為に視聴者からはそれなりに好評だった模様。ただこれを機に量産機に目覚めたかは・・・本人達のみぞ知る。
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