転生者のボーダー生活 作:マスター
あのボーダーの会見から2ヶ月程後にボーダー基地が完成し、その3ヶ月後に年が明けて支援を呼びかける嵐山さんと柿崎さんによる広報イベントが行われた。
広報イベントで知らされていた春に行われる募集に応募しようとしたが百の父親がまだ百が小学生の内はだめという理由で許可を出さなかったため応募出来なかった。
あれから数ヶ月経ち、夏休みに入ると百は既に中学生、さらに鍛えているということで百が応募できるようになった。
ちなみに八百万グループにもスポンサーの話が来てボーダーがどんな組織か知ることが出来たらしくそのことが許可を後押ししたようだ。
俺達もボーダーについて聞いてみたがどんな組織か詳しくは分からなかったが三輪に聞いた事である程度知ることが出来た。
ちなみに三輪は、後遺症が残り歩くのが辛そうな姉のためにボーダー発足直後に入っていたらしく、三輪の話をもっと早く聞いておけば良かった。
そしてついに俺たちのボーダー入隊式が行われる日になった。
「全く歯が立たないので強くなってるか疑問ですわ。」
百は自信なさそうに言うが薙刀などの武術をすることで体捌きがだいぶ良くなっている。
「数ヶ月しかやってないのに俺と戦えたらそいつは天才だよ。ちなみに沖田さん達と戦えたら化け物だな。それに入隊試験ではだいぶ成績良かっただろ。」
「そうですが....」
「ねえ化け物って、それ私たちのことも言ってない?」
「いや、そんな意図はないな。この短時間で沖田さん達と戦える奴が化け物ってだけだ。沖田さん達はずっとしているから化け物ではないぞ。」
「そういえば七草先輩達は入らないの?」
「真由美ちゃんは私たちが入ったあとに様子を聞いてから入るって。それに親が賛同してくれないそうよ。」
「そうなんですの。親と言えば私はお父様から支援のメインを決めたいから何に使えるか見てこいと言われましたわ。」
「スポンサーになるんですか?」
「ええ、まだ仮決定のようですが。」
「そろそろ始まるぞ。」
話していると忍田本部長と沢村さん、嵐山さん、柿崎さんが出てきたので話を止め入隊式が始まった。
入隊式は短くあっさりとしたものですぐに嵐山さんと柿崎さん、沢村さんによる入隊指導ーオリエンテーションーが行われることになった。
「まずはどうすれば正隊員になるか説明するわ。各自自分の左手の甲を見てちょうだい。その甲の数字が通常4000になれば正隊員よ。」
沢村さんの言葉通り見てみると俺の甲には2000、ほかの3人は1500ほどとなっていた。
俺たちは仮入隊期間に特に動いていないがこの数字になっているのは恐らく道場のことを知っており、1500にしているのだろう。
俺の場合はそれに足してトリオン量が多いからだと思う。
「しかし、ボーダーはまだ設立したばかりで人手が足りないわ。そこで今回の入隊者までは3000で正隊員になることが決まっているの。また、通常よりも訓練でポイントが多く手に入るようになっているわ。」
「では、これから対近界民戦闘訓練を行うので着いてきて欲しい!」
沢村さんの説明が一通り終わり、嵐山さんの先導で俺たちは仮想戦闘空間がある部屋に行くことになった。
「相手は大型近界民を訓練用に少し小型化したものを使う。まずは柿崎がデモンストレーションを行うので見て欲しい。近界民がどう動くのかわかるだろう。」
柿崎さんは最初緊張していたようだが戦い始めると緊張を感じさせない姿を見せ、2分ほどかけて俺たちに近界民の動きを見せるようにしながら倒した。
「柿崎、ありがとう。1人制限時間は5分で行う。説明は以上、各自始めてくれ!」
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「この体、慣れてないので動きすぎて難しいですわ。」
「そう?このぐらいなら大丈夫よ。」
「そうですね。もっと動いてもいいくらいです。」
「武蔵ちゃん達はそうだろうね。」
元英霊の武蔵ちゃんと沖田さんはトリオン体の時より速く動けていたようなのでトリオン体になってもすぐに身体制御が出来ていた。
俺は一応VRで慣れているので動けるが10数年ぶりで少し難しい。
「ねぇ、僕達からしていい?」
「ん、良いけど誰だ?」
「おれは時枝充、こっちは佐鳥賢です。」
「俺は神楽茂。でこっちから宮本武蔵、沖田総司、八百万百だ。百以外は中2で百が中1になる。」
「じゃあ僕達は八百万さんと同級生だ。神楽先輩たちこれからよろしくお願いします。」
「よろしくお願いしまっす!」
「よろしく。どっちからする?」
「はいはーい!オレからやりたいです!」
「じゃあ賢、入って。」
佐鳥が仮想戦闘空間に入り戦い始めたがひぇーと叫びながら逃げている。
「時枝がガンナーで佐鳥はシューターか?」
「はい。神楽先輩達は孤月ですか?」
「ああ、俺たちは全員孤月だな。他の用トリガーもやってみたかったけどひとまず慣れている物で始めることにしたんだよ。」
「慣れてる?」
「ああ、宮本家は武術や礼儀作法なんかを教えてる道場なんだよ。そこで俺たちは習ってるんだよ。」
「うわっ。うひゃーー!」
時枝と話している佐鳥の叫び声が聞こえてきたのでそちらを見ると逃げながら少しずつ大型近界民を削っている姿があったが、ダメージは食らっていないようだった。
「お、倒した。44.4秒か、縁起悪いな。」
「ですね。」
「充!ゾロ目だったよ〜。」
「おつかれ、次は僕だね。」
縁起が悪い数字だったが佐鳥は逆にゾロ目で嬉しそうにしている。
佐鳥のことを流しながら時枝は仮想戦闘空間に入って戦い始めた。
「これ絶対俺より速くないですか?」
「速いね。武蔵ちゃん達は何秒だと思う?」
「ん〜20秒くらいじゃないかしら。」
「確かにそのくらいですね。」
「少し分かりませんが30秒はかからないと思いますわ。」
結果は武蔵ちゃんと沖田さんの予想通りで21秒となり、ついに俺たちの番が来た。