【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
はじめ「どりゃぁぁぁぁ!」ガキィン
ツインパイルを使って攻勢に出るが、対戦相手である奏のバンシィ・ノクターンによるアームドアーマーVNで塞がれる。
はじめ「っはぁっw!きゃなでぃやるねぇ・・・」
奏「ばんちょうだってやるじゃない!でも、私も負けてないよ!」シュ!シュ!
ワンツーと言わんばかりにジャブとストレートを交えて反撃する奏。しかし格闘戦の方ははじめの方が上なのか、はじめの使うレギンレイズは軽快な動きを武器に上手に回避する。
奏「くぅ・・・流石番長!回避と攻撃が上手いね!」
はじめ「うちはきゃなでぃや青たんみたいに
カウンターを一発与えてよろけを取る・・・が、致命傷にならずノクターンが重い一撃を与えた!
はじめ「何ぃ!?」
奏「火力の低さが裏目に出たね!ばんちょう!」
そのまま切り裂いて勝負が決まった。
はじめ「うーん、やっぱり火力の低さがねっくだじぇ・・・」
奏「レギンレイズも良い機体だし、機動力を活かした戦い方はばんちょうにあっているけど、決定打を与えるとなるとライフルにグレネードを付ける等の事をしないと駄目だね・・・後は、他に機動力の高い機体に乗ってみるとか? 百式とか」
はじめ「百式かぁ・・・でもアメリア先輩やきゃなでぃと被らにゃい?」
奏「私にはバンシィ・ノクターンがあるから大丈夫だよ。それに、レギンレイズやグフ・イグナイテッドだけではいずれは限界は来るだろうからね・・・増やす意味でも、検討した方が良いかも」
はじめ「うーん・・・やっぱりそうか。うちが初めて組み立てて、思い入れがあるんだけどなぁ・・・」
『レギンレイズ はじめ機』
HG レギンレイズ(ジュリエッタ機)をベースにしたオリジナル機体。と言ってもジュリエッタ機の緑色の部分をクリーム色に塗装し、白色の所を淡い白に塗装した程度で特別な改造を施してない。元と同じように双剣「ツインパイル」を装備し、ガントレットを身に着けて機動力を活かした近接戦闘を得意とするセッティングになっている。肩の所には『轟』とシールが貼られている。
はじめ「時にきゃなでぃ、どういう経緯でその機体が生まれたんだ?」
奏「うん、これはね・・・」
そういって語りだす奏。では、どういう風にバンシィ・ノクターンが生まれたのか・・・語っていこう。
奏「むむむ・・・」
この時の奏は悩んでいた。アカツキ・ファンタジアとは違った機体を生み出す為に色々と思案し、るしあの勧めでベースとなる機体である『バンシィ・ノルン』を見つけたは良いがそこから先で悩んでいた。アカツキ・ファンタジアは射撃戦に特化した機体、ならそれは避けるとしてもどう差別化するか・・・ガンプラ作りが浅い彼女にとっては、そこから先の事で悩んでいた。
奏(アームドアーマーVN・・・を活かしたいけど、そうなれば流石に射撃戦に不安が残るんだよねぇ・・・)
バンシィ・ノルンの強みの一つに『アームド・アーマーDEによる直線高速移動による戦場到達能力』がある。機動力を活かしての一撃離脱先方も悪くないが・・・これだけでも完成されているが、これだけではやはり駄目だ。
射撃兵装であるビームマグナムには『アンダーバレルにリボルビング・ランチャーを増設している』が、ナパーム弾等の追加弾頭がある・・・これを活かすのも良いが、それはそれでファンタジアと被ってしまう。
奏「こんな時に、怜さんと相談出来ればな・・・今度会った時に相談してみよう」
今度会う予定のある怜に相談しようと思った。
数日後
怜「それで、俺に相談したい訳と・・・」
奏「はい・・・すみません怜さん、何度も相談して甘えちゃって……」
怜「気にしないでください、相談は何度でも引き受けます。それに・・・『下手な考え休むに似たり』と言いますし、無理して一人で悩むよりも、素直に誰かと相談した方が絶対に好転しますよ」
奏「……とはいえ、見返りもなしに何度も相談するのは厚かましいと思ってないですか?」
怜「思っていません。寧ろ相談しない方が嫌ですよ、言ってくれればアイデアの一つや二つは出しますし。頼られない方が俺としては嫌です。それに・・・」
少し顔を逸らし、小さく次の言葉を発する。
怜「・・・貴女に頼られるのは、正直嫌じゃないですし・・・」
奏「?」
怜「いえ、気にしないでください。なんてことない独り言ですから・・・」
奏「そ、そうですか?」
