転生者のボーダー生活 作:マスター
意識が少しずつ浮かび上がっていき、目が覚めた俺はベッドから降りて真っ暗な部屋の中を迷わず扉の方へ歩き、朝ごはんのためにリビングへ向かった。
転生してから3年がたち、サイドエフェクトの視界にはだいぶ慣れてきたが、この視界を上手く扱うのはまだまだ時間がかかりそうだ。
転生してからまだ武蔵ちゃんと沖田さんにはまだ出会っていない。
しかし、俺の予想では今日会うことになるはずだ。
今日の予定は、両親の友達の家へ集まり、子供たちを会わせることになっている。
両親はもう会ったことがあるそうだが、友達の名字が宮本と沖田なので武蔵ちゃん達のはずだ。
「茂、おはよ。」
「お母さんおはよ〜。お父さんは?」
「まだ寝てる。それより手洗いうがいしてきなさい。」
「はーい。」
手洗いうがいをしてきた後、席に座り朝ご飯を待っているとお父さんが起きてきた。
「おはよ〜。おお!しげは早いな。」
「そう?今日は早く起きるようにお母さんが言ってたからお父さんが遅いだけだよ。」
「お父さんはいつも早いから特に言われなかったな。まあ早く起きれるのは偉いな!」
起きてきたお父さんと話していると朝ご飯が出来たのか、お母さんがパンとサラダなどをそれぞれの前に置き、真ん中に昨晩の残りのビーフシチューを置いた。
「じゃあ食べようか。いただきます。」
「「いただきます。」」
お父さんの合掌に続いていただきますをして食べ始める。
「今日は、宮本さん達と会うんだよね。」
「ええ、そうよ。会う場所は宮本さんの家で会う予定よ。」
「確か道場だっけ?」
確か宮本家はここ蓮乃辺市で道場をしており、広い家のためそこに集まることが決まったらしい。
「ええ、道場の他にも四塚市に山とか持ってたはずよ。ちなみに沖田さんは、社長の護衛をしているわよ。」
「お父さんと職場が一緒なんだよね?それぞれどんな繋がりなの?」
「私たち母親は元から友達同士なの。」
「俺たち父親は、俺と沖田さんが同じ職場、沖田さんと宮本さんは沖田さんが護衛のために宮本さんのところの道場に通っていて、俺と宮本さんは会社と道場が繋げる際に俺が担当になったんだ。」
ちなみに俺のお父さんの仕事は護衛ではなく、会社で部長をしている。
どうやら次期社長の御曹司とお父さんは同級生で仲が良く、お父さんが優秀なので次期取締役として部長になれたらしい。
朝ご飯を食べ終わり、出かける準備が出来たら蓮乃辺市に向けて車で向かっていく。
「着いたぞ。」
「うわ、広いねー。」
「さぁ行きましょ。私たちが最後らしいから。」
道場で働いている人もいるらしくその人の案内に従って家の中を進んでいく。
弓道場などもあり、いくつかの道場が併設されているらしい。
ここの道場では剣術や槍術、格闘術などの武術、合気道、弓道などの武道、後は礼儀作法や茶道、華道なども教えているそうだ。
「神楽家の方たちが到着しました。」
「来たぞー。」
「ちょっと遅かったかしら?」
「お邪魔してます。」
集まる部屋に着いたようでお父さん達に続いて部屋に入っていく。
部屋に入ると何やら話し込んでいる幼女2人と男性、女性2人ずつテーブルを囲いながら話していた。
入ってきた俺たちに気づき、そこからはそれぞれの家族へ向けて自己紹介をして子供で集まることになった。
「マスター!沖田さんは待ってましたよ!」
「マスター君、ひっさしぶりぃー!!」
「ちょっ!?マスターはなしで!」
顔を見た時すぐに武蔵ちゃんと沖田さんだとわかったがマスターと呼ばれてしまい、すぐに訂正するために慌ててしまった。
「何でですか?」
「この世界にはサーヴァントは存在しないからマスターなんて普通に呼ばないんだよ。」
3歳児がマスターなんて呼んでいたらおかしく思われてしまうので、これからどうやって行くか考える必要がある。
「へぇ〜そうなの。分かったわ。そういえば何で私たちを選んだの?君のサーヴァントで仲が良かったの私たち以外でもいたでしょ?」
「それはこの世界の舞台が日本だからな。それにこの世界で戦う際に頼れるのが剣士でお前たちは俺の最高の剣士だ。」
「えーそうですか〜えへへ〜。頼れる剣士の沖田さんに任せてください!」
「ええ!このお姉さんに任せなさい!」
選んだ理由を答えると2人とも恥ずかしそうにしながらも胸を張って言ってきたのでしっかり頼っていこうと思う。
その後は宮本家の探検をした後、道場で2人が模擬戦をしたそうにしていたので俺も混ぜてもらいながら模擬戦をした。
3歳の体なのでまだ勝負になるかと思って混ざったのだがさすが宮本武蔵と沖田総司だ。
2人は経験を持っていて体が追いついていないだけで今の体でもある程度技術の再現ができるようで、VRゲームでアタッカーでマスタークラスかつサイドエフェクトによる動体視力があっても全く歯が立たなかった。
ちなみに今の俺の視力は15ほどで電磁波も見えるがまだ電磁波の微妙の違いなどは分からない。
さらに動体視力を測るのは難しいので詳しいことは分からないが、まだココぐらい見えている訳でないだろう。
年齢を重ねる事に見えるようになっているので恐らく脳の発達と共に視力が良くなっていくのだろう。
なお、俺たちの模擬戦を見ていた大人たちはこの道場で交流させることを決めたようで小学校に入る前から道場へ入ることが決まった。
3家とも蓮乃辺市在住で、位置関係的に神楽家、沖田家、宮本家の順に三門市が近いです。
視力1.0 5m先の1.45mmの切れ目を認識できる。
視力15.0 75m先の1.45mmの切れ目を認識できる。