【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
神羅城の一室。部屋の主であるフミは明かりも付けず、此処ではどんよりとした空気が流れていた。
フミ「はぁ・・・」
とある神社に祀られている神の末裔『フミ』は先輩である男性タレント『鈴木勝』の事でへこんでいた。数日前、バレンタインチョコを作る予定だったがグヴェルの企画でバレンタインの日にオフコラボを発表、おねショタでイチャイチャするという企画を聞いてショックを受けたのだ。
既婚者なのに何故そんな事が出来るのか・・・本人は「あくまでビジネス」との事だが、フミにとっては度し難い事だったのだ。本人も異性としては玲二が好きだが、勝にも似たような感情があった。それがビジネスなのか、ガチなのか、大事だけど今はどうでも良い。
フミ「あぁ・・・バレンタイン・・・渡したかった・・・っ!渡したかった・・・っ!当日に・・・!」
配信を終えた後も気持ちが晴れず、今も部屋に閉じこもってしょぼんとしていた。
フミ「なんで・・・なんで・・・」
玲二にも引けを取らない位に魅力的な男を取られ、心理的ダメージを負ったフミ。そんな時、インターホンが鳴った。
―ピンポーンッ―
玲二「フミ・・・良いか?」
フミ「玲二か・・・今勝さんが来ているんだから、邪魔しないでくれ。『すみません玲二さん。
玲二「……その勝は今、収録中で不在だろ。というか勝の一人称は『俺』の筈だ」
フミ「そんな筈ない。此処に居るんだ・・・勝さんは・・・」
玲二「……ハァ。入るぞ」
マスターキーを使って無理矢理入室する玲二、こうでもしなければ駄目だと直感が告げていた。
フミ「・・・見ないでくれ玲二、我のみじめな姿を」
玲二「……みじめじゃないだろ、それにそれで俺は軽蔑したりなんかしない」
フミ「年下の男に奇妙な感情を芽生えているのに・・・か? ビジネスだと分かっていても、彼の雄としての魅力には抗えないのじゃ・・・」
玲二「・・・別に不自然ではない。ただ、異性として見るには流石に年下すぎるとは思うけどな。それよりも、何時まで引きずっているつもりだ?」
フミ「……」
玲二「ルイスだって、勝とは『あくまでビジネスよ、可愛い子だとは思うけどね』って言っているんだし、あまり引き摺るな。勝自身も心配するぞ?」
フミ「分かってはいる・・・分かってはいるが・・・よりによって当日に、しかもオフコラボするとか聞いてない・・・」
玲二「・・・これに関しては、前もってスケジュールを抑えなかったフミの落ち度でもあるけどな。『準備不足故に負けた』と指摘する意見もあるし、正直その通りだとは思う」
フミ「……反論できん」
玲二「とにかく、気晴らしに少しガンプラを作らないか? ディジェの改造を手伝って欲しいんだが・・・」
フミ「……『ディジェ・アサルトパッケージ』でも作る気か?」
玲二「そうだが、どうしてわかった?」
フミ「バトオペ2に出たから、それでじゃろう」
玲二「当たり。だから付き合ってくれ、気晴らしになるだろうし・・・な?」
フミ「・・・分かった」
こうして立ち上がり、一緒に工作ルームに向かう事にした」
工作ルーム
早速辿り着いた玲二とフミはディジェを組み立てながら相談し、『ディジェ・アサルトパッケージ』をどう再現するか話し合った。
『ディジェ・アサルトパッケージ』
『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』に登場するディジェを爆撃支援機として改修した機体。設定のみ登場する肩部や脚部に改修した強化型であるS型を改修した・・・とあるが不明。指揮官機だろうか?
