【三次創作】ホロライブ ビルドライバーズ 外伝 ~ホロライトシティの日常~ 作:お覇王
今回は限界飯を見てみしろが改善を決意する話。
みしろは考えていた、婚約者になった一条莉々華の事だ。彼女の限界飯は良くも悪くも有名だ。アイドルだけでなく、経営者も兼業してて忙しいのは分かるが掃除がザルなだけでなく、食生活も壊滅的だ。
今は遠征で不在であるちょこやルイと言った料理番がいるから改善出来ている・・・とは言い難かった。
みしろ(ご主人様も実際に目の当たりにして、眉を顰めていましたからね・・・)
何度かやんわり注意し、改善しようとしたが気遣って一人で料理を作ろうとすると必ず限界飯が出される。最近ではパックご飯を使わなくなっただけマシとは言え、それでもズボラも良い所だ。
らでんはマシな物の、莉々華のズボラっぷりは専業主婦として、佐々木家を支えるメイドとして改善は急務だと感じていた。
みしろ(問題はどうやって改善させるべきか・・・ですね)
婚約し、同棲する形で神羅城に移った莉々華だが、どれだけ酷いかと言うと
みしろ(ご主人様が作った
フブキに「お米を使わずに炒飯を作る」で爆発エフェクトの素材として使われる等の酷さがあるが、いずれにしろ、このままの食生活ではいけない。
いずれアイドル活動は勿論、経営者としての活動にも差し障る恐れがあると判断したみしろは、緊急会議を開く事になった。
ちょこ『それで、知恵を借りたいって言ってきた訳ね』
みしろ「はい・・・今はみしろが何とか普通のご飯を食べさせていますが、教えようとすると断られるのです。『いやー流石にそこまでしてもらうのは・・・』と言ってのらりくらりと・・・」
ルイ『教えるのも遅くなった時、私達に頼まず一人で作ろうとするからね・・・』
ちょこ『しかも本人はふざけている訳でもなく、大真面目にやってアレ・・・だからね・・・あくあ様みたいに黒焦げにしたり、ダークマターにしないだけマシとはいえ・・・』
みしろ「正直みしろとしては、ああいう料理ばかりを食すから味覚なり料理センスなりがバグっているのだと感じます。しかも本人は楽しそうに料理しているから、どういえば良いのか悩む始末です・・・」
そう。そこが問題なのだ。本人はレンコンを使った料理で一度残した事があるが、それ以外はきっちり完食した事がある為本人の料理スキルに問題があるとはあまり感じておらず、寧ろ楽しんでいる部分がある為強く言えずにいるのだ。莉々華の名誉を守る為・・・というのもあるとはいえ、どうしたら改善してくれるのか悩ましい所。これにはりっちしょこらの二人も頭を悩ませてたいた。
ルイ『こればっかりは、自分から『どうにかしたい』と言わないと無理だからね・・・私もちょこ先輩も正直悩んでいるし・・・』
ちょこ『正直良いアイデアがあるなら是非とも採用したい位だわ・・・玲二様も拓哉様も気にしていらっしゃるとはいえ、『どうにかしたくとも、どうにもできない』・・・というのが正直な所だし・・・』
みしろ「この前も、焼豚玉子飯を教えようとしたらまた大変でしたからね・・・」
簡単な料理なら問題ないだろうと思って教えたが、これがまた良くなかった・・・
回想
みしろ「では莉々華さん。焼豚玉子飯を作る上で欠かせないのがタレです。タレは保管しているとはいえ、今回はタレの作り方を教えます。難しいなら鰻のタレでも大丈夫です」
莉々華「醤油とかでバーと掛けるんじゃ駄目なの?」
みしろ「焼豚玉子飯はタレが肝心です、タレは良い物にした方が美味しくなります」
莉々華「成程・・・」
こうして教授する事になったのだが、タレ作りから困難を極めた。
みしろ「濃口しょうゆ・みりん・酒を1・1・1の割合で煮詰めていき、にんにく・しょうがを適量入れます」
莉々華「えっと・・・同じ量で居れて煮詰めれば良いんだよね?」
みしろ「はい。ただ今回は1人前なのでそんなに多くなくて大丈夫です」
莉々華「うーん、正直莉々華のスタンス的にもっとお手軽にした方が良いと思うけどな・・・」
そう言いつつ適量でしようとするが・・・
莉々華「……」
みしろ「莉々華さん?」
莉々華「適量って・・・どれ位? 正直目分量でやってきたんだけど・・・」
みしろ「・・・今回はそれぞれ大さじ1で行きましょう」
大さじ用の器を用意し、用意していくみしろ。細かい調理器具は使い慣れていないのか、莉々華はただアワアワしていた。
みしろ「それで、弱火で煮詰めていきます」
莉々華「え、強火で一気にやるんじゃ駄目?」
みしろ「煮詰めていくには弱火でじっくりやるのがベストです」
頭が痛くなりつつもレクチャーし、やらせていくが莉々華の手はぎこちない。しょっちゅう限界まで手を抜いた料理をしている為、
みしろ(料理をしない男性の殿方みたいなスタンスですが・・・やはりこういう人が多いのでしょうか?)
内心そう考えるが、そうでないと思う。
まぁ兎も角、これは「美味しい物を食べる為にも、食事を妥協しない」という気持ちにさせていかないといけないと感じた。焼きに関しては特に問題はない物の、此処で莉々華は力尽きてしまった。
本来なら中華スープなり味噌汁なり等の汁物と、簡単なサラダを作る予定だったがこれでは無理だろう。
みしろ「出来ればせめて汁物とか欲しいのですが、レトルトの奴とかで良いですか?」
莉々華「え、汁物とか大丈夫だよ。これだけでも行けるし・・・」
みしろ「でも・・・せめて毒消しの為にもあった方が良いですよ?」
そう言われて渋々ながらレトルトの味噌汁を用意し、食卓に並べた。味は美味かったが、みしろとしてはモヤモヤしていた。
回想終了
ちょこ『うーん、それすら面倒くさがるのは流石に見過ごせないわね・・・』
ルイ『味噌汁とかは毒消しの効果があるから飲んだ方が良いのにね・・・莉々華みたいに多忙なら猶更必須よ』
みしろ「肉類や野菜を食べる様になってきているとはいえ、全体的に茶色なのも気になりますからね・・・みしろとしては、見過ごせない事です」
ルイ『それにどこか『そうした方が映える』と考えてそうですからね・・・そういう問題じゃないでしょうに・・・』
ちょこ『これに関しては時間を掛けて矯正していくしかないですね・・・みしろ様、お手数おかけしますがちょこ達が不在の間はお願いします』
みしろ「お任せ下さい。いつかは莉々華さんには『限界飯じゃ満足できず、自力でそれなりの料理を作らせる』ようにさせますから・・・そうでないと、いずれ栄養面で引っ掛かりかねないです」
ちょこ『今は良くても・・・ね』
こうして手軽な料理は何を勧めれば良いかを話合いつつ、会議は続いていった・・・
―オマケ―
莉々華「今日は玉子飯にしたのだけど~焼き豚を焼いて卵かけご飯の上に乗せます!醤油はたまごと一緒じゃなく、ご飯に掛ける派に転向してるんだ。なんか、こうした方が美味いし」
[これって焼豚玉子飯のつもり?]
莉々華「そうそう!前にみしろちゃんに教わりながら作ったんだけど、莉々華の手に掛かればこうなるって感じ……って、え? [俺の知っている焼豚玉子飯じゃない?]いや、これでも立派な玉子飯だよ!?」
彼女が限界飯を手放す日は、遠い気がする・・・
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