私は陰実の世界で生き延びたい!   作:ちんすこー

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プロローグ
転生したよー(一回目)


 皆は好きな作品の世界に転生してみたいと思ったことはないだろうか?

 

率直に言おう・・・

 

 

僕はある!

 

だがしかし、僕は断じてこんな詰んでいる世界に転生したいとは思っていなかった!

 

 

 

そう、それに気づいたのは転生してから10年がたち今世の僕が小4になって初めての夏の時のことである。

 

あの蒸し暑い夏の日の夜、僕は答え片手に夏休みの宿題と格闘していたときだ。

前世の記憶を思い出しておらずう〇こですら興奮するようなクソガキだったころ。

もちろん、そんなクソガキが真面目に夏休みの宿題をやるわけがなく。

 

・・・結果、最終日に全てをこなすことになった。

 

その日は朝4時に起き3時間で工作を終わらせ

朝食を食べた後はありもしない事をつらつらと一行日記に書き

それが終わればアサガオの観察日記を自分の妄想で仕上げ

 

そして、最後にワークと戦っていたのだ。

 

時刻はとうに12時を回り普通のクソガキならとっくに床についている時間帯。

道には人っ子一人おらずまるでこの世界に自分一人しかいないのではと錯覚してしまいそうになっていた時だった。

 

バシィンッ・・・

 

何かしなる物と肌がぶつかり合う音が聞こえた、しかしセミやらキリギリスやらの声に邪魔されその時は気のせいだと片付けたのだ。

 

 

暫くしてセミやキリギリスの声が次第に小さくなる。再び音が聞こえた。

 

だが、今回は別の音も聞こえた。

 

ぶひぃぃぃん

 

へったくそな豚の鳴き真似だ。

 

もちろん、それにクソガキが興味を持たないわけもなく窓のそばにより、よく聞いてみる。それらは隣の田中さん家から聞こえてきた。

 

 

その瞬間何かピースが嵌る音がした。

 

 

しなる物・・・おそらくは鞭!

 

それに叩かれる・・・脆弱な豚!

 

そしてその現場は田中さん家!

 

 

 ここ陰実の世界やないかい!

 

そう僕は陰実の世界、しかも影野実が転生トラックに轢かれる前の日本に転生していたのだ!

 

 

 

 

 

前世の記憶を思い出してすぐは超はしゃいだ、それはもう隣で寝ていた姉に壁ドンされるくらいには。

 

そして、直ぐに頭を抱えた。

別に夏休みの宿題が終わっていないからではない。

 

 

だってあれよ、あと6,7年もすればこの世界魔獣に蹂躙されるんやで?

 

 あれ?この世界の地球、詰んでるくさくね?

 

いや、オワコンやん!

 

僕はそんな終末世界で生き残れる自信はもちろんない!

 

そもそも僕は格闘経験がないし暴力自体も苦手だ。

それこそ前世の中学時代にトイレでひんぬーかきょぬーかで軽く喧嘩になった時ぐらいだ。

 

まぁ~、そんな僕がこんな世界で天寿を全うできるわけないよね。

 

 

その後、脳汁を絞って考えたがガキの体で睡眠不足はまずいよねという訳でその日は悩みに悩んでそのまま寝た。

 

次の日は魔法の言葉『先生忘れました』でなんとか切り抜けました。

 

 

 

 

 

 

 

それから4年。

 

この間僕はこれから先どう生き抜くか考え続けた。

そして、でた結論は・・・

 

 

 せや!影野実と一緒に転生して寄生しよ!

 

かなり運任せではあるものの僕の今世の方針が決まった。

 

 

まず影野実に会うためにピアノ教室に入った。

けど、恐らく影野実とは教室が違ったのだろう、結局はこちらで会うことはなかった。

 

あと、転生後シャドウガーデンに入る可能性もある。

そうなったら、アルファがローズ会長に言ったように自分の価値を示す必要が出てくる。

そこに入ったら最も求められるものはもちろん武力だ。

 

だが、僕にはそのセンスがない。

そうなったら別の事で価値を示す必要がある。

 

僕が目を付けたのは知力だ。

 

自慢ではないが僕はそれなりに頭がいい、それに前世では理数科を専攻していたし趣味で歴史、特に近代世界史もやっていた。

 

しかし、それでは足りない。だってシャドウガーデンにはイーダとか言う頭脳お化けがいるのだから。

 

だから、僕は勉強した・・・そうしまくった。

気づいたころには英検、数検、漢検で一級。あとプラスαで日本語含め5国語も話せるようになっていた。

中学のテストなんてちょちょいのちょいだ、通知表には輝かしい5が並びランクも文句なしのA!

 

だが、これもあと3年もしないうちに無駄になる・・・

 

 

 

 

そして、その日僕は駅前を歩いていた。

 

なんか駅前で新興宗教の団体が勧誘しているらしかったがそれをスルー・・・

 

 

・・・できなかった。

 

「ちょっと失礼、貴方は我々の活動に興味はありませんか?」

 

その時僕はガチ目にびっくりした。

突然勧誘されたからではない。

 

僕の目の前には僕と恐らく同じぐらいの年の男の子がいた。

一見すれば何ら普通の男の子だろう、だがその子の瞳は異常だった。

ガラス玉のような、僕を見ているはずなのに見ていないような目。だが、その奥では何かが確かに燃えていた。

 

僕はとっさに名前を尋ねた。

 

そして返ってきたのは・・・

 

「すみません、私はすでに最高神に誓った身、名前などありませんどうぞ、信徒Aとでもおよび下さい」

 

 

 僕は確信したこいつ影野実や。と

 

 

 

あと、なんでその年でカルト宗教に嵌ってんねん!




現実世界も十分生きずらい件

カゲマスのオリジナルストーリー、つまりは陰実の本編では絵描かれていないゲームのストーリーの分も書く?書かない?。※作者はカゲマスをやっていません。

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