FSWS計画からフィードバックされた増加装甲である胸部・肩部・脚部に、ミサイル・ポッドを内蔵したを装着し、高い制圧能力を発揮して僚機との連携するのが特徴。射耗後はデッドウェイトとなるミサイルポッドを切り離すことも可能である。
またガンプラウォーズではミサイル・ポッドもリロード時間が長い代わりに再装填する事で再び使用可能にし、任意にパージする事で機動力アップする仕様になる予定。
話しつつも玲二とフミで2機完成し、此処からどうするかになって来た。
フミ「・・・我としては一つはバトオペ仕様にしたいな。ビーム・ナギナタの代わりにビームサーベル2本装備し、クレイバズーカは榴弾仕様と散弾仕様に切り替えるとかな。後ラウンドシールドの裏面下部に「ミサイル・ランチャー」を装備するとか」
玲二「元となるU.C. ENGAGEではビーム・ライフルとビーム・ナギナタが使えるのみ・・・らしいから携行武器はそっちでやってみるか。やった事がないから何とも言えんが」
フミ「ぬ? やってないのか?」
玲二「ああ。ソシャゲとかはあんまり・・・な。雀魂やセガNET麻雀も入れているが、らでんやルイス達に教わる時に起動する位だし」
フミ「意外じゃな・・・この前ケンプファーをミキシングし、高機動型ケンプファーを作っておったのに」
玲二「……アレは動画で見て一目惚れしたからな。カッコ良いし」
フミ「ふふふ・・・分かるぞ。我もケンプファー好きだからな」
そう話しつつ、改造に取り掛かる二人。フミはクレイバズーカをケンプファーみたいに2丁装備する等の工夫する。
フミ「所で、ミサイルポッドのパージはどうする? グフカスタムのガトリングシールドよろしく、時間が長いがリロード可能にするとか?」
玲二「そんな感じだな。勿論、パージする事で機動力アップ・・・という恩恵を設けて、場合によっては外せるようにする予定だ」
フミ「そうなるとスキルをどうするかじゃな・・・」
玲二「そこが難しい所だよなぁ・・・ディジェながらも、支援機としての趣のある機体だし」
「頭を悩ませるの・・・」そう言いつつ、ミサイルランチャーを取り付けて改造していく。
フミ「頭部バルカンは当然使えるのよな?」
玲二「流石にな。ビームライフルとナギナタだけじゃ流石に厳しいし、ミサイルポッドも使えなきゃ『普通のディジェとどう違うんだ?』ってなるし」
フミ「そういう意味でも『ディジェSE-R』の再現も難しいだろうな・・・『SEシステム』が何なのかも分からないし」
玲二「出せて一時的にステータスアップ・・・が関の山だろうし、難しいな・・・ただでさえ普通のディジェとの差別化や、ステータスやスキル調整が一番頭を悩ませる要素でもある訳だし」
等と話をしつつ、機体を完成させる。完成させた『ディジェ・アサルトパッケージ』は2種類あり、玲二が作ったビームライフル・ビームナギナタ仕様は『従来のディジェの火力を底上げした強襲仕様』とし、フミが作ったバトオペ2風にしたのは『機動力を低下した代わりに支援火力を高め、面制圧を得意とする支援機仕様』となっている。
さらに強襲仕様には脚にシュツルムファウストを装備させる事で気持ち火力をあげている。
フミ「時代的に言えば『クラブ』という事になるかもしれんけどな」
玲二「そうかもな。で、どうだ? 少しは気分が晴れたか?」
フミ「うむ。すまないな玲二、我がへこんだせいで要らぬ心配を掛けた」
玲二「気にするな。俺とフミの仲だろ?……あの時からそうだよな。俺がホロライブに入っていて、『負担を掛けたくない』という理由でにじさんじ側のスカウトを引き受けた時だってそう。まぁ、そのお陰でアイドルとして大成して嬉しかったと同時に、早くに手を掛けていれば良かったとは思う時もあるけどな」
フミ「まぁ、仮に誘われたとしても我は敢えて断っていただろう。我は・・・我だけの手で大成し、玲二の元へと迎えに行きたかったからな。形は違えど、迎えに来られる羽目になってしまったが・・・な」
玲二「・・・そうだな。だがこれからは俺に頼ってくれよ? 大事な幼馴染でもあり、妻でもあるんだからな」
フミ「・・・そうしよう」
気持ちが晴れ、より玲二との仲が深まったフミなのであった。
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