【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~   作:お覇王

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波音四季様から「GCPD周りの話をお覇王さんにお願いしたい」と依頼を受けたので頑張る、中途半端な出来は許されないからね。
「『ととるりがメイン』になりますけど、よろしいでしょうか?」に対して「構成や内容は自由にしていただいて大丈夫です」との事なので、ととるりがメイン回。


るりの懺悔、都々の赦し

兼士「なんとかなったな・・・」

 

合同演習で起きたアクシデント。何者かによって難易度が強制的にExtremeに変更され、リタイアも封じられていた。玲二からの報告を聞いた阿部室長は、警視庁から玲二の助力を得て強制介入を行った。謎の存在の事もあり何とかなったお陰で事なきを得た事に兼士は安堵した。

合同演習はしばらく中止にし、叢雨巡査部長と解析班が緊急来島してもらう等・・・やるべき事は多いが、やっかいな問題の一つに対し室長として、どう切り出せば良いか考えていた。

 

都々「るり・・・」

 

るり「……」

 

るりはノーブルジャスティスを持ち出さずに部屋を出た。ちらりと見た顔は陰鬱で、『自分のせいで仲間を死なせてしまった』という自責の念に駆られた顔をしていた。

 

警部補「ありゃあ・・・そうとう自分を追い込んでいるな」

 

兼士「そう思うか、バスキー警部補」

 

話しかけてきたのは金髪の男性で『ヤザン・ゲーブル』似の男、『ゲブル・バスキー』だ。

 

警部補→ゲブル「ああ。SP時代にも何度か見た顔ですな・・・」

 

兼士「・・・立伝巡査」

 

都々「はい!」

 

兼士「・・・君は栞葉巡査長を頼めるね?」

 

都々「お任せください!」

 

兼士「それと彼女に伝えてくれ。『精神的に落ち着くまでガンプラウォーズから離れる様に。後、味方殺しは敵のスキルの影響だから気に病むな』と」

 

都々「・・・分かりました」

 

そういって都々はノーブルジャスティスを拾ってるりを追った。

 

ゲブル「こりゃあ……かなり厄介な事になりそうだな。あの二人も素質があるだけに、立ち直ってほしい物だ」

 

兼士「・・・そうだな」

 

そして離れた所でも…

 

アクシア「……今回の件で俺、叢雨巡査部長に鍛えて貰う事にするよ。もう不覚は取りたくないし」

 

ローレン「俺もだよアクシア。『想定外の事で対応できなかった』・・・なんて言い訳にもならねぇからな」

 

レイン「パタちは新機体を作る事にするよ。レゾナンス・フェイズシフトを使ったガンプラを作りたかったし、何より今の機体じゃ皆を守れないと痛感したからね・・・」

 

エデン組の3人も今回の一件での事からそれぞれ取り組む、ローレンとアクシアは強くなるために指導を受けようと、レインは強い機体を作る為に・・・

 

 

 

 

 

 

都々はるりを探していた。こういう時、るりが行く場所は行こうとしている場所は決まっていた。

 

都々「こういう時、一人で閉じこもっちゃうのがるりだからね・・・」

 

手洗い場なり休憩室なりを探していたら・・・泣いているるりを見つけた。

 

都々「るり・・・」

 

るり「……来ないでください・・・」

 

都々「行くよ。るり・・・落ち着いて聞いて」

 

怯えさせないようにそっと近づく都々。

 

るり「来ないでください・・・」

 

都々「そんな悲しい事言わないでよるり・・・」

 

るり「来ないでください!今の私に・・・都々さんと会う資格はありません!」

 

堰を切ったかのように涙を流するり。そんなるりに対して都々は・・・ギュッと抱きしめた。

 

都々「資格とか関係ない、辛いなら吐き出しても良い。でもね・・・一人で抱え込まないで。都々に頼ってよ・・・」

 

るり「うぅ……うぁ・・・うああああああ!!」

 

るりは泣いた。子供が泣きじゃくるように都々の胸で泣いた。

都々は撫でた。子供をあやすように背中をさすり、るりを慰めた。

 

 

都々「・・・少しは落ち着いた?」

 

るり「……グスッ・・・はい・・・でもまだ暫くは、ギュッとしてほしいです・・・」

 

都々「うん、分かったよ」

 

優しく抱きしめたまま頭を撫でて、るりを落ち着かせる。「どこにも行かないよ」と伝える様に・・・

 

るり「……都々さん」

 

都々「ん? なあに?」

 

るり「・・・怒ってないのですか? 分からなかったとはいえ、都々さんやスミレさんに攻撃をしてしまった事に対して」

 

都々「全然。敵のスキルと分かれば怒りも静まるし、ミスだとしても正していけば良いだけの話。るりだって『人は愚かで失敗する生き物だ』とよく言っているじゃん、だからこそ・・・正せば良いだけの話だよね?」

 

るり「それは・・・そうですが・・・」

 

抱きしめる力が強まる。るりは未だ、強い罪悪感に苛まれているみたいだ。

 

都々「せっかく作ったノーブルジャスティスを置いていったのも、そういう事?」

 

るり「はい・・・スミレさんと一緒に改造した物なのに、それを・・・都々さんやスミレさんに傷付けてしまったのが許せなくて・・・」

 

都々「・・・スミレは怒ってないよ。寧ろ、何処か『自分のミスで・・・』って後悔してる節がある・・・少なくとも責めている顔はしてないよ」

 

