【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
バレンタインが近い神代家。嫁達が集まり、蝶美と都々を交えてチョコ作りをしていた。
栄「さて、今年もバレンタインが近付いてきたしちゃっちゃと作りますか」
都々「はい先生!ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします!」
蝶美「ちよもチョコを溶かして作るのは初めてかな・・・流石にカカオ豆をすり潰すのはしないよね?」
花那「どこかの神様じゃないので、それは無理ですよ蝶美さん。さて、ガトーショコラを作ろうと思いますが作った事がありますか?」
嫁達が挙手する。毎年ガトーショコラを作り、ワンホールは拓哉に、ワンホールは家族で、残りはYAGOO含むスタッフへと御裾分けしているのだ。花那は同期である佐々木(旧姓:早瀬)走と『シェリン・バーガンディ』に、デビュー時から仲良くしている『白雪巴』に毎年あげてたりしているのだ。
とこ「都々は拓哉以外に誰かあげるん?」
都々「都々は拓哉兄ちゃんの他に、るりとミランにあげる予定だよ。やっぱり同期だし、友チョコをあげたいからね。るりも張り切ってたし」
そう語る都々。尚、同期(特に都々)が大好きなるりは気合を入れてチョコレートを作り、都々用と(最推しである)リゼ用に大きめのガトーショコラを作っているのは都々は知らない。
るり「都々さんやリゼ先輩の為にも、絶対に失敗できない・・・!」
ネットで拾ったレシピと睨めっこしつつ、彼女は一人奮闘する・・・
そんな事を知らずに作り始めたガトーショコラ作り。嫁達は手馴れた手つきで下準備をしていっていたが、蝶美と都々は細かくチョコを刻むのも苦労していた。
都々「むぅ・・・細かく刻んでいくのがこんなに大変だなんて・・・蝶美ちゃん、握力で砕く事は出来ないかな?」
蝶美「駄目だよ都々ちゃん、こういうのは綺麗に湯煎するのに大事だから横着は出来ないよ」
都々「料理じゃなければバキーン!ってやれたのになぁ・・・」
花那「コトカさんじゃないんですから、そういうのは駄目ですよ」
青「というか、コトカさんを何だと……いや、あの人ならやりかねないね。はあと先輩とは違う意味でクレイジーな調理方法を編み出す人だから」
アメリア「私でもあんな事は真似できないわ。ハコスと違ってテーブルに穴を空けるとか出来ないし・・・」
ハコス「アレは事故だよアメリア、というかボクをCrusherみたいに言うのは止めて」
とこ「まぁそれは兎も角、荒らすような事をしたら叩き出すからな」
そうとこによる圧を掛けて、下準備をしていく。
栄「湯煎は50~55℃でやる。間違っても湯を直接かけちゃ駄目よ」
都々「よくあるミスだよねーというか、漫画やアニメ以外でやらかすかなそれ?」
とこ「やらかす人はやらかす・・・そんな気がする。アメリアとか実験と称して一度やった事があるからなぁ」
アメリア「まぁアレは・・・実際やってみたらどうなるかやってみたかったのよ。今はやらないわよ?」
栄「流石に止めるから大丈夫よ」
アメリア「……ヤギミームはやっても大丈夫?」
栄「良いけど、何でまた?」
アメリア「面白いから」
少しの沈黙の後「許す」と許可が出た。声を整え、実行に移った。
アメリア「※×Ю∇◇✘〇§ζΨσΞя〈Π!・・・Huh? ※×Ю∇◇✘〇?γζΨσΞя〈Π□!ω$×Ю∇◇✘〇§ζΨσΞя〈Π□!・・・Huh?」
栄「……あの何言っているのか分からない感が伝わるわね」
青「上手な上に、あまり唾を飛ばさないように配慮しているのも芸術点が高いよ」
アメリア「そういってくれて光栄だわ」
作業をしつつ、下準備を終わらせていくアメリア達。こんなおふさげをしつつ、慣れてない蝶美と都々をフォローする等手馴れているようだ。
都々「にしてもよく真似れたね」
ハコス「子供達が「面白いからやってー」って時々お願いされるからね、タクヤからはやんわり『無茶させちゃ駄目だよ』とやんわり注意はいるけどね。因みにボクも偶にお願いされるけどあそこまで出来ないよ」
アメリア「後、レイジが見たら眉を顰めかねないから家でしかやってないわ」
そういって生地作りに入っていく。オーブンは2台あるが、普段はコンセント抜いて一台のみ稼働しているのだが、今日は特別だ。
都々「しかし何でまた2台あるの?」
