【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
暗闇を支配する夜の市街地、今回の戦いの舞台だ。夜戦ステージだけにバンシィ・ノクターンの真価が発揮されるが、果たしてどうなる事やら・・・
サロメ(色の効果も相まって目立ちにくい・・・サイコフレームによって
レーダーを見つつも周囲を見回すサロメ。今回のような夜の市街地やグラナダ等のステージでは建物に隠れるというのも戦術の一つ、故にレーダーだけを見れば良いわけではない・・・そう教わっているからこそ、肉眼で見える範囲は見ているのだ。
サロメ(こうなれば『頭部強化型レーダー+ソナー探知機』を装備すればよかったです・・・頭部バルカンはありませんし、カスタマイズを検討しましょう)
ゆっくりと、ゆっくりと歩きながら周囲を見回すサロメ。セッティング的に一撃離脱を活かした戦術で来てもおかしくないと思ったら後ろから反応が来た。
サロメ「!」
背後から近づいてきたギラーガギラテイルで迎撃し、戦闘態勢に入った!そこにはバンシィ・ノクターンがいて身構えていた。
奏「むぅ・・・自動迎撃システムがあったとは」
サロメ「ホホホホホ。背後から襲う不届き者がいるでしょうし、蠍の尻尾を意識して付けましたからね・・・今の奏様みたいに突き刺す事も可能ですわ。そして勿論、鞭のように使う事も可能・・・ですわ!」
ギラーガギラテイルで襲うのだが奏は上手に避ける。視認性が低下する夜のステージなのに、まるで
サロメ「むぅ、やりますわね!これも特訓の成果ですか!?」ヒュン!ヒュン!
奏「それもあるけど私、実は音に敏感なんだよ!だから見えづらくてもギラーガギラテイルの軌道は音で分かるよ!」
サロメ「絶対音感って奴ですの!?」
奏「これでも音楽家の卵だし、音をきちんと聞き分ける事が出来なきゃ一人前にはなれないから・・・ね!」
合間を縫って突進し、一撃を加える。しかし避けたのもあってかダメージは浅い物の、サロメに警戒心を与えるには十二分だった。
サロメ(掠っただけで此処までとは・・・連撃は愚か、重い一撃を食らう事は致命傷になりかねませんわ!?)
思った以上の効果と、奏の成長っぷりに冷や汗を掻くサロメ。だがサロメとしても簡単に勝ちを譲るつもりは毛頭なかった。故にサロメは、近距離戦を活かした戦いに踏み切った。
サロメ「この暗闇の中で、どこまで抗えますますでしょうか!?」ボシュ!ボシュ!
腕部グレネードランチャーを数発地面に向けて撃ち、目くらましして暗闇の中へと逃げるサロメ。
奏「逃げた!?どうして……あ、まさか・・・」
此処で怜の教えを思い出す奏。
怜『奏さん、ステージによってはギミックを活かして立ち回る事も大事な事です。ノクターンが夜戦ステージで真価を発揮する機体や、ステルス持ちの機体等は闇討ちを活かしていくように、
奏『どういう事ですか?』
怜『レーダーに姿が映っても、攻撃が素直な軌道を描いてくるとは限りませんよね? 例えばブーメラン系の武装を活かして間接攻撃をしてきたり、バズーカやライフルで中距離射撃をしてきたりと・・・ステージの特性を武器にして立ち回るのも、バトル系のミッション等では立派な戦術になります。なので、
奏『『見えるんだけど見えないもの』って事ですね!』
怜『うーん、合ってるような違うような・・・』
奏(今なら分かる・・・サロメさんの武器はギラーガギラテイルという尻尾の武器とビームカービン、シールドとサーベルだけど、背部には何か装備してた筈・・・なんだろう? アレは危険な気がする・・・)
嫌な予感が的中した。
シュ!
奏「くぅ!(ブーメラン!?)」
ブーメランが飛んできてガードをするがダメージを受ける。それが飛び道具だと本能的に理解したのはその時だ。
奏(方角はビルの方・・・まさか軌道を描いて投げてきた・・・? は!)
チャキ
微かな音を聞いて咄嗟に避けた。
ダダダダダダダダダダダダ
奏(やっぱり!暗闇を活かして闇討ちをしているんだ・・・移動して狙っている……このままじゃ不味い!でも何か手を撃たないと
内心焦りつつも回避して裏を読もうとする。
奏(私なら誘導して・・・そこから闇討ちを・・・闇討ち!?)
ビュ!
ギラーガギラテイルの尻尾が襲ってきて、咄嗟に避けて反撃した。
奏「そこぉ!」
ガキィン!
アームドアーマーVNで切り裂こうとするが、ビームサーベルで受け止めて攻撃を相打ちにして回避する。
サロメ「流石ですわね、教科書通りな動きだったかもしれませんが・・・」
奏「その教科書通りの動きと分かっていても、実戦で対応できるかは話は別・・・って、怜さんも言っていましたよ。そこは素直に褒めてください」
サロメ「ならば私を倒し、勝利を掴んでくださいまし!」ブゥン!
サーベルを構え、一騎打ちの姿勢をとる。奏も此処で決めると思い、構える。
奏「やあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
両腕を使って殴る、殴る、殴る。しかしサロメも
サロメ「良き攻撃のリズムです。はじめ様とも格闘のトレーニングを積んでいるとお聞きしていますが本当ですか?」
奏「うん。ばんちょうとは格闘戦の付き合いをしているよ!直線的とはいえ早いけど、サロメさんのは踊るようで優雅だね!」
サロメ「私も楓様に鍛えられていますからね!『武器を使った格闘だけでなく、蹴りとかも使っていくのも大事だ』とも教わりましたわよ!」ブォン!
蹴りを回避し、一撃をお見舞いするがこれもいなす。
奏「そうはいかないか・・・」
サロメ「隙を補う事も大事だと教わっていますわ!」
息をつかせぬ攻防。そしてついに、サロメがミスを犯した!
サロメ「シッ!」
奏「そこぉ!」ズバァ!
僅かな隙をついて、獅子の爪がサロメの機体を切り裂いた!この勝負、奏の勝利だ。
ーWINNER 音乃瀬奏ー
サロメ「うーん悔しいですわぁ・・・私の突きを交わされるとは・・・」
奏「でも動きは良かったよ。もしかしたらサロメさん、レイピア系とかも相性良いかもしれないね」
サロメ「確かに・・・ラブリーレイピアなる物を、はぁと様が愛用していましたし、私も使ってみようかしら?」
奏「良いかもね。サーベル系と言っても、レイピアとか似合いそうだし」
サロメ「とはいえ普通の細剣とかもあった筈ですし、なければスクラッチするまでですわ!奏様、今日はありがとうございました。お陰で良い閃きがきましたわ!」
奏「いえいえ、此方こそありがとうね。私も良い勉強になったよ。それでなんだけど・・・もしまた時間があれば、また勝負してくれるかな?」
サロメ「勿論ですわ!あ、でもサリナが寝ている時にお願いしますね? 今が大事な時期ですし」
奏「勿論、そこは分かっていますよ。それじゃあ、そろそろ帰りましょうか」
サロメ「ええ、そろそろ起きる時間でしょうし」
こうして二人は、それぞれの家路についたとさ。
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