転生者のボーダー生活   作:マスター

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大規模侵攻②

 

「お、いた。武蔵ちゃん頼む。」

 

「任せて。」

 

椅子に座っていた七草姉妹を見つけすぐに武蔵ちゃんを送り出し、俺たちも少し離れて近づいていく。

 

「ちょっといい?」

 

「ん?宮本さんじゃない。どうしたの?」

 

「ええ、ちょっとお姉さんの方に用事があってね。」

 

「私?それでどうしたの?」

 

武蔵ちゃんが話し掛けた時はだいぶ警戒していたが俺たちを見ると知っている顔だったので普通に話し始めた。

 

「ちょっとあなたの力を貸してほしいのよ。あなた目いいのよね?」

 

「っ!?どこでそれを!」

 

「ん〜私が知ったというより教えて貰ったのよ。そこにいる茂に。」

 

「どうも、こうしてしっかり話すのは初めまして。神楽茂です。」

 

武蔵ちゃんに紹介されて名前を名乗るが目のことを言ったのでやはり警戒している。

警戒を解くために分かった理由を話し、これからの協力を得ることにする。

 

「なんで分かったのかって言うと俺も目が良いからだ。多分七草さんとは違う感じだけどね。」

 

「そうなの?」

 

「ああ、俺の場合は人の体から発生している電磁波とかも見えてるんだ。それで七草さんの目が普通の人と違ったから気づいた。」

 

「なるほどね....完全に信用は出来ないけどわかったわ。それで私の力を貸して欲しい理由は?」

 

「まず白い怪物とか見たことない?」

 

「あれをあんたも知ってるの!!」

 

「ちょっと香澄。落ち着いて、今お姉ちゃんが話してる。」

 

トリオン兵のことを聞くとどうやら妹の双子達もトリオン兵のことを知っていたようで七草香澄が大きい声で反応するがすぐに七草泉美が宥める。

 

「ん?妹さんも知ってるのか?それなら話が早い。これからその怪物がたくさん三門市に来そうなんだ。あと数分で。」

 

「「「っ!?」」」

 

「だからたくさんの人を助けるためにちょっと力を貸してくれないか?俺の目もあるから七草さん達もより安全に避難できるはずだ。」

 

「それ、証明出来るの?出来ないんなら「出来ない。」っなら!」

 

「だが来ないという証明も出来ない。それにこのままだと君のお姉さんも危ない。」

 

「私っ!?そ「それってどういうことですか?」ちょっと泉美ちゃん。」

 

姉が危険であることを教えると冗談では許さないという意思を感じるほど睨まれた。

俺の目のことをもう少し詳しく話せば七草真由美の目のことがわかったことから多少は納得してくれるだろう。

それにこれを話すことでより俺たちが冗談を言っている訳では無いとわかってくれるはずだ。

 

「俺は電磁波を見ることができるってのは話したよな。」

 

「ええ、電磁波で何が分かるの?」

 

「電磁波を見ることでその人の死相など色々なことが分かる。それで今回は死相が見えた。」

 

「その死相が見えたら確実に死ぬのかしら?」

 

「いや、死相が見えていても絶対に死ぬって訳では無い。しっかりと対策したら覆すことは可能だ。しかし、何もしなかったら確実に死ぬだろう。」

 

「協力したらお姉ちゃんを助けられるの?」

 

「俺の目とお姉さんの目を使うことで多少怪我はするかもしれないがしっかり避難できる。」

 

俺が話した内容を聞いたことでそれぞれが判断するより姉妹で考えた方がいいと考えたのか、少しだけ話し合うと言い俺たちから離れ3人で話し始めた。

 

「シゲさん、間に合いますか?」

 

「いや、間に合い......そうにないな。どんどん乱れ始めている。これはあと10秒ぐらいで来るぞ!」

 

沖田さんに聞かれたことで外を確認するがあと10秒程でゲートが開きそうだ。

見える範囲で開かれるであろうゲートの数は約10だがまだ出るだろう。

 

ジジ....ジジ

 

「決めたわ。手伝うわ。私たちは何をすればいいの?」

 

「すぐに窓から離れて体勢を低くして衝撃に備えろ!!」

 

どうやら協力してくれるようだ。

しかし、もうゲートが開いてしまうので説明する間もなく指示を出す。

 

 

ジジっ バチッ バチ バチバチ

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォォォォォォォ

 

バリンバリン

 

特大のゲートが開き衝撃がショッピングモールを襲い、衝撃で窓が割れて店内にも衝撃が入ってきた。

遠くからはビルや建物が崩れたであろう音も聞こえてきた。

やはり予想よりも被害がすごい。

 

「 よし、収まったな。とりあえず七草さんはどんなことが見えるか教えて貰っていいか?」

 

「え...ええ。私は物質を様々な方向から多角的に見ることが出来るわ。例えばこの壁の向こう側を上から下からも見えるわ。」

 

「壁を無視して見れるということか。ならエレベーターに残っている人がいないか探してくれ。」

 

「わかったわ。 いたわ!北側の真ん中エレベーターが2階と3階の間に止まっているわ。他のエレベーターはまだ動いてるから大丈夫そうよ。」

 

「北側か....衝撃を正面から受け止めた側だからか。武蔵ちゃん頼む!」

 

「任せて!」

 

衝撃が治まったらすぐに現状把握のために七草真由美のサイドエフェクトについて聞き出し、避難を始めるために武蔵ちゃんに救助をお願いする。

 

「すぐにショッピングモールから出るぞ!怪物がこっちに向かって来てる!ここもいつ崩れるか分からない! 沖田さんと七草姉妹もついてきてくれ。」

 

「はい!」

 

「非常階段から降りるぞ!エレベーターが動いているかわからんからな!」

 

武蔵ちゃんが走っていったのを見たら今度は大声で近くにいる人に聞こえるよう避難することを知らせる。

エレベーターは北側以外動くようだが大勢乗れるわけが無いのであえて乗れないという情報を与えて非常階段から避難することを誘導する。

 

「ちょ、ちょっと速いわ!」

 

「あ、悪い。沖田さん、速度合わせるよ。」

 

「分かりました。足元気をつけてくださいね。」

 

七草姉妹に速度を合わせながら走り、後ろに沢山の人が続きながら非常階段を駆け下りていった。

 

 

 

 

 

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