るり「……本当ですか?」

 

都々「本当だよ。仮に怒っているなら、一緒にごめんなさいするよ。それで、仲直りすれば良いだけの話だからね」

 

るり「・・・なら、一緒に来てくれませんか?」

 

「勿論」るりは都々と一緒にスミレの所に向かった。しかしスミレの姿はなく、エリスがいたので事を話して伝言を伝えた。「騙されたとはいえ、貴女を傷付けてごめんなさい」と・・・するとエリスはこう答えた。

 

エリス『スミレの事なら大丈夫だよ。でも、筋を通したいならまた会った時にちゃんと話すんだよ』

 

るり「はい・・・謝罪してた事、伝えてくださいね」

 

エリス『了解』

 

その後兼士からは「今の精神状態上、職務に就くのは難しいから今日の所はもう上がりなさい」と言われて二人は上がる事にした。

 

 

 

仕事終わり。夕暮の中帰るけど二人の足取りは重い。吐き出したお陰でるりは精神的に楽になったとはいえ、まだ完全とは言えない。事実、都々の服をつまんで離そうとしない。「一緒にいさせて」と甘える子供の如く・・・

 

都々「・・・大丈夫だよるり、何処にもいかないから」

 

るり「それは・・・そうですが・・・」

 

都々「そんなに心配なら今日はうちに泊まる? 今日は配信の予定無かったよね?」

 

るり「ええ・・・どの道、今のメンタルでは配信も危ういですし・・・」

 

スマホを見て時間を確認する。

 

都々「じゃあさ・・・OMEGAに行ってクレーンゲームやって時間つぶし、麵屋ぼたんで夕飯食べよう。美味しい物を食べれば、少しは気が晴れる筈だからね」

 

るり「・・・一緒に来てくれるなら、良いですよ」

 

力なく笑うるり。二人はOMEGAに向かって時間をつぶし、頃合い見て切り上げて麵屋ぼたんに向かった。

 

 

ズルル……ズル・・・モグモグ・・・

 

都々「うーん・・・醤油ラーメンにご飯、餃子と空きっ腹に効くねぇ~♪」

 

るり「そうですね・・・美味しい・・・」

 

替え玉を欲するが如く早いペースで食べる都々に対して、ゆっくり味わうるり。カウンター席で食しているが、隣り合わせで食べている。

 

るり「都々さん・・・此処に連れてきてくれたのも、気遣ってですか?」

 

都々「んー・・・一緒にラーメン食べたかったからかな? るりとはデビュー以来、一緒にラーメン食べに行ってなかったからさ。VTA時代はシェアしつつ、ごはん食べ合っていたのに・・・」

 

るり「懐かしいですね・・・あの頃から都々さん、私を気遣っていましたし」

 

都々「デビューするなら一緒が良いと思ったからね。あの頃からミランとも仲が良かったし」

 

るり「そうでしたね」

 

「あ、替え玉お願いします。硬めで」そう注文しつつ和やかに話していく。

 

るり「話に夢中になると、さっさとご飯食べちゃう所は相変わらずですね」

 

都々「あはは・・・美味しいとつい・・・ね」

 

るり「でも都々さんらしくて好きですよ。『どんな時でも自分らしく』が都々さんですし」

 

都々「イケメンに立ち振る舞うのも?」

 

るり「ええ」

 

「チャーシュー一個もあげないよ?」「結構ですよ」そういって替え玉が来て食べ始める。

 

るり「・・・都々さん、今日はありがとうございます。少し、気持ちが晴れてきました」

 

都々「良いって事よ。私達は同期であり、仲間であり、何より友達でしょ? 助け合うのは当たり前」

 

るり「でも・・・こうして手を差し伸べてくれ、癒してくれるのは嬉しいです」

 

都々「だって放っておけなかったんだもん。だからさ・・・もう、自分を追い込みすぎちゃ駄目だよ?」

 

るり「ええ・・・己の不勉強と不覚が招いた事です。反省し、精進します」

 

都々「こーら。周りを頼る事も大事だよ?」

 

るり「そうですね。じゃあ、今回は奢りという事で・・・」

 

都々「基本的に個別に払う約束でしょ?」

 

るり「そうでしたね」

 

そんな冗談を発せる位には仲が回復し、精神も落ち着いたるり。その後会計し、都々の家でお泊りする事に。

 

 

深夜 都々の家

 

 

都々のベットはツインズだが、今日は一緒になって寝ている。顔を見合わせ、今日の出来事を話し合っていた。

 

るり「・・・都々さん。今日はありがとうございました。都々さんが来てくれなければ私・・・ずっと追い込んだままだったかもしれません」

 

都々「良いんだよ。だからこそ駆け付けた訳だし・・・ね」

 

そう微笑み返して語る都々。都々にとっては「当たり前の事をしたまでだ」と言わんばかりだが、るりにとってはその「当たり前」に救われたのだ。感謝してもしきれない。

 

都々「そう思うなら仲直りの証として・・・手を繋いで寝ても良いかな?」

 

るり「ええ、良いですよ」

 

手を繋ぎ、明かりを消す。

 

都々「おやすみ、るり」

 

るり「おやすみなさい、都々さん」

 

こうして夜が更け、仲直りした事で安堵したのか二人はぐっすり眠った。




要望に応えられたかな・・・

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