咳払いをし、本題に入る。
怜「それで、相談したい事とは?」
奏「はい。このバンシィ・ノルンの改造プランで悩んでいるんです」
そう言いながら素組のバンシィ・ノルンにアームド・アーマーXCを装着した物を取り出した。
怜「機体自体は良く出来ていますね・・・そこからどう改造していくか、で悩んでいると?」
奏「はい。いっそアームド・アーマーDEを使って機動力強化にしようかと思っているのですけど、それもまたどうつけるかで悩んでて・・・名前自体は夜を連想するから『ノクターン』とかにしようかなって・・・」
「ふむ・・・」と怜は全体を眺めてどうブラッシュアップするか考えた。ノクターン・・・それは『夜想曲』を意味する。『夜想曲』・・・そこから彼は改造案が閃いた。
怜「『夜の情緒を表す叙情的な曲』・・・という意味を持たせるためにも、いっそ格闘全振りにしましょう。さらにアームド・アーマーDEは増速ブースターとして背部にマウントする形で装備するとかは? それで、いっそ両腕をアームドアーマーVNに換装しちゃいましょう」
奏「ええ!?そんな格闘全振りにしたら射撃戦が出来ませんし、精々バルカンしか撃てなくなりますよ!?」
怜「そういう尖ったセッティングにするのもアリではあります。グフ系やギャン、ジークルーネがまさにそれです」
奏「でもこれじゃあ格闘しか出来ませんし、寄らないと攻撃できないような・・・」
怜「黒を活かして夜戦や宇宙ステージでの闇討ちに使えばかなり強力だと思いませんか? それに、実は俺もドラグーンを外し、格闘に割り振ったプロヴィデンスの改造プランがあるんですよ」
奏「プロヴィデンスの? ドラグーンを外して良いの?」
怜「良いんです。元々プロヴィデンスは『近接格闘機として建造された機体であり、ドラグーンは急ごしらえの装備』なんです。故にドラグーンはコンセプト的に
奏「へ、へぇー・・・」
その言葉を聞いて目を丸くする奏。知らなかったようだ。
怜「なのでドラグーンと複合兵装防盾を外して、GE製ウェポンラックバインダーを装着して計24本のビームサーベルを収納させる予定です。何なら、両腕にもビームサーベルを収納できるようにしてますし。今日来たのもGE製ウェポンラックバインダーが欲しくて来ましたからね、
奏「成程・・・じゃあ夜戦で真価を発揮するセッティングにしてみようかな。こより先輩にはスキルの設定してもらいましたし、後は機体の改造だけですし」
怜「でしたらこのままホロプラに向かいましょう、あそこなら品揃えは勿論、数も多いから早々に売り切れてる事はない・・・と思いますし」
そうしてホロプラへと向かった二人。この時は手は繋いではない物の、隣を歩くようになっており距離は近く、手を繋ぐのも時間の問題だったであろう。
ホロプラ 工作ルーム
奏「出来たー!」
怜「俺も完成しました」
それぞれ改造を終わらせ、機体を見る。格闘戦に特化した機体を一緒に作る・・・何気ない時間だった物の、二人にとってはそれは居心地の良い時間ではあった。
怜「奏さん。もし良かったら俺の『ファイトプロヴィデンス』のテストに付き合ってくれませんか?」
奏「え・・・でも私弱いですよ? お付き合い出来るかどうか・・・」
怜「あくまで試運転を兼ねた軽いトレーニングですよ。それに、以前『格闘戦のトレーニング指導をしてほしい』って言っていましたよね? 良い機会ですから、やりましょうよ」
奏「あー確かに……お手柔らにお願いしますね?」
こうして機体をセットし、勝負した。
はじめ「それで、勝負はどうなったん?」
奏「結果だけ言えば負けちゃった。最初は押していたし、何かコツが掴めてお互い熱くなっちゃったんだ。なんかもう・・・お互い『負けたくない!』ってなって、頑張ったけど・・・最後は20本のサーベルで串刺しにされちゃった」
あはは・・・と笑う奏。言葉だけ聞けば惨い様に思うが、あくまでゲームの話である。
はじめ「それで、今度バレンタインデーがあるけどどうするん?」
奏「え? えっと・・・用意するよ。だって……」
そこから先が言えなかったが、はじめは察した。恋愛に興味がないはじめだが、奏は怜に恋しているのはReGLOSSのメンバー全員知っていた。なので彼女が言える言葉はただ一つ。
はじめ「・・・頑張れ」
奏「・・・頑張る」
彼女の恋が実るのは、もう少し先だ・・・
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