花那「最初の頃は取り合いになって、余裕が出来たから『いっそ2台にしますか』ってなった経緯があるんです。普段は電気代節約の為、1台のみ稼働していますが」
栄「まぁそのうち2台常時稼働させなきゃいけなくなるかもしれないわね。佐々木さんの所なんか、業務用の奴を導入しているし」
ハコス「一度キッチンを見せてもらったけど、アレはもうホテルのキッチンだよ。規模が全然違う」
花那「まぁ人数が人数ですからね。それに、聞いた話ではちょこ先生が『本格的な調理器具と広さが欲しい』とオーダーしたのもあるみたいですし」
ハコス「みたいだねぇ」
話しつつもチョコの生地が出来、メレンゲ作りに入る。
蝶美「むむむ・・・このメレンゲ作りが大変・・・しかも一工夫しないとふんわりしないし・・・」
青「体力だけでなく、技量も求められるからね・・・職人さんは本当に凄いよ」
栄「ハンドミキサー2台あるけど使う?」
蝶美・青『使う!』
ツノが立つまでよく泡立て、ふっくら出来るように一工夫する。美味しく仕上げるには妥協は出来ないのだ。
都々「えっと・・・最初に三分の一のメレンゲを生地に入れてゴムベラで混ぜて、ふるった薄力粉をもう一度入れて、混ぜるんだよね」
ハコス「そう。泡を消さないようにさっくりと混ぜるのがコツだよ」
花那「段階を分けるのがポイントですからね。最初の頃のハコスさんみたいに一度にドパッと入れちゃ駄目ですよ」
ハコス「か、カナ・・・それは言わないでよ・・・で、さっくり混ぜたら残りを淹れて、底からすくうようにしてさっくり混ぜ合わせるんだよ」
都々「ふむふむ……むぅ、これは中々体力がいるね……普段とは力の使い方が違うから大変だよ」
アメリア「型に生地を落とし込むにしても『高さ』が要求されるし、混ぜ方にもやり方があるからね・・・
テクニックが求められるのが料理だわ。というか、もう栄と花那はサポートに回っているのね」
栄「まぁ私と花那はよく料理担当を務めてるし、自分でいうのもなんだけど手慣れているからね」
最初に生地を作り終えた栄と花那は焼きに入っていて、焼き上がるまでフォローに回っていた。そしてフォローもあって生地が完成し、予めちょこに借りていた型を入れ込んで準備した。そして数十分後・・・最初の2つが焼き上がった。
栄「生地の中央に竹ぐしを刺して、何もついてこなければ焼き上がり・・・だけど、どうかしら?」
緊張の時……くしには『何もついてなかった』。
花那「……私のも大丈夫ですね。OKです、次やって下さい」
その間に少し待って型ごと冷ます。あら熱がとれたら型から抜き、完全に冷めたら粉糖を茶こしでふりかける。これで完成だ。
栄「本当はホイップクリーム塗るのもありだけど、たっくんはシンプルなのが好きだからね。今年は誰が一番美味しいって言ってくれるかしら?」
花那「拓哉さんの事だから『皆美味しい』って言ってくれるとはいえ、やっぱり一番は譲れませんね」
アメリア「今年は私が一番だって分からせてあげるわ。正妻の名に懸けてね」
栄「あら、私のが一番に決まっているわ。2番目は・・・多分アメリアか花那ね」
ハコス「せめて2番目はボクが良いよ。正妻の座は譲るけど、妹分の座は譲らないからね?」
都々「むぅ~拓哉兄ちゃんの妹分は都々が既に座を得ているよ!ハコスさんでも譲れない!」
青「はいはい、取り敢えず喧嘩は駄目だよ。拓にぃの妹分としての自覚があるなら、悲しませることをしちゃ駄目」
とこ「せやでぇ、仲良くな」
蝶美「初めて作ったけど、拓哉くんは喜んでくれるかな・・・」
栄「大丈夫よ、たっくんなら受け入れてくれるわ」
こうして順調に焼き上がっていき、前日までに準備を整える事に成功した神代家。そして当日。
拓哉「どれも甲乙つけがたい位に美味しいよ」
と言って、栄達は思う所がありつつも喜んだとさ・・・
―オマケ―
るり「どうですか都々さん。私お手製のガトーショコラは」
都々「うん、美味しいよ♪るりも食べなよ、被っちゃったけどね」
るり「何を言うのですか。これはもう大事に食べますからね」
都々「えー!じゃあさ・・・あーんして食べさせてあげる」
るり「……あーん」
モグモグ……
るり「・・・美味しいです。都々さんの愛が詰まってて」
都々「本当!?嬉しい!」
ミラン「やれやれ・・・仲がよろしい事で」
空気となって二人を見守るミラン・ケストレルだった。
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