転生者のボーダー生活   作:マスター

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大規模侵攻③

 

ショッピングモールから出てきた俺たちは広いところで止まることにしたが、何人かは自分で決断して避難していった。

 

「警察とか以外で怪物達と戦っている人がいないか探してくれないか?」

 

「探してみるわ。・・・自衛隊がこっちに向かって来てるぐらいね。」

 

「まだ出てきてないか。まあ時間がそんなに経ってないし仕方ないか....あ、武蔵ちゃん!」

 

「待たせたわね。とりあえず避難しましょ。」

 

「ああ「自衛隊が来ているだろう!ならここで待っていた方が安全だ!!」....誰?」

 

まだボーダーは出てきていないようで空に飛んでいる軍用ヘリなどを見ると警察や自衛隊がトリオン兵の相手をしているようだ。

七草真由美からの情報だとさらに戦車が来ているようだがトリオン兵には効かないので意味が無い。

そのため避難しようとすると知らない中年男性が会話に割り込んできた。

 

「はぁ〜、エレベーターにいた人よ。」

 

連れてきた武蔵ちゃんを見てみると首を横に振りながら面倒くさそうに話しており、ここに来る途中もめんどくさかったであろうことがわかる。

 

「なるほどね。避難しないなら勝手にどうぞ。俺たちは避難します。みんな、行くよ。」

 

「そこの女は置いていけ!私を助けたんだから責任を持って助けろ!」

 

とりあえずまともに相手をする時間が無いので放っておこうとするが訳が分からないことを言い始めた。

 

「中学生相手に縋り付く中年ってダサいからどっかいって!」

 

「ちょっと香澄、確かに中年が中学生に縋り付くのはどうかと思うけど直接言うのは止めましょう......あ。」

 

しかし、話を聞いていた七草の双子姉妹が中年の心にクリティカルヒットすることを言ってしまい、中年はプルプル震えて怒っている。

 

「とりあえず放っていくぞ。ひとまず南西側に避難するぞ!南西側の橋を渡って川の向こう側に行くぞ!」

 

中年を放っておき俺たちは行動を開始した。

自衛隊が来ているのを見て何人かの男性や女性が止まっているようだが大体が1人でいるので1人で来た人だろう。

家族連れの人などは男性が老人を女性が子供を担ぎながら着いてきてくれている。

 

「置いていっていいの?」

 

「ああ、今優先するべきなのは救える人数を増やすことだ。戦う力がない俺たちに全てを救うなんて無理だ。」

 

「わかったわ。」

 

「そうですね。ただの地震とかなら全員で助け合えればいいんですが今回は正体不明の怪物の侵攻です。自衛隊が役に立つか分かりませんので私たちは助かるために行動し続けなければなりません。」

 

「そうね。橋に向かって避難して!! 私たちは今こうやって少しでも助けられている。その事実で我慢しましょう。」

 

なるべく多くの人を救うために橋に向かって逃げるよう誘導しながら逃げ遅れた人も助けながら行動しているため俺たちは少しずつ遅れ始めている。

 

だが橋のことは三門市に住んでいる人なら誰でも分かるから誘導はそれほど要らないだろう。

 

俺は避難を誘導しながら三輪を探しているが見当たらない。

この集団の中にはいないようで助かっていることを祈るしかない。

 

「そろそろ近づいて来たわ!」

 

「ちっ!玉狛方面に向かいながら逃げるぞ。七草さん、玉狛側からすごい速さで走ってきている人がいないか探してくれ。刀みたいなのを持ってるはずだ。」

 

トリオン兵はトリオンを捕獲するために人が多くいる俺たちのグループを追ってきており、だいぶ近寄られたようだ。

 

俺や七草真由美のサイドエフェクト持ちがいる俺たちで少しは誘導できるはずなので、ボーダーがいるはずの玉狛方面の方へ逃げることでボーダーに相手してもらうことにする。

 

「いたわ!!」

 

「よし、なるべくその人たちの近づきながら逃げていくぞ。あいつらを倒してくれるはずだ。」

 

七草真由美がボーダーを見つけたのでそちら側に逃げていく。

逃げる途中に七草真由美を見ると既に死相はなくほとんど逃げ切れるのは決まったようだ。

 

「よし、これからは南に切り替えるぞ。もう助かることが決まったようだが念の為川を超えておこう。」

 

「「了解!」」

 

「「わかったわ/わかりました」」

 

「やったー!行こお姉ちゃん!」

 

「まだ危険だから油断はするなよ。」

 

俺たちに着いてきてくれた人はトリオン兵に拐われた人がいないので、恐らく原作よりできる限り多くの人を助けることが出来たはずだ。

だが実際にどれだけの被害が出たのかは現在では分からない。

 

「実際にどれだけ助けられたことやら。」

 

「私たちに着いてきた人達はみんな助かったはずよ。だから今はそれを喜びましょう、茂。」

 

「そうですよシゲさん!私たちができることはしました。助けた命を喜びましょう。赤ちゃんもいましたしね。」

 

「そうだな。七草さん達もありがとう。」

 

「私達も怪我なしで生き残れたのだからこちらこそありがとう。」

 

お互いに礼を言い合い、最後まで油断しないよう俺たちは橋を渡り、そこから七草家も近い宮本家へと全員で帰った。

こうして俺たちは無事に大規模侵攻を怪我なしで乗り切ることができた。

 

なお、ボーダーの面々と直接顔を合わせることはなかったがサイドエフェクトのおかげか何人か顔を見ることが出来た。

見ることができたのは林道、小南がはっきりと見ることができ、あとから後ろ姿だけだが恐らく忍田であろう人を見た。

 

 

 

 

 

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