私は陰実の世界で生き延びたい!   作:ちんすこー

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カゲマスの内容が出ますが作者は未プレイの状態です。

あと、誤字の報告ありがとうございます。


拠点移転計画

窓から覗く星空を背景に優雅に紅茶を嗜む。

実に淑女っぽいですね。

 

淑女がどういう意味かはよく分かりませんが。

 

シャドウガーデンが結成されてから随分と経ちました。

組織の規模はかなり拡張され、構成員もどんどん増えています。

 

私はシドの妹ということもあり、扱いはシドとほぼ同等。

シドは基本的にガーデンの方針に口出ししたりしないので発言力なら私の方があります。たぶん

まぁ、組織を運営してるのはほぼアルファとガンマだけで私はそれに助言したり、気が向いたら手伝うぐらいなのですけどね。

 

実質、小娘二人で運営されているのにシャドウガーデンは順調そのものです。

しいて問題を上げるなら……

 

「失礼します。エミさま」

 

「夜遅くにご苦労様です。何かありましたか?」

 

「はい、ガーデンの本拠地の土地不足はエミさまも御存知かと思いますが……」

 

「ええ、そんな話もありましたね」

 

そう、土地の不足です。

七陰が作られ、組織の拡大が図られ始めたガーデンの初期の頃からすでに問題視されていました。

それが、最近になって小手先だけの改善ではどうにもならない所まで来ているのです。

 

ちなみに、今窓から侵入して私に報告してくれているのはアリフ。私よりも一つ年上です。

彼女は元悪魔憑きで私がそれを治し、今はガーデンに所属している私直属の部下です。

彼女以外にも何人か私の部下がいますが全員とも私に悪魔憑きを治されています。

本当はアルファとかに管理してほしかったのですが直接私に恩返しをしたいそうなので、彼女たちは私付きになっている訳ですね。

 

「そういえば、ゼータが新たな拠点を探しているのでしたね」

 

「そのことについてなのですが、ゼータさまが本日お帰りになりました。その後、直ぐに七陰の皆様がゼータ様の持ち帰ってきた情報を元に場所を厳選。決定しました」

 

「どこに決まったのですか?」

 

「古都アレクサンドリアです……」

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇエミ、最近アルファたちが何かしてるみたいだけど、何か知ってる?」

 

ガーデンの本拠地近くの小川で涼んでいた私に話かけてくるのは陰の異常者ことシドです。

 

「はい、知ってますよ」

 

「じゃあ教えてくれない。てか、前も言ったけど今僕しかいないから口調崩してもいいよ」

 

「いえ、毎回言っていますが一回崩すと中々治らないんですよ。もしお母さまの目の前であんな口調で話した日には、どうなるか……」

 

「わかったよ。それで、アルファたちは何をしてるの?」

 

これは言うべきなのでしょうか?

たしかゲームではありますが原作では七陰たちはシドに黙ってアレクサンドリアに行ってます。

 

ですが、アルファたち七陰ではそこを守護する古龍……霧の龍に勝てません。

シドがどこで嗅ぎ付けたのかそこに乱入することで勝利しています……結局、シドことシャドウが乱入するのは変わらなそうなので言いましょうか。

 

「なんでも、今の拠点が手狭になったので新しい拠点を手に入れる準備のようですよ」

 

「へぇ~、そうなんだ。面白そうだね、久々に皆で盗賊狩りか」

 

「いえ違いますよ」

 

「ん、どゆこと?」

 

「攻略するのは盗賊のアジトじゃありません。古都アレクサンドリアというところみたいですよ。簡単に言えば遺跡を拠点にするみたいです」

 

「んん?そこに盗賊がいるのかな?」

 

この社不異常者は盗賊がそれはもう、とてもとても好きなようですね。

頭が正常な人なら話の流れから盗賊は関係ないと考えるはずですけど……シドは異常でした。

結局、シドからしたらこれらはごっこ遊びに過ぎないということです。

 

「盗賊や野盗の部類はいないみたいですよ。ゼータでも色々な理由で近づけなかったみたいですからそこらへんの盗賊が入れるわけありませんよ」

 

「ふ~ん、つまりはピクニックしに行くのか。何かエンカウントするような敵対モブはいないの?」

 

「いますよ、それは……」

 

「それは……」

 

「霧の竜です」

 

「おお、カッコいいなぁ。それって強いの」

 

「強いんじゃないですか。伝説では国を滅ぼしてるみたいですし」

 

「そしたらアルファたちだけじゃきつそうだね」

 

「はい、そうですね。なのでシドも一緒にいt……」

 

「そうだ、エミも一緒にいこうか」

 

「……えッ!?」

 

シドが私を戦いに誘うのはこれが初めてです。シドは異常者で人を笑いながら切りますし、この世界の人々を自分と言う陰の実力者を飾るための舞台装置としか捉えていません。

意外に思われるかもしれませんがそんなシドにも心配という感情があるようで、とくに私には知識の確保などの打算もあると思いますがかなり過保護です。

そのため、今までシドが私を戦いに誘ったことはありませんでしたし、初めて人を殺めた日からは自分から行きたいと言っても許可してくれることはありませんでした。

……一体なにが?

 

「別にエミを前に出すとか戦いを見たとかそんなんじゃないよ。エミは霧の龍と会敵するまで僕の後ろについてくるだけでいいから、後あの4人も一緒に」

 

あまりシドの考えが読めません。私の武術センスはあのガンマよりもさらに酷いものです。

だってこの世界でもっとも武術を極めているであろうシドがデルタにボコボコにされて落ち込んでいるガンマに『大丈夫。エミよりはマシ』っていうほどにひどいのですから。

 

あと、あの四人とはアリフを含めた私直属の部下です。今更ですけどあの4人、とか直属の部下、というのは面倒ですね、今度何かチーム名みたいな物でも付けますか。

 

「行けるのなら行きたいですけど。どうして?」

 

「ほら、“もどき”とか“ショートレンジ”とか“アトミック”は出来たけど()()は狭くて出来なかったじゃん。それに的はあった方がいいからね」

 

そういうことですか。

 

シドは気づいていないようですが霧の龍も可哀想ですね、完全にオーバーキルになるんですから。




今回登場したアリフを始めエミの部下たちのネーミングは七陰やナンバーズのギリシャ文字に対抗してアラビア文字です。

カゲマスのオリジナルストーリー、つまりは陰実の本編では絵描かれていないゲームのストーリーの分も書く?書かない?。※作者はカゲマスをやっていません。

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